関東では珍しいヤブカラシの実を見かけたので、撮影しておきました。
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
ブドウ科
ヤブカラシには、2倍体と3倍体があって、3倍体は不稔、つまり花は咲いても実は実らないとされています。四国地方、少なくとも愛媛と高知でのヤブカラシは普通に実をつけるのですが、関東地方では実ったヤブカラシを見たことがなかったので、全て3倍体なのだと思っていました。気になって少し調べてみたところ、ヤブカラシには、2倍体でも不稔の場合があるのだそうで、これまで見ていた関東のヤブカラシにも不稔性の2媒体個体群が含まれていた可能性に思い当たりました。
この稔性個体が定着するかどうかは、今後注意しておきたいと思います。
【参考】
ヤブカラシ Cayratia japonica Sorrel Vine
バラ目群(Rosids)-ブドウ目(Vitales)-ブドウ科(Vitaceae)-ブドウ亜科(Vitoideae)-ヤブカラシ連(Cayratieae)
「Sorrel Vine = 酸葉蔦」の名前からも推測されるところですが、ヤブカラシは全草に、毒性のある蓚酸を含んでいるため、食用には適しません。ただし、若芽や茎は、十分にあく抜きすれば、食用になるそうです。
【文献】
Okada H, Tsukaya H and Okamoto M (2003) Intra-specific Polyploidy and Possible Occurrence of Some Genetic Types for Pollen Development in Cayratia japonica, Vitaceae, Acta Phytotax Geobot, 54(1), 69-75, DOI: 10.18942/apg.kj00004623207, Accessed: 2026-08-12.
岡田博 (2017) 被子植物の種レベルに現れる多様性解析の試み, Bunrui, 17(2), 129-145, DOI: 10.18942/Bunrui.01702-03, Accessed: 2026-08-12.

