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横浜公園のチューリップ

いつも気がつくと季節を過ぎている横浜公園のチューリップ、今年は見に行くことができました。すでに時期を過ぎている品種やまだ開花時期になっていない品種もありましたが、70種品種ほどを見ることができました。


【参考】
栽培品種名:一部、表示が間違っているようです。わかる範囲で修正しています。
 クリームフラッグ
 アペルドーンズエリート
 アプリコットインプレッション
 アラジン
 ケープタウン
 キャンデラ
 イズミ
 オリオール
 オレンジカッシーニ
 オレンジプリンセス
 キャンディークラブ
 クリスタルビューティー
 ゴールデンパレード
 サーモンインプレッション
 サーモンヴァンエイク
 サッポロ
 レムズフェイバリット
 ジュディスレイスター
 ストロングゴールド
 ディドリーム
 ドンキホーテ
 パープルプリンス
 パッショナーレ
 バラード
 ビッグスマイル
 ピンクインプレッション
 ブラッシングビューティー
 プリティープリンセス
 プリティーウーマン
 ブルーダイアモンド
 ホワイトトライアンフェター
 ホワイトバレー
 ミランダ
 ムスカデット
 ヤンバンネス
 ラルゴ
 レッドインプレッション
 レフェバーズメモリー
 レッドシャイン
 レオフッシャー
 ヨコハマ
 メリークリスマス
 ベイバス
 ホーランドシック(シナエダブルー(?))
 プリンセスイレーネ
 プリティーラブ
 プリッシマ
 ブラックパーロット
 バレリーナ
 ハネムーン
 ビッグチーフ
 ハウステンボス
 ニンジャ
 ドルドーニュ
 ダーウィンオレンジ
 エレガントレディー
 ジャンボピンク
 サニープリンセス
 ギャラント
 キースネリス
 クラウディア
 ガンダーズラプソディー
 ガボタ
 オレンジクイーン
 オレンジエンペラー
 イルドフランス
 イエローボンネット
 イエローフライト
 アラジンレコード

御車返(みくるまがえし)が開花

 6枚から7枚の花弁を持つことから、八重か一重かの言い争いとなり、確認のため牛車を戻したという故事に因んで名づけられたという桜、御車返が海の公園で咲き始めました。


【参考】
 御車返(みくるまがえし)Cerasus x Sato-zakura Group ‘Mikurumakaeshi’

西柴で夜桜鑑賞

 今日は、天気が良いので、カメラを持って出勤しました。新金沢八景に『春色(西柴の桜トンネル)』として選ばれている西柴の桜並木は2009年から2010年にかけて植え替えた2代目だそうです。品種はジンダイアケボノで、オオシマザクラやヨコハマヒザクラよりさらに花期が早いらしく、既に満開近くになっていました。


【参考】
 神代曙(じんだいあけぼの)Cerasus x yedoensis cv. Jindai-akebono
 小彼岸(こひがん)Cerasus subhirtella
 大島桜(おおしまざくら)Cerasus speciosa
 マンサク Hamamelis mollis
 キリシマツツジ Rhododendron × obtusum
 フサアカシア Acacia dealbata
 ノボロギク Senecio vulgaris
 モチノキ Ilex integra
 ツバキ Camellia japonica
 ツグミ Turdus eunomus

早春の散財が池(さんざがいけ)

 今日は、春風に誘われて鎌倉の散財が池(さんざがいけ)を、家内と尋ねました。ソメイヨシノの時期には少し早かったようですが、天園ハイキングコースからのアクセスを確認できました。


【参考】
 大船観音
 サルビア・ミクロフィラ Salvia microphylla
 今泉山一心院稱名寺
 ハナニラ Ipheion uniflorum
 オニタビラコ Youngia japonica
 ヒメオドリコソウ Lamium purpureum
 ツルニチニチソウ Vinca major
 ユキヤナギ Spiraea thunbergii
 カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
 ヒメジョオン Erigeron annuus
 ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ) Vicia sativa
 オオシマザクラ Cerasus speciosa
 ツバキ Camellia japonica
 散財が池(さんざがいけ)
 ショカッサイ Orychophragmus violaceus

桜の季節2016

 今年もソメイヨシノの開花が始まっています。金沢界隈では、ソメイヨシノはせいぜい5厘咲ですが、オオシマザクラ、ヨコハマヒザクラはそろそろ見頃。カワヅザクラはすでにサクランボになりかかっていました。
 これまで、オカメザクラだと思っていた八景島の桜に、『シカゴ ピース』の名札がついているのを発見。手持ちの資料には載っていない品種ですが、いずれにせよ早咲きのカンヒザクラと花の小さいマメザクラの系統であることは間違いなさそうです。
–> 『シカゴ ピース』は名札の付け間違いであることが判明しました。


【参考文献】
 森林総合研究所多摩森林科学園(2014)サクラ保存林ガイド、p.111.
 川崎哲也、奥田 實、木原 浩(1993)日本の桜、山と渓谷社、p.383.

【参考】
 大島桜(おおしまざくら)Cerasus speciosa
 山桜(やまざくら)Cerasus jamasakura
 寒桜(かんざくら)Cerasus x kanzakura ‘Kan-zakura’
 河津桜(かわづざくら)Cerasus x kanzakura ‘Kawazu-zakura’
 横浜緋桜(よこはまひざくら)Cerasus × kanzakura ‘Yokohama-hizakura’
 阿亀桜(おかめざくら)Cerasus incamp cv. Okame
 シカゴ ピース Cerasus spp.
 コナラ Quercus serrata
 ヤマモモ Morella rubra
 ハルリンドウ Gentiana thunbergii
 ハナニラ Ipheion uniflorum
 ヒイラギナンテン Mahonia japonica
 シャクナゲ Rhododendron spp.
 アセビ Pieris japonica
 ゴモジュ Viburnum suspensum
 フサアカシア Acacia dealbata
 レンギョウ Forsythia suspensa
 カワウ Phalacrocorax carbo
 キンクロハジロ(♀) Aythya fuligula

道後平野を巡る-道後八景、道後八勝

 何年振りかで尋ねた松山は、環状線が完成し、外環状道路構想が進んで、当時とは大きく様変わりしていました。松山から移り住んでから23年、街並みが変わったこともさることながら、足掛け11年も暮らしていたにも関わらず、当時は『街並みを訪ねる』ことをあまりしていなかったことに今更のように気づきました。そんな松山にも八景、八勝のあったことを知り、この機に巡ってみました。
道後八景
 義安寺蛍、奥谷鶯、円満寺蛙、冠山杜鵑、御手洗水渓、湯元蜻蛉、古城濠水禽、宇佐田雁
 この八景の特徴は、瀟湘型を取らず生き物の名前を取り入れていることです。単に景観だけでなく音や色あるいは匂いまでも感じさせる俳句の町松山らしい八景となっています。
道後八勝
 温泉楼月、霊之石陽炎、振鷺園雪、円満寺蛙、奥谷鶯、鴉渓納涼、冠山郭公、放生池蓮

【義安寺蛍】
 護国山義安禅寺は、道後姫塚にある曹洞宗の寺で湯築城を居城としていた有力豪族河野氏の菩提寺です。八景のことは知りませんでしたが、『義安寺蛍』の事は聞いたことがあります。しかしながらこの近辺で蛍を見かけたことはありません。20年ほど前に1kmちょっと上流の新石手に住んでいた時には、縁側から蛍の光をまだ見ることができました。


【奥谷鶯】
 奥谷というのは宝厳寺あたりの谷なのだそうです。豊国山遍照院宝厳寺は、一遍上人誕生地とされ、時宗奥谷派本山です。現在は、2013年の火災で焼失した本堂の改築工事中でしたが、道後温泉から僅か徒歩10分とは思えないほどに緑が残されていました。

【円満寺蛙】
 大悲山円満寺は浄土宗の寺で、行基作と伝えられる楠で作られた延命地蔵で知られています。蛙が如何なるカエルかは不明ですが、5km程上流の奥道後まで行けば、カジカガエルのなく場所がありましたので、ここはぜひ声の良いカエルであるとよいと思います。

【冠山杜鵑】
 冠山はかつてとは姿を変えているそうですが、湯神社のある場所が相当するようです。現在、ホトトギスがやってくるかどうかは定かではありませんが、カワラヒワとシジュウカラが囀っていました。

【御手洗水渓】
 現在のふなや庭園の周辺にはかつてクイナが棲んでいたのでしょう。

【湯元蜻蛉】
 湯元は現在の道後温泉本館周辺のみならず、湯築谷一帯をさすのだそうです。いかなるトンボを想定していたのかは不明ですが、20年ほど前の石手川ではカワトンボの類が多く生息していたのを思い出しました。

【古城濠水禽】
 湯築城の堀に棲む水鳥のことでしょう。湯築城跡にはかつて道後動物園がありましたが、動物園は砥部に移転し、今は子規記念博物館ができていました。

【宇佐田雁】
 宇佐八幡社の周辺に田圃があったのでしょうか。道後八景は瀟湘型を取っていませんが、平沙落雁を思い起こさせる縁として、雁を残したのかもしれません。

【その他】
伊佐爾波(いさにわ)神社
 熱田津今昔の作者三好恭治氏も触れていますが、伊佐爾波神社が八景に入っていないのはなぜでしょうか。137段ある石段を登ったら『色里や十歩はなれて秋の風』という子規の句を思い出しました。

松山神社
 松山神社は、松山城の鬼門の守りで、ここからの眺めが好きでした。今日は霧が深く遠くまでは見通せませんでしたが、ここも八景に加える価値がありそうです。

瀬戸風峠
 夕方からのシンポジウムまで時間があったので、さらに祝谷の瀬戸風峠まで上がってみました。かつてはかなりの山奥で当時から夜景が美しいことで知られていたのですが、開発の波はここへも及んでおり、峠のすぐ裏まで南白水の団地ができていました。

鶴の子
 道後今市の西岡菓子舗、まだ健在でした。せっかくの松山で、タルトとか坊ちゃん団子では残念なので今回のお土産は銘菓つるの子にしました。

【道後八勝】
①温泉楼月【温泉本館】
 道後温泉本館の振鷺閣には、道後温泉の象徴シラサギが羽ばたいています。

②霊之石陽炎【温泉本館脇】
 道後温泉本館わきにある玉の石のことと思われます。
 伊豫の湯の(みぎわ)にたてる(たま)の石 これそ神代のしるし成りける

③振鷺園雪【温泉本館上手】
 振鷺園は過去のものですが、いつの間にか縁となる振鷺亭ができていました。

④円満寺蛙【円満寺】
 道後八景と重複です。古いものではなさそうですが、円満寺ではおみくじの代わりにお結び玉結んで願をかける様になっています。

⑤奥谷鶯【宝厳寺】
 これも八景と重複。宝厳寺には句碑もいくつかあり、再建をお祈りする次第です。
色里や十歩はなれて秋の風 (正岡子規)

⑥鴉渓納涼【烏谷】
 鴉渓の鴉が如何なるカラスかは未調査ですが、カワガラスではなかったかと推測します。

⑦冠山郭公【湯神社】
 八景ではホトトギス、八勝ではカッコウになっています。開発で様変わりしたとはいえ、冠山にも少しばかりの緑が残されていました。

⑧放生池蓮【放生池】
 放生池のあった場所にハスは植わっていませんでしたが、いつの頃か足湯ができていました。

【参考文献】
熱田津今昔
 http://home.e-catv.ne.jp/miyoshik/nigitazu/nigitazu49.htm
松山外環状道路
 http://www.skr.mlit.go.jp/matsuyam/road/sotokanjou/

 以下、本日撮影した写真です。


【参考】
 ハーデンベルギア Hardenbergia violacea
 コサギ Egretta garzetta
 河津桜(かわづざくら)Cerasus x kanzakura ‘Kawazu-zakura’
 ハナナ Brassica rapa
 カルガモ Anas zonorhyncha
 ミザクラ Prunus avium
 コゲラ Dendrocopos kizuki
 ローズマリー Rosmarinus officinalis
 エノキCeltis sinensisとヤドリギViscum album
 スジグロシロチョウ Pieris melete
 クサイチゴ Rubus hirsutus
 タブノキ Machilus thunbergii

亀戸で梅見(2016)

 今日は、銀魂晴祭り2016(仮)が開催されるというので絵梨茉莉は国技館へ。入場口で別れた私たちは、下町で梅見。亀戸天神のさらに東側の香取神社にある香梅園は、小さいながら梅の品種を多数集めていて、その多くは見頃を迎えていました。


初春の金沢で

 本日、訳あって休日出勤。通勤の途中で写真を撮ってみました。金沢沖に数日前から来ている起重機船は深田サルベージ株式会社の富士だったようです。
 昼からは、金沢猫を祭ったとされる猫塚を訪ねて朝比奈の千光寺を尋ねました。


【参考】
 サンシュユ Cornus officinalis
 ユリカモメ Larus ridibundus
 ハシボソガラス Corvus corone
 フサアカシア Acacia dealbata
 ハクセキレイ Motacilla alba lugens
 オカメザクラ Cerasu incamps cv. Okame
 カワヅザクラ Ceasus x kanzakura ‘Kawazu-zakura’
 カンザクラ Ceasus x kanzakura

茅ヶ崎八景を巡る

三浦半島の八景巡り
 茅ヶ崎八景は、江戸時代末期(慶応年間)に武蔵国都筑郡茅ヶ崎村で、岸宇作により撰された八景です。この八景は、ほぼ瀟湘八景型と言えますが、内陸地のためか帰帆を欠いており、代わりに松が入っています。

【茅ヶ崎八景】
 四五六峠の夜の雨
 観音の晩鐘
 正庵の一本松
 大塚の青嵐
 城山の秋の月
 谷の中の螢と堅田の落雁
 清水の夕照
 境田の暮雪

 当該地が1939年から1994年までの半世紀あまりの間、横浜市港北区茅ヶ崎町となっていた関係から、港北百話(1976)に記述があり、当時の面影は少ないとしながらも地図付きで場所が記されていました。
 現在は、1994年の行政区再編成に伴い都筑区に編入されて、都筑区役所のあるセンター南駅が最寄り駅の様でしたので、ここを起点にして歩いてみました。

【参考文】
 「古老を囲んで港北を語る」編集委員会(1976)茅ヶ崎八景、港北百話=古老の話から=、p.187-192.
 三浦半島の八景巡り

【城山の秋の月】
 センター南駅の東側の小高い丘が、茅ヶ崎城の跡で茅ヶ崎城址公園として公開されていました。

【観音の晩鐘】
 茅ヶ崎城址公園の地図を見ていて、先ほど通りかかった寿福寺に観音堂があることに気づき、戻りました。観音堂にはかつて半鐘があったようですが、太平洋戦争時の供出で鋳つぶされてしまい今はないそうです。

【谷の中の螢と堅田の落雁】
 港北百話に『荒磯川と早渕川に囲まれた水田がかつて落雁の名所であった』とあります。当該地に水田はありませんが、清流と果樹園は残っていました。

【境田の暮雪】
 境田橋から矢崎橋までの早渕川の右岸地域が字境田とのことです。竹林や畑が今でも残っていましたし、川には大きなマゴイやカワセミが生息していました。

【四五六峠の夜の雨】
 かつて明王山自性院のあった谷戸から茅ヶ崎富士に至る峠が四五六峠だったそうですが、自性院谷戸の跡地に港北TOKYU S.C.となっていて当時の面影はなにもありません。代わりに移転先の自性院とその近くの峠を訪ねました。

【正庵の一本松】
 この松はずいぶん前に枯死して、二代目も昭和の中頃に枯れてしまったそうです。

【大塚の青嵐】
 誤字の可能性もありますが、港北百話では、青い嵐で青嵐としているようです。残念ながらそれらしい景色は残されていないようでした。

【清水の夕照】
 荒磯川を流れる清流のことだそうで、当該地には茅ヶ崎公園自然生態園になっているようです。当時とは違うかも知れませんが、周辺には小川を活かした散歩道も整備されていて、市民に憩いの地を提供しています。


以下、本日撮影した写真です。


【参考】
 カワセミ Alcedo atthis
 ハナサフラン(クロッカス) Crocus vernus
 キズイセン Narcissus jonquilla
 ツグミ Turdus eunomus
 カワヅザクラ Cerasus x kanzakura ‘Kawazu-zakura’
 マンサク Hamamelis japonica
 ウグイスカグラ Lonicera gracilipes
 トサミズキ Corylopsis spicata