月別アーカイブ: 2021年4月

春の武山へ

 先週の大楠山に続いて今日は武山を訪ねました。途中で見かけたテンニンソウは、文献によると三浦半島からの報告例はないようですので同定間違いの可能性があります。できれば、花の季節にもう一度確認したいと思います。ナガサキアゲハはこの界隈でもすでに普通種なのかもしれません。
  神木相生松記(阿部倉諏訪明神社)
【文献】
 城川四郎(1987)神奈川県のテンニンソウについて、神奈川県自然誌資料, 8, 53-58.
 神奈川県植物誌調査会(2018)神奈川県植物誌2018(下)、1441-1442.
北原 正彦, 入來 正躬, 清水 剛(2001)日本におけるナガサキアゲハ(Papilio memnon Linnaeus)の分布の拡大と気候温暖化の関係、蛾と蝶、52:4、253-264、DOI:10.18984/lepid.52.4_253、Accessed:2019-09-16.


【参考】
(白花)ボリジ Borago officinalis
浅間山登山口
ウシハコベ Stellaria aquatica
浅間神社若宮
ネコノメソウ Chrysosplenium grayanum
アリドオシ Damnacanthus indicus
浅間神社
地蔵尊(浅間山山頂)
マサキ Euonymus japonicus
ウバユリ Cardiocrinum cordatum
ヤブニンジン Osmorhiza aristata
ウマノスズグサ Aristolochia debilis
ノハタカラクサ Tradescantia fluminensis
シャガ Iris japonica
オオジシバリ Ixeris japonica
カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
オオバコ Plantago asiatica
モンキアゲハ Papilio helenus
ヒメウズ Semiaquilegia adoxoides
躑躅園之碑(武山山頂)
NTT横須賀研究開発センタ
追浜方面を望む
猿島方面を望む
ヒラドツツジ Rhododendron x pulchrun
武山子安地蔵尊
キンレンカ Tropaeolum majus
龍塚山持経寺武山不動院
焼火地蔵菩薩(武山不動境内)
武山稲荷大明神(武山不動境内)
筆塚(武山不動境内)
身代り不動尊(武山不動境内)
マメヅタ Lemmaphyllum microphyllum
庚申塔:武山不動院参道
タブノキ Machilus thunbergii
カマツカ Pourthiaea villosa
ヤマグワ Morus australis
ハルジオン Erigeron philadelphicus
ソバ Fagopyrum esculentum
ノイバラ Rosa multiflora
マムシグサ Arisaema serratum
ジャコウアゲハ(♂) Byasa alcinous
ヒレハリソウ Symphytum officinale
庚申塔群:武4丁目26
ゼフィランサス Zephyranthes spp.
ヘラオオバコ Plantago lanceolata
ナギイカダ Ruscus aculeatus
庚申塔群:太田和5丁目116
キイチゴ Rubus spp.
オーストラリアン・ローズマリー Westringia fruticosa
クスノキ Cinnamomum camphora
コクサギ Orixa japonica
地蔵尊:衣笠町32
衣笠城追口遺址碑
ノダフジ Wisteria floribunda
ミズキ Cornus controversa
タチツボスミレ Viola grypoceras
キクイサビゾウムシ類 Dryophthorus spp.
ツメクサ Sagina japonica
阿部倉諏訪神社
帝釈天王奉賽碑(阿部倉諏訪神社)
ホタルガ Pidorus atratus
ナワシロイチゴ Rubus parvifolius
石塔群::阿部倉30-1
キリ Paulownia tomentosa
ハリエンジュ(ニセアカシア) Robinia pseudoacacia
ヒナゲシ類 Papaver spp.
コゴメウツギ Stephanandra incisa
ノビル Allium macrostemon のムカゴ
ミチヤナギ Polygonum aviculare
ヒメビジョザクラ Verbena tenera
カヤ Torreya nucifera
ヒメコウゾ Broussonetia kazinoki
キンラン Cephalanthera falcata
イヌガヤ Cephalotaxus harringtonia
タツナミソウ Scutellaria indica
テンニンソウ Leucosceptrum japonicum (?)
ノアザミ Cirsium japonicum
オオシマザクラ Prunus lannesiana var. speciosa
ナガサキアゲハ Papilio memnon
イヌツゲ Ilex crenata var. crenata
ノヂシャ Valerianella locusta
道六神:太田坂
オランダガラシ Nasturtium officinale
サツキ Rhododendron indicum


市制施行七十周年記念
 横須賀風物百選
  武山初不動
 初不動は、例年一月二十八日で、縁日商人や近在の善男善女でにぎわいます。
 ここに至る参詣道は、南部、一騎塚、須軽谷、北下浦と四方にあります。それらの登山口には、必ず前不動と呼ばれる不動明王像が立っていて、参詣人の案内役を勤めます。
 不動明王は、大日如来が一切の悪魔を払うために変身された姿で、災害を除き財宝を得る功徳があると言われています。とくに、武山不動尊は、航海安全の浪切不動として広く知られ、漁業関係者から厚く信仰されています。
 沿岸漁業者にとっては、この山頂が漁場を定める基準として、あるいは、港の方向を知る標準として欠かすことが出来ないお山であったことも信仰を深めた一因と思われます。
 「武山の不動さん」と親しまれるこの寺院の正式名称は、「龍塚山持経寺武山不動院」で浄土宗です。ここに安置される不動尊は、御小松天皇の御代、応永四年(一三九七)に奈良東大寺の沙門万務大阿闍梨(しゃもんまんむだいあじゃり)が、諸国行脚の途中に、現在の南部にあった持経院に立ち寄り、高さ三尺九寸(約一一七センチメートル)の不動尊を彫刻して本尊としたものです。その後、修験僧讃与見隋(さんよげんずい)が、この山頂に移したと伝えられています。
 この山頂には、オオムラサキ、博多白、妙義山のツツジが約二千本あり、毎年四月下旬に「武山つつじ祭」が行われています。また、この山頂は、一騎塚から現在地を経て砲台山、三浦富士、津久井に至るハイキングコースの一拠点でもあります。


   武山不動尊縁起由来
当山は浄土宗龍塚山持経寺不動院と称します。武山は昔日本武尊が弟橘比売命妃と共に御登りになられたので其の名がつけられたと謂はれ又三笠山、浩宮様方も学習院に在籍中は御遊覧にお登りになられた由緒ある歴史を持っております。仰も当不動尊は後小松帝の御写応永四年(西暦一、三九七)奈良東大寺門萬務大阿闍梨が諸国行脚の折当地に立寄り創建したもので国家安全萬民福利を祈願とする道場として一刀三禮感応の霊場、霊作たる不動明王を安置し奉り三浦半島の総鎮守として霊場一番の札所であります。
当山の標高は海抜二百余米の髙燥の地位を占め空気清浄閑雅にして遠くには霊峰富士の山を控え眺望絶佳なるをもって善男善女紳士淑女学生団体の参拝あり又航海者漁夫達の目標の場所として特に篤い信仰を寄せられております。  龍塚山持経寺武山不動院


  焼火地蔵菩薩
 焼火とは、島根県隠岐島の島前西ノ島町にある焼火山(たくひやま海抜452m)のことで北前船が航路の目標としている焼火権現を武山へ移した地蔵菩薩です。焼火山にある焼火神社に伝わる神火に祈念すると、船が遭難しかかった時には神火が出現して、安全な方向を示してくれると信じられ、海上交通に携わる人々の信仰を集めていました。この信仰の有様は、北斎・広重共に画いています。


武山稲荷大明神鳥居破損修理
 令和元年十月のおり、台風十五号で御神木が本堂の屋根に倒れかかり、急きょ枝を切り落とし徐々に鳥居の養生もした上で、伐採を始めたのずすが最後に御神木の根元を切り落とした際、鳥居に当たり破損。みの鳥居は、昭和三十九年に信徒の皆様が奉納された貴重な鳥居なので復元したおり、地元の(有)鈴木石材店鈴木俊充氏の協力で復元が完成いたしました。
信徒の皆様方に御寄付のお願いを申し上げます。
  令和二年一月吉日   武山不動院


  身代り不動尊・筆塚由来
 江戸時代末期文化の頃豪雨の中本堂脇のオオキの大木に落雷大木は真二つにさけ焼焦げとなりました。御本尊御本堂も無事なるを見た人々は御身代りと唱えました。その大木年代を経て芽を吹き青き葉枝をささえ旺盛なる力に感動し参拝の有信者が手を合わせ身代り不動尊を唱えこれをまつりました。
          合掌
筆塚
 人は皆筆により智を幸を知るその筆に感謝し成長する事を念じここに筆塚を信者の賛同御寄附を得て建立されました。
          合掌
     龍塚山持経寺武山不動院


帝釈天王奉賽碑
 これまで何度か尋ねた折、殆ど読めなかった碑文が、本日午後3時過ぎには何が書いてあるかくらいは識別出来るようになっていました。逢魔時の絶妙な光加減のなせる業ですが、誤判読は残っていると思います。
注:明神の相生松は、阿部倉村七不思議のひとつとされています。


   神木相生松記
本社の背ニ巨枩アリ相傳テ神木トス張根雙幹鬱蒼一畝龍踊リ雲覆フ遠ク近ク
望ハ青幢ノ半空ニ懸カ如シ怪形翁鬱眞ニ愛スヘシ惜哉安政年中己枯レ今終二
朽株ヲ存スル而巳矣頃日予宿志ヲ以テ庚申塔ヲ本社ノ傍ニ建ツ其ノ成ニ及テ里中ノ
老少弓會シテ宴ヲ社前ニ張ル行酒ノ間タリ誇偶マ神木ノ事ニ及テ予卒余曰ク枯松
己成石ト堅客相視テ謁ク翁ノ言謬レリ古言樟樹千歳化石ト未タ松ノ石ニ化スル
ヲ聞サル也予笑テ辨セス杯ヲ挙ケ板ヲ撃テ大歌フ老少和舞社頭湧カ如シ己ニ
シテ夕陽客感帰ル予亦返テ寝ニ記リ恍惚聲アリヨリ翁ノ前言訛ハ則訛ナリ然
陰陽相感シ物類相拓ク古尚ホ非情ノ有情ニ變スル者アリ若春樟ノ化テ石ト為ル
ヲ信セハ松ノ變テ石ト為ルモ亦タ怪二足ラサル也況後人此碑二因テ曽テ巨松有
シヲ知ルヲ得ハ則チ松ノ堅心石ト為ルトヨシモ亦可也予驚テ之ヲ見レハ四壁□然
只タ冷風ノ窓紙ニ吟スル而己矣     關口老夫誌
     明治廿二巳丑年六月廿三日
        關口佐兵衛治 謹テ


阿部倉の七不思議【横須賀雑考より転記】
10.阿部倉の七不思議
 阿部倉の七不思議という口碑が昔からあり今でもこれが伝えられている。その七つとは(一)明神の相生之松、阿部倉の鎮守諏訪明神社境内に新しく松を植えるとこれが必ず相生の姿になるという。(後略)
【文献】
 横須賀文化協会(1968)阿部倉の七不思議、横須賀雑考、p.127.

阿部倉界隈を歩く

 先週に続いて、今日も逸見から阿部倉方面を訪ねました。
【主な経路】(逸見駅)~池上~阿部倉~坂本~ヴェルニー公園~西逸見~吉倉~田浦~船越~(自宅)


ヒラドツツジ Rhododendron x pulchrun:沢山小学校
セイヨウカラシナ Brassica juncea
アブラナ科白さび病による菌癭 (さび病菌 Albugo candida)
レッドロビン Photinia glabra ×P. serrulata
キイロエダシャク Doratoptera virescens
ムラサキハシドイ Syringa vulgaris
ジャコウアゲハ(♂) Byasa alcinous
ジャコウアゲハ(♀) Byasa alcinous
マルバウツギ Deutzia scabra
カモガヤ Dactylis glomerata
ノダフジ Wisteria floribunda:横須賀しょうぶ園
馬頭観音:横須賀市平作4丁目8
両面地蔵尊:横須賀市阿部倉32-32
西面(両面地蔵尊)
東面(両面地蔵尊)
石塔群:横須賀市阿部倉30-1
信敬帝釋天王碑:横須賀市阿部倉諏訪神社
阿部倉諏訪神社
三界萬霊塔:葉山町木古庭1598
ヒメヒオウギ Freesia Laxa
アオイゴケ Dichondra micrantha
ゲンペイコギク Erigeron karvinskianus
ウサギアオイ Malva parviflora
カラスムギ Avena fatua
ハルジオン Erigeron philadelphicus
馬頭観音:横須賀市坂本町1丁目
子之神通り
ツゲ Buxus microphylla var. japonica
ショカッサイ Orychophragmus violaceus
一重バラ デンテイベス Rosa spp. “Dainty Bess”
ヒメシャリンバイ Rhaphiolepsis umbellata var. minor
正観音像:西逸見2丁目
オオジシバリ Ixeris japonica
長浦湾
ヤギ Capra hircus
田浦隧道
日本キリスト教団田浦教会
モモイロヒルザキマツヨイグサ Oenothera speciosa
コマツヨイグサ Oenothera laciniata
アメリカザイフリボク Amelanchier sp.

午後から久良岐公園へ

 今日は、昼から久良岐公園を訪ねました。
【主な経路】(上大岡駅)-久良岐公園-(屛風浦駅)


【参考】
石塔群(子育地蔵尊):上大岡東1丁目
ツタバウンラン Cymbalaria muralis
ハゴロモジャスミン Jasminum polyanthum
ヒメフウロ Geranium robertianum
久良岐公園
クルメツツジ Rhododendron x obtusum
イヌシデ Carpinus tschonoskii
モチノキ Ilex integra
ハナミズキ Cornus florida
コナラ Quercus serrata
クロマツ Pinus thunbergii
レッドロビン Photinia glabra × P. serrulata
ベニシジミ Lycaena phlaeas
アリウム・トリケトラム Allium triquetrum
ブルーベリー Vaccinium sp.
オニタビラコ Youngia japonica
オッタチカタバミ Oxalis dillenii

大楠山へ

 里桜の季節が過ぎゆく頃は躑躅の見頃でもあります。躑躅を探して訪ねた大楠山の周辺ではニリンソウやナツグミが花盛りでした。
【主な経路】(逸見駅)~沢山~池上~湘南国際村~大楠山山頂~阿部倉~塚山公園~十三峠~船越~浜見台~(自宅)


景観重要樹木指定ツツジ 52株:沢山小学校
ヒラドツツジ Rhododendron x pulchrun


  つつじの群生
景観重要樹木指定ツツジ 52株
 沢山小学校の校庭を見おろす斜面に群生する自然樹形のツツジが横須賀市の”景観重要樹木”に指定されました(2018年3月31日)。これらのツツジのうち最も古い株群は、沢山小学校創立11年目となる1922年に旧学校制度の制定50周年を記念して植えられたもので、これまで一世紀近く地域住民を始め巣立って行った卒業生達に見守られ、『つつじが丘』の名で親しまれてきました。毎年春になると丘全体が花で埋まり、その名にふさわしい見事な景観を見せてくれます。
2020年3月吉日作成
          横須賀市沢山小学校
          沢山のつつじをまもる会


永島家のカヤ:かまくらと三浦半島の古木・名木50選
カヤ Torreya nucifera



木古庭不動滝
不動尊象
ニリンソウ Anemone flaccida
ツルカノコソウ Valeriana flaccidissima
タチツボスミレ Viola grypoceras
クサイチゴ Rubus hirsutus
フキ Petasites japonicus
ウバユリ Cardiocrinum cordatum
セッコク Dendrobium moniliforme
シャガ Iris japonica
滝谷山不動堂
ウラシマソウ Arisaema urashima
境内林(滝谷山不動堂)
モチツツジ Rhododendron macrosepalum
ヤマブキ Kerria japonica f. plena
シダレザクラ Cerasus spachiana
シジミバナ Spiraea prunifolia
クルメツツジ Rhododendron x obtusum
セイヨウタンポポ Taraxacum officinale


葉山町指定重要文化財 天然記念物
 木古庭滝不動尊常緑樹林及び境内樹林
  昭和四十三年二月二十九日指定 第九号


木古庭神明社


   神明社略歴
 当地旧家にして元名主、伊東家(当主敏三郎氏)所蔵の地誌明細記及び社寺明細書に依れば、神明社は、古来、木古庭の氏神として、藪の里一二〇三番地に在って、天照皇太神と、向津日賣命(むかつひめのみこと)を奉斎して来ましたが、明治四十二年十一月十八日、政治権力の干渉により、廃祀となり、祭神は、上山口、杉山神社に合祀され、境内地は、仝神社の所有に帰し、社殿は取払われて、滅亡しました。
 昭和二十一年、当地の有志は、祭神を、杉山神社御在籍の儘、非公式に、不動堂境内の祠の一隅にお迎えして、祭祀を営み始めましたが、その祠も、老朽甚だしく、再び、祭神の御處遇に窮する状態となりました。
 昭和四十一年、有志十二名、検討の結果、此の事態を打開する道は、神社再興以外にない、との結論に到達しました。幸いにも、前記伊東敏三郎氏が、現境内一、二二四平方米(三七〇坪)を寄附されましたので、前記有志は、之に力を得て、神社設立発起人ちなり、広く浄財を募ると同時に、境内地の造成と、御神木の調達に着手、二ヶ年後の昭和四十三年八月に至って、漸く、本殿の完成を見るに至りました。
 仝年仝月二十四日、遷宮式が挙行され、此の日、初めて、祭神は、六十年間に亘る流離の末、漸く、此處に、安住の地を得られました。
 神奈川県知事は、申請により、本神社と、その規則を厳密に審査し、本神社が、神道に従って、祭祀を行い、併せて、社会の福祉に貢献し得る能力を具備するものとして、昭和四十五年四月三十日附を以て、神社と、その規則を認証しましたので、神社は宗教法人となり、茲に神社の再興が達成されました。
 仝四十七年八月、杉山神社は、神明社設立を祝して、藪の里の旧領を神明社に無償贈与されました。
 仝四十九年、現氏子総代十一名、拝殿の建立を計画、氏子及び崇敬者より、浄財を募り、仝年九月、之を完成し、神社の施設を著しく拡張、整備しました。 (終)
  附記
 此の略歴を記すに当り、私共の私見と御願いを述べさせて頂き度う存じます。抑々、神明社の再興は、祭神の御神徳の然らしめたことゝはいえ、前任総代各位のご尽力と、氏子崇敬者の皆様のご協力によって、実を結んだものとして、私共一同、唯々、感激の他ありません。何卒、今後共、皆様におかれましては、神社の護持に特別のご配慮を賜わり、更に進んで、その隆昌のため、ご協力あらなことを切にお願いする次第であります。(以上)
  昭和四十九年九月二十日
          神明社拝殿完成に際し
             氏子総代一同謹記



葉山町指定重要文化財 建造物
 大沢の庚申塔
  木古庭七六一番地 青木家所有


  上山口の棚田
 この棚田は『にほんの里100選』(2009年)に選ばれた上山口の代表的な棚田で、地域の環境循環型営農(稲作、畑作、酪農、水資源、生活文化)の中核をなしています。また、身近な生き物との共存を目指しています。
 2000年には、この棚田で収穫されたお米が皇室の新嘗祭に献上されています。


  湘南国際村とは?
 湘南国際村は、葉山町と横須賀市にまたがる約200haの区域です。
 昭和43年に三井不動産㈱が土地(当時はゴルフ場)を取得し、土砂崩れなどの災害が発生していたこの地域に適切な防災対策を行いながら、緑豊かな国際交流拠点として開発を進め、平成22年1月に整備を完了しました。
 現在、湘南国際村には、「湘南国際村センター」をはじめとする11ヶ所の研究施設、2ヶ所の研究機関と住宅が立地しています。


  湘南国際村めぐりの森
 湘南国際村めぐりの森(約100ha)は、三浦半島最高峰の大楠山(標高241m)に連なる緑のネットワークを掲載する貴重な緑地です。
 このかけがえのない自然を保全し、未来に残していくため、三井不動産㈱は、三浦半島在来種の樹種による緑の復元や散策路の整備などを行い、平成22年3月に神奈川県に寄付しました。
 現在、神奈川県では、樹種をはじめとする地域固有の自然に配慮した森づくりを、様々な企業や団体と協働により進めています。
※「めぐりの森」は、太陽の恵みを森林資源の活用から植樹・森づくりへの「循環」させていくことをイメージして名付けられました。


モッコウバラ Rosa banksiae
ドクムギの一種(ホソムギ?) Lolium sp.
ダールベルグデージー Thymophylla tenuiloba
コマツヨイグサ Oenothera laciniata
ヤマグワ Morus australis
イタドリ Fallopia japonica
ナガミヒナゲシ Papaver dubium
カラクサナズナ Lepidium didymum
オランダミミナグサ Cerastium glomeratum
ヤエムグラ Galium spurium
馬頭観音:葉山町木古庭1698
シロバナタツナミソウ Scutellaria indica f. amagiensis
アサリナ Asarina procumbens
ヒイラギ Osmanthus heterophyllus
キツネノボタン Ranunculus quelpaertensis
タチツボスミレ Viola grypoceras
大沢の庚申塔:葉山町木古庭761
ホウチャクソウ Disporum sessile
ハルジオン Erigeron philadelphicus
カキノキ Diospyros kaki
チャンチン Toona sinensis
セダムの一種 Sedum oaxacanum (?)
キランソウ Ajuga decumbens
上山口の棚田
ムラサキケマン Corydalis incisa
ヒメオドリコソウ Lamium purpureum
カキドオシ Glechoma hederacea
シロバナヤハズエンドウ Vicia sativa subsp. nigra var. segetalis f. albiflora
ハナヤエムグラ Sherardia arvensis
オオジシバリ Ixeris japonica
江ノ島遠望
カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
ブタナ Hypochaeris radicata
湘南国際村
ユズリハ Daphniphyllum macropodum
地球環境戦略研究機関(IGES)
大楠山
ヒメコウゾ Broussonetia kazinoki
ナツグミ Elaeagnus multiflora
スズメノエンドウ Vicia hirsuta
イヌシデ Carpinus tschonoskii
ツボスミレ Viola verecunda
富山(とみさん)(房総)遠望(大楠山山頂より)
イヌガヤ Cephalotaxus harringtonia
ウワバミソウ Elatostema umbellatum
石塔群:阿部倉30-1
ハゴロモジャスミン Jasminum polyanthum
阿部倉諏訪神社
東京湾の夜景(塚山公園より)

大船フラワーセンターにシャクナゲを訪ねる

 桜の開花の早かった今年ですので、時期を逃さないようにシャクナゲを見に行ってきました。


シャクナゲ Rhododendron sp.
 ”太陽” Rhododendron cv. “Taiyoh”
 ”平野白” Rhododendron cv.
  “太陽” x “アイベリーズ・スカーレット” Rhododendron cv. “Taiyoh” x “Ivery’s Scarlet”
  (“太陽” x “アカボシ”) x (“太陽”) Rhododendron cv. (“Taiyoh” x “R. hyperythrum“) x (“Taiyoh”)
アカボシシャクナゲ Rhododendron hyperythrum
アイスランドポピー Papaver nudicaule
ネモフィラ Nemophila menziesii
タイワンリス Callosciurus erythraeus thaiwanensis
ニオイアラセイトウ Erysimum cheiri
セイヨウカキドオシ Glechoma hederacea
ゲンゲ Astragalus sinicus
モッコウバラ Rosa banksiae
ラムズイヤー Stachys byzantina
マトリカリア “カルロス” Tanacetum parthenium cv. “Carlos”
サクラ Cerasus sp.
 玉縄桜たまなわざくら
 染井吉野(そめいよしの)Cerasus x yedoensis
 一葉(いちよう)Cerasus Sato-zakura group ’Hisakura’
 松月(しょうげつ)Cerasus Sato-zakura group ‘Superba’
 普賢象(ふげんぞう)Cerasus Sato-zakura group ‘Alborosea’
 関山(かんざん)Cerasus Sato-zakura group ‘Sekiyama’
 富士霞桜(ふじかすみざくら)Cerasus x yuyame (マメザクラ x カスミザクラ)
プラタナス Platanus sp.
ハナズオウ Cercis chinensis
ムラサキツユクサ Tradescantia ohiensis
ウメ Armenica mume
ハナモモ Amygdalus persica
ヒメシャリンバイ Rhaphiolepsis umbellata var. minor
シダレカツラ Cercidiphtllum japonicum f. pendulum
ヒラドツツジ Rhododendron x pulchrun
コマユミ Euonymus alatus form. striatus
キリシマツツジ ‘大胡蝶(ダイコチョウ)Rhododendron × obtusum ‘Daikochou’
エビネ Calanthe discolor
ヤマモミジ ‘稲葉枝垂(イナバシダレ)Acer matsumurae
オオモミジ ‘門尽(モンズクシ)Acer amoenum ‘Monzukushi’
イロハモミジ ‘七瀬川(ナナセガワ)Acer palmatum ‘Nanasegawa’
ヤマモミジ ‘錦紅葉(ニシキモミジ)Acer matsumurae cv. ‘Nishikimomiji’
オオモミジ ‘増紫(マスムラサキ)Acer amoenum ‘Masumurasaki’
オオモミジ ‘大盃(オオサカズキ)Acer amoenum ‘Ohsakazuki’
ハナノキ Acer pycnanthum
フラサバソウ Veronica hederifolia
モミジ類
ムラサキケマン Corydalis incisa
アメリカアカバナトチノキ Aesculus pavia
セイヨウキランソウ Ajuga reptans
ツルニチニチソウ Vinca major
ベルベリス・ウィントネンシス Berberis x wintonensis
ベルベリス・アシアティカ Berberis asaitica
ボリジ Borago officinalis
セリンセ ‘ブルーキウイ’ Cerinthe ‘Blue Kiwi’
アメリカザイフリボク Amelanchier canadaensis
ワスレナグサ Myosotis spp.
ヒナギク Bellis perennis
トウカエデ Acer buergerianum
オウゴンマサキ Euonymus japonicus var. aurea
セイヨウヒイラギ Ilex aquifolium
小町ミツバツツジ Rhododendron dilatatum
ヒラドツツジ ’伊豆の輝’ Rhododendron × pulchrum ‘金太陽’ × ‘日の出霧島’
ロウバイ Chimonanthus praecox
クルメツツジ ‘紫竜の舞(シリュウノマイ)Rhododendron x obtusum
クレマティス アルマンディー ‘アップル ブロッサム’ Clamatis armandii ‘Apple Blossum’
カロライナ・ジャスミン Gelsemium sempervirens
シャガ Iris japonica
リキュウバイ Exochorda racemosa
リョウブ Clethra barbinervis
ヤマブキ Kerria japonica
ツガ Tsuga sieboldii
クサイチゴ Rubus hirsutus
イヌシデ Carpinus tschonoskii
ニリンソウ Anemone flaccida
ハナニラ Ipheion uniflorum
ナツグミ Elaeagnus multiflora
シロバナタンポポ Taraxacum albidum
ヤクシマオナガカエデ Acer capillipes var. morifolium
ヤエコデマリ Spiraea cantoniensis var. plena
マンサク ‘エレナ’ Hamamelis x intermedia ‘Jelena”
シナマンサク ‘パリダ’ Hamamelis mollis ‘Pallida’
シロヤマブキ Rhodotypos scandens
セイヨウバクチノキ Prunus laurocerasus
オオデマリ Viburum tomentosum
サラセニア フラバ Sarracenia flava
ハナキリン Euphorbia milii var. Splandens
緑の鈴(グリーンネックレス) Senecio rowleyanus Syn. Curio rowleyanus
ウナズキヒメフヨウ Malvaviscus arboreus var. mexicanus
メキシコハナヤナギ Cuphea hyssopifolia
ブッシュミント Prostanthera ovalifolia
グレビレア ‘アメジスト’ Grevillea cv. ‘Amethyst’
グレビレア ‘ピグミーダンサー’ Grevillea cv. ‘Pigmy Dancer’
グレビレア ‘スカーレットスプライト’ Grevillea cv. ‘Scarlet sprite’
レプトスペルムム・フラベスケンス Leptospermum flavescens
オーストラリアン・ローズマリー Westringia fruticosa
ドンベヤ・ティリアケア Dombeya tilliacea Syn. Xeropetalum tiliaceum
ブーゲンビレア Bougainvillea sp.
 ’オォーラーラ’ ‘Oo-La-La’
 ’カリフォルニア・ゴールド’ ‘California Gold’
コエビソウ Justicia brandegeeana
ウスムラサキ Strobilanthus auriculatus var. dyerianus
ムラサキヤモメカズラ Petrea volubilis
ペトレア ウォルビリス ‘アルビフローラ’ Petrea volubilis ‘Albiflora’
ツンベルギア マイソレンシス Thunbergia mysolensis
ディスティクティス ブッキナトリア Distictis buccinatoria
ルリイロツルナス Solanum seaforthianum
コプシア フラビダ Kopsia flavida Syn. Cerbera flavida
コダチチョウセンアサガオ Brugmansia x candida
ヒメバショウ Musa uranoscopos
コダチヤハズカズラ Thunbergia erecta
アカサヤネムノキ(エバーフレッシュ) Cojoba arborea var. augustifolia
ネッタイスイレン ‘ドーベン’ Nymphaea spp. cv. ‘Dauben’
マンゴー Mangifera indica
コーヒー Coffea arabica
エリオステモン ディフォルミス Philotheca difformis
ハナマキ Callistemon citrinus
ソテツ Cycas revoluta
オモダカ Sagittaria trifolia
ミツガシワ Menyanthes trifoliata
シダレエンジュ Sophora japonica var. pendula
ドッコンソウ Oresitrophe rupifraga
オキナワチドリ Amitostigma lepidum
シロバナハッカクレン Podophyllum spp.
ムサシアブミ Arisaema ringens
ヒトリシズカ Chloranthus quadrifolius
シュンギク Glebionis coronaria
ショカッサイ Orychophragmus violaceus
ヒメハナビシソウ Eschscholzia caespitosa
キバナヒナギク Coleostephus multicaulis
キンセンカ Calendula officinalis
もち麦(ハダカムギ) Hordeum vulgare var. nudum
アネモネ Anemone coronaria
ケヤキ Zelkova serrata
陽谷山龍寶寺山門:鎌倉市植木129
カラタチ Poncirus trifoliata
(植木)諏訪神社:鎌倉市植木96
ヘビイチゴ Potentilla hebiichigo
キュウリグサ Trigonotis peduncularis
ヤエムグラ Galium spurium
タチイヌノフグリ Veronica arvensis
ヒメウズ Semiaquilegia adoxoides
ヒメオドリコソウ Lamium purpureum
ツゲ Buxus microphylla var. japonica
サンショウ Zanthoxylum piperitum
湘南のぞみキリスト教会:鎌倉市岡本1丁目12-1
ベニバナトキワマンサク Loropetalum chinense var. rubra
ノダフジ Wisteria floribunda


 陽谷山龍寶寺案内 根府川石製の案内板
宗派 曹洞宗
本尊 釈迦牟尼仏
開山 泰?宗榮大和尚
開基 玉縄城主(北条綱成、氏勝)
本堂 木造銅葺重層入母屋造
  (昭和三十五年建立) 設計 大岡 実
山門 江戸時代元禄年間造
鐘楼堂 設計 大岡 実
    面山瑞方禅師の銘文記す
一、玉縄北条氏の供養塔
一、荒井白石公の碑
一、金比羅宮 一、子育て地蔵堂
一、福徳稲荷堂(天保年間造)
一、弁天堂 一、道祖神
一、玉縄ふるさと館
・旧石井家住宅(国重要文化財)
・歴史民俗資料館(鎌倉市指定)
  平成二十七年二月 三十三世 鐵牛良光 代


     由緒
 この神社は、今からおよそ四百二十年前当時の玉縄城主
北条綱成公が、軍神の称ある信州諏訪の建御名方富命、八
坂刀売命二座の神霊を玉縄城内の諏訪檀に勧請したものと
伝えられている。
その後、神社は元和年間玉縄城の廃城、さらに幾星霜を経
て現在のこの位置に移された。この時すでに鎌倉権五郎景
政一門の霊を祀った御霊神社があり、この神社と諏訪神社
と合祀され村民の両大社への崇敬あつく、五穀豊穣、村内
安全と繁栄を祈願する祭典が毎年行われている。
ちなみに北条綱成公は、黄八幡といわれた有名な武将であ
ったが、天正十五年七十三才で没した。公一門の墓は社殿
脇の山頂にある。
   昭和六十三年十二月吉日     諏訪神社