月別アーカイブ: 2016年5月

称名寺に遺されているのは美女石でした

 金沢文庫の特別展『金沢百景』が今日まででしたので見てきました。金沢百景は昭和初期の小学校教諭だった角田(すみだ)武夫が残した作品群で、今回の特別展では、『金沢百景』『続金沢百景』、『金沢巡礼』をはじめとして、当時、軍事的に重要であったが故に写真撮影が制限されていた当該地での様子を知ることができる貴重な作品が多数展示されていました。
 当時の景色に様々な発見があったのですが、なかでも現在称名寺阿字ヶ池に遺されている『金沢四石が何であるか?』に明確な答えがみつかりました。郷土史研究家の楠山永雄がその著書(楠山,2003)の中で阿字ヶ池に遺された石を『何の根拠もないが、私には若い女性のイメージに映るので勝手に美女石と決めつけている』と述べているのは控えめな記載と思われ、角田の絵を信じる限りは、現在も阿字ヶ池に残されている石は間違いなく美女石のようです。

美女石

美女石(2014年11月23日撮影)


『参考文献』
 神奈川県立金沢文庫(2016)金沢百景、80p.、神奈川県立金沢文庫、横浜.
 楠山永雄(2003)ぶらり金沢散歩、228p.、金沢郷土史愛好会、横浜.

 以下、本日撮影の写真です。


【参考】
 フェイジョア Feijoa sellowiana
 タチアオイ Althaea rosea
 キンシバイ Hypericum patulum
 ムラサキウマゴヤシ Medicago sativa
 タバコの一種(?) Nicotiana spp.
 ネズミモチ Ligustrum japonicum
 ツルバキア・ビオラセア Tulbaghia violacea
 セイヨウバイカウツギ Philadelphus satsumi
 ガクアジサイ Hydrangea macrophylla f. normalis
 タイトゴメ Sedum japonicum
 イボタノキ Ligustrum obtusifolium
 スイカズラ Lonicera japonica
 イヌビワ Ficus erecta
 トウキョウチクトウ Trachelospermum jasminoides
 金沢動物園
 オランダガラシ Nasturtium officinale
 ビヨウヤナギ Hypericum monogynum
 ヒペリカム・アンドロサエマム Hypericum androsaemum
 オルレア Orlaya grandiflora

神武寺奥之院を発見

 今日は午後から独りで鷹取山へ。以前から気になっていた神武寺の奥之院(正しくは奥之院跡かも知れません)にやっと辿り着くことができました。ハイキングコースからそれほど離れてはいないのですが、少々わかりにくい場所にあり、酸化の進んでいるお賽銭から見ても、最近人が訪れた気配はなさそうでした。


【付記】
 十州望ならびに神武寺奥之院がどこであるかに関する(ウェブ)情報はかなり錯綜していて、どうやら逗子市観光協会も誤って回答していると思われます。その様な情報に惑わされてなかなか辿り着けなかった奥之院ですが、明治26年に描かれた古地図『醫王山神武寺藥師如来境内全圖』が事実を最も正しく伝えているようです。

【醫王山神武寺畧縁起】
 却當山ハ聖武天皇依勅願神亀元年(724年)甲子正月行基菩薩創立本尊薬師如来即チ行基菩薩作霊験著シ衆病悉除ノ本誓ヲ蒙ル者不尠少然ス
 天安元年(857年)叡山第二座主慈覚大師ノ中興ナリ本基ノ法相ヲ台宗ト改メ十二ヶ院建テ常法
華三昧ノ道場トナシ給今ハ只古精舎ノ名称ノミ残レリ
 而シ正應三年(1290年)春本朝神楽ノ博士従三位中原光氏公一是ノ間當山ニ籠リ薬師如来ノ告ヲ蒙リ龍華ノ暁ヲ待ベシト自ラ石ノ弥勒尊彫刻シ長月五日行年七十三歳入寂ス即チ前山ノ岩窟之諸佛慈悲蚩無遥十二願主承誓ヲ社會ニ傳タフ略記之本縁起有之
  明治廿六年(1893年) 月 日
    神武寺 七十一世 韶願敬白

【参考文献】
 神奈川県立歴史博物館(2004)湘南の古刹神武寺の遺宝, 97p, 神奈川県立歴史博物館, 横浜.
 生方直方(1994)湘南妙義鷹取山に就いて、23p.

【主な経路】
浜見台-鷹取山ハイキングコース-鷹取山山頂-神武寺奥之院-十州望-神武寺薬師堂-神武寺鐘楼堂-東逗子-桜山団地-長柄桜山古墳群-逗子市郷土資料館-新逗子駅-(京急逗子線利用)-金沢文庫駅-瀬戸神社-雷神社
 以下、本日撮影の写真です。


【参考】
 紅吉野 Cerasus ‘Beni-yoshino’
 ハニーサックル Lonicera spp.
 ヘメロカリス・ステラデオロ Hemerocallis ‘Stella de Oro’
 ノハタカラクサ Tradescantia flumiensis
 ウグイスカグラ Lonicera gracilipes
 二ホントカゲ Plestiodon japonicus
 ヒイロタケ Pycnoporus coccineus
 ヤブミョウガ Pollia japonica
 ジャゴケ Conocephalum conicum
 スイカズラ Lonicera japonica
 オオキンケイギク Coreopsis lanceolata
 ヤマグワ Morus australis
 クロガネモチ lex rotunda
 ホタルブクロ Campanula punctata
 メキシコマンネングサ Sedum mexicanum
 長柄桜山2号墳より
 オリーブ Olea europaea

季節は初夏へ

 午前中に十三峠まで散歩に出かけました。辺りは初夏の花々で溢れています。


【参考】
 ハシドイ Syringa reticulata
 シモツケ Spiraea japonica
 ノハタカラクサ Tradescantia flumiensis
 ユキノシタ Saxifraga stolonifera
 シホウカ Solanum rantonnetii
 テイカカズラ Trachelospermum asiaticum
 ハナツルクサ Aptenia cordifolia
 ニワゼキショウ Sisyrinchium rosulatum
 ブライダルベール Gibasis pellucidia
 モンシロチョウ Pieris rapae
 ゼニアオイ Malva sylvestris

金沢区に生育するクゲヌマランあるいはギンラン類似種

 ウェブを検索していて、金沢区にはクゲヌマラン(Cephalanthera longifolia)あるいはギンラン(C. erectra)類似種が結構豊富との情報に気づきました。これまでギンランと思って撮影した写真が何枚かあったので、見比べてみると唇弁に距は殆どなく、葉も細いので、確かに普通のギンランとは少し異なるようです。そこで、文献を繙いてみて気づいたことがあったのでメモを残します。

【概要】
 金沢区に自生するクゲヌマラン (C. longifolia)と思われる野生ランが、鵠沼で記載された当初の系統と同じであるかどうかの検討はなされていない。自生地の多くは埋め立て地なので、他県や海外から人為的に導入された可能性も否定できない。

クゲヌマラン Cephalanthera longifolia (2016年5月16日撮影)

クゲヌマラン Cephalanthera longifolia (2016年5月15日撮影)


【背景】
 クゲヌマランは、前川文夫により記載に用いられた標本の提供者である服部静男に因んで、C. shizuoiと命名されました(前川,1936)。ギンランによく似るが、唇弁の距が発達しないこと、葉がより細身であること等の特徴から区別できるとのことです。前川(1971)の挿絵に描かれたクゲヌマランは、金沢区の何か所かで確認できる野生ランとよく似ています。従って、『金沢区でみられるギンラン類似の野生ランはクゲヌマランである』としても良いように思われます。
 一方、遊川ら(2003)は、欧州で原記載されたNarrow-leaved Helleborine (C. longifolia)とクゲヌマランとで記載に差異がないことを見出し、クゲヌマランの種名をC. longifoliaとし、このことはラン・ネットワークや環境省を始めとして広く受け入れられてきている様です。
 ところが、金沢区で確認できるクゲヌマランは、ウェブ上で見かける海外のC. longifoliaの写真と比べて、あまり似ているように思えません。私が確認している自生地の殆どはこの30年ほどの埋め立て地ですから、分布には大なり小なり人の関与があったものと考えられます。クゲヌマランの記載に使用された標本が得られた藤沢市では1970年頃絶滅したと考えられ、その後1983年に再発見された(伊藤,2004)とありますが、この再発見個体群が県外あるいは海外から導入された個体に由来していた可能性を否定できるものではありません。

 グケヌマランは、発見された当時は松林で生じるとされましたが、再発見以降の近年では松林以外でも確認されており、必ずしも松林に依存しないことは、遊川(2008)の移植実験でも証明されています。しかしながら、C. longifoliaは、菌根への依存性が高いという報告(Abadle et al., 2006など) もあります。このことは、金沢区でみられている個体の多くが矮性化している事と関係があるのかも知れません。

 本日(2016.5.15)、金沢区でのクゲヌマランと思われるランは、花期が殆ど終わっており、まだ咲き残っていた数個体のみ確認してきました。咲いていたのは、いずれも丈が10cm以下の個体で、目立った距はなく、葉が細身でした。近くには花の終わった個体が100以上はありましたので、来年は春先にもう一度確認したいと思います。

 本邦産キンラン属Cephalantheraの識別に便利な検索表が神奈川県植物誌に載っていましたので、引用しておきます。

A.花は黄色、蕚片は長さ15mm以上、唇弁には5~7本の隆起線がある…………………………(1)キンラン
A.花は白色、蕚片は長さ12mm以下、唇弁には3本の隆起線がある
 B.葉は線状披針形または狭長楕円形で長さ7~15cm、葉の上部、葉の裏面、縁には白色の短毛状突起がある。
    ……………………………………………………………………………………………………(2)ササバギンラン
 B.葉は長楕円形で長さ2~8cm、まれに鱗片上に退化、短毛状突起がなく平滑である
  C.葉は上部に1~2枚かまたは鱗片状、長さ3cm以下である…………………………………(3)ユウシュンラン
  C.葉は数枚つき、長さ3cm以上である
   D.葉身の下部は平坦となる。距は短い………………………………………………………(4)クゲヌマラン
   D.葉身の下部は平坦とならない。距は明らかである………………………………………(5)ギンラン

【参考】
HiroKen花さんぽ (accessed 2016-05-15).
Narrow-leaved Helleborine Cephalanthera longifolia (accessed 2016-05-15).
鵠沼地区自然史年表 (accessed 2016-05-15).
大貫一夫(2008)ラン科植物保存活動経過報告2003年~2007年、ラン・ネットワークJAPAN、第6号、16-25.
遊川知久(2008) 北海道に分布するクゲヌマラン類似植物, 北方山草, (26), 13-20.
Abadle et al.(2006) Cephalanthera longifolia (Neottieae, Orchidaceae) is mixotrophic; a comparative study between green and nonphotosynthetic individuals, Can J Bot, 84, 1462-1477.
金子紀子(2005)クゲヌマラン?多産する, FLORA KANAGAWA, 60, 743-745.
伊藤 聖(2004)クゲヌマランの初出について、鵠沼、88, 1-8.
遊川知久・山崎旬・三吉一光(2003)クゲヌマランの分類と分布, Orchid Science, 9, 10-12.
神奈川県植物誌調査会編(1988)神奈川県植物誌1988, 1442p, 神奈川県立博物館, 横浜.
前川文夫(1971)原色日本のラン, 誠文堂新光社, 東京.
 前川(1971)に掲載されたクゲヌマランの図
牧野富太郎(1940)牧野日本植物圖鑑、北龍館、東京.
 ウェブ版
前川文夫(1936) Cephalanthera Shizuoi F. Maekawa, in 中井猛之進監輯:東亞植物圖説第1巻第3輯, 57-58, tab26, 春陽堂, 東京.


以下、本日撮影した写真です。
【主な経路】
夕照橋-野島-海の公園-小柴崎緑道-金沢バイオパーク-長浜船溜まり-富岡(ジュビのえんがわ)-鳥見塚-新杉田公園-芦名橋-浜マーケット-真照寺-金剛院-上大岡-釜利谷市民の森(なばな休憩所)-金沢動物園-朝比奈-六浦


【参考】
 ヒメコバンソウ Briza minor
 スズメノヤリ Luzula capitata
 マンテマ Silene gallica
 ノゲシ Sonchus oleraceus
 シロツメクサ Trifolium repens
 ミズクラゲ Aurelia aurita
 ウミニナ類 Batillaria spp.
 マメグンバイナズナ Lepidium virginicum
 マツバギク Lampranthus spectabilis
 タチアオイ Althaea rosea
 ハナツルクサ Aptenia cordifolia
 ムギクサ Hordeum murinum
 ハイアオイ Malva rotundifolia
 ヤセウツボ Orobanche minor
 センダン Melia azedarach
 カラタネオガタマ Magnolia figo Syn. Michelia figo
 ガマズミ Michelia figo
 ムラサキツメクサ Trifolium pratense
 オオシマザクラ Cerasus speciosa
 エゴノキ Styrax japonica
 コバンソウ Briza maxima
 イヌホオズキ Solanum nigrum
 ムラサキゴテン Tradescantia pallida
 ペラルゴニウム Pelargonium spp.
 ハナビシソウ Eschscholzia californica
 白花のムラサキツメクサ Trifolium pratense f. albiflorum
 ブタナ Hypochaeris radicata
 ドクダミ Houttuynia cordata
 キキョウソウ Triodanis perfoliata
 ハシドイ Syringa reticulata
 サツキ Rhododendron indicum
 ジュピのえんがわ
 テイカカズラ Trachelospermum asiaticum
 ハタケニラ Nothoscordum gracile
 ハナネギ Allium Giganteum
 スカシユリ Lilium maculatum
 ヒルガオ Calystegia japonica
 ハアザミ Acanthus mollis
 ツボサンゴ Heuchera spp.
 ヤマモモ Morella rubra
 バーベナ Verbena spp.
 ツマグロオオヨコバイ Bothrogonia ferruginea
 ヤマボウシ Cornus kousa
 ハナザクロ Punica granatum
 禅馬山三郷院真照寺
 三面大黒天(医王山金剛院)
 クマバチ Xylocopa appendiculata
 アオスジアゲハ Graphium sarpedon
 タチアオイ Althaea rosea
 ヒエンソウ Delphinium ajacis
 ゼニアオイ Malva sylvestris
 なぱな休憩所より
 キチョウ Eurema hecabe
 ブラシノキ Callistemon speciosus
 スイカズラ Lonicera japonica
 ガウラ Gaura lindheimeri

薔薇の季節のヴェルニー公園

 今年もバラの季節になり、家内と二人でヴェルニー公園を訪ねました。今年こそ見ごろの写真を撮ろうと思っていた横浜開港150周年を記念のバラ『はまみらい』は、花色はまぁまぁ綺麗でしたが、花形がすでに崩れ始めていました。5年目にして気づきましたが、見ごろの短い、あるいは殆どない品種のようです。

スライドショーには JavaScript が必要です。



【ヴェルニー公園で栽培されているバラの品種】
 ペイント・ザ・タウン
 レオナルド・ダ・ヴィンチ
 サンライズ・サンセット
 マジカル・ミラクル
 パフ・ビューティー
 ファニー・フェイス
 ラスト・タンゴ
 ジャクリーヌ・デュ・プレ
 ラ・レーヌ・ビクトリア
 ロサ・カニナ
 ピンク・ドリフト
 ピエール・ド・ロンサール
 アプリコット・ドリフト
 ローブリッター
 ラベンダー・メイディランド
 マダム・ピエール・オジェ
 伽羅者
 ペイント・ザ・タウン
 プロスペリティー
 マジカル・ミステリー
 ニュー・ドーン
 アイスバーグ
 マーガレット・メリル
 マダム・サチ
 ブルー・ムーン
 サニー・ノック・アウト
 シャルル・ド・ゴール
 わたらせ
 フィリップ・ノワレ
 アヴェイ・ド・クリュニー
 スウィート・ドリーム
 フラグレント・アプリコット
 アルブレヒト・デューラー・ローズ
 ゴールド・バニー
 桜霞
 ピンク・サクリーナ
 つるゴールドバニー
 ニコロ・パガニーニ
 つるアイスバーグ
 ファースト・インプレッション
 アライブ
 ノヴァリス
 ツヴェルゲンフェー’09
 杏奈
 希望
 ヘルツ・アス
 つるサマー・スノー
 トレジャー・トロープ
 ファッショニスタ
 アンジェラ
 ラベンダー・ラッシー
 スパニッシュ・ビューティー
 ポールズ・ヒマラヤン・ムスク
 つるブルー・ムーン
 つるブラック・ティー
 ミミ・エデン
 ティア・ドロップ
 姫
 スカーレット・オベーション
 スウィート・ダイアナ
 桜木
 ディンティ・ベス
 ミセス・オークリー・フィッシャー
 エレン・ウィルモット
 ホワイト・ウィングス
 はまみらい
 湘南ファンタジー
 ローズ・ヨコハマ
 ラブ・ミー・テンダー
 コテージ・ローズ
 ザ・プリンス
 ザ・ダーク・レディ
 ケニゲン・ベアトリックス
 プリンセス・アイコ
 ジュビレ・デュ・プリンス・ド・モナコ
 ロイヤル・ハイネス
 プリンセス・アイコ
 ブラッシュ・ノアゼット
 スウィート・ジュリエット
 粉粧櫻
 ロサ・ニチダ
 フィンブリアータ
 スヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾン
 ロサ・ガリカ・ヴェルシコール
 マダム・アルディ
 レダ
 一葉
 紅
 かがり火
 天の川
 イレーネ・ワッツ

雷神社のイワタバコが開花

 昨夜、通りがけに寄ってイワタバコ(Conandron ramondioides)が咲いているのを見つけ、今日(5/14)は朝から雷神社を尋ねました。昨年も5月16日に開花を確認しています。
 三浦半島周辺でみられるイワタパコは、ケイワタバコ(Conandron ramondioides var. pilosus)と名付けられた変種で、通常のイワタパコより早く開花することが知られているようですが、そのケイワタバコの中でも雷神社のイワタパコは最も早く花が開くようです。


 以下、本日撮影した写真です。

【参考】
 ケイワタバコ Conandron ramondioides var. pilosus
 コマツナギ Indigofera pseudotinctoria
 ノゲシ Sonchus oleraceus
 ハクチョウゲ Serissa japonica
 テリハノバラ Rosa wichuraiana
 ナギ Podocarpus nagi
 アカエイ Dasyatis akajei
 クサフグ Takifugu niphobles
 ボラ Mugil cephalus

子安の里のタブノキを訪ねる

 子安の里に大きなタブノキ(Machilus thunbergii)があると聞いて尋ねてみました。当該木は稲荷森のタブノキとして知られており、樹高7m、幹周9.2m、大木になるタブノキとしては巨樹と呼ぶに足るかどうか微妙なところではありますが、全国巨樹・巨木林調査データベースにも登録されていますし、『かまくらと三浦半島の古木・名木50選』に選ばれている名木だそうです。
 名前の由来となった稲荷社はなくなっていましたが、晩春の木漏れ日の中、贅沢な時間を過ごすことができました。


【主なルート】
 京急田浦-東逗子-桜山-(イートピア中央公園)-葉山温泉-長柄-葉山御用邸-長者ケ崎-子産石-久瑠和-関根御滝不動尊-湘南国際村-稲荷森-炭焼き小屋-久瑠和海岸-立石公園-佐島公園-佐島漁港-神明社-すかなごっそ-三崎口駅
【文献】
神奈川新聞社横須賀支社編(2003)子安の里・タブノキ、三浦半島再発見-百景ぶらり探訪、p23.
かまくらと三浦半島の古木・名木50選
子安の里のタブノキ
子安の里散策ガイド

ルノアール展鑑賞

 オルセー美術館蔵の作品によるルノアール展を家内とみてきました。田舎の踊り都会の踊りの2作品の来日は45年振りだそうで、今更のように年を取ったことに気づきました。あの頃、一番のお気に入りだった『リュシー・ベラールの肖像』は個人蔵につき、今回は展示されていませんでした。会場で撮影はできませんでしたので、リンク先は外部サイトです。

以下、本日撮影の写真です。


【参考】
 常盤山査子(ピラカンサ) Pyracantha spp.
 トキワハゼ Mazus pumilus
 マツバウンラン Nuttallanthus canadensis

散財が池(さんざがいけ)森林公園

 雨が上がったので、昼前から鎌倉の散財が池(さんざがいけ)森林公園を尋ねました。3月にアクセスは確認しておいたので、今日は天園ハイキングコースから入ってみました。
【主なルート】
 鼻欠地蔵-相武隧道-十国峠-大平山-散財が池森林公園-今泉不動(今泉山一心院称名寺)-鎌倉カントリークラブ-建長寺-鶴岡八幡宮-岐れ道-明石橋-朝比奈


【参考】
 鼻欠地蔵
 ノダフジ Wisteria floribunda
 ブタナ Hypochaeris radicata
 ツリバナ Euonymus oxyphyllus
 ヤマツツジ Rhododendron kaempferi
 ナツトウダイ Euphorbia sieboldiana
 ミズヒキ Persicaria filiformis
 十国峠より
 天園峠の茶屋
 大平山山頂(159.2m)
 ハコネウツギ Weigela coraeensis
 ヒメマダラエダシャク Abraxas niphonibia
 ショカッサイ Orychophragmus violaceus
 タイワンリス Callosciurus erythraeus thaiwanensis
 オニタビラコ Youngia japonica
 シラー Scilla peruviana
 ウワバミソウ Elatostema umbellatum
 イワタパコ Conandron ramondioides
 散財が池
 ノダフジ Wisteria floribunda
 キランソウ Ajuga decumbens
 コイ Cyprinus carpio
 蘚類の胞子体
 建長寺勝上献(145.1m)より
 朧富士
 クサノオウ Chelidonium majus
 建長寺のビャクシン Juniperus chinensis
 ニセアカシア Robinia pseudoacacia

ベイサイドを散策

 今日は家内と三井アウトケットパークへ。途中、コンビニでいろいろ買い込んで、野島でピクニック。見慣れた風景の中にも春の生き物がいろいいるのに気づきます。
【主なルート】
 鷹取川-追浜本町-野島公園-海の公園-小柴崎緑道-長浜-船溜まり-横浜ベイサイドマリーナ-富岡


【参考】
 鷹取川の鯉のぼり
 (おそらく)ボラの幼魚
 メキシコマンネングサ Sedum mexicanum
 ハナヤエムグラ Sherardia arvensis
 コメツブツメクサ Trifolium dubium
 テントウムシの幼虫
 ニワゼキショウ Sisyrinchium rosulatum
 オオイシアブ Laphria mitsukurii
 ハクチョウゲ Serissa japonica
 ヤマグワ Morus australis
 ムギクサ Hordeum murinum
 シロツメクサ Trifolium repens
 トベラ Pittosporum tobira
 マンテマ Silene gallica
 イヌカキネガラシ Sisymbrium orientale
 ミカン Citrus spp.
 ブルビネ・フルテスケンス Bulbine frutescens
 ヤセウツボ Orobanche minor
 イエバエの類
 クチブトヒゲボソゾウムシ Ophryophyllobius polydrusoides
 クゲヌマラン Cephalanthera longifolia
 ペラルゴニウム Pelargonium Regal Group
 マツヨイグサ Oenothera odorata