今日は珍しく昇天山金龍禅院の門が開いていたので、金沢四石のひとつ飛石を撮影することができました。この機に現在確認できる残りの2石も見てきました。
飛石
瀬戸明神が伊豆の三島から当地金沢に飛来し飛び乗った石と伝えられる。かつて金沢八景一望の地であった九覧亭のあった山上にあったのが、文化九年(1812年)の大地震で現在地に転がり落ちたと伝えられている。
福石
源頼朝が瀬戸神社参拝の折、海水で禊する際に服を掛けたため服石と呼ばれ、この石の前で拾い物をすると福を授かる云われている。
美女石
金沢山称名寺の阿字ヶ池にある石で、池に落ちた姫を助けようとした乳母がいたが、二人とも溺死して石になったという言い伝えがある。昭和初期に描かれた連作画『続金沢百景』の一枚に寄れば、現在残されているは美女石の方です。
姥石(現存せず)
残された『続金沢百景』や写真から、かつて存在したことは確かですが、現在では失われています。阿字ヶ池周辺で最も印象が近いのはこの石ですが、やはり少し違うようです。
蛇混柏:金沢八木
現存する唯一の金沢八木の残存。延宝八年(1680年)8月6日の大風で倒伏したと云われ、瀬戸神社境内に幹の一部が残されている。
青葉楓
謡曲『六浦』に唄われた銘木だったが、現在の2本の樹は3代目といわれる。