今夜は、北半球の広い地域で月蝕が観測できるとのことで、写真を撮ってみました。地球の影になっている部分も真っ暗ではないので、写真映えはいまいちの様です。
2018/1/31 21:51(月齢14.4)、北緯35度18.639分、東経139度37.699
通常の月の写真(2018.1.2撮影)
月別アーカイブ: 2018年1月
津久井浜から長井へ
三浦半島は南東方向から大陸プレートに押されて形成された丘陵が特徴となっており、断層帯が多数観察できます。そのうち武山断層と南下浦断層に挟まれた地域は、300万年ほど前に堆積した初声凝灰岩層が母岩の主体となっており、斜交葉理がしばしば観察されるそうです。今日は、この凝灰岩地帯を東から西に歩いてみました。
【主な経路】
津久井浜駅-(津久井)浅間神社-(南下浦)諏訪神社-(高円坊)三峰神社-高円坊日枝神社-(初声町和田)白旗神社-(長井6丁目)住吉神社-(長井6丁目)熊野神社-(長井6丁目)諏訪神社-(長井5丁目)稲荷神社-(長井5丁目)御霊神社-(長井5丁目)八雲神社-(長井3丁目)第六天神社-(長井2丁目)稲荷神社-矢作神明社-赤辺稲荷-(下宮田)若宮神社-三崎口駅
【庚申塔群】津久井浜駅前
【石塔群:岩船地蔵尊】横須賀市津久井1丁目25-2
地蔵尊は、貝殻のネックレスをつけていらっしゃいます。
【浅間神社】横須賀市津久井4丁目18-1
境内社に稲荷社が3社、金毘羅神社がありました。
浅間神社由来
御祭神
縁結び・安産・子育ての守護神
社伝によると聖武天皇の天平年中(七二九~七四八)に僧行基(奈良大仏建立勧請の高僧)が当郷に来り、駿河国の浅間神社を勧請し祀ったとある。そこは津久井と長沢の奥にあった高くそびえる浅間山の山頂である。この山は海上からよい目標となり漁場の位置や東京湾に出入りする船のよい目印とすると共に信仰の対象になっている。後に富士山と呼ばれ人々から崇められるようになってきた。当社の奥宮は今も山頂に鎮座している。毎年七月八日山頂にて「お焚き上げ」の神事が盛大に行われ、家内安全・大漁・海上安全・五穀豊穣・病気平癒・交通安全等を祈願する人で賑わう。当社殿は当初「富士入」にあったが、昭和三年十一月現在地に移転鎮座され、毎年七月七日例祭が行われている。
夏祭り(八雲祭)は昭和四十年代以前は七月七日、八日に行われていたが、現在は八月下旬の土、日曜に行なわれている。当社の境内社として金比羅神社と稲荷神社が祀られている。
明治四十一年十二月神奈川県令で神社が合祀され、御祭神は相殿に祀られた。
八坂神社 祭神 素戔嗚尊 横手
日枝神社 祭神 猿田彦命 川尻
御霊神社 祭神 稲荷神 安戸
宮司 菊池 恵 高木角次書
平成十七年八月吉日建立 施工石平石材店
【庚申塔群】三浦市南下浦町上宮田463-3
【諏訪神社】三浦市南下浦町上宮田655
境内にはかまくらと三浦半島の古木・名木50選に選ばれているホルトノキや河津桜がありました。境内社は、本殿向って左に不明の社、三峰神社、稲荷社の三社、向かって右に金比羅神社と不明の社が三つ、少なくとも七社が祀られています。金比羅神社には
【庚申塔群】三浦市初声町高円坊
【三峰神社】三浦市初声町高円坊
【庚申塔群、六地蔵】三浦市初声町高円坊
【庚申塔群】三浦市初声町高円坊
【日枝神社】三浦市初声町高円坊430
境内社として稲荷社。お社は富士山を望んでいます。
【稲荷社】三浦市初声町和田1388-3
【神明白旗神社】三浦市初声町和田1746
鎌倉の白旗神社とは別系統らしく、ご当地英雄の和田義盛が主祭神です。
白旗神社
神明白旗神社
祭神、天照大神 和田義盛
神明社は、後に白幡神社に合祀されたもので、神明を冠につけこれを神明白幡神社とよんでいます。
この神社の由来としては、鎌倉幕府侍所の別当であった和田義盛が北条討伐の兵を挙げたが、利あらず破れ、鎌倉の和田家に一族ことごとく自刃したが、義盛の善政をしのび、弘長三年(一二六三)和田の郷氏がこの地に社殿を設け白旗神社と称して祭祀をあつくしてきたものです。
また、白旗の名を得たのは、和田義盛が文治二年(一一八六)平家討伐に出陣し大勝を収め、城内ょ開放して紅白の幟を建て場内鎮護の八幡社に戦捷を報告したことに始まり、領民を交えた酒席での戦勝の舞「初声」を舞ったとされていて「初声町」の名もそこから始まったといわれています。
相模風土記によれば、神体は和田義盛の銅製の肖像で、本地仏は和田党九十三騎の守護仏でありますが、今では損傷してわずか八体のみと記録されています。
なおここの境内は和田、入江新田、下宮田の田園風景が一望に眺められる景勝地で、社殿は神明造りの社殿に拝殿、幣殿が設けられています。
三浦市
【八雲神社】横須賀市初声町和田
和田義盛舊里碑が境内に在ることで知られる八雲神社です。
天王様(八雲神社)由来の記
祭神
行疫開運神
現在の本宮は貞享四年(一六八七)藤原朝臣、大井甚五左衛門の勧請と伝えられる。
【庚申塔群】横須賀市長井2丁目13-11
【庚申塔群】観音像の庚申塔:横須賀市長井6丁目22-12
【住吉神社】横須賀市長井6丁目30-32
横須賀市指定重要民俗文化財
所在地 横須賀市長井六丁目
所有者 荒井町内会
指定年月日 平成20年(2008年)3月6日指定
「道切り」とは、
荒井の道切りは毎年5月15日と11月15日、荒井地区の氏神(里神)である住吉神社(祭神
大しめは住吉神社の社殿入口と鳥居の2ヵ所と荒井の船着き場の磯に
現在、道切りの行事は多くはすたれて、三浦半島では荒井だけに伝承されています。この道切りが今日まで伝承されてきた要因として、住吉神社の祭りの一部となっていること、町内会が主体となって伝承してきたことにあります。この習俗がすたれないように保護していくために、重要文化財として指定しました。
平成21年(2009年)3月1日
横須賀市教育委員会
【熊野神社】横須賀市長井6丁目16-25
御神木はイチョウ、赤井鳥居の境内社の由緒は不明ですが、白蛇が祀られていました。
【不明の社】漆山(横須賀市長井6丁目)
三十貫と刻まれた力石がありました。海に向っていることから、竜神社かも知れません。
【諏訪神社】横須賀市長井6丁目3
御祭神は建御名方命です。境内社は稲荷社の様ですが、御神体はなくなっています。
【稲荷神社】横須賀市長井5丁目33-30
【御霊神社】横須賀市長井5丁目20
ふたつある境内社のひとつは大黒天、もうひとつは不動明王を祀っているようです。
【八雲神社】横須賀市長井3丁目28
【第六天神社】横須賀市長井3丁目10
境内社は不明の2社、庚申塔群がありました。
【稲荷神社】横須賀市長井2丁目3-39
【庚申塔群】横須賀市長井2丁目6-1
一番右の庚申塔は大人の背より高い最大級です。
【不明の社】三浦市初声町和田3072
ケヤキに守られた不明のお社です。菊の花が供えられていました。
【稲荷社】三浦市初声町和田3013
大きなヤマモモの木の下のお社で、道とは反対を向いていました。
【矢作神明宮】三浦市初声町和田3365
境内社は2社あり、稲荷社ともうひとつはよくわかりませんが大黒天を祀っているようでした。
【赤辺稲荷】三浦市初声町和田3495
近浦山円徳寺内に祀られている稲荷社です。お堂と一体化した覆殿の中には、法華経が納められていました。神仏習合時代の名残かも知れません。
本寺は日蓮宗鎌倉本覚寺末で、近浦山円徳治と呼びます。開山は大善院日範上人で永仁二年(1294)この地に建立されたのです。その後、元禄の大地震のとき本堂は流され、享保六年(1721)再建されましたが、大正の大震災に再び倒壊し、昭和三年(1928)に新しく竣工しております。
日範上人は法華経の布教に大いに努めましたが、そま布教場の一つ「妙法経窟」は寺の近くにあります。
また、寺内に赤辺稲荷が祀られていますが、この稲荷にまつわる話が伝えられています。
昔、里の漁師が、こざらし網(夜鰯をとる網)に出かけましたが、折悪しく風が出て、忽ち大時化となり、家族や里人は心配して船の無事をこの赤辺稲荷に夜を徹して祈りつづけました。すると明朝嵐が静まった浜へ全員が無事に戻ったということです。里人達は赤辺稲荷の無限の加護を信じ、一層この稲荷を信仰するようになりました。
当時、里人の感謝を顕わす絵馬が本堂に飾られ、残っていたとも伝えられております。
三浦市
【若宮神社】三浦市初声町下宮田3726
以下、本日撮影の植物等の写真です。
【参考】
ブロッコリー Brassica oleracea var. italica
青首大根 Raphanus sativus var. longipinnatus
ホトケノザ Lamium amplexicaule
オオイヌノフグリ Veronica persica
イソギク Chrysanthemum pacificum
寒咲花菜 Brassica sp.
ロマネスコ Brassica oleracea var. botrytis ‘Romanesco’
カリフラワー Brassica oleracea var. botrytis
長井の道切
ハナツルクサ Aptenia cordifolia
キダチロカイ Aloe arborescens
ヤツデ Fatsia japonica
長ネギ Allium fistulosum
キャベツ Brassica oleracea var. capitata
白梅 Prunus mume
ヒメキンセンカ Calendula tournefortii
ジンチョウゲ Daphne odora
河津桜 Cerasus x kanzakura‘Kawazu-zakura’
ホルトノキ Elaeocarpus sylvestris
イチョウ Ginkgo biloba
ヤマモモ Morella rubra
ケヤキ Zelkova serrata
冬の鎌倉へ(2018.1.24)
本日、またまた振替休日。雪の後の良いお天気でしたので鎌倉で散歩してきました。
【参考】
河津桜 Cerasus x kanzakura‘Kawazu-zakura’(鎌倉宮)
獅子頭(鎌倉宮)
大江広元の墓
アオキ Aucuba japonica
マーロウ逗子駅前店
杉山神社を巡る-番外2 江島杉山神社
本日、出張で水道橋へ。帰りには神楽坂を抜けて両国まで足をのばしてみました。
【矢来公園】新宿区矢来町38
たまたま立ち寄った矢来公園は、小浜藩邸址であり、杉田玄白生誕の地でもあるそうです。
【
祭神の一柱である杉山和一検校から「杉山」の名を冠した江島杉山神社です。従って、鶴見川流域の杉山神社との関係はありません。
岩屋修復記
當社は相州江之島神社の御分霊にして元禄六年六月十八日五代將軍德川綱吉公の台命にて總検校杉山和一大人創建せり。御本社に於ける信仰の根源は御霊窟なる奥宮にあり當社亦之に摸して岩屋を築き寛政五年十月修理し安政大正兩大震災にも被害なく昭和に至れり。然るに同二十年三月戰災の劫火には天井の石に亀裂を生じ遂に壊れ落つ。茲に於て旧狀を揁せず鉄筋コンクリートにて補強し山を髙く植樹を選びて風致を増し古蹟を復元す。又池は堅川より隅田川に通じ江之島の海邊に連なりてゆかり深く魚鱗閃きしず今は川水汚染してその面影なく是亦昔に返へさんと改修せり。依ってその由来を傳ふべく之を撰す。
昭和三十九甲辰十一月十八日
江島杉山神社宮司 三木常正
石井玉泉謹書
神奈川県央平塚へ
本日、振替休日につき、家内と二人で平塚を訪ねました。
【参考】
袖が浜海岸から見た太平洋
平塚駅前の人魚像
生チョコ発祥の店シルス・マリア
ビターチョコ味の生チョコソフト
手作りパンの松風商会
平塚停車場の柳
ららぽーと湘南平塚
スイスの田園風景(?):シルス・マリア
平塚駅の柳の木 碑文
明治二十年七月十一日平塚停車場が開驛し驛舎の入口に一本の柳の木が植えられた。それから七十年柳の木はいくたびか受難しつつ世界につらなる平塚の動きをじっとみつめていた。その下を往来した多くの人たちからながくしたしまれてきた柳の老木もとうとう枯れた。しかし昨年の春地に挿されたそのひと枝があらたに芽をつよく吹きはじめた。昭和三十一年七月十一日のこされたたったひと枝の生命をわたくしはここに植えた。生長をかぎりなき生長を市民とともに祈らずにはおれない。
戸川貞雄文
田中真門書
平塚駅の柳の木
明治20年(1887年)7月11日、平塚駅の開業を記念して、駅舎正面に一本の柳の木が植えられた。この木は、大正12年(1923年)に発生した関東大震災や、太平洋戦争の終結年である昭和20年(1945年)の平塚大空襲による駅舎の全壊にも耐えてきたが、惜しくも、昭和31年(1956年)、歳月とともに枯れてしまった。
幸いにも、当時の駅員がその柳の枝を挿し木しており、平塚市の限りなき発展を祈念し、平塚駅開業70周年記念に駅前に植栽され、柳の木は引き継がれてきた。
平成21年(2009年)の北口駅前広場バリアフリー化工事により、柳の木の移植が必要となったが、老齢化が著しいため、挿し木にして生長させた後、平成22年(2010年)2月にこの地へ植栽した。 平塚市観光協会
三浦野菜を買い出しに……
年が変わるとそろそろ三浦大根の季節も終わりです。近所では入手困難となっていますので、今日はすかなごっそまで買い出しに出かけました。行きは大楠山のハイキングコースを通って横須賀市を縦断、帰りは京急線を使用、途中あちこちで河津桜の開花が始まっていました。
ちなみに、夕飯は三浦大根入りのおでんでした。
本日購入
三浦大根 432円(税別) 3.0kg
キャベツ 280円(税別)
ブロッコリー 220円(税別)
【阿部倉諏訪神社】横須賀市阿部倉30
祭神は健御名方命、境内社に稲荷社、境内には庚申塔もありました。御神木は相生のようにも見えるイチョウです。
【祖母神社】横須賀市長坂3-12-15
祖母神社の由来
鎮座地 横須賀市長坂三丁目十二番四五号
祭神 伊邪那岐命
相殿(合祀・後述)
神事と芸能 例祭日 湯立て神楽
例大祭 九月第一土曜日 宵宮、明日例大祭
十一月二十三日 感謝祭(秋の御神楽)
一月元旦 歳旦祭
二月 祈年祭(春の御神楽)
当社は、もと祖母山明神と称し元和二年(一六一六)今よりおよそ三九〇年前、第一〇八代後水尾天皇の御代に日向の国(今の宮崎県)にある
また、この神社は昔から安産の神社として、多くの人々から崇敬されている。(以上は神奈川県神社誌の資料を参考にしてまとめらりたものである。)なお、当神社の社殿が
平成十六年三月吉日 長坂氏子会
【正海道稲荷】須賀市林2丁目15-20
【(林)稲荷社】横須賀市林5丁目1
【林八幡神社】横須賀市林4丁目4
林八幡社
主祭神
第十五代応神天皇の別称
寛永十七年(一六四十年)の創祀から約三百七十年の歴史を有す。
年間行事予定
一月一日 初詣・元旦日
三月十七日 春季例祭
六月中旬 水神祭
十月十七日 秋季例祭
十一月中旬 七五三祈願祭
十二月三十一日 大晦日
八幡社御遷宮記念
昭和五十年八月不幸にも一部を焼失したのでその復興をねがい林大堰を処理し資金に充てることとした。そのため大堰処理委員会を作り各方面と折衝の結果神社庁の許可を得て農業協同組合に売却し神社の再建と会館建設の大業を成し遂げることができたのである。よってここに御遷宮を祈念と、水利権者の名を記して永く伝えんとするものである。
昭和五十四年十月吉日
【八雲神社(長井1丁目)】横須賀市長井1丁目5
境内社は稲荷社と不明の社がふたつです。
その他、本日撮影の写真です。
【参考】
スイセン Narcissus tazetta
ヒメツルソバ Persicaria capitata
ノゲシ Sonchus oleraceus
ハナツルクサ Aptenia cordifolia
キダチロカイ Aloe arborescens
塚山公園
アオキ Aucuba japonica
山中町馬頭観音
オオイヌノフグリ Veronica persica
ホトケノザ Lamium amplexicaule
横須賀第一協同教会
御国幼稚園
イチョウ Ginkgo biloba
ヤブツバキ Camellia japonica
阿部倉配水池
ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis
トウワタ Asclepias curassavica
セイヨウタンポポ Taraxacum officinale
ハマダイコン Raphanus sativus var. raphanistroides
佐島漁港
オオキバナカタバミ Oxalis cernua
ジンチョウゲ Daphne odora
天理教御幸岡分教會
【主な経路】
追浜-道六神-十三峠-塚山公園-山中町馬頭観音-阿部倉諏訪神社-(長坂)祖母神社-正海道稲荷-林八幡神社-(長井1丁目)八雲神社-すかなごっそ-京急三崎口駅
荏原七福神巡り2018
近くの七福神はだいたい廻ってしまったので、今年は品川まで足を延ばしてみました。荏原では、2015年に実施されたコンテストにより、七福神のキャラクターが誕生したそうです。
大國天(小山八幡神社)
御神木ともいえるシイの樹が2本ある他、イヌシデの樹もなかなか見事です。
寿老人(佛母山摩耶寺)
品川区有形文化財『摩耶夫人像』を所蔵する日蓮宗の寺院です。
恵比寿(八幡山法蓮寺)
ここの恵比寿さまは女性で、今年のポスターではセンターを努めています。
弁財天(上神明天祖神社)
蛇窪大明神として知られる上神明天祖神社の境内に弁天様が祀られていました。境内には稲荷大明神も鎮座しています。
布袋尊(歸命山養玉院如来寺)
五智如来像5体を所蔵する天台宗の古刹です。
毘沙門天(不動院東光寺)
品川区保存樹第13号のスダジイがありましたが、樹勢はだいぶ衰えているようでした
福禄寿(大井蔵王権現神社)
修験道の本尊、金剛蔵王権現を祀ったお社です。
その他、本日撮影の写真です。またまた立ち寄った天祖神社のカヤの樹は見ごたえがありました。
【主な経路】
京急大森海岸駅-カトリック洗足教会-昭和大学-小山八幡神社-佛母山摩耶寺-東急荏原町駅-八幡山法蓮寺-石造道標と庚申堂-龍華-上神明天祖神社-歸命山養玉院如来寺-不動院東光寺-下神明天祖神社-大井蔵王権現神社-京急鮫洲駅
【参考】
スダジイ Castanopsis sieboldii(小山八幡神社、不動院東光寺)
イヌシデ Carpinus tschonoskii(小山八幡神社)
マンリョウ Ardisia crenata(法蓮寺)
センリョウ Sarcandra glabra(上神明天祖神社)
ホトトギス Tricyrtis hirta(上神明天祖神社)
カヤ Torreya nucifera(下神明天祖神社)
ウメ Prunus mume(下神明天祖神社)
小山八幡神社:品川区荏原7-5-14
佛母山摩耶寺:品川区荏原7-6-9
八幡山法蓮寺:品川区旗の台3-6-18
石造道標と庚申堂:品川区中延5-11-16
中華料理龍華:品川区二葉3-15-8
上神明天祖神社:品川区二葉4-4-12
歸命山養玉院如来寺:品川区西大井5-22-25
不動院東光寺:品川区二葉1-14-16
下神明天祖神社:品川区二葉2-3-24
(二葉)地蔵堂:品川区二葉2-1-12
大井蔵王権現神社:品川区大井1-14-8
平和の誓い像:大井町駅前
天林山泊舩寺:品川区東大井4-5-2
鷹取山へハイキング
午後から裏山へハイキング。天気に恵まれ、頂上からの景色を楽しむことが出来ました。
【参考】
鷹取山山頂(右)
ヤマコウバシ Lindera glauca
マンリョウ Ardisia crenata
ツルマサキ Euonymus fortunei
鷹取山山頂(139m)
TPHO方面
八景島方面
横浜創学館高校
富士山
アオキ Aucuba japonica
ヤツデ Fatsia japonica
沼間のスダジイ Castanopsis sieboldii
ヤブツバキ Camellia japonica
杉山神社に関するメモ(暫定版)
スギ(杉) Cryptomeria japonicaは、我が国では、古来、神の依代とされてきましたから、スギに纏わる名称を持つ神社が全国に多数分布しています(有岡、2010)。そのうち『スギヤマ』の名が入った社名の神社は、過去現在を通じて80社以上あったと推定されます。ここでは、これらのうち鶴見川流域に分布の中心を持つ神社についてのメモを残します。
【数】
合祀等の理由で改名した社、末社なども含めると、2018年(平成30年)現在で73ヶ所を確認しました。江戸時代後期に編纂された新編武蔵風土記稿に記載された末社等の境内社を除く社は72社、昭和中期の杉山神社考(1956)本文の記載によれば42社、杉山神社考(復刻版,1978)に付された地図には48社あったことも分かっています。
【名称】
確認できた中では『スギヤマ神社』、『スギヤマ社』、『スギヤマ大神』、『スギヤマ宮』の名称があります。また、新編武藏風土記稿には『スギヤマ明神社』『スギヤマ明神』も多数見かけます。ここで『スギ』と『ヤマ』は一体として用いられることが普通で、分離して使われることは殆どありません。このことの例外は、『八杉』と『小杉』ですが、八杉は八王子社と杉山社を合祀したことから、小杉は鎮座地の村名から取ったもので、どちらもかつては『スギヤマ神社』と呼ばれていました。
なお、北関東に広く分布する『大杉神社』とは、祭神や分布から見て別系統と思われます。
【漢字表記】
『スギ』に対して用いられている漢字は『杉』『椙』『杦』『檆』がみられます。下菅田社では今でも『杦』を使っていますし、金森7丁目の社では天和3年の棟札に『杦』が使われていたとのことです。金森6丁目の社の扁額には『檆』が使われていた他、大棚社の石碑でも『檆』を見かけました。
一方、『枌』は續日本後紀などで使われていますが、戸倉(1956)も言及しているように、この字は本来『ニレ』を表す字であり、少なくとも現在の杉山神社での用例は確認できません。なお、これまでのところ『榲』『柀』の字もみておりません。
【系統】
現在残されている社をその起源から整理することは困難であり、まして単系統であったかどうかは知る由もありません。ただし、葉山市上山口の杉山神社、墨田区の江島杉山神社、横浜市中区に2社ある厳島神社が別系統であることは、複数の文献から見ても間違いありません。
青森県の杉山八幡宮、弘前市の杉山神社、川口市の杉山八幡神社、富士市の杉山神社、桜井市に少なくとも2社ある杉山神社、福岡市の杉山稲荷神社、等々他にも類似名称の社があるようですが、これらの神社は未調査につき、鶴見川流域の杉山神社との関係は分かりません。
【祭神】
五十猛命、日本武尊のどちらかあるいはその両方を祭神とする場合が多いのですが、祭神に関する情報は口碑に依っていることが多いため、確たる記録は残されていないようです。これは、杉山神社だけでなく、仏教の興隆に伴う神仏習合、幕末から明治初年にかけての神仏分離、さらには明治末年頃の政府による一村一社の推進を受けて、その他の多くの神社にも共通するところです。
【分布】
かつての分布を再現することは困難ですが、概ね多摩川の南側の、鶴見川、帷子川、大岡川などの流れる地域に限定して分布しており、現在の行政区分では横浜市、川崎市、町田市、稲城市、府中市となっています。殆どの社は多摩川の南側で、唯一の例外は大國魂神社(府中市)の相殿に勧請された杉山明神です。南限は、恐らく港南区の天照神宮に合祀された杉山神社、一番西に位置するのは町田市金森7丁目の杉山神社と思われます。旧國名でみるとすべて武蔵國の範囲内で、都築、橘樹、久良岐、南多摩(多磨)の4郡に相当します。
分布の特徴としては、上述の流域分布と分布密度が非常に密であることです。合祀の進んだ現在でも隣の社までの距離は殆ど徒歩一時間以内となっていました。これはすぐに北に分布する氷川神社などと比較しても明らかです。
【歴史】
續日本後紀卷第七、承和五年(八三八)二月庚戌【廿二】に『庚戌。武藏國都筑郡枌山神社預之官幣。以靈驗也。』とあるのが文献初出とされます。
その後、續日本後紀卷第十八承和十五年(八四八・嘉祥元年)五月庚辰【廿二】に、
『庚辰。上幸冷泉院避暑。是日地震。奉授武藏國无位枌山名神從五位下。』と再出。下って、10世紀初頭には成立したとされる延喜式神名帳には、『都筑郡一座小 杉山神社』とだけ記載されています。これにより、この頃までに当時の都築郡にあった杉山神社が式内小社の地位を得たことがわかりますが、その社の正確な鎮座地、祭神等の文献情報は知られていません。
【式内社の推定】
神社の社格を表す基準の一つとして延喜式神名帳(927)に記載されている式内社であるかどうかが問題とされることがあります。杉山神社は『枌山神社』として延喜式神名帳に記載されていますが、その社が何処であったかは比定されておらず、新たな文献が発見されない限り今後とも特定することは難しいと考えられます。そもそも神名帳に記載されている社が単独であったか、またそれが最も古い社であったかも定かではないのですが、式内社がどこであったかの議論は、三橋(1976)に詳述されています。
【祭事など】
神職や管理人が社務所や境内に住しているケースは希です。これは杉山神社に限りませんが、いくつかの社を兼務している関係から例祭日を微妙にずらして対応していることもある様です。正月のように日にちをずらすことができない場合には、一定の社で対応せざるを得ないことから、人が集まる社とそうでない社が明確になっています。従って、地域コミュニティーでの活用については、まだまだ検討の余地があるようです。
【周辺植生】
都市開発が進んでいる地区ですので、社の周辺植生は概して貧弱です。とは言え、緑の孤島となっている個所も少なくなく、植生保全の拠点として保全していくべきです。社の名称となっている『スギ』が気になる所ですが、神木とは言えないまでもスギの樹が確認できたのは、成瀬杉山神社、西八朔杉山神社など限られていました。小高い丘陵地に立地している社も多いので、杉の適地ではないケースもあり、もともとの鎮座地の原植生について調査する必要がありそうです。
神木等の樹木で印象に残っているのは下記になります。
ケヤキ Zelkova serrata
戸部杉山神社、六角橋杉山大神、千草台(横浜市名木古木指定48181)、池辺杉山神社ケヤキ(横浜市古木名木48177)、小杉神社(川崎市まちの樹50選 No.4)
イチョウ Ginkgo biloba
西田杉山神社(町田市指定保護樹木No.1)、寺山杉山神社、斎藤分熊野神社(横浜市名木古木)
タブノキ Machilus thunbergii
金森杉山神社
クスノキ Cinnamomum camphora
上恩田杉山神社
スダジイ Castanopsis sieboldii
末長杉山神社(川崎市まちの樹50選 No.5)
サクラ Cerasus spp.
勝田杉山神社
【狛犬】
池辺社の狛犬は、ユニークでなかなか芸術的でもあります。と、思ってウェブを検索していたら、狛犬解説サイトがありました。
【杉山神社一覧】
新編武藏風土記稿に記載のある社(71社) (2社合祀の3ヵ所を含む) |
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中山 | 西八朔 | 青砥 | 寺山 | 鴨居 | 恩田 | 奈良 | 久保 | 佐江戸 | 上谷本 |
下谷本 | 池辺 | 新羽南 | 新羽北 | 吉田 | 茅ヶ崎 | 大熊 | 勝田 | 大棚 | 中鉄 |
市尾 | 川島 | 上星川 | 上川井 | 金程 | 細山 | 五段田 | 久本(2社) | 末長 | 有馬 |
久末(2社) | 井田 | 新城 | 諏訪河原 | 小杉 | 上丸子 | 樽 | 駒岡 | 上末吉 | 鶴見 |
生麦 | 菊名 | 大豆戸 | 太尾 | 岸根 | 羽沢(2社) | 和田 | 仏向 | 下星川 | 帷子 |
斎藤分 | 六角橋 | 片倉 | 下菅田(神明社) | 下菅田 | 潮田 | 小田 | 小倉 | 堀内 | 戸部 |
岡村 | 蒔田 | 太田 | 平尾 | 成瀬 | 小川 | 金森(6丁目) | 金森(7丁目) | 三輪 | 本郷 |
(京所) | |||||||||
新編武藏風土記稿に記載のない社 | |||||||||
(西谷) | (笹下) | ||||||||
別系統であることが明らかな社 | |||||||||
上山口 | (吉田新田) | (元町) | |||||||
杉山神社マップ (GoogleMapにて作成) |
【(予備)巡検記録】
2017.9.21 | Part1-川島、上星川、仏向、和田、下星川、帷子(西久保)、戸部、太田、蒔田、堀内、岡村- |
2017.9.24 | Part2-上山口(葉山町)- |
2017.10.1 | 番外-笹下- |
2017.10.7 | Part3-大熊、新羽北、新羽南、太尾、樽、駒岡、上末吉- |
2017.10.26 | Part4-六角橋、片倉、下菅田(神明社)、羽沢、西谷、鴨居、本郷、下菅田- |
2017.12.17 | Part5-五反田、金程、細山、平尾、三輪、中鉄- |
2017.12.25 | Part6-小川、金森7(西田)、金森6、成瀬、恩田、奈良、上谷本- |
2017.12.2 | Part7-青砥、中山、上川井(上白根)、寺山、久保(三保)、西八朔、下谷本(千草台)、市尾、佐江戸、池辺- |
2017.12.3 | Part8-井田、久末、末長、久本、新城、小杉、上丸子、小倉- |
2017.12.17 | Part9-小田、潮田、鶴見、生麦、菊名、大豆戸、岸根、斎藤分(東神奈川)- |
2017.12.24 | Part10-京所(府中)- |
2018.1.2 | Part11-諏訪河原、有馬、大棚、茅ヶ崎、勝田、吉田- |
2018.1.18 | 番外2-江島杉山神社- |
【文献】
新編武蔵風土記稿 横浜・川崎編、千秋社、1982.
新編武蔵風土記稿 巻之59-96.(電子版:国立国会図書館)
戸倉英太郎(1956)杉山神社考(復刻版,1978)、232p.
猿渡容盛(1971)武蔵総社誌3巻、神祇全書第四輯、皇典講究所、681p.
『續日本後紀』 日本文字電子図書館
三橋健式(1976)杉山神社、式内社調査報告第11巻東海道6、 皇學館大学出版、107-125.
港南の歴史発刊実行委員会(1979)港南の歴史-区制十周年記念、781p.
小寺 篤(1994)鶴見川・境川流域文化考、160p.
有岡利幸(2010)杉(すぎ)Ⅱ、法政大学出版会、269p.