今日は西海岸にある横浜市自然・人文博物館の天神島臨海自然教育園を尋ねましたので、海藻標本の写真が少し増えました。
【系統概要(現生生物、現生植物、後世動物、化石動物)】
【海藻(Sea weed)と海草(Sea Grass)】 植物の分類概要
褐藻植物:SARクレード 不等毛藻植物門 大褐藻綱 ヒバマタ目
ホンダワラ科
アカモク Sargassum horneri
ウミトラノオ Sargassum thunbergii
エンドウモク Sargassum yendoi
紅藻植物門 真正紅藻綱 紅色植物の分類
スギノリ科(Gigartinaceae)
ツノマタ Chondrus ocellatus
オオバツノマタ Chondrus giganteus
シキンノリ Chondracanthus teedii
フシツナギ科(Lomentariaceae)
フシツナギ Lomentaria catenata
テングサ科(Gelidiaceae)
ヒラクサ Ptilophora subcostata
ガラガラ科(Galaxauraceae)
フサノリ Scinaia japonica
緑藻植物門 緑藻綱 緑藻植物の分類ミル科(Codiaceae)
クロミル Codium subtubulosum
シオグサ科(Cladophoraceae)
カタシオグサ Cladophora ohkuboana
陸上植物上門 維管束植物門 大葉植物亜門 被子植物上綱 (単子葉類) オモダカ目アマモ科
アマモ Zostera marina
タチアマモ Zostera caulescens
海草
天神島の周辺の波静かな内湾には4種の海草(海産の種子植物)が見られます。いずれも、砂底または砂泥底に長く地下茎を伸ばして生育し、内湾の一次生産者として重要な役割を果たしています。海草の葉の表面には小型の動物や海藻が付着し、魚やイカ類もここを産卵の場としています。穏やかできれいな環境と多くの有機物を提供し、多種多様な生物が暮らす海草の藻場は海の草原や森林にたとえられます。
アマモ
佐島ではアジモと呼ばれる海草で、北半球音程沿岸に広く分布します。英語ではイーメグラス(うなぎ草)と呼ばれます。リボン状で緑色の葉は長さ1~2メートルで、海岸によく打ち上げられます。昔は畑の肥料とし利用されました。
コアマモ
干潟や河口に群生するアマモ類で、葉の幅は2~3ミリ、長さ20~30センチほど。干潟の埋め立てとともに、全国的に減少しています。
タチアマモ
佐島ではタカモと呼ばれています。その名の通り、アマモより深いところ生育し、背が高く、4~5メートルに達します。地下茎からできる葉と直立枝の先端から出る葉と、直立後の先端から出る2種類の葉を持っています・
エビアマモ
スガモ属は潮間帯下部から潮間帯上部の岩礁上に生育し、神奈川県では鎌倉の稲村ヶ崎の周辺だけが知られています。天神島にも鞭のような強靭で細長い葉が打ちあがるので、周辺に分布している可能性があります。
軟体動物門腹足綱】
直腹足亜綱(Orthogastropoda) 異鰓上目(Heterobranchia) 後鰓目(Opisthobranchia) 裸鰓亜目(Nudibranchia) ドーリス上科(Doridoidea) ドーリス科(Dorididae)
○クモガタウミウシ Platydoris ellioti
直腹足亜綱(Orthogastropoda) 異鰓上目(Heterobranchia) 後鰓目(Opisthobranchia) 裸鰓亜目(Nudibranchia) イロウミウシ上科(Chromodoridoidea) イロウミウシ科(Chromodorididae)
○シロウミウシ Chromodoris orientalis
○アオウミウシ Hypselodoris festiva
直腹足亜綱(Orthogastropoda) 異鰓上目(Heterobranchia) 嚢舌目(Sacoglossa) チドリミドリガイ上科(Plakobranchoidea)チドリミドリガイ科(Plakobranchoidae)
○コノハミドリガイ Elysia marginata
直腹足亜綱(Orthogastropoda) 新生腹足上目(Caenogastropoda) 吸腔目(Sorbeoconcha) 高腹足亜目(Hypsogastropoda) タカラガイ上科(Cypraeoidea) タカラガイ科(Cypraeidae)
○ホシキヌタ Lyncina vitellus