瀬戸神社のアジサイ類など

 ウツギ類の花の季節が過ぎていきます。ヤマアジサイに続いてガクアジサイの開花も始まっていますので、今日はアジサイ類の品種が多数集められている瀬戸神社を尋ねました。この神社では数年前から、ヤマアジサイを中心にアジサイ類のコレクションを公開していて、交配種や園芸種を含めると100種以上が栽培されています。
 アジサイ属の6分割 2024年5月26日
【主な経路】
(自宅)-雷神社-上行寺東遺跡-お伊勢山-レイディアントシティ-釜利谷東-泥亀-瀬戸神社-六浦-(自宅)
ヤマアジサイ エゾアジサイ コガクウツギ ヤクシマアジサイ ヤマアジサイ×コガクウツギ ヤマアジサイ×トカラアジサイ ガクアジサイ ガクアジサイ × 西洋アジサイ コアジサイ×ガクウツギ 西洋アジサイ アメリカノリノキ ヤマアジサイ×西洋アジサイ 園芸アジサイ イワガラミ ウツギ類 その他、本日撮影


ヤマアジサイ Hortensia serrata Syn. Hydrangea serrata

 ’白鷺’
 ’富士ナデシコ’
 ’美方八重’
 ’紅風車’
 ’八重白扇’
 ’小町絞り’
 ’美里てまり’
 ’京ノ丈紫紅’
 ’釜無山’
 ’紅月’
 ’姫甘茶'(‘小甘茶’)
 ’KIMONO’
 ’深山八重紫’
 ’伊予丸’
 ’伊予の残雪’
 ’土佐美鈴’
 ’薩摩紫紺’
 ’月ヶ谷てまり’
 ’伊予の薄墨’
 ’倉木てまり’
 ’白風車’
 ’伊予の夕立’
 ’日高新錦山’
 ’山梨黄金’
 ’祖谷の風車’
 ’土佐童’
 ’クレナイ’
 ’紅てまり’
 ’土佐茜’
 ’伊予獅子てまり’
 ’防長の羽衣’
 ’土佐のまほろば’
 ’楊貴妃’
 ’七段花’
 ’花吹雪’
 ’よさこい踊り’
 ’SAKURA’
 ’白舞妓’
 ’普賢の華’
 ’千代の光’
 ’天城甘茶’
 ’紅花甘茶’
 ’木曽変化’
 ’秋篠てまり’
 ’瀬戸のほほえみ’
 ’藤娘’
 ’剣の舞’
 ’由布残雪’
 ’丸山牡丹’
 ’佐賀錦’
 ’白妙’
 ’瀬戸の虹’
 ’紫紅梅’
 ’瀬戸の鶴姫’
 ’御車返し’
 ’肥後絞り’
 ’白雪姫’
 ’七人の小人’
 ’土佐の暁’
 ’紅剣’
 ’美里桜’
 ’九重桃姫’
 ’瀬戸の花嫁’
 ’藍姫’
 ’京ノ丈紫紅’
 ’伊予絞り’
 ’舞妓’
 ’揚羽蝶’
 ’笹の舞’
 ’富士の滝’
 ’光月’
 ’土佐涼風’
 ’津江渦巻’
 ’駿河黄金’
 ’清澄沢’
 ’静香’
 ’紅風車’
 ’瀬戸の夕日’
 ’紅花甘茶’
 ’敬天の華’
 ’瀬戸の夕紅’
 ’美里絣’
 ’胡蝶の舞’
 ’咲耶姫’
 ’瀬戸の春霞’
 ’紅額’
 ’乙姫’
 ’唐津’


エゾアジサイ Hortensia serrata ver. yesoensis

 ’越の粧’
 ’青海’
 ’月の皇子’


コガクウツギ Hortensia luteovenosa ‘桂浜の月’


ヤクシマアジサイ Hortensia kawagoeana var. grosseserrata


ヤマアジサイ × コガクウツギ Hortensia serrata × Hortensia luteovenosa

 ’北川小町’
 ’酔湖の月’
 ’舞扇’
 ’おぼろ月’
 ’酔湖姫’
 ’瀬戸の月’
 ’土佐の蛍’
 ’伊予小紋’


ヤマアジサイ × トカラアジサイHortensia serrata × Hortensia kawagoeana var. kawagoeana

 ’トカラの宝’
 ’黒龍’


ガクアジサイ Hortensia macrophylla f. normalis

 ’蜜柑葉アジサイ’
 ’黒軸’
 ’スターリットスカイ’
 ’墨田の花火’
 ’フェアリーアイ’
 ’八丈千鳥’
 ’卑弥呼’


ガクアジサイ × 西洋アジサイ Hortensia macrophylla f. normalis x Hortensia macrophylla f. hortensia

 ’ダンスパーティー’ (加茂花菖蒲園作出品種)
 ’うたげ’


コアジサイ × ガクウツギ Hortensia hirta x Hortensia scandens ‘奥多摩小アジサイ’


西洋アジサイ Hortensia macrophylla f. hortensia

 ’千代女’
 ’シュガーホワイト’
 ’ディープパープル’


アメリカノリノキ ‘ピンクアナベル’ Hydrangea arborescens ‘NCHA1’ ( ‘NCHA1’ (Pink Annabelle))


ヤマアジサイ × 西洋アジサイ Hortensia serrata x Hortensia macrophylla f. hortensia
 
 ’夏祭り’ (加茂花菖蒲園作出品種)
 ’BENI’
 ’テマリテマリ’
 ’紫式部’ (加茂花菖蒲園作出品種)
 ’初恋’ (加茂花菖蒲園作出品種)
 ’未来’


(園芸アジサイ:交配履歴不明) Horensia ×

 伊豆の華は、ウェブ情報では、ガクアジサイ、ヤマアジサイのどちらもあるようですが、それらの情報は『ガクアジサイ』と『額咲きのヤマアジサイ』を区別しているかどうかを判定しがたく、参考にはなりません。ここの伊豆の華はガクアジサイに近いようです。
 ここの清少納言は『加茂花菖蒲園育成品種』との説明書きがあるのですが、当該園のウェブサイトの写真、また横浜イングリッシュガーデンの清少納言とも、あまりにもかけ離れているので、恐らく取り違えと思われます。
 ’ホワイトキング’ (加茂花菖蒲園作出品種)
 ’綿帽子’ (加茂花菖蒲園作出品種)
 ’泉鳥’ (加茂花菖蒲園作出品種)
 ’モナリザ’ (加茂花菖蒲園作出品種)
 ’伊豆の華’ (ガクアジサイ x ヤマアジサイ(?))
 ’清少納言’ (ヤマアジサイ系)
 ’青覆輪清澄沢’ (ヤマアジサイ系)
 ’華あられ’ (谷田部園芸作出品種)
 ’黄金葉’ (渡辺宏欣氏作出品種)
 ’万華鏡’


イワガラミ Schizophragma hydrangeoides

 黄金葉イワガラミ
 屋久島イラガラミ


 サラサウツギ Deutzia crenata f. plena


その他、本日撮影の写真です。

 アカメガシワ(雄花) Mallotus japonicus
 ケイワタバコ Conandron ramondioides var. pilosus
 石塔群:雷神社境内
 上行寺東遺跡
 上行寺東遺跡1・2・3号やぐら
 大島桜(おおしまざくら)Cerasus speciosa
 ノブドウ Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
 馬頭観世音(六浦山上行寺):昭和四年七月吉日
 ウマノスズグサ Aristolochia debilis
 アカショウマ Astilbe thunbergii var. thunbergii
 マサキ Euonymus japonicus
 キンシバイ Hypericum patulum
 ギンヨウアカシア Acacia baileyana
 タチバナモドキ Pyracantha angustifolia
 シンノウヤシ Phoenix roebelenii
 テッポウユリ Lilium longiflorum
 ブラジルヤシButia capitata
 ワシントンヤシWashingtonia filifera
 ハマナス Rosa rugasa
 ヒマラヤキンシバイ Hypericum hookerianum
 カナリーヤシ Phoenix canariensis
 カシワバアジサイ Hydrangea quercifolia
 アメリカノリノキ Hydrangea arborescens
 クロダイ Acanthopagrus schlegelii
 ヒメイワダレソウ Phyla canescens var. repens
 アカエイ Dasyatis akajei
 ヤノネボンテンカ Pavonia hastata
 霞桜(かすみざくら)Cerasus leveilleana
 トキワサンザシ Pyracantha coccinea
 コモンセージ Salvia officinalis


  上行寺東遺跡
 中世鎌倉における重要な外港であった六浦を見下ろせる小高い丘陵の先端部に位置する上行寺東遺跡は、昭和59年8月・12月と同61年7月~12月の二度にわたる発掘調査によって、鎌倉時代から室町時代にかけての「やぐら群」と「建物跡群」を主体とした遺跡であることが明らかになりました。
 発見された遺跡は、上・中・下段に分かれて存在し、やぐら44基、建物跡10基、土坑墓18基、井戸3基、池状遺構と思われる不定形土坑1基などで、それらとともに多量の陶磁器類・石塔類・古銭・銅製品などの遺物が出土しました。
  令和4年3月  横浜市教育委員会


  上行寺東遺跡1・2・3号やぐら
 やぐらは、鎌倉・室町時代に鎌倉をとりまし山腹に、方形に掘り込んだ火葬骨を納めたお墓で、やもに武士や僧侶など葬られたといわれています。床の中央には納骨穴が掘られ、供養のための石塔婆(五輪塔・宝篋印塔)か残されていたり、壁面に仏像を浮彫りにしたものがあります。
 ここら保存されたやぐら群(手前より3・2・1号)は、本遺跡の下段に位置するものです。1号は複室ををもち、納骨穴から火葬骨とともに瀬戸焼の小壺片が出土しました。また1・3号の入口には、扉を支えたほぞ穴があけられています。
     各やぐらの規模
 1号やぐら 間口2.38mx奥行2.01mx高さ1.55m
 (複室)  間口1.03mx奥行0.72mx高さ1.32m
 2号やぐら 間口1.48mx奥行0.71mx高さ1.20m
 3号やぐら 間口1.45mx奥行0.01mx高さ1.63m
          横浜市教育委員会


  上行寺東遺跡上段遺構の造形保存について
 本遺跡の上段遺構は、考古造形研究所の協力によって、「造形保存」という方法で再生されました。造形保存とは、実物と同じ形態を使って遺構を移動させることです。遺構の形や質、色合いを正確に保存するばかりでなく、耐久性や強度性にも注意がはらわれています。
 保存法は、次の順序で行われました。
 1.合成ゴムと石こう材を用いて、遺構表面型をとります。(凹面)
 2.凹面を他所に運び、そこで、特殊加工されたガラス繊維と色セメント材を注入します。
 3.この加工法(G・R・C工法)によって板状に固められた凸面は、いくつかに分割され、再びこの遺跡に運びこまれました。
 4.それらをパズル合わせのように正確に組み立て、原位置に固定する作業は終了します。
 本遺構の上段遺構で採用されたこのような造形保存は、方法や規模の面において、全国で初めての画期的な試みです。
          横浜市教育委員会


G.R.C. = Glass Fiber Reinforced Cement :セメントモルタルを耐アルカリガラス繊維で補強した複合材料
【文献】
和久井 智(1994)GRCパネル被覆改修工法, Finex, 6:17, 40-43, DOI: 10.14820/finexjournal.6.17_40, Access: 2023-05-28.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です