やっと秋らしくなったと思ったら、寒い季節はすぐそこです。横浜イングリッシュガーデンの秋薔薇、今年は望めそうにありません。
バラ科の写真整理
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
【参考】○:本日、初撮影種
イワガラミ Schizophragma hydrangeoides
○ヤマトフタマタゴケ Metzgeria lindbergii
やっと秋らしくなったと思ったら、寒い季節はすぐそこです。横浜イングリッシュガーデンの秋薔薇、今年は望めそうにありません。
バラ科の写真整理
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
漸く秋らしくなってきた今日は、ズーラシアに隣接した里山ガーデンを尋ねました。
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
ナス科(Solanaceae)トウガラシ属(Capsicum)は約35種で構成され、中南米が起源地と考えられています(García et al,.2016)。トウガラシ、シシトウ、ピーマン、パプリカは、全てトウガラシ(Capsicum annuum)の品種で、辛み成分の主体であるカプサイシン類の含有量は品種により大きな差のあることが知られています。
Shiragaki et al.(2020)による解析によれば、属内には5つクレードが認められますが、従来の種とは必ずも一致しておらず、具体的には、シマトウガラシ(
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【トウガラシ属(Capsicum)の系統推定】Shiragaki et al.(2020)
辛くないのに生理作用のあるトウガラシ品種は、これまでのところ食用としてはあまり普及していないようですが、機能生食品としては利用されています。
シバナ科(Juncaginaceae)は、APG-IV(2016)で1属からなるマウンディア科が分離新設された結果、現在では3属25-35種で構成される耐塩性を備えた種を含む湿地植物です(Mering and Kadereit,2015))。和名『シバナ』がユーラシア大陸に自生する他種のいずれに相当するのかは未解決の様で(原,1960)、少なくとも神奈川県では既に全滅しており(神奈川県植物誌,2018)、日本全体でも準絶滅危惧(Near Threatened)となっています。
下記のシバナの写真は、横浜市こども植物園の「横浜の植物・植物標本展」で撮影したもので、70年ほど前に九十九里浜で採集された標本です。ここでは欧州産の(Triglochin maritimum)と同一種となっていました。
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【オモダカ目(Alismatales) シバナ科(Juncaginaceae)】
和名 (Japanese Name) | 画像 (Image) | 学名 (Latin name) | 英語名 (English name) |
---|---|---|---|
シバナ属 Triglochin | |||
シバナ属の一種 |
|
Triglochin sp. | Arrowgrass |
神奈川県植物誌調査会(2018)神奈川県植物誌2018(上)、p249.
A035 シバナ科 JUNCAGINACEAE (勝山輝男)
多年草,稀に1年草,葉は根生し線形,花序は穂状で,花には苞葉がない.花被は3枚が輪生し,雄しべは3個ずつ2輪につき,心皮は3または6.全体の姿がホロムイソウに似るので、ホロムイソウ科(Scheuchzeriaceae)に含めていたが,花の構造が著しく異なるので,現在は別科とされる。世界に4属25種あり,日本には1属のみがある。
†1.シバナ属 Triglochin L.
世界に12種あり,日本にはシバナとホソバシバナ T. palustris L. の2種がある。
†(1)シバナ Triglochin asiatica (King) A. & D. Löve; T. maritimum auct. non L.
河口や内湾などの塩湿地に生える。北海道,本州,四国,九州;北半球の温帯に広く分布する。県内ではかつて横浜の平沼が干潟だったころの標本が残されているが,1915年(大正4年)に埋め立てにより絶滅した(牧野1917).『箱根目58』に芦ノ湖とあるがこの標本は確認していない.『神RDB06』では絶滅と判定された.北海道や東北地方を除いて産地,個体数ともに少なく,『国RDB15』では絶滅危惧Ⅱ類にされた.
標本:横浜市平沼 1920.8.10 K.Hisauchi TI; 同 採集年月日不明 松野重太郎 ACM-PL030019, 030020; 武蔵横浜 1912.8.20 久内清孝TI; 武蔵横浜平沼 1913.9.21 牧野富太郎 MAK226663; 武蔵平沼 1888.8.26 牧野富太郎 MAK194633; 武蔵金川付近 1893.10 牧野富太郎 MAK194634; 武蔵神奈川浦島山 1904 牧野富太郎 MAK194632.
今日は、横浜市こども植物園で開催中の「横浜の植物・植物標本展」を見てきました。貴重標本が撮影できたのを機に、神奈川では既に絶滅しているシバナ科のページを掲載することができました。
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【参考】○:本日、初撮影種、◎:標本での初撮影種
◎ハイコモチシダ Woodwardia unigemmata
◎シバナ属の一種 Triglochin sp.
◎ハマカキラン Epipactis papillosa var. sayekiana
ヨコハマダケ Pleioblastus matsunoi Syn. Arundinaria matsunoi
◎ハコネナンブスズ Sasa shimidzuana subsp. shimidzuana
◎ヤマキタダケ Sasaella yamakitensis
◎ハコネメダケ Sasaella sawadae
◎サンカクヅル Vitis flexuosa
◎ハコネグミ Elaeagnus matsunoana
◎アカバグミ Elaeagnus X maritima (ツルグミ X オオバグミ)
◎トウゴクミツバツツジ Rhododendron wadanum<
◎アシタカツツジ Rhododendron komiyamae
オカイボタ(オオバイボタの変種) Ligustrum ovalifolium var. hisauchi
サガミギク(シロヨメナの変種) Aster ageratoides var. harae
〇ミセバヤ Hylotelephium sieboldii
〇ナガバヤブソテツ Cyrtomium devexiscapulae
ヒマラヤタマアジサイ Platycrater aspera Syn. Hydrangea villosa
ヒガンバナ Lycoris radiata
オオタチカラクサ Dichorisandra thyrsiflora
ネペンシス ‘レグレヤナ’ Nepenthes X ‘Wrigleyana’
アサザ Nymphoides peltata
タヌキモ属の一種 Utricularia sp.
シモバシラ Keiskea japonica
〇アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum
ナンバンギセル Aeginetia indica
ヌスビトハギ Desmodium podocarpum subsp. oxyphyllum
マツカゼソウ Boenninghausenia albiflora var. japonica
マツモ Ceratophyllum demersum
キキョウ Platycodon grandiflorus
カリガネソウ Tripora divaricata
アブラゼミ Graptopsaltria nigrofuscata
ヒメシャラ Stewartia monadelpha
ガマズミ Viburnum dilatatum
カワラケツメイ Chamaecrista nomame
ゲンノショウコ Geranium thunbergii
〇タラノキ Aralia elata
トウガラシ Capsicum annuum
〇ウコン(ターメリック) Curcuma longa
ハナシュクシャ Hedychium coronarium
エビスグサ Senna obtusifolia
エゴマ Perilla frutescens var. frutescens
シロザ Chenopodium album var. album
ゲッケイジュ Laurus nobilis
〇アシタバ Angelica keiskei
ヘチマ Luffa cylindrica
センナリビョウタン Lagenaria siceraria var. microcarpa
カラタチ Poncirus trifoliata
フジバカマ Eupatorium japonicum
ダイコンソウ Geum japonicum
〇
〇クワクサ Fatoua villosa
マツバラン Psilotum nudum
ホトトギス Tricyrtis hirta
センニンソウ Clematis terniflora
マユミ Euonymus hamiltonianus
クスノキ Cinnamonum canphora 横浜市指定名木古木 No.59001,59002
カワラタケ Trametes versicolor
キツネノマゴ Justicia procumbens
マメガキ Diospyros lotus
〇ツリフネソウ Impatiens textorii
〇アオドウガネ Anomala albopilosa
ミツガシワ Menyanthes trifoliata
ガマ Anomala albopilosa
コヤブタバコ Carpesium cernuum
ブラジルヤシ Butia capiatata
アオノリュウゼツラン Agave americana
カワニナ Semisulcospira libertina
オオカナダモ Egeria densa
ヤマハギ Lespedeza bicolor
イチモンジセセリ Parnara guttata
ストレリチア(
ペペロミア・オブツシフォリア Peperomia obtusifolia
ビカクシダ Platycerium bifurcatum
〇ワイルドオーツ Chasmanthium latifolium
ペニセタム(ギンギツネ) Pennisetum villosum
ワレモコウ Sanguisorba officinalis
〇ヤナギバシャリントウ ‘オータムファイアー’ Cotoneaster Salicifolius ‘Autumn Fire’
トチノキ Aesculus turbinata
〇クズクビボソハムシ Lema diversipes
アカメガシワ(雌花) Mallotus japonicus
ラセイタソウ Boehmeria biloba
クズ Pueraria lobata
カラスウリ Trichosanthes cucumeroides
ケヤキ Zelkova serrata (横浜市指定名木古木 No.48075)
石塔群:金沢横丁
いわな坂
ダンドボロギク Erechtites hieracifolia
北向地蔵尊
エビヅル Vitis ficifolia
サルスベリ Lagerstroemia indica
エノキ Celtis sinensis (ゆずの木)
ペンタス Pentas lanceolata
〇ヨモギクキマルズイフシ
長かった夏の暑気がようやく収まりそうなので、久しぶりに横浜イングリッシュガーデンを尋ねました。秋薔薇の季節はまだ先になりそうです。
ヒルムシロ科(Potamogetonaceae)は、約100種からなる水生植物のグループで(角野,1984; Lindqvist et al.,2006)、APGの分類体系ではオモダカ科の所属となっています(APG-IV,2016)。ヒルムシロは水田に普通な雑草でしたが、稲作の衰退とともに減少傾向にあると思われ、神奈川県植物誌(2018)によれば、三浦半島では三浦市でヒルムシロとエビモが記録されているだけです。
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【オモダカ目(Alismatales) ヒルムシロ科(Potamogetonaceae)】
和名 (Japanese Name) | 画像 (Image) | 学名 (Latin name) | 英語名 (English name) |
---|---|---|---|
ヒルムシロ属 Potamogeton | |||
ヒルムシロ |
|
Potamogeton distictus | Pondweed |
漸く残暑が終りつつある今日は、多摩川から取水されているニヶ領用水に沿って下りながら散策してみました。
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
トチカガミ科(Hydrocharitaceae)は、18属約120種からなる水生植物のグループで、ハナイ科が姉妹群と推定されていてオモダカ目の所属になっています(Chen et al.,2022; APG-IV,2016)。我国でのトチカガミ科の多くの種は絶滅が危惧されていて、クロモ(Hydrilla verticillata)もその例ですが、その原因は北米から帰化したオオカナダモ、コカナダモの分布拡大が影響したと考えられています(沖ら,1989)。
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
【オモダカ目(Alismatales) トチカガミ科(Hydrocharitaceae)】
何か藻類の写真が撮れればと思い、海の公園を尋ねました。
【生物の系統概要】【真核生物】【シダ類】【裸子植物】【被子植物】【菌類】【哺乳類】【鳥類】【昆虫類】 【節足動物】 【軟体動物】【後生動物】