月別アーカイブ: 2019年7月

野毛子之大神社跡地

 勤め帰りに通りかかった野毛の路地で子之(ねの)神社跡地をみつけました。今まで何度か通っていながらプレートがあるのに気づいていませんでした。


野毛子之大神社跡地
 この地は奮くより野毛地域の守護神「子之神様」として親しまれたお宮の跡であります。お宮は昭和20年5月29日の横浜大空襲の際炎上し、現在は伊勢山皇大神宮境内にお祀りしてあります。
       昭和60年8月20日

氏子
町内会
花咲町1丁目町内会・花咲町2丁目町内会
花咲町3丁目町内会・野毛1丁目町内会
野毛2丁目町内会・野毛3・4丁目町内会
宮川町町内会・桜木町1・2丁目町内会
桜木町3丁目町内会

 それにしても横浜市のこのあたりは子の神=(大黒天・大国主命)を祭った社が多くあります。分布密度の高さは、周辺の市町と比べると明らかです。

【参考】子の神を主祭神とする社(三浦半島周辺)
野毛子之大神社跡地 横浜市中区野毛町3丁目160
子神社 横浜市中区日ノ出町2丁目132
戸部杉山神社 横浜市西区中央1丁目13-1
子之神社 横浜市南区堀ノ内町2丁目134
子神社 横浜市保土ケ谷区今井町167
子ノ神日枝神社 栄区若竹町31-34
子ノ神社 横浜市青葉区たちばな台2丁目22−1
子聖大権現(参考) 横浜市金沢区寺前1丁目16
子之神社 川崎市多摩区菅北浦5丁目4-1
大国主社 横須賀市浦郷町3丁目41
子之神社 横須賀市汐入町4丁目55
子之神社 逗子市小坪5丁目6

浦郷から横須賀中央へ

 今日は横須賀中央に用事があり、往路は国道16号線、復路は浦賀道を歩いてみました。塚山公園ではウバユリが見頃を迎えています。


【主な経路】
(自宅)-浜見台-田浦-長浦-汀橋-稲岡町-若松町-汐入町-逸見子育て地蔵尊-塚山公園-十三峠-月見台-船越-(自宅)
【参考】
 横須賀学院
 アキノタムラソウ Salvia japonica
 ウバユリ Cardiocrinum cordatum
 ヤマユリ Lilium auratum
 カラマツソウ Thalictrum aquilegiifolium
 アジサイ Hydrangea spp.
 キバナコスモス Cosmos sulphureus
 エノキ Celtis sinensis
 ハマオモト Crinum asiaticum
【文献】
Pacific Bulb Society (2014) Cardiocrinum, accessed: 2019-07-27.
Ohara M et al. (2006) 7: Cardiocrinum cordatum (Thunb.) Makino (Liliaceae), Plant Species Biology, 21:3, 201-207, accessed: 2019-07-27.


【稲荷山子育地蔵尊】横須賀市東逸見町1丁目17

   稲荷山.子育て地蔵尊
 旧浦賀道が逸見より汐入にぬけるあたりの一帯を稲荷山という。もと逸見と汐入との町境にお稲荷さんがまつられていたが、当時よりあまり訪れる者もなく朽ちはてるのにまかせていたが、逸見の有志がこれを憂い、横須賀駅裏国道、ホンダモーター脇の防空壕跡に(せん)した。年代も古く由緒のあるものといわれているが、この稲荷があることから稲荷山とよばれるようになったのである。
 その稲荷山の逸見より山腹道路脇に地蔵尊がまつられている。土地の人は子育て地蔵尊とよんでいるが、往時浦賀往還道路として往来の(しげ)しかった頃よりあったもので、子供に恵まれない人や子供の病気平癒(へいゆ)等に霊験ありと伝えられている。
 本尊には元禄十一年丑七月日と刻まれ、右に南無阿弥陀仏同行十六人の刻があり、他に昔の地蔵尊、新しく寄進したものなど数体がある。地蔵尊には庚申塔(こうしんとう)とともに街道筋にたてられたもので、その建立年月日によりその街道の歴史を知るひとつの手かがりになるものである。従って浦賀道もすでに元禄年間には相当往来の繁しかつたことをこの地蔵尊は物語っているわけである。
 しかし、この地蔵尊も明治、大正と年を経るにしたがってかえりみる者もなく、荒れ放題になっていたものを、昭和八年二月に東襄氏(現在伊豆大島に在住)が現在のようにコンクリート建ての(ほこら)にしたものである。現在でも供物線香の絶えた事がない。
 毎年10月頃に子育て地蔵尊祭を当地で行っております。
         東逸見第一町内会
         子育て地蔵保存会


【安針塚への道標】
 他にもふたつあるそうです。


横須賀市指定 市民文化資産
安針塚への道標
 ここの他、JR横須賀駅と国道16号線沿いの(なぎさ)橋にもある。この三基の道標は、明治三十八年から大正十年にかけて行われた、安針塚修理事業の一環として建てられたものである。


 台風6号の影響で風が強まっていましたが、塚山公園からは房総半島が望めましした。

十三峠から塚山公園へ 第1海堡 第2海堡 横須賀港東北防波堤東灯台(35.319208, 139.675221) 塚山公園

ミンミンゼミ初鳴

 本日(7/23)18:40頃、蒔田公園でミンミンゼミが鳴いているのを確認しました。長かった今年の梅雨ですが、もうすぐ梅雨明けの予感です。
–> 関東甲信地方の梅雨明けは7月29日でした。

ミンミンゼミ Hyalessa maculaticollis (2018年7月24日撮影)


 同種の学名は、かつてOncotympana maculaticollisでしたが、最近Hyalessa属に移されて、Hyalessa maculaticollisになったようです。
【文献】
Wang et al.(2014) On cicadas of Hyalessa maculaticollis complex (Hemiptera, Cicadidae) of China. ZooKeys 369: 25–41. doi: 10.3897/zookeys.369.6506, URL: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3904117/pdf/ZooKeys-369-025.pdf, Accessed: 2019-07-23.

今日は南下浦へ

 雨はまだ降り続きますが、かえって歩きやすいと思い、今日は三浦市東部の南下浦を訪ねました。
 三浦の社  三浦の石塔


 三浦の社


【水間神社】三浦市南下浦町菊名
 山間の長閑な風景に佇むお社です。側を流れる小川の周辺にはホタルも生息しているとのことです。


【山神神社】三浦市南下浦町金田


【稲荷神社】三浦市南下浦町金田467

 畑の斜面にあった小さなお社です。このあたりでは、シロバナツユクサがツユクサと混在しています。


【走湯神社】三浦市南下浦町金田373
 『三浦市指定保存樹』の指定樹となっているイヌマキなどがある走湯(そうとう)神社です。祭神は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の父神である天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)、三峯神社をはじめ境内社多数です。


【丸山神明社】三浦市南下浦町金田


【稲荷社】三浦市南下浦町金田1037

 私有地内にあるらしくアクセスが困難でしたので、塀の外から撮影しました。境内には若くして他界したという菱沼延蔵のことを記した石碑がありました。


  菱沼延蔵君碑
君名延藏氏菱沼相模國三浦郡金田村人父曰三郎兵衛君其第二子
也母福元氏以元治元(1864)年九月二日生幼精敏嗜學在郷校時嶄然
已露頭角明治十三(1880)年五月入吾同人社學英書業駸々追教師期以
大成十五年病肺歴就名醫求治不救十七年五月三十一日遂没于
家嗚呼哀哉年僅二十有一葬于其鄕圓福寺其父悲哀不已欲得余
銘立碑于其所有地爽壇之處其精甚勸余惜君之死甚切于儴其何
已呼言於是爲之辭々曰
礫川同人社設立育英才如農於田畝日夜繁我思嗟君年尚少總明
高天寶學業之日進千里風帆馳身體肥且健過鋤不知疲謂神益邦
國他日在所期何料羅二堅風雨折霊芝海深尚可測孰測雙親悲相
山聳蒼翠矗立一片碑銘辭把筆寫宇々沸涙垂
明治二十年十月 元老院議員従四位中村正直撰并書


【文献】
 中村正直(1903)、敬宇文集第6、吉川弘文堂、東京、URL:http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/893604/4、accessed:2019-07-22.


【稲荷社】三浦市南下浦町金田1910
 海岸近くの小祠です。


【不明の社】三浦市南下浦町金田
 八坂神社近くの小祠です。祭神等は不詳ですが、赤い鳥居がなんとなく稲荷社の雰囲気です。


【八坂神社】三浦市南下浦町金田
 境内に三浦義村の墓や由緒不明の境内社が多数あります。


  三浦義村公の墓
 三浦義村公は三浦一族六代の当主で大介義明の孫にあたり、七百年の昔北条氏とともに鎌倉幕府を二分して活躍した武将として知られています。
 平安の末期から戦国動乱の世まで四百五十年にわたり関東に勢威をふるった三浦一族の中でも義村公はもっとも隆盛をきわめた人であったといわれています。
 義村公自らの数ヶ国の守護を兼ね一門の中には、各地に進出し名を成したものも数多かったといいます。
 また義村公は領内の開拓をいつくしみ領民に慕われその治世には見るべきものがありました。生前、義村公は祖父伝来の地であるここ岩浦の里の要害をたのんで福寿寺を開基、善提寺となし、没後菩提寺に近いこの台地に祀られました。
              三浦市


【山王社】三浦市南下浦町金田


【稲荷社】三浦市南下浦町金田2039


(とがり)神社】三浦市南下浦町金田


【不明の社】三浦市南下浦町松輪


【(松輪)神明社】三浦市南下浦町松輪553


【竜宮祠(稲荷神社)】三浦市南下浦町松輪44
剱埼灯台の南側の海岸に面した社です。グーグルマップでは竜宮祠となっていますが、キツネの置物がありました。


【八ツ堀稲荷神社】三浦市南下浦町松輪344


【房作稲荷神社】三浦市南下浦町松輪1890


【白浜毘沙門堂】三浦市南下浦町毘沙門

     白浜毘沙門天(しらはまびしゃもんてん)
 白浜毘沙門天は、三浦七福神の一つです。ここは持陽山慈雲寺毘沙門堂と称し、本寺は応安元年(1368年)妙謙和尚によって開かれたもので、毘沙門天は行基の作と伝えられ、古来より正月三日酉の刻(午後6時)には必ずありがたい神示があると信じられ、近郷近在から多数の参詣、参籠があり、知恵と武勇の守り神としてあがめられております。特に北方を守る武神とされ、厄除け、恵方の毘沙門天であります。三浦七福神とは、あと金光恵比寿(きんこうえびす)(円福寺)・鶴園福禄寿(かくおんふくろくじゅ)(妙音寺)・筌龍弁財天(せんりゅうべんざいてん)(海南神社)・桃林布袋尊(とうりんほていそん)(見桃寺)・長安寿老人(ちようあんじゅろうじん)(白髭神社)・寿福大黒天(じゅふくだいこくてん)(延寿寺)です。
          環境省・神奈川県


 三浦七福神
   白浜毘沙門天(しらはまびしゃもんてん)     (慈雲寺)
 ここ持陽山慈雲寺の毘沙門堂は、応安元年(一三六八年)妙謙和尚によって開かれたといわれ、本尊の毘沙門天は、行基の作と伝えられています。
 この毘沙門天は、海中出現の像といわれることから漁業者の信仰が厚く、ことに正月一日の酉(十八時)の刻には必ずありがたい示現があると信じられており、近郷近在から多数の参詣、参籠があってあかりの祭典といわれていました。そして、知恵と勇武の守り神としてあがめられています。厄除け、恵方(えほう)(その年の「えと」にもとづいて良いときめた吉祥の方角)の神とされ、また佛の道場を守る毘沙門天は四天王の一の多聞天ともいわれています。
           三浦市


【毘沙門神明社】三浦市南下浦町毘沙門53


【庚申塔、等】
 三浦の石塔
庚申塔:三浦市南下浦町金田
 山上神社の近くの庚申塔です。斬新な三猿なので新しいものかと思いましたが、銘文によれば延宝八(1680)年となっていますので、340年もたっている碑の様です。


庚申塔:三浦市南下浦町金田1037


石塔群群:山王社(三浦市南下浦町金田)


庚申塔群:南下浦町松輪


庚申塔群:三浦市南下浦町松輪745(鈴木豆腐店)


庚申塔群:三浦市南下浦町松輪


庚申塔群:三浦市南下浦町松輪


庚申塔群:三浦市南下浦町松輪


庚申塔群:三浦市南下浦町松輪


庚申塔群:三浦市南下浦町松輪1912-18



馬頭観音:三浦市南下浦町毘沙門


石塔群:三浦市南下浦町毘沙門694


石塔群:慈雲寺


石塔群と地蔵尊:毘沙門神明社


【参考】
 シロバナツユクサ Commelina communis f. albiflora
 ツユクサ Commelina communis
 ハキダメギク Galinsoga quadriradiata
 クサノオウ Chelidonium majus
 キンレンカ Tropaeolum majus
 カタバミ Oxalis corniculata
 ナツズイセン Lycoris squamigera
 グラジオラス Gladiorus ‘hybridus’
 ダリア Dahlia‘hybridus’
 ノボロギク Senecio vulgaris
 スイカ Citrullus lanatus
 トウモロコシ Zea mays
 ナンキンマメ Arachis hypogaea
 マルバアサガオ Ipomoea purpurea
 ボイソンベリー Rubus ursinus × Rubus idaeus
 ノウゼンカズラ ‛マダムガレン’Campsis × tagliabuana ‘Madame Galen’
 ラセイタソウ Boehmeria biloba
 ツルナ Tetragonia tetragonioides
 モミジバヒルガオ Ipomoea cairica
 ノアサガオ Ipomoea indica
 剱埼灯台
 トウオオバコ Plantago japonica
 スカシユリ Lilium maculatum
 ビロードモウズイカ Verbascum thapsus
 ヤナギハナガサ Verbena bonariensis
 アシ Phragmites australis
 メダケ Pleioblastus simonii
 伊豆大島

夏の土用を前に蒲を訪ねて

 同僚のHさんが(がま)の自生地を探しているとのことで、思い起こせば大岡川でも見かけたことを思い出し、帰りに遡ってみました。その結果、辺りが暗くなる頃に辿りついた観音橋の周辺でヒメガマ Typha domingensisの群落を確認できました。


 帰宅後にこのブログを検索すると、以前にも同じ場所で撮影していました。

御霊神社と稲荷社

 雨は一向に止む気配はありません。そんな今日、これまで訪ね当てることが出来なかった社を中心に歩いてみました。これで、横須賀市の主な神社は廻り終えたので、次回からは三浦市です。


【御霊神社】佐原1丁目16-1

 御霊神社は全国に分布するのですが、湘南地域では鎌倉権五郎景政を祭神とする神社が多い様で、この御霊神社もその系統です。境内には天保十二辛丑(1841)年の銘がある庚申塔があります。


【御霊神社】衣笠町29-1

 前回はこの神社の跡地にしか辿りつけなかったのですが、今回は現在地にしか辿りつけませんでした。


【稲荷社】衣笠町29
 衣笠城跡で最も小高い丘に坐しました。今回は社の横からのアプローチでしたが、結構険しい参道(?)もありました。


【法道寺稲荷】須軽谷1145

 すぐ裏手に庚申塔群があるのですが、密な林に囲まれているのでこれまで気づきませんでした。法道寺境内の階段が正式な参道なのですが、この法道寺もみつけにくい寺院でしたのたので、今回3回目の訪問でやっと発見できました。


【稲荷社】初声町高円坊

 畑の中のお社で、畑を通らないと辿りつけないようになっています。朱塗りの鳥居は新しいものですが、最近人が訪ねた様子はなく、ご神体も失われているようで、あるいは影詣り用のお社なのかも知れません。


 以下は、本日撮影した写真です。こうしてみると、この地域は三浦半島の中でも庚申塔等の石塔ががたくさん残されている地域であることがわかります。


【主な経路】
(北久里浜駅)-(佐原)御霊神社-(衣笠)御霊神社-(衣笠)稲荷社-法道寺稲荷-(高円坊)稲荷社-(京急長沢駅)

【参考】
 庚申塔(佐原御霊神社境内)
 庚申塔:衣笠町1-7
 地蔵尊:衣笠町32-32
 不明の社:衣笠町32-32
 ヒメキンセンカ Calendula arvensis
 ヒメヒオウギズイセン Crocosmia x crocosmiiflora
 庚申塔群(大善寺境内)
 ヤマユリ Lilium auratum
 ドクツルタケ Amanita virosa
 メダケ Pleioblastus simonii
 クコ Lycium chinense
 トクサ Equisetum hyemale
 庚申塔:須軽谷113
 石塔群(初声町高円坊1667)
 庚申塔群(11基):初声町高円坊
 ミスジマイマイ Euhadra peliomphala
 石塔群:津久井5丁目12-1
 庚申塔群:津久井3丁目27
 庚申塔群:津久井3丁目26-10
 地蔵尊:津久井5丁目5

天神島の浜木綿、など

 そろそろハマオモトが見頃と思い、天神島を訪ねました。


【主な経路】
(自宅)-(六浦駅~新逗子駅)-長柄-一色-長者ヶ崎-子産石-秋谷-佐島-長坂-林の交差点-武-須軽谷-高円坊-(三浦海岸駅)


【子産石】秋谷5290
 子産石が沢山奉納されていますが、元々は稲荷社だそうです。

横須賀市指定市民文化資産
 子産石
 子を産み出す石ということから、生殖の神、安産の神が宿る石として崇敬されてきた。ここに据えられた子産石を全体の象徴として指定した。


【稲荷社】円乗寺境内社:秋谷4387


【十二所神社】芦名1丁目21-26
 今日が丁度八雲祭の日で賑わっていました。


【龍宮社】


【淡島神社】芦名1丁目18-29

昭和五十二年市制施行七十周年記念
 横須賀風物百選
 淡島神社の祭礼
「あわせてください淡島様よ。御礼参りは二人づれ。」と、底抜け柄杓の柄に麻を結んで奉納する祭礼は、桃の節句の三月三日に行われます。この地方の祭りの始まりです。現在、市内で行われている祭りのうちでも、最も古くからの民間信仰をよく伝えている行事の一つで、民俗資料としても貴重な存在です。
 この神社の創建年代は不明ですが、恐らく隣接する十二所神社と同じころの平安後期ではないかといわれています。
 祭神は、少彦名命で、体は小さく敏しょうで、忍耐力に優れ、大国主命と協力して国土の経営にあたり、人々や家畜のためら医療やまじないを行った神としてあがめられています。
 当社の淡島明神はね和歌山市のみ魂をここに迎えて祭ったものです。淡島明神は天照大神の妹でね住吉明神のきさきとなった神でしたが、「こしけ」の病気があるために離縁となり、綾の巻物と神楽の太鼓を天の岩船に積み込んで紀州の淡島(粟島)に流されました。その地で、女であるがために腰の痛みの苦悩から人々を救うことを誓って神になりました。
 底抜け柄杓に麻を結んで奉納するしきたりは、病の救済信仰によるもので、それが、安産、縁結び信仰に結びついたものといえます。


【天満宮】天神島:佐島3丁目7-5


【神明社】佐島3丁目9-16


【熊野神社】佐島2丁目14-17
 境内社多数の熊野神社です。


【稲荷社】武1丁目34
 先週はみつけることができなかった稲荷社です。御神木はイヌツゲの古木です。


【稲荷社】初声町高円坊
 最近、人が訪ねることはなかった様子でした。



【参考】
 ハマオモト Crinum asiaticum
 ヒトモトススキ Cladium chinense
 ハマボッス Lysimachia mauritiana
 ハマゴウ Vitex rotundifolia
 ミヤコグサ Lotus japonicus
 コメツブウマゴヤシ Medicago lupulina
 ツルナ Tetragonia tetragonioides
 スカシユリ Lilium maculatum
 ハマグルマ Wedelia prostrata
 イヌツゲ Ilex crenata
 ボタンクサギClerodendrum bungei
 六浦神明社
 長者ヶ崎より
 ノブドウ Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
 タブノキ Machilus thunbergii
 アカメガシワ(雌花)Mallotus japonicus
 ハナカンナ Canna spp.
 ヒメヒオウギズイセン Crocosmia x crocosmiiflora
 ハゼラン Talinum crassifolium
 アメリカノウゼンカズラ Campsis radicans‘Flava’
 シチヘンゲ Lantana camara
 ビャクシン Juniperus chinensis (オーシャンズクラブ)
 タイトゴメ Sedum oryzifolium
 ヘラオオバコ Plantago lanceolata
 ワイヤープランツ Muehlenbeckia axillaris
 ヤブカラシ Cayratia japonica
 立石(秋谷)
 キヌバリ Pterogobius elapoides
 コヒルガオ Calystegia hederacea
 ノアサガオ Ipomoea indica
 地蔵尊:佐島1丁目3
 庚申塔群(武1丁目14)
 サイトウ Phaseolus vulgaris
 石塔群:佐島2丁目7
 ニイニイゼミ Platypleura kaempferi
 庚申塔群(須軽谷1145)
 ヒマワリ Helianthus annuus
 庚申塔群(11基):初声町高円坊
 石塔群:初声町高円坊
 畑のスイカ Citrullus lanatus

浦賀から津久井浜へ

雨が降り続き、今日は風も強い一日でした。
【主な経路】
(浦賀駅)-西叶神社-吉岡稲荷-太刀花稲荷-尻こすり坂-大作-四ッ田稲荷-稲荷社-三嶋神社-一騎塚-須軽谷八幡神社-初声町高円坊-上宮田諏訪神社-(津久井浜駅)
【浦賀】
 今日の起点は浦賀。西叶神社では夏詣での飾りつけの最中でした。


  浦賀道
 浦賀道は、江戸時代に幕府と浦賀奉行所を結ぶ重要な連絡路でした。波戸幕府寛政十二年(一八〇〇)に五街道の測量図を作成し、その中に「浦賀道見取絵図」が含まれています。
 絵図では東海道戸塚宿から鎌倉・葉山・池上を通り、大津矢の津坂越えて浦賀に至ります。東岸のルートは、保土ケ谷宿から金沢町屋を経て武蔵と相模の国境(追浜)を過ぎると峠越えや尾根道が続き一三峠など相当な難路でした。金沢からは陸路より早くて楽な船便がよく利用されたといいます。
 幕末期、ペリーの黒船来航の際は大勢の武士や見物人がこの浦賀道を通ったといわれています。
浦賀行政センター市民協議事業・浦賀探報くらぶ


  浦賀の蔵
 浦賀は干鰯を始め多くの品物を全国に売りさばく町として賑わい、今でも東西の浦賀に残っている十五棟前後ま倉に昔の名残を見ることができます。倉は大切なものを盗難や火災から守るもので、壁の厚みが一尺ほどあり、耐火建物として様々な工夫がされています。
 浦賀には江戸後期に造られた漆喰塗り土蔵と幕末・明治期に造られた石蔵が混在しています。
 土蔵は漆喰の外壁が関東大震災で被害を受けたため周囲にトタンを巻いており、外からでし分りにくくなっています、
 石蔵は比較的そのままの形が現在も残されております。
浦賀行政センター市民協議事業・浦賀探報くらぶ


【三島社】武1丁目33-13


  三島社由緒書
創立年月は火災等のため不詳、明治六年六月村社(祭神大山祇命(おおやまつみのみこと))に列せられ昭和八年無格社神明社(祭神大日孁貴命(おおひるめむちのみこと))を合併本殿に合祀、昭和十八年三月無格社走湯神社(祭神天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと))及び同吾妻社(祭神弟橘比賣命(おとたちばなひめのみこと))を合併し本殿に合祀する。創立は古文書によれば相当古く昭和十三年一月二十二日火災のため焼失、昭和十六年三月二十五日新築現在に及ぶ。なお、境内の森は三浦半島でも珍しくホソバカナワラビ-スダジイ群集の林分として重要である。
 平成元年十一月吉日
    武氏子会
【注】原文では「ホンバカナワラビ」と誤記されている。


神奈川県指定天然記念物
     三島社の社叢林
          平成四年(一九九二年)二月十四日指定
 三島神社参道の左側には、アカガシ、スダジイ、モチノキが混生した常緑広葉樹林が発達しています。この林の高木層は二十メートルを越え、中には胸高直径四十八センチのアカガシの老木や、神奈川県では比較的珍しいツクバネガシも混生しています。しかし、高木層の植被率は六十%とやや疎開しています。亜高木層にはカクレミノ、ヤブツバキ、モチノキ、スダジイ、タブノキ、ヤブニッケイは混生し、高木層の空間を被い、植被率も七十%を占めています。低木宗には高木層、亜高木層の種群に加え、シロタモ、ヒサカキ、アオキ、クロガネモチ、トベラなどの常緑樹や、イヌビワ、ムラサキシキブなどの落葉樹が混生しています。また、林床には上層の常緑樹の芽生えも見られます。
 神社北側にもスダジイをはじめモチノキ、クロガネモチ、アカガシが混生した常緑広葉樹林が見られます。ここには胸高直径七十五センチのスダジイの大木もあり、高木層が二十五メートルを越える樹林を形成しています。林床にはホソバカナワラビ、コバノカナワラビなどのシダ植物が見られます。今日では、これらシダ植物の生育する多様性に富んだ常緑広葉樹林は、三浦半島でも貴重な存在となっています。
 三島社の社叢林は、三浦半島に残された限られた郷土林として学術的にも貴重です。
 平成二七年八月三一日 横須賀市教育委員会


【須軽谷八幡神社】


   須軽谷八幡神社(すがるやはちまんじんじゃ)由緒
御祭神
 主祭神 誉田別尊(ほんだわけのみこと)応神天皇(おうじんてんのう)
 合祀神 天照皇大神(あまてらすおおかみ)【神明社】 大山咋尊(おおやまくいのみこと)【日枝神社】
     須佐之男尊(すさのおのみこと)【八坂神社】
御由緒
 当社は正保三年(一六四六)に京都の石清水八幡宮を勧請したと伝えられています。
明治四十二年(一九〇九)に須軽谷字寉郷(あざつるごう)の神明社、須軽谷字天王ケ谷(あざてんのうがや)の八坂神社、須軽谷字大谷(あざおおたに)の日枝神社を合祀し、須軽谷の氏神様として氏子の皆様に崇敬されています。
年中行事
 祈年祭 三月十五日 八雲祭 七月二十八日 例祭・新嘗祭 十月二十六日
現在は、三月十五日、七月二十八日、十月二十六日に近い土日のいずれかで行われています。
御神徳 主御祭神である誉田別尊は古くから「厄除開運」、また源氏一族から篤い崇敬があることから「勝運」の御利益があるといわれています。
合祀神である須佐之男尊は、「厄病退散」の神として古くから崇敬されており、江戸時代に須軽谷村で疫病が流行り多くの人々の命が失われた際に、須佐之男尊の像を彫刻し祈願したところ疫病が治まったと伝えられています。
このことから須佐之男尊は、「疫病退散」「病気平癒」「無病息災」「身体健全」の御利益があるといわれています。
          須軽谷 八幡神社 宮司 菊池



【参考】
 西叶神社(西浦賀1丁目1-13)
 浦賀の石蔵(西浦賀2丁目13)
 吉岡稲荷(西浦賀2丁目13)
 太刀花稲荷(久比里1丁目2-7)
 (しっ)こすり坂開鑿記念碑
 武山不動道標(野比1丁目39-17)
 四ッ田稲荷(長沢6丁目2589)
 (武)稲荷社(武1丁目13)
 ブルーベリー Cyanococcus spp.
 庚申塔群(武1丁目14)
 庚申塔群(武1丁目29-19)
 石塔群(林3丁目434-44)
 庚申塔群(須軽谷)
 庚申塔群(初声町高円坊1667)
 庚申塔群(初声町高円坊)
 上宮田諏訪神社
 庚申塔群(南下浦町上宮田463-3)
 ヤブカンゾウ Hemerocallis fulva var. kwanso(船越)
 ハマオモト Crinum asiaticum(浜見台)

半夏生の季節

 今日も朝から雨模様。如何にも梅雨らしい季節には、半夏生の開花状況が気にかかりましたので、白山道の東光禅寺を訪ねました。通りがかりにみかけた植物はすっかり夏の装いです。
【主な経路】
(自宅)-六浦-東光禅寺-草薙台公園-金沢動物園夏山口-ののはな館-氷取沢-上中里-坪呑-(杉田駅)


【参考】
 ハンゲショウ Saururus chinensis
 モッコク Ternstroemia gymnanthera
 マテバシイ Lithocarpus edulis
 ヒマラヤスギ Cedrus deodara
 ネムノキ Albizia julibrissin
 ガマズミ Viburnum dilatatum
 トケイソウ Passiflora caerulea
 塞戸神(磯子区上中里町622)
 ホウセンカ Impatiens balsamina
 アラカシ Quercus glauca
 庚申塔群(磯子区杉田坪呑)
 ヤブカラシ Cayratia japonica
 コンロンカ Mussaenda parviflora
 馬頭観音(磯子区杉田5丁目9)
 妙心寺のビャクシン Juniperus chinensis