秀樹」カテゴリーアーカイブ

里山ガーデンフェスタ-2025秋

 今日は二人で、里山ガーデンを尋ねました。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹

2025-10-04 2024-10-06 2020-09-28 2019-09-19 2019-05-05


【参考】
 里山ガーデン
 トキワハゼ Mazus pumilus
 フトミミズ属の一種 Pheretima sp.
 キマダラカメムシ Erthesina fullo
 イチモンジセセリ Parnara guttata
 コスモス Cosmos bipinnatus

里山ガーデンフェスタ 2025 秋

 やっと秋らしくなってきたこの頃、久振りに里山ガーデンを尋ねました。

 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹

【本日更新】ヒユ科 タデ科 菌類


旧芝生村を歩く(旧東海道から古東海道へ)

 夏休み最終日の今日は、いつもの道を、いつもよりゆっくりと歩いてみました。芝生村は現在の浅間町あたりで、臺町十五景のひとつ『芝生の秋』に撰されています。

 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹
臺町十五景を訪ねて
【本日更新】マメ科 ヒガンバナ科 キク科


【参考】
 GRC横浜ベイリサーチパーク・ロビー
 神奈川新町
 ホルトノキ Elaeocarpus sylvestris
○アカシア・デアネイ Acacia deanei
 メリケンカルカヤ Andropogon virginicus
 オリーブ Olea europaea
 (芝生)浅間神社より
○キバナタマスダレ Sternbergia lutea Yellow Autumn Crocus
 ハナトラノオ Physostegia virginiana
 職人が移住してきた芝生村
 テイカカズラ Trachelospermum asiaticum
 浅間台みはらし公園より
 浅間台の袖すり山変じて岡野町となる
 ナミアゲハ Papilio xuthus
 ヒガンバナ Lycoris radiata
 キツネノマゴ Justicia procumbens
 エノキ Celtis sinensis
 Yamanashi工房ひまわり
 芝生追分の石塔群
 ノゲイトウ Celosia argentea
 東海道相州道追分・庚申堂
 ヤマイモ Dioscorea opposita
 ルルドのマリア像:エスコラピアス修道会
○レモンマリーゴールド Tagetes lemmonii Lemmon’s Marigold
 金沢横丁(保土ケ谷宿)
 クマツヅラ Verbena officinalis
 シロバナマンジュシャゲ Lycoris x albiflora


職人が移住してきた芝生村
 明治に入ってから旅行の自由、田畑勝手作などの各種の規制が外されました。特に横浜は開口以後、移住が自由とされね当時にはまりな職業の機会に恵まれた稼ぎ場として、地方からの移住者が多くありました。この地にあっ芝生村(現、浅間町)も開港場に地続きのため、移住者がが多くありました。明治初期の芝生村の移住者明細を見ると、食麩、升酒小売、水茶屋、舟乗、大工、紺屋、提灯張、木具、髪結、湯屋、看板書などと職人が多いことに気が付きます。開港当時の横浜の建設に芝生村の各種の職人が果たした役割は大きかったものと推察されます。


浅間台の袖すり山変じて岡野町となる
 西区の地形は、南側の久保山、野毛、戸部の台地と北側の浅間町の台地と両台地の谷あいに位置する帷子川の河口低地によって形成されています。江戸時代の終わり頃までの帷子川は、保土ケ谷宿に河口がある、美しい入江が深く湾入する、着物の袖のような形をしていたことから、袖ヶ浦と呼ばれていました。通称「袖すり山」と呼ばれていた浅間台辺りの斜面が、一部大きくえぐられているのは、袖ヶ浦の埋め立ての土取り場であったためで、袖すり山の土で埋め立てられたところが岡野町となりました。埋め立ての土はモッコ、大八車、トロッコで運ばれていました。トロッコを通すための足場は大きな丸太で高く築き上げられ、新玉間川を越えて岡野へ運び、足場は震災後も田畑の中に残っていました。浅間町にはこうした埋め立てに従事した人々の生活がありました。

越前旅行(二日目):恐竜博物館・一乗谷

 2025年の家族旅行二日目は、今回のメイン福井県立恐竜博物館と、戦国時代の遺構を復元展示している一乗谷でした。化石やそのレプリカの写真の整理には暫くかかりそうですので、それ以外の写真につき急ぎ整理しました。一乗谷では、在来のヌマガメが健在です。
 一日目(永平寺・東尋坊)
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹



Fate Grand Order 10周年企画
Ocen the Some Sky』 2025.9.22 福井新聞
 サーヴァント:宇津見エリセ
朝食バイキング
三国風力発電所



【参考】
福井県立恐竜博物館
文珠山(標高365m)
昼食(越前そばの里)
越前そばの里ナビゲーター『ソバミ』
ソバ Fagopyrum esculentum


一乗谷朝倉氏遺跡

【参考】
ニホンイシガメ Mauremys japonica


福井駅前

【参考】
 スコミムス・テネリンシス Suchomimus tenerensis
 エオバール科(多丘歯目)の一種 Multitebercuates
 フクイラプトル・キタダニエンシス Fukuiraptor kitadaniensis
 フクイサウルス・テトリエンシス Fukuisaurus tetoriensis
 フクイテイタン・ニッポネンシス Fukuititan nipponensis
 トリケラトプス Triceratops sp.
 福井へようこそ!『千歳君くんはラムネ瓶のなか』の舞台

越前旅行(一日目):永平寺・東尋坊

 2025年の家族旅行一日目は、永平寺と東尋坊でした。
 二日目(恐竜博物館・一乗谷)
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹
【本日更新】
 キク科 菌類



【参考】○は本日初撮影種
 大本山 吉祥山永平寺
 左:多門天、右:持国天
 左:増長天、右:広目天
○キミズゴケノハナ Hygrocybe turunda
 スギ Cryptomeria japonica


 岩場に生えていたキク科植物は、私の同定が定かでないことに加えて、種名にはいくつかの説があるそうです(山﨑ら,2022)。日本海側の海浜にみられることは間違いないのですが、『ハマベノギク群の一種』としておくのが無難と思われます。

【参考】○は本日初撮影種
 東尋坊(越前加賀海岸国定公園)
 オナモミ Xanthium strumarium
 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum
 オトギリソウ Hypericum erectum
 ツリガネニンジン Adenophora triphylla
 アオツヅラフジ Cocculus orbiculatus
 マルバアサガオ Ipomoea purpurea
 シャリンバイ Rhaphiolepis indica var. umbellata
 メドハギ Lespedeza cuneata
 タイトゴメ Sedum oryzifolium
 雄島
○ハマベノギク群の一種 Aster arenarius Syn.Aster hispidus, Heteropappus hispidus Beach Sand Aster
 ラセイタソウ Boehmeria biloba
 ハマエノコロ Setaria viridis ver. pachystachys
 東尋坊碑の前で
 地蔵尊
 あしや(東尋坊商店街)跡地
 ママコノシリヌグイ Persicaria senticosa
 東尋坊タワー


 天然記念物名勝東尋坊
九頭竜川河口三国港から雄島を経て梶浦に至る間の海岸は其の基盤が㐧三紀層より成り柱状節理を成せる種々の火山岩が之を貫いている。其の中東尋坊岬に近く露出しているのは直立粗大なる柱状節理を呈せる複輝石安山岩で、その海に面した絶壁の部分を東尋坊といっている。雄島は一種の橄欖輝石安山岩より成り、其の柱状節理は斜走して豪快なる波蝕系を呈し其の東崎梶の海岸には美麗な柱状節理をした玄武岩輝石安山岩の大小の岩礁散在し所々に波蝕による幾多の洞窟石門を呈し奇景を極めている。
   昭和四十三年三月
     管理団体 三国町


【文献】
山﨑皆実・中川さやか・副島顕子3・藤井紀行 (2022) 海岸生シオン属ハマベノギク群の形態および遺伝的解析, 植物地理・分類研究 70(1): 21-39, DOI: 10.18942/chiribunrui.0701-03, Accessed: 2025-09-23.
吉澤康暢 (2005) 東尋坊安山岩質貫入岩体の産状と構造, 福井市自然史博物館研究報告, 52号, 13-27, URL: https://www.nature.museum.city.fukui.fukui.jp/shuppan/kenpou/52/52-13-27.pdf, Accessed: 2025-09-23.



Fate Grand Order 10周年企画
Ocen the Some Sky』 2025.9.21 福井新聞
 サーヴァント:レオナルド・ダ・ヴィンチ



【参考】
 三国オーシャンリゾート&ホテル
 ヤマナラシ Populus tremula
 ウラジロガシ Quercus salicina
 坂井市龍翔博物館
 サルトリイバラ Smilax china
 (斑入り)スイカズラ Lonicera japonica
 ササクサ Lophatherum gracile 
 ゲンノショウコ Geranium thunbergii
 オオブタクサ Ambrosia trifida
 ウド Aralia cordata
 フヨウ Hibiscus mutabilis
 ボケ Chaenomeles speciosa
 ツリガネニンジン Adenophora triphylla
 ホトトギス Tricyrtis hirta
 キンミズヒキ Agrimonia pilosa
 シモツケ Spiraea japonica
 ヒヨドリバナ Eupatorium makinoi
 ヨウシュヤマゴボウ Phytolacca americana
 キレハノブドウ Ampelopsis glandulosa var. heterophylla f. citrulloides
 ヨメナ Aster yomena

ショウガ目(Zingiberales)の系統概要

 ショウガ目(Zingiberales)は、ツユクサ目(Commelinales)が姉妹群と考えられていて、イネ目(Poales)、ヤシ目(Arecales)も含めたツユクサ目群(Commelinids)に置かれている単子葉植物のグループです(APG-IV,2016)。Li (2023)によれば、ショウガ目は8科、2600種以上で構成されていて、後期白亜紀(約8500万年前)にツユクサ目と分岐したと推定されています。

 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


【ショウガ目(Zingiberales)周辺の系統概要】Li et al.(2023)

┌ショウガ目(Zingiberales)
││  ┌─カンナ科(Cannaceae)
││ ┌┤ └────ダンドク Canna indica 
││┌┤└─クズウコン科(Marantaceae)
┤│││  └┬───ウラベニショウ Stromanthe sanguinea 
│└┤│   └───ゴシキヤバネショウ Calathea makoyana 
│ ││┌─オオホザキアヤメ科(Costaceae)
│ │└┤ └────スパイラル・ジンジャー Costus barbatus 
│ │ └─ショウガ科(Zingiberacea)
│ │    └┬──チクリンカ Alpinia nigra 
│ │     └┬─ウコン(ターメリック) Curcuma longa 
│ │      └┬ショウガ Zingiber officinale 
│ │       └ハナシュクシャ Hedychium coronarium 
│ │ ┌┬ロウイア科(Lowiaceae)
│ │┌┤└ゴクラクチョウカ科(Streliziaceae)
│ │││ └┬───オウギバショウ(タビビトノキ) Ravenala madagascariensis 
│ │││  └───ゴクラクチョウカ Strelitzia reginae 
│ └┤└─オウムバナ科(Heloconiaceae)
│  │  └────オウムバナ属 Heliconia 
│  └──バショウ科(Musaceae)
│     │┌┬──チユウキンレン Musella lasiocarpa 
│     └┤└──エンセーテ Ensete ventricosum
│      └┬──バナナ Musa acuminata 
│       └──バショウ Musa basjoo 
└外群(outgroup)
 └ツユクサ目(Commelinales)
  └┬──シデラシス・フスカタ Sidrasis fuscata
   └┬─ツユクサ Commelina communis
    └┬オオバイボクサ Rhopalephora scaberrima
     └ヤブミョウガ Pollia japonica

【文献】
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-07.
Li D-M, Liu H-L, Pan Y-G, Yu B, Huang D and Zhu G-F (2023) Comparative Chloroplast Genomics of 21 Species in Zingiberales with Implications for Their Phylogenetic Relationships and Molecular Dating, Int J, 24, 15031, DOI: 10.3390/ijms241915031, acessed:2025-09-18.

ツユクサ目(Commelinales)の系統概要

< ツユクサ目(Commelinales)は、ショウガ目(Zingiberales)が姉妹群と考えられていて、イネ目(Poales)、ヤシ目(Arecales)も含めたツユクサ目群(Commelinids)に置かれている単子葉植物のグループです(APG-IV,2016)。最近の報告(Zuntini et al.,2021)によると、目内に、5科、60属、920種以上が識別されています。
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【ツユクサ目(Commelinales)周辺の系統概要】Zuntini et al.(2021)

ツユクサ目群(Commelinids)
│┌──ヤシ目(Arecales)
└┤┌─イネ目(Poales)
 └┤┌ショウガ目(Zingiberales)
  └┴ツユクサ目(Commelinales)
    │ ┌─ミズアオイ科(Pontederiaceae)【2属41種】
    │┌┤ └ポンテデリア属 Pontederia 
    └┤└─ハエモドルム科(Haemodoraceae)【約15属120種】
     │  └┬コノスティリス亜科(Conostylidoideae)
     │   └ハエモドルム亜科(Haemodoroideae)
     └┬─タヌキアヤメ科(Philydraceae)【3属6種】
      └┬ハングアナ科(Hanguanaceae)【1属19種】
       └ツユクサ科(Commelinaceae)【39属749種】
        │┌ツユクサ連(Commelineae)
        └┤└┬─ツユクサ属 Commelina 
         │ └─ヤブミョウガ属 Pollia 
         └ムラサキツユクサ連(Tradescantieae)
          └┬─コダチハカタカラクサ属 Dichorisandra> 
           └┬ギバシス属 Gibasis 
            └ムラサキツユクサ属 Tradescantia> 

【文献】
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-07.
Zuntini AR, Frankel LP, Pokorny L, Forest F, and Baker WJ (2021) A comprehensive phylogenomic study of the monocot order Commelinales, with a new classification of Commelinaceae, Am J Bot, 108(7), 1066–1086, DOI: doi:10.1002/ajb2.1698, Accessed:2025-09-16.

初秋のイングリッシュガーデン

 横浜イングリッシュガーデンでは、ハロウィンの飾り付けが終わっていましたが、秋バラの見頃はまだまだ先になりそうです。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹




【参考】
 横浜イングリッシュガーデン
 ハロウィン・ディスプレイ
 グリフィン griffin
 サンゴシトウ Erythrina x bidwillii
 ルリヤナギ Solanum glaucophyllum
 コリウス Solenostemon scutellarioides
 シュウカイドウ Begonia grandis
 シバフタケ Marasmius oreades
 オオカッコウアザミ Ageratum houstonianum
 インパチェンス・ワレリアーナ Impatiens walleriana
 スーパートレニア Torenia fournieri x concolor
 ハナシュクシャ Hedychium coronarium
 (白花)モミジアオイ ‘スワンプ・エンジェル’ Hibiscus coccineus ‘Swamp Angel’
 クレマチス Clematis sp.


 カワウ Phalacrocorax carbo
 マメアサガオ Ipomoea lacunosa
 イチョウ Ginkgo biloba
 マテバシイ Lithocarpus edulis
 Nadia(鶴屋町2丁目10-9)
 ヒマワリ Helianthus annuus

戸越八幡神社のケンポナシ

 今日は仕事帰りに、御神木のケンポナシがあるという戸越八幡神社を尋ねました。大井町からの道を間違えたおかげ(?)で、以前に尋ねた事のあった蛇窪弁才天も訪れることが叶いました。

 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹
【本日更新】
 クロウメモドキ科


日本樹木遺産 認定樹木第一号
 戸越八幡神社内「ケンポナシ」の樹


品川区指定天然記念物
戸越八幡神社のケンポナシ
 所在 戸越二丁目六番二十三号 戸越八幡神社
 指定 昭和五十三年二月十四日(第十五号)
 ケンポナシはクロウメモドキ科に属する落葉の高木で、夏に淡い黄色の小さい花をたくさんつける。実は球形で、九月から十月に柴黒色に熟し、甘味があって食べられる。
 樹木の幹の囲りは葯二・五メートル、高さは十八メートルあり、推定の樹齢は二百五十から三百年である。もと、幹は二本立であったが、右側が枯れてなくなり、現在は一本立てである。
 近年、ケンポナシは都区内ではほとんど見られなくなった木で、本樹の存在は貴重である。
 平成八年三月三十一日
          品川区教育委員会


この地の守りの神さま
 戸越八幡さまの御神木
 ケンポナシの樹
 古より根付く事が大変珍しいと言われております。このケンポナシさんの木は約三百年前よりこの場所を選び、そしてずっと根を張ってくれています。大きな木があるお蔭で夏は日差しを遮り、涼しい風を招いてくれますし、大きな木の近くを掘りますと私達の生活に欠かす事の出来ない大切なお水が湧いております。自然の営みは私達人間が考える以上に尊く貴重なものでございます。近年自然よりも便利さとお金を求め過ぎ。異常な程までの温暖化を招いてしまった事は世界中で起きております自然災害の通りでございます。今、日本全国で今までに例が無いほどの楢枯れが起きているそうでございます。このケンポナシさんの木は江戸の昔より明治大正昭和平成令和と私達の生活を見守りながら空気を浄化してくれております。地球温暖化は私達人間にとって大変深刻な問題です。自分達がした事は必ず反って参ります。これは人間関係でも同じ事と言えます。他人に優しくして差し上げましたら、必ず笑顔が反って参りますよね。一人一人が自然の有難さ尊さに気付き、自然に感謝し自然を大切にしてゆく事こそが私達が今、早急にしなければならない事なのでは?と私は感じます。皆さまの心掛けで温暖化を止める事は出来ます。常に他人に対して優しい心を心掛け争いの無い美しい地球を次世代に繋いで参りましょう。



 戸越八幡神社
福分け猿と夢叶うさぎの由来
 当社のご神体は大永六年(1526)戸越村の内にある藪清水の水源地より出現したと伝えられています。
 その泉に大層賢く優しい猿と仲良しの可愛らしいうさぎが住み着いていたそうです。猿は、自ら山から採って来た大切な木の実や果物を水汲みにきた村の人々に分け与えてくれるのです。
 村人達はその猿を神様の化身ではあるまいかと話しておりました。そして猿の近くにはいつも可愛らしいうさぎがいるのです。そのうさぎを見た人は皆とても美しい笑顔になってしまうのです。人々の笑顔は、夢と希望に繋がり人々はその可愛らしいうさぎの事を「夢叶うさぎ」と名付け、大切にしておりました。


しながわ百景 One Hundred Scenic Spots in Shinagawa
区制40周年・区民憲章制定5周年記念 昭和62年選定
86 戸越八幡神社 Togoshi Hachiman-jinja Shrine
     ^平成29年 品川区 Shinagawa City


戸越総鎮守 戸越八幡神社 御由緒
御祭神 誉田別命(応神天皇)は厄除開運の御神徳と共に、我国文教の祖、殖産の神として崇められる。
鎮座地 品川区戸越二丁目六番二十三号(旧戸越村 壱千十八番地)
本社  春日社 御祭神 天兒屋根命 藤原氏の祖神で、国家安泰・産業繁栄の神
    稲荷社 御祭神 豊受姫命 衣食住の神で、商売繁盛・延命長寿の守護神
由緒沿革
当社は、後柏原天皇の御世、大永六年(一五二六)八月十五日、村内藪清水の池中より出現した御神像を、行永法師が草庵に奉安して、山城国(京都府)石清水八幡宮の御分霊を勧請して俱に祀ったのが創立の起源と伝えられている。
 又、古歌に、「江戸越えて 清水の上の成就庵
          ねがひの糸のとけぬ目はなし」とあり
これが、戸越の地名のはじまりとも伝えられている。
【八幡宮出現由来記】(寛永年間刊行の木版本)によれば、この「成就庵は、昔、俗称一本杉の字名のある藪清水の池を控えた庵であった。大永年間に行永法師が諸国行脚をした時にこの庵に立ち寄り、折からの十五夜の月を眺め、時を移しうたた寝した時、夢の中で輝く光が藪清水の池かせ放たれているのを見たことから、池の中を探し、誉田別命(応神天皇・八幡太神)のご神体の出現を見たので、慎み戴いて草庵に安置奉った。すると近隣の人々はもとより、往来の諸人も諸祈願を乞い願う者が多くなり、『一つとして成就せずと云うことなし』と言われる程になったことから、この草案を清水の上の成就庵という。」と記されている。
 元禄元年十二月十五日に、宮居を村内の高台にあたる現在の地に遷し、本社に、春日社、稲荷社を建立した。
 以来、氏子地域(旧戸越村)現在の小山台二丁目町会・小山台一丁目東町会・小山台一丁目町会・小山一丁目町会・小山二丁目東部町会・小山二丁目西部町会・荏原一丁目町会・荏原ニ丁目町会・中原共和町会・平塚三丁目町会・平塚二丁目町会・平塚一丁目町会・平塚一丁目南部町会・戸越銀座会・戸越三丁目町会・戸越四丁目町会・戸越二丁目町会・戸越一丁目町会・豊町一丁目町会・豊町二丁目町会・西品川の一部(地名変更前の戸越村の若番地順に掲載)の産土神として、居住された幾代もの人々の守り神として、また、我国文教の祖・殖産の守護神として遍く崇められている。そして厄除け開運の御神慮と供に、「こころの故郷」としても親しまれている。
 境内の樹木は品川区の保護樹林に指定され、特にケンポナシの木は指定天然記念物とされている。
 現社殿は欅造入母屋造銅板葺屋根で安政二年(一八五五)に創建され、震災、戦災にも免れ都内でも古い木造の建物である。又、社宝の奉納絵馬二十四面と石造狛犬は品川区認定文化財に指定されている。
 御本社宮神輿は平成の御大典記念として、氏子諸氏の奉賛により新調され、御神幸祭には【敬神崇祖】の精神にて御祭神並びに我々祖先の御霊を奉安して氏子内を渡御いたします。
 この由緒版は、御鎮座四百七十年記念の境内整備の一環として氏子諸氏により奉納されました。
          平成八年十二月吉日



旧三井文庫第二書庫 (壁式鉄筋コンクリート造3階建て、1922、改修1926)
[歴史]
 「文庫の森」一帯は1662(寛文2)年に熊本藩の分家熊本新田藩が下屋敷として拝領、その後本家の所有となり戸越屋敷として整備された。その後、1890(明治23)年に、財閥の三井家の所有となった。やがてこの地に三井文庫が設置されることになり、平家の事務棟と3階建ての同形の書庫2棟が、すべて鉄筋コンクリート造で建てられた。事務棟の主要部と第一書庫の竣工は1918(大正7)年で、第二書庫は、事務棟増築とともに1922(大正11)年に完成した。これにの建物を設計したのは、東京帝国大学営繕課長(当時)の山口孝吉(1873-1937)である。このうちで現存するのが第二書庫である。
[構造形式]
 第二書庫は、夜具14m×9mの長方形平面の建物で、空気層を挟む2重の鉄筋コンクリート造壁で囲われている。柱ではなく、壁が荷重を支えるこのような形式は、壁式構造と呼ばれる。大正・昭和戦前期の日本の鉄筋コンクリート建物にはこの形式は稀で、現在知られているかぎりでは、この建物が最古の現存例である。ちなみに、2重壁にしたのは史料を火災の熱から守るためと考えられる。1階スラブ(床)と屋根スラブまで鉄筋コンクリート造にしているのは当時では珍しいが、建物を不燃材で囲うということで、これも防火のためとみられる。
 内部には書架が並んでいるが、その書架の柱を鉄骨にして、その上の梁を受ける構造材としても利用しているのが注目される。梁は、平行に並ぶ書架に合わせて、通例よりもはるかに狭い1.6mの間隔で並び、その梁のラインに1.2m間隔で3本1組になった書架の鉄骨柱2組が一列に配されて、6つの点で梁を受ける。この鉄骨による多支点支持は書籍などの史料の重さに耐える必要があるという書庫の目的もかなうユニークで巧みな手法で、それにより約9mの梁間では90cm程度必要になるはずの梁の高さを20cmに抑えることもできた。ちなみに、書架の鉄骨柱は、アメリカ製の山形鋼ほ背中合わせに4本組み合わせて十字形断面(端の柱は2本でT字型断面)にしたものである。
[建築技術史的価値]
 1923(大正12)年の関東大震災では、この建物はほとんど被害を受けなかったが、この震災の被害の多くが火災によるものだったことを教訓に、三井文庫は直ちにこの建物の防火性能を高める改修工事に着手した。窓を市松模様につぶして火が入る危険を減らしつつ、残した開口部の内外面に人造石研ぎ出しの防火戸を増設した。この改修工事は1926(大正15)年に完成した。
 以上から、この建物は、ユニークで巧みな構造でつくられている点で、日本における壁式鉄筋コンクリート造建物の現存最古のものと見られる点で、また震災の教訓をすぐに活かして防火性能を高めた天で建築技術史上注目すべきものといえる。


【参考】○:本日、初撮影種
○ケンポナシ Hovenia dulcis Japanese Raisin Tree
 戸越八幡神社:戸越3丁目6-23
  福分け猿
  夢叶うさぎ
 上神明天祖神社(蛇窪大明神):二葉4丁目4-12
 文庫の森
 旧三井文庫第二書庫
 笠森稲荷神社:戸越2丁目9


【文献】
伊藤弥寿彦 (2020) 戸越八幡神社のケンポナシについて、品川区教育委員会、URL: https://www.treeheritage.jp/wp-content/uploads/2021/06/SCAN0003.pdf, Accessed: 2025-09-18.

スイレン目(Nymphaeales)の系統概要

 スイレン目(Nymphaeales)は、APG-IV(2016)の体系では、スイレン科ハゴロモモ科、ビダテラ科の3科により構成されるとされ、アンボレラに続いて、他の被子植物から分岐したクレード(分岐群)と考えられています(Borsch et al.,2007))。かつては、スイレン目に置かれていたマツモ科ハス科は別目に分離された一方で、その外観上の形態からツユクサやイネに近いとされたヒダテラ科が編入された形となっています。

 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


【スイレン目(Nymphaeales)の系統概要】Borsch et al.(2007)
 Saarela et al.(2007)では、スイレン科とハゴロモモ科が姉妹群であり、ヒダテラ科はスイレン目の3科の内では最も早くに分岐したとしています。

┌スイレン目(Nymphaeales)
││┌スイレン科(Nymphaeaceae)
││││   ┌スイレン属 Nymphaea spp.
││││  ┌┴┬オオオニバス属 Victoria spp.
│└┤│ ┌┤ └オニバス Euryale ferox
│ ││┌┤└セイヨウスイレン Nymphaea alba
│ │└┤└バルクラヤ・ロンギフォリア Barclaya longifolia
│ │ └コウホネ属 Nuphar spp.
┤ │┌ハゴロモモ科(Cabombaceae)
│ └┤└┬ジュンサイ Brasenia schreberi
│  │ └ハゴロモモ Cabomba caroliniana
│  └ヒダテラ科(Hydatellaceae)
│   └トリスリア属 (Trithuria)
アウストロバイレヤ目(Austrobaileyales)
││┌マツブサ科(Schisandraceae)
│││└┬サネカズラ Kadsura japonica
│└┤ └チョウセンゴミシ Schisandra chinensis
│ ├アメリカシキミ Illicium floridanum
│ └アウストロバイレヤ科(Austrobaileyaceae)
│  └Austrobaileya scandens
アンボレラ目(Amborellales)
 └アンボレラAmborella trichopoda

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【文献】
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-07.
Borsch T, Hilu KW, Wiersema JH, Löhne C, Barthlott W and Wilde V (2007) Phylogeny of Nymphaea (Nymphaeaceae): Evidence from Substitutions and Microstructural Changes in the Chloroplast trnT‐trnF Region, Int J Plant Sci, 168(5), 639-671, DOI: 10.1086/513476, Acessed: 2023-07-07.
Saarela JM, Rai HS, Doyle JA, Endress PK, Mathews S, Marchant AD, Briggs BG and Graham SW (2007) Hydatellaceae identified as a new branch near the base of the angiosperm phylogenetic tree, Nature, 446(7133), 312-315. DOI: 10.1038/nature05612, Accessed: 2025-08-31.