津久井浜から長井へ

 三浦半島は南東方向から大陸プレートに押されて形成された丘陵が特徴となっており、断層帯が多数観察できます。そのうち武山断層と南下浦断層に挟まれた地域は、300万年ほど前に堆積した初声凝灰岩層が母岩の主体となっており、斜交葉理がしばしば観察されるそうです。今日は、この凝灰岩地帯を東から西に歩いてみました。
【主な経路】
津久井浜駅-(津久井)浅間神社-(南下浦)諏訪神社-(高円坊)三峰神社-高円坊日枝神社-(初声町和田)白旗神社-(長井6丁目)住吉神社-(長井6丁目)熊野神社-(長井6丁目)諏訪神社-(長井5丁目)稲荷神社-(長井5丁目)御霊神社-(長井5丁目)八雲神社-(長井3丁目)第六天神社-(長井2丁目)稲荷神社-矢作神明社-赤辺稲荷-(下宮田)若宮神社-三崎口駅


【庚申塔群】津久井浜駅前


【石塔群:岩船地蔵尊】横須賀市津久井1丁目25-2
 地蔵尊は、貝殻のネックレスをつけていらっしゃいます。


【浅間神社】横須賀市津久井4丁目18-1
 境内社に稲荷社が3社、金毘羅神社がありました。

浅間神社由来
 御祭神 木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
     縁結び・安産・子育ての守護神
 社伝によると聖武天皇の天平年中(七二九~七四八)に僧行基(奈良大仏建立勧請の高僧)が当郷に来り、駿河国の浅間神社を勧請し祀ったとある。そこは津久井と長沢の奥にあった高くそびえる浅間山の山頂である。この山は海上からよい目標となり漁場の位置や東京湾に出入りする船のよい目印とすると共に信仰の対象になっている。後に富士山と呼ばれ人々から崇められるようになってきた。当社の奥宮は今も山頂に鎮座している。毎年七月八日山頂にて「お焚き上げ」の神事が盛大に行われ、家内安全・大漁・海上安全・五穀豊穣・病気平癒・交通安全等を祈願する人で賑わう。当社殿は当初「富士入」にあったが、昭和三年十一月現在地に移転鎮座され、毎年七月七日例祭が行われている。
 夏祭り(八雲祭)は昭和四十年代以前は七月七日、八日に行われていたが、現在は八月下旬の土、日曜に行なわれている。当社の境内社として金比羅神社と稲荷神社が祀られている。
 明治四十一年十二月神奈川県令で神社が合祀され、御祭神は相殿に祀られた。
  八坂神社 祭神 素戔嗚尊 横手
  日枝神社 祭神 猿田彦命 川尻
  御霊神社 祭神 稲荷神  安戸
宮司 菊池 恵   高木角次書
 平成十七年八月吉日建立 施工石平石材店


【庚申塔群】三浦市南下浦町上宮田463-3


【諏訪神社】三浦市南下浦町上宮田655
 境内にはかまくらと三浦半島の古木・名木50選に選ばれているホルトノキや河津桜がありました。境内社は、本殿向って左に不明の社、三峰神社、稲荷社の三社、向かって右に金比羅神社と不明の社が三つ、少なくとも七社が祀られています。金比羅神社には天保十三(1842)壬寅年十月十日と記された烏天狗と翁の面が奉納されていました。


【庚申塔群】三浦市初声町高円坊


【三峰神社】三浦市初声町高円坊


【庚申塔群、六地蔵】三浦市初声町高円坊


【庚申塔群】三浦市初声町高円坊


【日枝神社】三浦市初声町高円坊430
 境内社として稲荷社。お社は富士山を望んでいます。


【稲荷社】三浦市初声町和田1388-3


【神明白旗神社】三浦市初声町和田1746
 鎌倉の白旗神社とは別系統らしく、ご当地英雄の和田義盛が主祭神です。

白旗神社
 神明白旗神社
 祭神、天照大神 和田義盛
 神明社は、後に白幡神社に合祀されたもので、神明を冠につけこれを神明白幡神社とよんでいます。
 この神社の由来としては、鎌倉幕府侍所の別当であった和田義盛が北条討伐の兵を挙げたが、利あらず破れ、鎌倉の和田家に一族ことごとく自刃したが、義盛の善政をしのび、弘長三年(一二六三)和田の郷氏がこの地に社殿を設け白旗神社と称して祭祀をあつくしてきたものです。
 また、白旗の名を得たのは、和田義盛が文治二年(一一八六)平家討伐に出陣し大勝を収め、城内ょ開放して紅白の幟を建て場内鎮護の八幡社に戦捷を報告したことに始まり、領民を交えた酒席での戦勝の舞「初声」を舞ったとされていて「初声町」の名もそこから始まったといわれています。
 相模風土記によれば、神体は和田義盛の銅製の肖像で、本地仏は和田党九十三騎の守護仏でありますが、今では損傷してわずか八体のみと記録されています。
 なおここの境内は和田、入江新田、下宮田の田園風景が一望に眺められる景勝地で、社殿は神明造りの社殿に拝殿、幣殿が設けられています。
           三浦市


【八雲神社】横須賀市初声町和田
 和田義盛舊里碑が境内に在ることで知られる八雲神社です。


 天王様(八雲神社)由来の記
祭神 素戔嗚尊(すさのおのみこと)
   行疫開運神
牛頭(ごず)天王社ともいゝ和田の里の鎮守として祭られた。 牛頭天王とは本来は印度祇園精舎(しょうじゃ)の守護神をいゝ神仏習合の姿である。
現在の本宮は貞享四年(一六八七)藤原朝臣、大井甚五左衛門の勧請と伝えられる。


【庚申塔群】横須賀市長井2丁目13-11


【庚申塔群】観音像の庚申塔:横須賀市長井6丁目22-12


【住吉神社】横須賀市長井6丁目30-32


横須賀市指定重要民俗文化財
      長井町荒井(ながいちょうあらい)道切(みちぎ)
              所在地   横須賀市長井六丁目
              所有者   荒井町内会
              指定年月日 平成20年(2008年)3月6日指定
 「道切り」とは、疫病(えきびょう)魔性(ましょう)のものなどの災厄(さいやく)が村や里に入ることを防ぎ、禁圧するための呪術習俗(じゅじゅつしゅうぞく)のことです。
 荒井の道切りは毎年5月15日と11月15日、荒井地区の氏神(里神)である住吉神社(祭神中筒男命(なかつつのおのみこと))の例祭の中で行われます。道切りのしめには、(わら)で作った(へび)刀剣(とうけん)・大きな草履(ぞうり)(片方)・木片で作った5cmほどの賽子(さいころ)が3組作られ、それぞれしめに取り付けられます。
 大しめは住吉神社の社殿入口と鳥居の2ヵ所と荒井の船着き場の磯に(まつ)られる竜神さまの鳥居に張られ、道切りのしめ縄は里境の三ヵ所に張られます。
 現在、道切りの行事は多くはすたれて、三浦半島では荒井だけに伝承されています。この道切りが今日まで伝承されてきた要因として、住吉神社の祭りの一部となっていること、町内会が主体となって伝承してきたことにあります。この習俗がすたれないように保護していくために、重要文化財として指定しました。
                    平成21年(2009年)3月1日
                    横須賀市教育委員会


【熊野神社】横須賀市長井6丁目16-25
 御神木はイチョウ、赤井鳥居の境内社の由緒は不明ですが、白蛇が祀られていました。


【不明の社】漆山(横須賀市長井6丁目)
 三十貫と刻まれた力石がありました。海に向っていることから、竜神社かも知れません。


【諏訪神社】横須賀市長井6丁目3
 御祭神は建御名方命です。境内社は稲荷社の様ですが、御神体はなくなっています。


【稲荷神社】横須賀市長井5丁目33-30


【御霊神社】横須賀市長井5丁目20
 ふたつある境内社のひとつは大黒天、もうひとつは不動明王を祀っているようです。


【八雲神社】横須賀市長井3丁目28


【第六天神社】横須賀市長井3丁目10
 境内社は不明の2社、庚申塔群がありました。


【稲荷神社】横須賀市長井2丁目3-39


【庚申塔群】横須賀市長井2丁目6-1
 一番右の庚申塔は大人の背より高い最大級です。


【不明の社】三浦市初声町和田3072
ケヤキに守られた不明のお社です。菊の花が供えられていました。


【稲荷社】三浦市初声町和田3013
 大きなヤマモモの木の下のお社で、道とは反対を向いていました。


【矢作神明宮】三浦市初声町和田3365
 境内社は2社あり、稲荷社ともうひとつはよくわかりませんが大黒天を祀っているようでした。


【赤辺稲荷】三浦市初声町和田3495
 近浦山円徳寺内に祀られている稲荷社です。お堂と一体化した覆殿の中には、法華経が納められていました。神仏習合時代の名残かも知れません。


 本寺は日蓮宗鎌倉本覚寺末で、近浦山円徳治と呼びます。開山は大善院日範上人で永仁二年(1294)この地に建立されたのです。その後、元禄の大地震のとき本堂は流され、享保六年(1721)再建されましたが、大正の大震災に再び倒壊し、昭和三年(1928)に新しく竣工しております。
 日範上人は法華経の布教に大いに努めましたが、そま布教場の一つ「妙法経窟」は寺の近くにあります。
 また、寺内に赤辺稲荷が祀られていますが、この稲荷にまつわる話が伝えられています。
 昔、里の漁師が、こざらし網(夜鰯をとる網)に出かけましたが、折悪しく風が出て、忽ち大時化となり、家族や里人は心配して船の無事をこの赤辺稲荷に夜を徹して祈りつづけました。すると明朝嵐が静まった浜へ全員が無事に戻ったということです。里人達は赤辺稲荷の無限の加護を信じ、一層この稲荷を信仰するようになりました。
当時、里人の感謝を顕わす絵馬が本堂に飾られ、残っていたとも伝えられております。
                三浦市


【若宮神社】三浦市初声町下宮田3726


 以下、本日撮影の植物等の写真です。

【参考】
 ブロッコリー Brassica oleracea var. italica
 青首大根 Raphanus sativus var. longipinnatus
 ホトケノザ Lamium amplexicaule
 オオイヌノフグリ Veronica persica
 イソギク Chrysanthemum pacificum
 寒咲花菜 Brassica sp.
 ロマネスコ Brassica oleracea var. botrytis ‘Romanesco’
 カリフラワー Brassica oleracea var. botrytis
 長井の道切
 ハナツルクサ Aptenia cordifolia
 キダチロカイ Aloe arborescens
 ヤツデ Fatsia japonica
 長ネギ Allium fistulosum
 キャベツ Brassica oleracea var. capitata
 白梅 Prunus mume
 ヒメキンセンカ Calendula tournefortii
 ジンチョウゲ Daphne odora
 河津桜 Cerasus x kanzakura‘Kawazu-zakura’
 ホルトノキ Elaeocarpus sylvestris
 イチョウ Ginkgo biloba
 ヤマモモ Morella rubra
 ケヤキ Zelkova serrata

1 thought on “津久井浜から長井へ

  1. ピンバック: 西横須賀大冒険 | gakuya -学屋-

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