大楠山へ

 里桜の季節が過ぎゆく頃は躑躅の見頃でもあります。躑躅を探して訪ねた大楠山の周辺ではニリンソウやナツグミが花盛りでした。
【主な経路】(逸見駅)~沢山~池上~湘南国際村~大楠山山頂~阿部倉~塚山公園~十三峠~船越~浜見台~(自宅)


景観重要樹木指定ツツジ 52株:沢山小学校
ヒラドツツジ Rhododendron x pulchrun


  つつじの群生
景観重要樹木指定ツツジ 52株
 沢山小学校の校庭を見おろす斜面に群生する自然樹形のツツジが横須賀市の”景観重要樹木”に指定されました(2018年3月31日)。これらのツツジのうち最も古い株群は、沢山小学校創立11年目となる1922年に旧学校制度の制定50周年を記念して植えられたもので、これまで一世紀近く地域住民を始め巣立って行った卒業生達に見守られ、『つつじが丘』の名で親しまれてきました。毎年春になると丘全体が花で埋まり、その名にふさわしい見事な景観を見せてくれます。
2020年3月吉日作成
          横須賀市沢山小学校
          沢山のつつじをまもる会


永島家のカヤ:かまくらと三浦半島の古木・名木50選
カヤ Torreya nucifera



木古庭不動滝
不動尊象
ニリンソウ Anemone flaccida
ツルカノコソウ Valeriana flaccidissima
タチツボスミレ Viola grypoceras
クサイチゴ Rubus hirsutus
フキ Petasites japonicus
ウバユリ Cardiocrinum cordatum
セッコク Dendrobium moniliforme
シャガ Iris japonica
滝谷山不動堂
ウラシマソウ Arisaema urashima
境内林(滝谷山不動堂)
モチツツジ Rhododendron macrosepalum
ヤマブキ Kerria japonica f. plena
シダレザクラ Cerasus spachiana
シジミバナ Spiraea prunifolia
クルメツツジ Rhododendron x obtusum
セイヨウタンポポ Taraxacum officinale


葉山町指定重要文化財 天然記念物
 木古庭滝不動尊常緑樹林及び境内樹林
  昭和四十三年二月二十九日指定 第九号


木古庭神明社


   神明社略歴
 当地旧家にして元名主、伊東家(当主敏三郎氏)所蔵の地誌明細記及び社寺明細書に依れば、神明社は、古来、木古庭の氏神として、藪の里一二〇三番地に在って、天照皇太神と、向津日賣命(むかつひめのみこと)を奉斎して来ましたが、明治四十二年十一月十八日、政治権力の干渉により、廃祀となり、祭神は、上山口、杉山神社に合祀され、境内地は、仝神社の所有に帰し、社殿は取払われて、滅亡しました。
 昭和二十一年、当地の有志は、祭神を、杉山神社御在籍の儘、非公式に、不動堂境内の祠の一隅にお迎えして、祭祀を営み始めましたが、その祠も、老朽甚だしく、再び、祭神の御處遇に窮する状態となりました。
 昭和四十一年、有志十二名、検討の結果、此の事態を打開する道は、神社再興以外にない、との結論に到達しました。幸いにも、前記伊東敏三郎氏が、現境内一、二二四平方米(三七〇坪)を寄附されましたので、前記有志は、之に力を得て、神社設立発起人ちなり、広く浄財を募ると同時に、境内地の造成と、御神木の調達に着手、二ヶ年後の昭和四十三年八月に至って、漸く、本殿の完成を見るに至りました。
 仝年仝月二十四日、遷宮式が挙行され、此の日、初めて、祭神は、六十年間に亘る流離の末、漸く、此處に、安住の地を得られました。
 神奈川県知事は、申請により、本神社と、その規則を厳密に審査し、本神社が、神道に従って、祭祀を行い、併せて、社会の福祉に貢献し得る能力を具備するものとして、昭和四十五年四月三十日附を以て、神社と、その規則を認証しましたので、神社は宗教法人となり、茲に神社の再興が達成されました。
 仝四十七年八月、杉山神社は、神明社設立を祝して、藪の里の旧領を神明社に無償贈与されました。
 仝四十九年、現氏子総代十一名、拝殿の建立を計画、氏子及び崇敬者より、浄財を募り、仝年九月、之を完成し、神社の施設を著しく拡張、整備しました。 (終)
  附記
 此の略歴を記すに当り、私共の私見と御願いを述べさせて頂き度う存じます。抑々、神明社の再興は、祭神の御神徳の然らしめたことゝはいえ、前任総代各位のご尽力と、氏子崇敬者の皆様のご協力によって、実を結んだものとして、私共一同、唯々、感激の他ありません。何卒、今後共、皆様におかれましては、神社の護持に特別のご配慮を賜わり、更に進んで、その隆昌のため、ご協力あらなことを切にお願いする次第であります。(以上)
  昭和四十九年九月二十日
          神明社拝殿完成に際し
             氏子総代一同謹記



葉山町指定重要文化財 建造物
 大沢の庚申塔
  木古庭七六一番地 青木家所有


  上山口の棚田
 この棚田は『にほんの里100選』(2009年)に選ばれた上山口の代表的な棚田で、地域の環境循環型営農(稲作、畑作、酪農、水資源、生活文化)の中核をなしています。また、身近な生き物との共存を目指しています。
 2000年には、この棚田で収穫されたお米が皇室の新嘗祭に献上されています。


  湘南国際村とは?
 湘南国際村は、葉山町と横須賀市にまたがる約200haの区域です。
 昭和43年に三井不動産㈱が土地(当時はゴルフ場)を取得し、土砂崩れなどの災害が発生していたこの地域に適切な防災対策を行いながら、緑豊かな国際交流拠点として開発を進め、平成22年1月に整備を完了しました。
 現在、湘南国際村には、「湘南国際村センター」をはじめとする11ヶ所の研究施設、2ヶ所の研究機関と住宅が立地しています。


  湘南国際村めぐりの森
 湘南国際村めぐりの森(約100ha)は、三浦半島最高峰の大楠山(標高241m)に連なる緑のネットワークを掲載する貴重な緑地です。
 このかけがえのない自然を保全し、未来に残していくため、三井不動産㈱は、三浦半島在来種の樹種による緑の復元や散策路の整備などを行い、平成22年3月に神奈川県に寄付しました。
 現在、神奈川県では、樹種をはじめとする地域固有の自然に配慮した森づくりを、様々な企業や団体と協働により進めています。
※「めぐりの森」は、太陽の恵みを森林資源の活用から植樹・森づくりへの「循環」させていくことをイメージして名付けられました。


モッコウバラ Rosa banksiae
ドクムギの一種(ホソムギ?) Lolium sp.
ダールベルグデージー Thymophylla tenuiloba
コマツヨイグサ Oenothera laciniata
ヤマグワ Morus australis
イタドリ Fallopia japonica
ナガミヒナゲシ Papaver dubium
カラクサナズナ Lepidium didymum
オランダミミナグサ Cerastium glomeratum
ヤエムグラ Galium spurium
馬頭観音:葉山町木古庭1698
シロバナタツナミソウ Scutellaria indica f. amagiensis
アサリナ Asarina procumbens
ヒイラギ Osmanthus heterophyllus
キツネノボタン Ranunculus quelpaertensis
タチツボスミレ Viola grypoceras
大沢の庚申塔:葉山町木古庭761
ホウチャクソウ Disporum sessile
ハルジオン Erigeron philadelphicus
カキノキ Diospyros kaki
チャンチン Toona sinensis
セダムの一種 Sedum oaxacanum (?)
キランソウ Ajuga decumbens
上山口の棚田
ムラサキケマン Corydalis incisa
ヒメオドリコソウ Lamium purpureum
カキドオシ Glechoma hederacea
シロバナヤハズエンドウ Vicia sativa subsp. nigra var. segetalis f. albiflora
ハナヤエムグラ Sherardia arvensis
オオジシバリ Ixeris japonica
江ノ島遠望
カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
ブタナ Hypochaeris radicata
湘南国際村
ユズリハ Daphniphyllum macropodum
地球環境戦略研究機関(IGES)
大楠山
ヒメコウゾ Broussonetia kazinoki
ナツグミ Elaeagnus multiflora
スズメノエンドウ Vicia hirsuta
イヌシデ Carpinus tschonoskii
ツボスミレ Viola verecunda
富山(とみさん)(房総)遠望(大楠山山頂より)
イヌガヤ Cephalotaxus harringtonia
ウワバミソウ Elatostema umbellatum
石塔群:阿部倉30-1
ハゴロモジャスミン Jasminum polyanthum
阿部倉諏訪神社
東京湾の夜景(塚山公園より)

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