秀樹」カテゴリーアーカイブ

アケビ科の写真整理

 アケビ科(Lardizabalacea)は、東アジアと南米に隔離分布することが知られていますが、Wanga et al.(2020)によれば、東アジアと南米のアケビ科の植物種は漸新世末期(約2440万年前)に分岐したと推定され、ローラシア大陸とゴンドワナ大陸との分離が完了してからかなり経っていたことが示されています。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


【アケビ科(Lardizabalacea)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
アケビ属 Akebia
アケビ アケビ
Akebia quinata Chocolate Vine
ミツバアケビ ミツバアケビ
Akebia trifoliata Akebia trifoliata
ムベ属 Stauntonia
ムベ ムベ
Stauntonia hexaphylla Japanese Staunton Vine

【文献】
Wanga W, Xiangc X-G, Xianga K-L, Ortizd RdC, Jabboure F and Chena Z-D (2020) A dated phylogeny of Lardizabalaceae reveals an unusual long-distance dispersal across the Pacific Ocean and the rapid rise of East Asian subtropical evergreen broadleaved forests in the late Miocene, Cladistics, 36, 447-457, DOI: 10.1111/cla.12414, Accessed: 2023-07-28.
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-11.

クズウコン科の写真整理

 クズウコン科(Marantaceae)は、カンナ科(Cannaceae)の姉妹群と考えられているグループで約31属550種で構成されています(Andersson and Chase,2009)。主として熱帯域に分布するため、関東地方で自生することはありませんが、温室や室内ではそれほど珍しくはありません。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


【クズウコン科(Marantaceae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
ストロマンテ属 Stromanthe
ウラベニショウ ‘マルチカラー ‘ ウラベニショウ 'マルチカラー '
Stromanthe sanguinea ‘Multicolor’ Stromanthe
クテナンテ属 Ctenanthe
クテナンテ リュベルシアナ クテナンテ リュベルシアナ
Ctenanthe lubbersiana Bamburanta
カラテア属 Calathea
カラテア・リーツェイ カラテア・リーツェイ
Calathea lietzei Prayer Plant
ゴエプペルチア属 Goeppertia
ラトルスネークプラント ラトルスネークプラント
Goeppertia crotalifera Yellow Rattleshake
ミズカンナ属 Thalia
ミズカンナ ミズカンナ
Thalia dealbata Powdery Alligator-flag

【文献】
Andersson L and Chase MW (2009) Phylogeny and classification of Marantaceae, Bot J Linnean Soc, 159. 381-395, DOI: 10.1111/j.1095-8339.2009.00949.x, Accessed: 2023-07-28.
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-11.

多摩川台公園水生植物園を尋ねて

 植物写真を整理するうちに水生植物が少ないことに気づきましたので、今日は多摩川台公園の水生植物園を尋ねました。花期は過ぎていましたが、ショウブを撮影する事が出来、帰りは六郷用水路を辿って、蒲田まで散策してみました。


【参考】
 ミンミンゼミ Hyalessa maculaticollis
 展(谷村敬八郎:2000.9)
 多摩川台公園水生植物園
 ショウブ Acorus calamus
 コバギボウシ Hosta sieboldii var. sieboldii f. spathulata
 ミソハギ Lythrum anceps
 クサレダマ Lysimachia vulgaris
 スイレン Nymphaea sp.
 ニホカハッカ Mentha canadensis
 ハンゲショウ Saururus chinensis
 ウシガエル Lithobates catesbeianus
 亀甲山(かめのこやま)古墳
 アオハダトンボ Calopteryx virgo japonica
 旧六郷用水流路
 コイ Cyprinus carpio
 旧六郷用水脇:東京の名湧水57選
 アカミミガメ Trachemys scripta
 クサガメ Mauremys reevesii
 ジャバラ:六郷用水流路
 庚申塔:明楽山森立寺密蔵院(大田区田園調布南24-18)
 アブラハヤ Phoximus lagowdkii Syn. Rhynchocypris lagowskii
 エンジュ Styphnolobium japonicum
 サルスベリ Lagerstroemia indica
 モヤイ像:HR蒲田駅前
 パブひまわり(蒲田5-19)
 アブラゼミ Graptopsaltria nigrofuscata
 カヤ Torreya nucifera
 ブラジルヤシ Butia capitata
 ニオイシュロラン Cordyline australis
 野島
 シーサイドライン
 トウジュロ Trachycarpus fortunei ‘Wagnerianus’
 キョウチクトウ Nerium oleander var. indicum
 クロダイ Acanthopagrus schlegelii


  調布浄水場跡 (多摩川台公園水生植物園)
 この区域は、その昔、多摩川の水をくみあげて、地域の飲み水を供給していた「調布浄水場」の跡地を利用して整備したものです。
 昔使用されていた浄水場の姿がよくわかるように、その形をできるだけ残すようにしました。沈でん池だった所には、池をつくり湿生植物を植え。ろ過池だった所には、四季の野草と地被植物を植えました。また地下の配水池だった所には、雨水を貯めて、池の補給水として利用しています。
  大田区地域基盤整備第三課


  六郷用水流路図
 六郷用水は、多摩川の水を和泉村(現在の狛江市和泉)で取り入れて、世田谷をへて大田区に流れております。この間の大蔵村で用水の水量を調整し、余分な水を野川を通して多摩川に落とすために、洗堰という施設が設けられていました。本流は光明寺下の矢口(やぐち)村の南北引分けで、南堀(蒲田・六郷・羽田方面)と、北堀(池上・大森方面)とに分かれ、六郷領のそれぞれの村に分水され、灌漑用水として利用されました。
 この流路図は、元治元年(1864)の用水絵図と、明治14年の地形図の流れを表したものです。六郷用水が現在どのあたりを流れていたかを知る参考として、現在の主な道路、鉄道、河川、橋を破線で示し、また現在の地名などをひらがなで書いています。
   全長30キロメートル 灌漑面積約1500ヘクタール


  ジャバラ
 この水車は、ジャバラ(足踏み水車、踏車ともいう)と呼ばれる揚水用水車の模型です。かつては、六郷用水流路の水田においても、早春や干ばつ時の水が少なくなった時に、羽根を足で踏んで回転させ、田に水を揚げていました。
(実際に使われていた水車とは若干異なります。)
 六郷用水とは、六郷領(現在の大田区の平地地域)の灌漑を目的として江戸時代初期に駿河代官小泉次大夫により開削された灌漑用水です。


大田区文化財
  庚申供養塔
 寛文元年(一一六一)に建立された本区最古の庚申供養塔。当時の沼部村村民の有志八名が造立したもの。舟形の石に地蔵菩薩を彫った形態は、初期の庚申供養塔の様式を示している。
 銘文中の「庚申待」の文字は、本区所在の庚申塔中最初の記載で、庚申待の習俗を知る資料としても貴重である。
 庚申待は、道教の思想に基づく民間信仰で、庚申の日に人びとが宿に集まって、徹夜で談笑し、除厄息災を祈念する風習である。
 昭和四十九年二月二日指定
        大田区教育委員会


  新島の「モヤイ像」の由来
 旅にはいつも”想い出”が残る。新しい風景や見知らぬ人に会いたくて旅に出る。しかしそこで待っているのは、”自分自身の内側”にほかならないことを発見する。新島のモヤイ像は心の片すみに放ってある”透明な旅の日々”と同じなのではないでしょう。
 身をひるがえして牙をむく自然を相手に私たちの祖先は、流人ともども漁に濃に力を合わせてその生を生きた。流人もその要請によくこたえたという。古くから新島では「共同して仕事に当る」ことを「モヤイ」と呼ぶ。
 私たちにしって「モヤイ」とはそういう歴史とロマンを秘めた言葉である。いま大田区蒲田駅東口商店街と新島本村の友好の絆を記念し、私たちの島が誇る「モヤイのこころ」を本当特産の「コーガ石」に刻む。
 モヤイ合う力がそれぞれの地の平和と繁栄の担い手になることを約して母であり師である東京都のこの都に贈る。
 ここに集う人々よ、ものいわぬモヤイ像は、あなた方に何を語りかけるりであろうか。
 願わくば私たちと共にその、遥かなる祖先の声をきかれむことを。
     昭和五十九年六月二十四日
          贈 東京都新島本村
            東京都新島観光協会
            企画 大後友市
            彫刻 植松 茂
 昭和四十年にならんとする今日、我が蒲田東口商店街も近隣の発展にともない大田区の顔としての再開発、再整備が叫ばれて居ります。
 この大目標達成に不可欠なものは地主、地権者をはじめ地元全住民の協力即ち「モヤイ合う力」である。
 ここに新島本村及新島観光協会の御好意と、大田区当局のご理解により新しい街造りに対する地元住民の心のシンボルとして統治にモヤイ像を設置した次第である。
          蒲田東口商店街商業協同組合
             理事長 秋元宏之

ケシ科の写真整理

 APG分類体系でのケシ科(Papaveraceae)は、かつてのオサバグサ科とケマンソウ科をケマンソウ亜科(Fumarioideae)として統合しており(APG-III,2010)、今後はケマンソウ亜科とケシ亜科(Papaveroideae)の2亜科として整理されていくようです。花が美しいだけでなく、イソキノリンが様々に誘導修飾されたアルカロイドを生成する有用植物を多く含む科でもあります。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


【ケシ科(Papaveraceae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
ケシ亜科(Papaveroideae) ケシ連(Papavereae) ケシ属 Papaver
アイスランドポピー アイスランドポピー
Papaver nudicaule Iceland Poppy
オニゲシ オニゲシ
Papaver orientale Oriental Poppy
シャーレー・ポピー シャーレー・ポピー
Papaver rhoeas Flanders Poppy
ナガミヒナゲシ ナガミヒナゲシ
Papaver dubium Long-headed Poppy
アツミゲシ アツミゲシ
Papaver setigerum Wild Poppy
ケシ亜科(Papaveroideae) ケシ連(Papavereae) アザミゲシ属 Argemone
シロアツミゲシ シロアツミゲシ
Argemone hispida Rough Pricklypoppy
ケシ亜科(Papaveroideae) ハナビシソウ連(Eschscholzia) ハナビシソウ属 Eschscholzia
ハナビシソウ ハナビシソウ
Eschscholzia californica California Poppy
ケシ亜科(Papaveroideae) クサノオウ連(Chelidonieae) シラユキゲシ属 Eomecon
シラユキゲシ シラユキゲシ
Eomecon chionantha Snow Poppy
ケシ亜科(Papaveroideae) クサノオウ連(Chelidonieae) クサノオウ属 Chelidonium,/span>
クサノオウ クサノオウ
Chelidonium majus Greater Celandine
ケシ亜科(Papaveroideae) クサノオウ連(Chelidonieae) タケニグサ属 Macleaya
タケニグサ タケニグサ
Macleaya cordata Plume Poppy
ケマンソウ亜科 Fumarioideae カラクサケマン連 Fumarieae キケマン属 Corydalis
キケマン キケマン
Corydalis heterocarpa var. japonica Giant Japanese Corydalis
ムラサキケマン ムラサキケマン
Corydalis incisa Incised Fumewort

【文献】
Kadereit JW, Schwarzbach AE and Jork KB(1997) The phylogeny ofPapaver s. l. (Papaveraceae): Polyphyly or monophyly?, Plant Sys Evol, 204,75–98, DOI: 10.1007/BF00982533, Accessed: 2023-07-24.
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-24.
The Angiosperm Phylogeny Group (2010) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG III, Botanical Journal of the Linnean Society, 161(2), 105-121, 1–20, DOI: 10.1111/j.1095-8339.2009.00996.x, Accessed: 2023-07-24.

ユリズイセン科の写真整理

 ユリズイセン科(Alstroemeriaceae)は、サルトリイバラ科(Smilacaceae)に近いことが知られており、ユリ目(Liliales)に属することは間違いないのですが、分類体系によってユリ科(Liliacea)だったりヒガンバナ科(Amaryllidaceae)であったりしました。現在ではユリズイセン科として独立しています(Jara‑Seguel et al.,2021)。アルストロメリア属(Alstroemeria)を初めとして鑑賞価値の高い花が多いので、神奈川県でも栽培をよく見かけるのですが、原産地は中南米とオセアニアです。
ツム科、マオウ科)を撮影することが出来ました。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


【ユリ目(Liliales) ユリズイセン科(Alstroemeriaceae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
アルストロメリア属 Alstroemeria
アルストロメリア・アウレア アルストロメリア・アウレア
Alstroemeria aurea Yellow Alstroemeria
アルストロメリア・プシタキナ アルストロメリア・プシタキナ
Alstroemeria psittacina Parrot Lily
アルストロメリア ‘パシフィック・サンセット’ アルストロメリア 'パシフィック・サンセット'
Alstroemeria ‘Pacific Sunset’ Peruvian Lily

【文献】
Jara‑Seguel P, Jara‑Arancio P, Andrade E, Urrutia‑Estrada J and, Palma‑Rojas C and Araya‑Jaime C (2021) Cytogenetics of wild species of the Alstroemeriaceae family (Liliales), Plant SysEvol, 307(34), DOI: 10.1007/s00606-021-01756-1, Accessed: 2023-07-24.
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-11.

オモダカ科の写真整理

 APG-IIIでキバナオモダカ科(Limnocharitaceae)を統合したオモダカ科(Alismataceae)(Iles et al.,2013)は、その後AGP-IV(2016)でシバナ科(Juncaginaceae)とマウンディア科(Maundiaceae)がこの科から独立し、現在は17属から構成される水生植物のグループとなっています。わが国では、水田雑草としてのオモダカが自生するのですが、水田の減少に伴ってあまりみかけることはなくなりました。御節料理で今でもみかけることのあるクワイ(慈姑)はオモダカの栽培品種です。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


【オモダカ目(Alismatales) オモダカ科(Alismataceae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
オモダカ属 Sagittaria
オモダカ オモダカ
Sagittaria trifolia Arrowhead
アギナシ アギナシ
Sagittaria aginashi Aginashi
マルバオモダカ属 Caldesia
マルバオモダカ マルバオモダカ
Caldesia parnassifolia Caldesia

【文献】
Ito Y and Tanaka N (2023) Phylogeny of Alisma (Alismataceae) revisited: Implications for Polyploid Evolution and Species Delimitation, J Planr Res, DOI: 10.1007/s10265-023-01477-1;, Accessed: 2023-07-23.
Iles WJD, Smmith SY and Vraham SW (2013) A Well-supported Phylogenetic Framework for the Monocot Order Alismatales Reveals Multiple Losses of the Plasmid NADH Dehtdrogenase Complex and a Strong long-branche effect, In Early Events in Monocot Evolution, Eds Wilkins P and Maya SJ, Canbridge Univ Press, DOI: 10.1017/CBO9781139002950.002, Accessed: 2023-07-23.
Petersen G, Seberg O, Cuenca A, Stevenson DW, Thadeo M, Davis JI, Graham S and Ross TG (2016) Phylogeny of the Alismatales (Monocotyledons) and the relationship of Acorus (Acorales?), Cladistics. 32, 141–159, DOI: 10.1111/cla.1212010.1007/s10265-023-01477-1, Accessed: 2023-07-23.
Ito Y, Tanaka N, Keener BR and Lehtonen S (2020) Phylogeny and biogeography of Sagittaria (Alismataceae) revisited: evidence for cryptic diversity and colonization out of South America, J Plant Res, 133, 827–839, DOI: 10.1007/s10265-020-01229-5, Accessed: 2023-07-23.
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-11.

サトイモ科の写真整理

 サトイモ科(Araceae)は、熱帯亜熱帯の湿潤な環境を中心にして広く分布しており、3000種以上が報告されています。AGP体系の分類では、旧来のウキクサ科が統合されてサトイモ科ウキクサ属(Lemma)となっている(Cusimano et al.,2011)一方で、菖蒲湯に利用されるショウブ属(Acorus)は、ショウブ目(Acorales)ショウブ科(Acoraceae)として独立しています(APG-IV,2016)。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


【オモダカ目(Alismatales) サトイモ科(Araceae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
ミズバショウ亜科  Orontioideae ミズバショウ属 Lysichiton
ミズバショウ ミズバショウ
Lysichiton camtschatcensis Asian Skunk Cabbage
ウキクサ亜科  Lemnoideae ウキクサ属Spirodela
ウキクサ ウキクサ
Spirodela polyrhiza Common Duckweed
アンスリウム亜科  Pothoideae アンスリウム属 Anthurium
アンスリウム “ジャングルキング” アンスリウム
Anthurium crassinervium Bird’s Nest Anthurium
アンスリウム ‘紫’ アンスリウム '紫'
Anthurium sp.
ホウライショウ亜科  Monsteroideae ホウライショウ属 Monstera
ホウライショウ ホウライショウ
Monstera deliciosa Split-leaf Philodendron
ホウライショウ亜科  Monsteroideae ハブカズラ属 Epipremnum
ポトス ポトス
Epipremnum aureum Pothos
サトイモ亜科  Aroideae クワズイモ属 Alocasia
クワズイモ クワズイモ
Alocasia odora Night-scented Lily
サトイモ亜科  Aroideae テンナンショウ属 Arisaema
ムサシアブミ ムサシアブミ
Arisaema ringens Cobra Lily
マムシグサ マムシグサ
Arisaema serratum Japanese Arisaema
ウラシマソウ ウラシマソウ
Arisaema urashima Japanese Cobra Lily
サトイモ亜科  Aroideae サトイモ属 Colocasia
サトイモ サトイモ
Colocasia esculenta Taro
サトイモ亜科  Aroideae フィロデンドロン属 Philodendron
フィロデンドロン・セローム フィロデンドロン・セローム
Philodendron selloum Horsehead philodendron
フィロデンドロン cv. ‘クッカバラ・オージー’ フィロデンドロン cv. 'クッカバラ・オージー'
Philodendron xanadu cv. Kookaburra Aussie Xanadu philodendron
サトイモ亜科  Aroideae タウマトフィラム属 Thaumatophyllum
ヒトデカズラ ヒトデカズラ
Thaumatophyllum bipinnatifidum Split-leaf Philodendron
サトイモ亜科  Aroideae ハンゲ属 Pinellia
カラスビシャク カラスビシャク
Pinellia ternata Crow-dipper
サトイモ亜科  Aroideae オランダカイウ属 Zantedeschia
カラー ‘マジェスティックレッド’ カラー 'マジェスティックレッド'
Zantedeschia aethiopica Calla Lily
サトイモ亜科  Aroideae ハイモ属 Caladium
カラジウム ‘フリーダ・ヘンペル’ カラジウム 'フリーダ・ヘンペル'
Caladium bicolor ‘Frieda Hemple’ Heart of Jesus
サトイモ亜科  Aroideae アグラオネマ属 Aglaonema
アグラオネマ ‘シルバークイーン’ アグラオネマ 'シルバークイーン'
Aglaonema commutatum ‘Silver Queen’ Chinese Evergreens
サトイモ亜科  Aroideae アルム属 Arum
アルム・イタリクム アルム・イタリクム
Arum italicum Italian Arum
サトイモ亜科(Aroideae) ホマロメナ属 Homalomena
セントンイモ セントンイモ
Homalomena aromatica Gandhi Roots
サトイモ亜科(Aroideae) コンニャク属 Amorphophallus
アモルフォファルス・ジョンソニー アモルフォファルス・ジョンソニー
Amorphophallus johnsonii Corpse Flower
ラシア亜科(Lasioideae) ラシア属 Lasia
ミズヤツデ ミズヤツデ
Lasia spinosa Geli-geli

【文献】
Cusimano N, Bogner J, Mayo SJ, Boyce PC, Wong SY, Hesse M, Hetterscheid WLA, Keating RC and French JC (2011) Relationships within the Araceae: Comparison of morphological patterns with molecular phylogenies, Am J Bot,98(4), 654-668, URL: ,a href=”https://www.jstor.org/stable/411494″>https://www.jstor.org/stable/411494, Accessed: 2023-07-23.
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-11.

タコノキ科(目)の写真整理

 APG分類体系でのタコノキ目(Pandanales)は、ヤマノイモ目の姉妹群と考えられていて、かつてはタコノキ科(Pandanaceae)のみから構成されていましたが、パナマソウ目(Cyclanthaceae)を統合する(Lee et al.,2022)などして、APG-III以降では5科に整理されています(APG-IV,2016)。タコノキ科(Pandanaceae)は、アジア、アフリカを中心に分布しており、5属1000種近くが知られている大きな科です。タコノキ、アダンなどは、わが国でも熱帯植物園での定番種です。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


【タコノキ目(Pandanales) タコノキ科(Pandanaceae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
タコノキ属 Pandanus
タコノキ タコノキ
Pandanus boninensis
ビヨウタコノキ ビヨウタコノキ
Pandanus utilis Common Screwpine
アダン アダン
Pandanus odoratissimus Pandan
ヒメタコノキ ヒメタコノキ
Pandanus pygmaeus Dwarf Screwpine

【文献】
Leal ES, Vasconcelos TNC, Tuberquia D, Gomez MS, Michelangeli FA, Forzza RC and Mello-Silva Rd (2022), Phylogeny and historical biogeography of the Panama-hat family (Cyclanthaceae, Pandanales), TAXON, 71(5), 963-980, DOI: 10.1002/tax.12769, Accessed: 2023-07-23.
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-11.

ヤマノイモ科(目)の写真整理

 ヤマノイモ目(Dioscoreales)はユリ目に近いと考えられてきましたか、現在ではヤマノイモ目として独立しています(APG-IV,2016)。ヤマノイモ科(Dioscoreaceae)は、同じ目のヒナノシャクジョウ科(Burmanniaceae)、ノギラン科(Nartheciaceae)とは別の科として、また、かつてのタシロイモ科(Taccaceae)の種をタシロイモ属(Tacca)として統合することにより整理されています(Caddick et al., 2002)。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹
  近所のヤマノイモ類


【ヤマノイモ目(Dioscoreales) ヤマノイモ科(Dioscoreaceae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
ヤマノイモ属 Dioscorea
ヤマノイモ ヤマノイモ
Dioscorea japonica Japanese Yam
ヤマイモ ヤマイモ
Dioscorea opposita Chinese Yam
オニドコロ オニドコロ
Dioscorea tokoro Wild Yam
タシロイモ属 Tacca
ブラック・バットフラワー ブラック・バットフラワー
Tacca chantrieri Bat Flower

【文献】
Caddick LR, Wilkin P, Rudall PJ, Hedderson TAJ and Chase MW (2002) Yams Reclassified: A Recircumscription of Dioscoreaceae and Dioscoreales, TAXON, DOI: 10.2307/1554967, Accessed: 2023-07-23.
Shizuka Fuse S, Lee NS and Minoru N. Tamura MN (2012) ystematic studies on the family Nartheciaceae (Dioscoreales) I. Phylogenetic relationships, character evolution and taxonomic re-examination, Plant Syst Evol, 298, 1575–1584, DOI 10.1007/s00606-012-0660-2, Accessed: 2023-07-23.
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-11.

ユリ科の写真整理

 ユリ科(Liliaceae)には、観賞用に重要な種が多数含まれており、DNA分析の結果、所属する種の整理が進んだ現在でも600種以上から構成されています。Li et al.(2022)によれば、ユリ科の中心的グルーブであるユリ連(Lilieae)は、2500万年前(漸新世後期)に成立し、さらに1860万年前にユリ属(Lilium)とバイモ属(Fritillaria)とに分岐したと推定されています。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


【ユリ科(Liliaceae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
ユリ亜科 Lilioideae ユリ連 Lilieae ユリ属 Lilium
スカシユリ スカシユリ
Lilium maculatum Thunberg Lily
ヤマユリ ヤマユリ
Lilium auratum Golden-rayed Lily
テッポウユリ テッポウユリ
Lilium longiflorum Easter Lily
シンテッポウユリ シンテッポウユリ
Lilium x formolongo New Easter Lily
カノコユリ カノコユリ
Lilium speciosum Japanese Lily
オニユリ オニユリ
Lilium lancifolium Tiger Lily
コオニユリ コオニユリ
Lilium leichtlinii f. pseudotigrinum Leichtlin’s Lily
マドンナリリー マドンナリリー
Lilium candidum Madonna Lily
カサブランカ カサブランカ
Lilium ‘Casa Blanca’ Casa Blanca
オリエンタルリリー オリエンタルリリー
Lilium cv. Oriental Lily
ユリ亜科 Lilioideae ユリ連 Lilieae バイモ属 Fritillaria
バイモ(アミガサユリ) バイモ(アミガサユリ)
Fritillaria thunbergii Thunberg Fritillary
クロユリ クロユリ
Fritillaria camtschatcensis Kamchatka Fritillary
ユリ亜科 Lilioideae ユリ連 Lilieae ウバユリ属 Cardiocrinum
ウバユリ ウバユリ
Cardiocrinum cordatum Heartleaf Lily
ユリ亜科 Lilioideae チューリップ連 Tuiipaea ウバユリ属 Cardiocrinum
チューリップ チューリップ
Tulipa gesneriana Garden Tulip
ツーリパ・クルシアナ ツーリパ・クルシアナ
Tulipa clusiana cv. Lady Jane Lady Tulip
ツーリパ・クルシアナ ‘クリサンタ’ ツーリパ・クルシアナ 'クリサンタ'
Tulipa Clusiana var. Chrysantha Lady Tulip
ユリ亜科 Lilioideae チューリップ連 Tuiipaea アマナ属 Amana
アマナ アマナ
Amana edulis Edible Tulip
ホトトギス亜科 Tricyrtidoideae ホトトギス属 Tricyrtis
ホトトギス ホトトギス
Tricyrtis hirta Toad Lily
ヤマジノホトトギス ヤマジノホトトギス
Tricyrtis affinis
タイワンホトトギス タイワンホトトギス
Tricyrtis formosana Taiwanese Toad Lily
ホトトギス亜科 Tricyrtidoideae カタクリ属 Erythronium
カタクリ カタクリ
Erythronium japonicum> Asian Fawn Lily

【文献】
Li J, Cai J, Qin H-H, Price M, Zhang Z, Yu Y, Xie D-F, He X-J, Zhou S-D and Gao X-F (2022) Phylogeny, Age, and Evolution of Tribe Lilieae (Liliaceae) Based on Whole Plastid Genomes, Sec Plant System Evol, 12-2021, 10.3389/fpls.2021.699226, Accessed: 2023-07-22.
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-11.