秀樹」カテゴリーアーカイブ

西区の名木古木を尋ねて

 今日は、いつも通勤で通過している西区の名木古木を巡ってみました。西区は登録数が少ないので、公開されている分はこれで全部と思います。
【参考サイト】
 名名木古木に指定されている樹木一覧
【主な経路】(日ノ出町駅)-野毛坂-水道道-願成寺坂-旧東海道-(横浜駅)


伊勢山皇大神宮:西区宮崎町64
No.201074のソメイヨシノは無くなっており、代わりの桜が植えられていました。

 クスノキ No.201071
 ソメイヨシノ No.201072
 スダジイ No.201073
 クスノキ No.201075
 タブノキ No.201076
 イチョウ No.201077


 「創建一五〇年記念植樹 シドモア桜」
 明治四十五年横浜の港から日米友好の証として三千本の桜が米国・ワシントンへ旅立ちました。現在でもワシントンのポトマック河畔は、世界的な桜の名所として知られていますが、その実現に尽力した米国人女性が、エリザ・シドモアです。また、平成三年には、その桜の苗木が日本へ里帰りを果たし、シドモアが眠る横浜に植樹され、「シドモア桜」と呼ばれていました。
 令和三年、伊勢山皇大神宮は創建一五〇年の慶賀の年を迎えました。これを記念し、横浜の地と深い関わりを持つシドモア桜を植樹します。
 令和三年十月二十二日
     伊勢山皇大神宮創建一五〇年記念事業奉賛会


野毛山幼稚園:西区老松町30

 トウカエデ No.201902


羽沢稲荷:西区西戸部町1丁目103

 イチョウ No.201088
 羽沢稲荷社
 馬頭観世音菩薩:爲震災焼死及殉職馬匹紀念、大正十三(1924)年二月廿四日建之
 石宮:宝暦十三癸未(1763)正月吉日、願主岩﨑吾艮兵衛


亀山地福院願成寺:西区西戸部町3丁目290

 イチョウ No.49188
 タイサンボク No.49189
 イチョウ No.50014


戸部杉山神社:川県横浜市西区中央1丁目13-1

 ケヤキ No.49183
 イチョウ No.49184
 イチョウ No.49185
 イチョウ No.49186
 イチョウ No.49187


  戸部杉山神社御社殿改修記念碑
 当神社の社殿は、関東大震災により境内に避難した人々の家財道具に点いた火が燃え移り全焼してしまいました。社殿復興計画中に戦争が始まってしまい一時中断してしまいましたが、社殿再興を願う氏子崇敬者の力を結集し、昭和三十一年現在の鉄筋コンクリート造の社殿が建てられました。当時鉄筋コンクリート造の社殿は珍しく、「第一回神奈川県建築コンクール」受賞の栄に浴しました。しかし長き歳月を経て損傷が著しく、由緒ある社殿を厳粛な神祀りの場として相応しい状態に復し後世に残し伝え、氏子崇敬者の心の拠り所となる麗しい神域を再生するべく、平成の天皇陛下御即位三十年を奉祝し奉賛会や氏子崇敬者有志を中心に実行委員会を発足し、令和御大典の奉祝記念事業として、御社殿の御屋根の葺き替えを始めとした大規模修繕工事を行い、社殿を麗しく改め「令和御大典奉祝戸部杉山御社殿改修事業」と致しました。
     令和二年二月二日  仮殿遷座祭
         八月七日  竣工
         八月八日  本殿遷座祭
         八月十九日 例大祭並びに竣工奉祝祭
         株式会社カナメ 有限会社髙野塗装
                 戸部杉山神社社殿改修実行委員会(委員氏名略)
                 杉山神社宮司 佐野顕次


学陽山勧行寺:西区南軽井沢9

 イチョウ No.50013
 稲荷社(勧行寺境内)
 堅牢地神塔(勧行寺境内):(南無妙法蓮華経)堅牢地神塔


 横浜駅からそれほど遠くない法華宗の寺である勧行寺の境内には稲荷社があるのですが、その傍らに堅牢地神塔がありました。この碑には「南無妙法蓮華経」の髭題目も刻まれていますので、他所から移築されたのではなく、元々この地にあったものかも知れません。


 以下、その他本日撮影分です。

【参考】
 クスノキ Cinnamonum canphora
 染井吉野(そめいよしの)Cerasus x yedoensis
 タブノキ Machilus thunbergii
 イチョウ Ginkgo biloba
 タイサンボク Magnolia grandiflora
 ケヤキ Zelkova serrata
 カキネガラシ Sisymbrium officinale
 エレモフィラ・ニヴェラ Eremophila nivea
 水道道
 願成寺坂
 亀山地福院願成寺:西区西戸部町3丁目290
 シャクナゲ Rhododendron sp.
 戸部杉山神社:川県横浜市西区中央1丁目13-1
 ハナテンジクアオイ(ゼラニウム) Pelargonium x hortorum
 ノダフジ ‘本紅藤’ Wistaris floribunda
 エニシダ Cytisus scoparius
 常盤山査子(ピラカンサ) Pyracantha sp.
 ベニバナトチノキ Aesculus x carnea
 シナノキ Tilia japonica
 エゴノキ Styrax japonica
 ハイノキ Symplocos myrtacea
 コメツブツメクサ Trifolium dubium
 ランドマークタワー
 岩龜稲荷:西区戸部町4丁目152
 キリ Paulownia tomentosa
 稲荷社:西区戸部町3丁目82
 カベイラクサ Parietaria judaica
 ヤセウツボ Orobanche minor

横須賀しょうぶ園のノダフジ

 阿部倉の横須賀しょうぶ園では、ショウブは見れないのですが、ハナショウブや今の季節であればノダフジを楽しむ事が出来ます。今日はノダフジの開花状況を確認してきました。
【主な経路】
(自宅)-浜見台-ハイキングコース-船越町-大田坂(おったざか)-塚山公園-山中町-阿部倉-平作-(衣笠駅)-佐野町-(汐入駅)



ノダフジ Wistaris floribunda
 九尺藤
 長崎一歳藤
 野田長藤
 におい藤
 八重黒龍藤
 黒龍藤
 本紅藤
 赤甲比丹藤(あかかびたんふじ)
 白野田藤



【参考】
 クリサンセマム・ムルチコーレ Coleostephus myconis syn.Chrysanthemum multicaule
 ネモフィラ Nemophila menziesii
 キンセンカ Calendula officinalis
 シレネ・カロリニアナ Silene caroliana
 ノースポール Mauranthemum paludosum
 ネメシア Nemesia strumosa
 リビングストンデージー Drotheanthus bellidiformis
 ニワナズナ Lobularia maritima
 マツヨイグサ Oenothera stricta Syn.Oenothera odorata
 ゲンペイコギク Erigeron karvinskianus
 ヤブソテツ Cyrtomium fortunei
 コゴメウツギ Stephanandra incisa
 ノダフジ Wistaris floribunda
 マルバウツギ Deutzia scabra
 大島桜(おおしまざくら)Cerasus speciosa
 カマツカ Pourthiaea villosa
 キブシ Stachyurus praecox
 ウツギ Deutzia crenata
 ウワミズザクラ Padus grayana
 オニスゲ Carex dickinsii
 ノイバラ Rosa multiflora
 ウバユリ Cardiocrinum cordatum
 クサイチゴ Rubus hirsutus
 ハゴロモジャスミン Jasminum polyanthum
 アリウム・トリケトラム(三角葱(ミツカドネギ)) Allium triquetrum
 ハルジオン Erigeron philadelphicus
 イワニガナ Ixeris stolonifera
 レモン Citrus limon
 ガーベラ Gerbera sp.
 サルビア・ミクロフィラ ‘ホットリップス’ Salvia microphylla ‘Hot Lips’
 ヒメヒオウギ Freesia laxa
 オランダガラシ(クレソン) Nasturtium officinale
 馬頭観音:田浦町3丁目96
 ツタバウンラン Cymbalaria muralis (白花(f. alba)、通常色)
 庚申塔:田浦町3丁目92
 ツルニチニチソウ Vinca major
 道六神:大田坂(おったざか)
 リュウノヒゲ Ophiopogon japonicus
 オオツルボ Scilla peruviana
 トクサ Equisetum hyemale
 ノヂシャ Valerianella locusta
 ワイルドポピー Papaver setigerum
 ベニカナメモチ ‘レッドロビン’ Photinia x fraseri ‘Red Robin’
 ユウゲショウ Oenothera rosea
 ハリエンジュ(ニセアカシア) Robinia pseudoacacia
 アーティチョーク Cynara scolymus
 オオハナワラビ Botrychium japonicum
 ヒメコウゾ Broussonetia kazinoki
 ノダフジ Wistaris floribunda
 カヤ Torreya nucifera
 山神社:山中町169
 イヌガラシ Rorippa indica
 ノゲシ Sonchus oleraceus
 馬頭観音:山中町
 コマツヨイグサ Oenothera laciniata
 イロハモミジ Acer palmatum
 クサイチゴ Rubus hirsutus
 (舌状花が短い)ハルジオン Erigeron philadelphicus
 ナガミヒナゲシ Papaver dubium
 マメグンバイナズナ Lepidium virginicum
 ハハコグサ Gnaphalium affine
 シラン Bletilla striata
 フレンチラベンダー Lavandula stoechas
 キショウブ Iris pseudacorus
 オオデマリ Viburnum plicatum var. plicatum
 シャクナゲ Rhododendron sp.
 大島桜(おおしまざくら)Cerasus speciosa
 ウラジロチチコグサ(アメリカチチコグサ) Gamochaeta coarctata
 はらどけい:衣笠栄町1丁目1
 ユウゲショウ Oenothera rosea
 永島家長屋門:のぼり雲(横須賀市佐野町4-5)
 ハキダメギク Galinsoga quadriradiata
 ヒルガオ Calystegia pubescens
 ハタケニラ Nothoscordum gracile
 ナニワイバラ Rosa laevigata
 モモイロヒルザキツキミソウ Oenothera speciosa
 横須賀重砲兵連隊営門跡:坂本中学校
 馬頭観音:坂本町1丁目
 イソヒヨドリ(♂) Monticola solitarius
 ヒメウツギ Deutzia gracilis


  永島家長屋門の由来

一、長島家の先祖は三浦義明の五男、長島出雲守義正が初代となり、以後現在に至るまで約七百年以上現在の地を居城としてきました。

ニ、長屋門前の四メートル巾横須賀市道については、明治頃までは、三崎街道として使用していました。当時は人の往来だけでなく、牛馬の往来もかなり有ったようです。この長屋門の脇にも、牛馬の休む所がありました。

三、島崎藤村の「夜明け前」の小説にの中には、藤村が自分の先祖をたどり、その先祖が赤門の永島家であるという小説書きがあります。当家と赤門の永島家とし親戚になります。

四、現在の長屋門は黒門と称され、桁行7間(約12.6m)・梁行2間半(約4.5m)・寄棟造・桟瓦葺の建物です。建築年代は江戸時代末期(19世紀後半)と推定され、本来は茅葺であったものを大正頃に瓦葺に改修したようです。その後数回の改造を受け、間取りや建具形式などが変更されました。しかしながら門構えや格子窓・柱などは建築当時の形式をよくとどめ、当初の間取りや外観もほぼ判明します。
このように、この長屋門は屋根および軒が改造されているとはいえ、幕末期の裕福な階層の表門形式をよく示しており、地域文化遺産として価値の高いものです。
したがって今回建物を曳き家にするにあたり横浜国立大学大野敏博士の指導助言を得て修復を実施し、屋根以外の外観や間取りをできる限り当初の形式に復元しました。
なお、従来の長屋門礎石は修復の際に採用できなかったため、門の作庭の石として残すことにいたしました。

ウツギ類が開花 -2023-04-13

 今日は終業後に田浦まで出かけました。早い個体では、マルバウツギ、コゴメウツギも咲き初めています。オニシバリやエノキの実も大きくなってきました。


 カツラ Cercidiphyllum japonicum
 アカバナトキワマンサク Loropetalum chinense var. rubrum
 ハナカタバミ Oxalis bowiei
 メマツヨイグサ Oenothera biennis
 ウマノアシガタ Ranunculus japonicus
 エノキ Celtis sinensis
 東京湾方面
 コメツブウマゴヤシ Medicago lupulina
 ウスベニアオイ Malva sylvestris
 ビワ Eriobotrya japonica
 タブノキ Machilus thunbergii
 ノダフジ Wisteria floribunda
 ネモフィラ Nemophila menziesii
 一葉(いちよう)Cerasus serrulata ‘Hisakura’
 ベニカナメモチ(レッドロビン) Photinia x fraseri ‘Red Robin’
 セイヨウカラシナ Brassica juncea
 シロバナタツナミソウ Scutellaria indica f. amagiensis
 キンレンカ Tropaeolum majus
 カサスゲ Carex dispalata
 マルバウツギ Deutzia scabra
 ジャーマンアイリス Iris germania
 ヒラドツツジ Rhododendron x pulchrum
 ハルジオン Erigeron philadelphicus
 カラスムギ Avena fatua
 ウラシマソウ Arisaema urashima
 ヒメコウゾ Broussonetia kazinoki
 ナルコユリ Polygonatum falcatum
 ガマズミ Viburnum dilatatum
 オニシバリ Daphne pseudomezereum
 コゴメウツギ Stephanandra incisa
 カマツカ Pourthiaea villosa
 アオダモ Fraxinus lanuginosa
 ノハタカラクサ Tradescantia flumiensis
 シラユキゲシ Eomecon chionantha
 ゲンペイコギク Erigeron karvinskianus
 カラスノエンドウ Vicia sativa

カーボン山の関山、および小机、菅谷、羽沢の石塔など

 今日はJR小机駅から歩いてみました。通りかかった菊名カーボン山では、関山が今まさに見頃になっていました。
【主な経路】
(小机駅)-小机-菅谷-羽沢-新横浜-大豆戸(まめど)-菊名駅-カーボン山-菊名池-(妙蓮寺駅)



2019.4.14 2018.4.7 2016.4.16 2015.4.19 2013.4.14 2012.4.12
 関山(かんざん)Cerasus Sato-zakura group ‘Sekiyama’


 文字塔と神像塔が1基づつです。文字塔には、『文政二己卯(1819)年七月社日』の銘がありました。

 地神塔:港北区小机町:長秀山本法寺



 ヒイラギOsmanthus heterophyllus 横浜市指定名木古木 NO.54003:稲荷社境内(菅田町2490)



 右側は、地神塔と庚申塔です。左の社の由緒は不明ですが、この附近の道祖神に見られるごろ石のようなものが納められていますので、道祖神かも知れません。地神塔には、『文化五戊辰(1808)年八月吉日 下菅田村の内中村講中』とありました。
 不明の社、地神塔、庚申塔:神奈川区菅田町2312



 コブシMagnolia kobus 横浜市指定名木古木 NO.90014:菅田町1880


 庚申塔の社におんべ焼のごろ石と思われる石が納められています。道祖神碑は古いものではなく碑銘は『昭和四拾六年六月吉日』です。

 道祖神、庚申塔:神奈川区菅田町2000



 文字塔と双体神像が1基ずつで、おんべ焼のごろ石が2個納められていました。
 道祖神:神奈川区菅田町1610


  どんど焼き
 どんど焼きと言うのは日本各地で行われる火祭りです。羽沢では、とり焼きとも言うそうです。書き初めを燃やしその灰が高く上がると字が上手になる。



 庚申塔:神奈川区羽沢町1695-35


 庚申塔 享保3年(1718年)
人の体の中には、三尸の虫が住んでいて庚申の日に眠ると人の体から抜けだし天帝にその罪科を報告し、寿命が縮められるという迷信があった。その罪から守っていただく守護神として庚申塔が建てられた。
 羽沢のことをもっと知りたい人は羽沢小図書室へ


 碑銘は『文化三丙寅(1806)八月吉日』
 しゃもじと言えば、安芸の厳島神社の土産物として有名ですが、ここでの『しゃもじ』は『御石神(みしゃくじ)』信仰からからきているようで、石宮が祀られています。戸塚区のしゃもじ神社を初めとしてこの界隈にもいくつか散在するようです。
 戸塚区上矢部のしゃもじ神社

 おしゃもじ様:神奈川区羽沢町1691


おしゃもじ様 造立文化三年(1806年)
その昔、子供に百日咳の病気が流行した頃、祈祷師にお祓いを受け、戴いたおしゃもじに子供の名前と経文が書かれ、一本は家の玄関に、一本はここの奉納し、病気にかからないよう祈願したと云う。


 お社に祀られた双体神像で、ごろ石が左右1個ずつ納められていました。碑銘は『安永三(1774)年正月吉日』、お社は昭和後期の奉納だそうです。

 道祖神:神奈川区羽沢町1008


 羽沢富士塚近くの堅牢地神塔です。銘は『文化ニ乙丑(1805)星二月吉祥』です。

 堅牢地神塔:神奈川区羽沢町1011



 羽沢富士:羽沢町917-2
  浅間菩薩碑、湯殿山神社供養碑、羽黒山湯殿山月山神社参拝記念碑
  馬頭観音『安政二(1855)年九月吉日』
  浅間大神碑


 羽沢神明社の関山は、今まさに見頃。それで、菊間カーボーン山に寄っていくことにしました。

 関山(かんざん)Cerasus Sato-zakura group ‘Sekiyama’
 タブノキ Machilus thunbergii 横浜市指定名木古木 No.51001, 51002


 双体道祖神碑の両脇に陰陽石も納められていました。

 双体道祖神:羽沢町795


 イチョウ、道祖神、庚申塔、地蔵尊

 双体道祖神:神奈川区羽沢町907
 イチョウ Ginkgo biloba 横浜市指定名木古木 No.48046


 本日撮影のその他の写真です。

 チューリップ Tulipa gesneriana
 アカメガシワ Mallotus japonicus
 ヒメイワダレソウ Phyla canescens var. repens
 土筆(スギナ Equisetum arvenseの胞子茎)
 イワヤツデ Mukdenia rossii
 カリン Chaenomeles sinensis
 ナガミヒナゲシ Papaver dubium
 八重山吹 Kerria japonica cv. Plena
 ハナミズキ Cornus florida
 オランダガラシ(クレソン) Nasturtium officinale
 マメヅタ Lemmaphyllum microphyllum
 キャベツ Brassica oleracea var. capitata
 アカカタバミ Oxalis corniculata f. rubrifolia
 ブルーベリー Vaccinium sp.
 アメリカフウロ Geranium carolinianum
 トウダイグサ Euphorbia helioscopia
 カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
 ブタナ Hypochaeris radicata
 のぞみ88号(N700系)
 サンショウ Zanthoxylum piperitum
 ヒラドツツジ Rhododendron x pulchrum
 イヌカキネガラシ Sisymbrium orientalis
 ハナミズキ Cornus florida

 アカメガシワ Mallotus japonicus
 エリカ・アフリカンビューティー Erica ‘African Beauty’
 ブラジルヤシ Butia capitata
 はぐくみ母子クリニック新横浜
 ハナミズキ Cornus florida
 トキワナズナ(イベリス) Iberis sempervirens
 ネメシア Nemesia strumosa
 キンギョソウ Antirrhinum majus
 ジュウニヒトエ Ajuga nipponensis
 ツリガネズイセン Hyacinthoides hispanica
 稲荷社A:大豆戸町
 稲荷社B:大豆戸町
 ヤマヤブソテツ Cyrtomium fortunei var. clivicola
 オオイタビ Ficus pumila
 ミツバツチグリ Potentilla freyniana
 ニガナ Ixeridium dentatum
 シラユキゲシ Eomecon chionantha
 菊名池
 コウホネ Nuphar japonica
 ハナニラ Ipheion uniflorum
 カモミール Matricaria recutita
 オヤブジラミ Torilis scabra
 コモチシダ Woodwardia orientalis
 マルバウツギ Deutzia scabra
 ツリガネズイセン Hyacinthoides hispanica
 ハナズオウ Cercis chinensis
 ムラサキツユクサ Tradescantia ohiensis
 ツゲ Buxus microphylla var. japonica
 ネモフィラ Nemophila menziesii

こども植物園を訪ねて -2023-04-02

 今日は弘明寺起点にして、こども植物園を尋ねました。
【往路】


 弘明寺駅周辺
 ネコ Felis catus
 ヤマグワ Morus australis
 ヒメオドリコソウ Lamium purpureum
 カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
 ムラサキケマン Corydalis incisa
 ノゲシ Sonchus oleraceus
 ヒメコウゾ Broussonetia kazinoki
 ヒメツルソバ Persicaria capitata
 ツタバウンラン Cymbalaria muralis
 アリウム・トリケトラム(三角葱) Allium triquetrum
 ノボロギク Senecio vulgaris
 大丸式縄文土器之碑


  大丸式縄文土器之碑
    横浜市長 細郷道一書


 大丸(だいまる)遺跡は、全国でも数少ない約九千年前の、縄文時代初期集落址の一つである。
 この遺跡を残した人々は、われわれの遠い祖先であり、狩猟・漁労・果実根菜の収集を行って生活していた。惜しくも遺跡の旧状は失われたが、昭和二十六年明治大学考古学研究室により発掘調査され、それを裏付ける土器 石器、礫器など、貴重な遺物が多数出土し一躍世の注目を浴びた。なかでも土器は、細い縄を棒に巻いたものを器面に転して付けた。撚糸文という模様が口と胴体にあり、底が尖った独特の尖底土器で、地名に因み大丸式土器と命名された。わが国最古の縄文式土器であるのみならず、日本民族の起源を解明する上の重要な手掛りになるものである。
  昭和五拾四年弐月壱日 記
 神奈川県立博物館  神澤勇一


  大丸縄文の遺跡 (大豆町内会館の解説表示より)
 大丸(だいまる)遺跡は昭和26年から27年にかけて明治大学考古学研究室で発掘調査をされました。場所はこの会館(大丸町内会館)の近くではないかといわれています。
 縄文時代でも最も古い縄文早期7000年~10000年前の遺跡であることが分かりました。縄文早期の特長である底の尖った深鉢型の土器4個とそのかけら2358片それに石の斧などの石器も出ました。2メートル地下で見つかった土器は器の全体と口の上部まで撚糸文がつけられており大丸式土器と名付けられました。大丸土器と同じ地層からは井草式土器その上の層からは夏島式土器その上に稲荷台式土器が出で此こそ大丸式→井草式→夏島式→稲荷台式の土器の移り変わりがあったことが明らかになりました。井草式土器、大丸式土器と一緒に出た石斧は川原石の片方の端を打ち欠いたもので、他にはほとんど石器らしいものは持たない特異な文化で、関東以外では見られないものでした。魚とか獣の骨サメの歯も発見され、昔は大丸の丘の近くまで海が入り込んでいたことが分かります。尖った底を土の中に埋めてまわりで火をたいて物を煮て食べたといわれています。撚糸文は草を撚ったひもを棒にまいたもので器の上を廻転させて形を整えたり文様をつけたりしたものです。
【文献】
土器 の年表?のはなし:横浜市ふるさと歴史財団 埋蔵文化財センター, Accessed: 2023-04-05.
山本直人(1997)縄文土器のAMS14C年代(1)、名古屋大学加速器質量分析計業績報告書, 8, 222-230, URL: https://www.nendai.nagoya-u.ac.jp/tande_report/1996/yamamoto1996.pdf, Accessed: 2023-04-05.
春成秀爾(2001)旧石器時代から縄文時代へ、第四期研究, 40(6),517-526, URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaqua1957/40/6/40_6_517/_pdf/-char/ja, Accessed: 2023-04-05.


【こども植物園】


 メタセコイヤ Metasequoia glyptostroboides
 ムサシアブミ Arisaema ringens
 イノデ Polystichum polyblepharum
 シャガ Iris japonica
 ニリンソウ Anemone flaccida
 キクザキリュウキンカ Ficaria ficarioides
 ハルジオン Erigeron philadelphicus
 ヒガシキリギリス(?) Gampsocleis mikado
 錦蝶(きんちょう) Kalanchoe delagoensis
 スノーフレーク Leucojum aestivum
 ブルーベリー(ラビットアイ系)Vaccinium Cyanococcus
 セイヨウナシ Pyrus communis
 フデリンドウ Gentiana zollingeri
 ホタルカズラ Lithospermum zollingeri
 アカフタチツボスミレ Voila grypoceras f. variegata
 ハナイカダ Helwingia japonica
 イカリソウ Epimedium grandiforum var. thunbergianum
 ヒトリシズカ Chloranthus quadrifolius
 キリシマツツジ Rhododendron x obtusum
 コクサギ Orixa japonica
 シロバナハンショウヅル Clematis williamsii
 ゼンマイ Osmunda japonica
 ヘビイチゴ Potentilla hebiichigo
 クサイチゴ Rubus hirsutus
 シロバナタンポポ Taraxacum albidum
 トキワマンサク(白花) Loropetalum chinense
 ヤマグワ Morus australis
 サンショウ Zanthoxylum piperitum
 バイモ(アミガサユリ) Fritillaria thunbergii
 カリン Chaenomeles sinensis
 マイカイ(玫瑰) Rosa maikwai
 ハゼノキ Rhus succedanea
 エピメディウム ‘スルファレウム’ Epimedium x versicolor ‘Sulphureum’
 カルドン(朝鮮薊) Cynara cardunculus
 エゾヘビイチゴ Fragaria vesca
 サルトリイバラ Smilax china
 ヤマブキ Kerria japonica
 キケマン Corydalis heterocarpa var. japonica
 コバノリュウキンカ Calthea palustris var. pygmaea
 クスノキ Cinnamonum canphora 横浜市指定名木古木 No.59001,59002
 シャクナゲ Rhododendron sp.
 ハチジョウイチゴ Rubus ribisoideus
 キバナオドリコソウ Lamium galeobdolon
 ガーベラ Gerbera sp.
 ツボサンゴ Heuchera sanguinea


【帰路】


堅牢地神(地天)  三浦半島の道祖神と地神
 アセビ Pieris japonica
 ショカッサイ Orychophragmus violaceus
 ヒメオドリコソウ Lamium purpureum
 アリアケスミレ Viola betonicifolia
 ナガミヒナゲシ Papaver dubium
 ハナカイドウ Malus halliana
 カリン Chaenomeles sinensis
 ジャノメエリカ Erica canaliculata
 染井吉野(そめいよしの)Cerasus x yedoensis ‘Somei-yoshino’(江戸彼岸x大島桜)
 カロライナジャスミン Gelsemium sempervirens
 アネモネ Anemone coronaria
 ハナズオウ Cercis chinensis
 キンカン Citrus japonica
 アメリカザイフリボク Amelanchier sp.
 キンセンカ Calendula officinalis
 ルビーネックレス Senecio othonna capensis ‘Ruby Necklace’
 オニタビラコ Youngia japonica
 青枝垂(あおしだれ) Acer palmatum ‘Aoshidare’
 ジュウニヒトエ Ajuga nipponensis
 ブドウムスカリ Muscari armeniacum
 ボケ Chaenomeles speciosa
 シレネ Silene caroliana
 ハナビシソウ Eschscholzia californica
 ベニカナメモチ(レッドロビン) Photinia x fraseri ‘Red Robin’
 ヤグルマギク Centaurea cyanus
 ムベ Stauntonia hexaphylla
 クサボケ Chaenomeles japonica
 関山(かんざん)Cerasus Sato-zakura group ‘Sekiyama’
 アメリカザイフリボク Amelanchier sp.
 モッコウバラ Rosa banksiae
 地神塔:白幡神社(永田南2丁目9-26)文政六癸未(1823)

春の鷹取山 2023-03-28

 今日は、夕方から鷹取山を尋ねました。


【参考】
 紅吉野(べによしの)Cerasus x ‘Beni-yoshino’
 枝垂桜(しだれざくら)Cerasus spachiana
 アメリカザイフリボク Amelanchier sp.
 大島桜(おおしまざくら)Cerasus speciosa
 染井吉野(そめいよしの)Cerasus x yedoensis ‘Somei-yoshino’(江戸彼岸x大島桜)
 チョウセンレンギョウ Forsythia ovata
 クサイチゴ Rubus hirsutus
 シラユキゲシ Eomecon chionantha
 キブシ Stachyurus praecox
 アオキ Aucuba japonica
 ウラシマソウ Arisaema urashima
 コゴメウツギ Stephanandra incisa
 シャガ Iris japonica
 マルバウツギ Deutzia scabra
 ウグイスカグラ Lonicera gracilipes
 ヤマザクラの花びら散る山道 山桜(やまざくら)Cerasus jamasakura
 ウバユリ Cardiocrinum cordatum
 鷹取山山頂広場
 桜並木

望月桜(モチヅキザクラ) Cerasus x sacra

 この季節になると、横須賀市立浦郷小学校のすぐ裏手にある浦郷トンネルの上に見事な桜が花を咲かせます。一見、ソメイヨシノのようにも見えますが、花弁の色はより白くて寧ろオオシマザクラに近く、花の大きさはソメイヨシノと同じかそれよりやや小さい桜です。小花柄と枝の間の花柄が短く、萼筒に毛があるのでエドヒガンの影響があると思われます。

平六トンネル上の桜(横須賀市追浜東町3丁目)
 トンネルの上の私有地にあるので、近づいてみることはできず、風に乗って落ちてきた花弁やズーム写真でしか確認できないのですが、
 1.花弁の色
 2.花弁の形
 3.花序が散形で花柄が短い
 4.萼筒には細かい毛がある
 5.ソメイヨシノよりやや早く咲く
などの特徴から、望月桜(モチヅキザクラ)ではないかと推定していたのですが、花弁サイズはモチヅキザクラの基準木より少し大きいようです。いずれにせよヤマザクラとエドヒガンの遺伝を受け継いでいると思われ、交配によって成立した『里桜』と言ってよい桜樹です。
 これまでここ以外で撮影できたモチヅキザクラは、広島市湯戸のモチヅキザクラだけで、あまり良い写真はないのですが、併せて掲載しておきます。

湯戸の望月桜(広島市佐伯区五日市町大字石内)

【学名の変遷】
 望月桜は、1933年に小石川植物園園長だった中井猛之進により、モチヅキザクラ Prunus mochidzukianaとして記載されました(Nakai,1933)。当時はPrunus(スモモ属)とされていた桜のグループは、現在ではCerasus(サクラ属)として独立することが普通になり、また、雑種の学名が整理されていく中で、エドヒガンとヤマザクラの交配種の種小名は、先に勝手桜に対して命名されていたsacraを使うことになって、今ではCerasus x sacraがモチヅキザクラの有効名となっています(Kato et al.2012; Katsuki & Iketani,2016)。
 なお、関東地方で記載された望月桜が、なぜ広島に生育しているかの経緯は未調査です。(横須賀市)平六トンネル上の個体と(広島市)湯戸の個体が似ていることは事実ですが、モチヅキザクラの基準木と比べると新葉の色があまり赤くないこともあり、どちらも別系統ではないかと疑っています。もし、そうであれば、学名としてはCerasus x sacraであっても品種としてのモチヅキザクラではないことになります。


【参考】

新日本の桜(2007)より
モチヅキザクラ(望月桜)
Cerasus x mochizukiana (Nakai) Masam. & S.Suzuki
エドヒガンとヤマザクラとの雑種と推定されている。本州中部の丘陵地や産地で見つかっている。ヤマザクラに似ているが、葉柄、小花柄、萼、花柱の下部などの毛が密生する。
 葉身は長円形または楕円形で、長さ3~8センチ、幅1~4センチ、ふちには先が赤色の腺に終わる鋭い重鋸歯がある。花は散形花序につき、葉が展葉する前に開花する。花柄はほとんどなく、小花柄は長さ2~3センチで、毛を散生する。萼筒は長さ1センチ茄子街、萼裂片は長楕円形で、長さ6ミリほど。花弁は淡い紅色、倒卵形または楕円形、長さ1~1.2センチ。雄しべは24~30個。
【注】種小名は『mochidzukiana』の誤植であろう。


日本の桜(1993)より
モチヅキザクラ(望月桜)
Prunus x mochidzukiana
ヤマザクラXエドヒガン
■日光や秩父地方の低山地に分布する。東京大学日光植物園にある基準木は今市付近の丘陵地から移植したものである。
■落葉高木。枝は横に広がり、樹形は傘状。若枝にしまばらに毛がある。成葉は長さ4~9センチ、幅2~4センチ、長楕円形または長楕円状倒卵形で、先端は尾状鋭尖形、基部は鈍形、ときに円形。鋸歯は細かい重鋸歯で、ときに単鋸歯がまじる。表面は帯黄濃緑色でやや光沢がある。表面は白色を帯びた淡黄緑色で、脈状に毛がある。葉柄は暗紫褐色で斜上毛が多い。葉柄の上端または単葉の基部に濃赤色の蜜腺が1~2個ある。花柄はほとんどなく、小花柄は長さ2.5~3センチで開出毛が多い。萼筒は細長い壺型で下部の太い部分は長く、上部のくびれはごくわずかで外面に開出毛がある。萼片は線状長楕円形で、先端にまるい小腺体を持つ鋸歯があり、外面に斜上毛がある。花は直径2.3センチ。花弁は5個で淡紅色。雌しべの花柱の下半分には開出またわずかに斜上する毛が多い。果実は黒熟し、甘みがある。
✿花期 4月下旬(日光市内)


サクラ保存林ガイド(2014)より
 種間雑種 ヤマザクラXエドヒガン Cerasus x sacra
 望月桜 もちづきざくら
 種名:ヤマザクラXエドヒガン
 導入元:日光植物園
 解説:原木は栃木県今市市の丘陵地より日光植物園に移植された
 開花期:盛春
 位置:奥B4
 クローン番号:Cer166


小林(1981)より
 旧番号:227
 区画及び樹種番号:71-2
 和名:望月桜(モチヅキザクラ)
 学名:P. mochidzukiana Nakai
 花:淡紅白、小輪一重
 開花期:4月上旬
 植栽年月:1669.3
 摘要:カスミザクラXエドヒガン系。導入先及び植栽:東大日光植物園より望月桜として3本うち1本枯。
【注】浅川実験林は多摩森林科学園(現森林研究・整備機構)の前進であり、導入当初はカスミザクラとエドヒガンの自然交配によりモチヅキザクラが成立したと考えられていたらしいことがわかる。当初の学名Prunus mochidzukianaは属名、種小名ともに変更されて、現在の有効名はCerasus x sacraになっている。


Nakai(1933)Bot. Mag. Tokyo, 47, 265-267より
 望月桜の原記載(Nakai,1933)に、命名の由来が記載されていたので、下記に転載します。


 This species is found in the lower level than Nikko. The type-tree in Nikko Branch Garden was transplanted from a hill near Imaichi. I have named this species after the family-name of Mr. NAOYOSHI MOCHIDZUKI, who served faithfully assistant of four directors during twenty three years at that garden and retired recently by his age.
【訳】この種は日光の低地にみられる。日光植物園にある基準木は、今市近隣の丘陵から移植された。種名は、23年間4代の園長を誠実に支えて最近定年した望月直義氏の姓に因んで命名した。


【文献】
 森林総合研究所多摩森林科学園(2014)サクラ保存林ガイド、111p.、東京.
 大島秀章・川崎哲也・田中秀明(2007)新日本の桜、263p.、山と渓谷社、東京.
 川崎哲也(1993)日本の桜、p.383、山と渓谷社、東京.
 小林義雄(1981)浅川実験林のさくら、73p.、農林水産省林業試験場浅川実験林、東京.
 森脇和郎・勝木俊雄(2011)遺伝研のさくら、p.151、遺伝学普及会、三島.
 Nakai T(1933)Prunus Mochidzukinana Nakai, sp. nov. -Cerasus., Bot. Mag. Tokyo, 47.265-267, DOI:10.15281/jplantres1887.47.235, Accessed: 2023-03-25.
 Kato S, Matsumoto A, Yoshimura K, Katsuki T, Iwamoto K, Tsuda Y, Ishio S, Nakamura K, Moriwaki K, Shiroishi T, Gojorori T and Yoshimaru H (2012) Clone identification in Japanese flowering cherry (Prunus subgenus Cerasus) cultivars using nuclear SSR markers, Breeding Science, 62, 248–255, DOI:10.1270/jsbbs.62.248, Accessed:2023-03-26.
 Katsuki T and Iketani H(2016)Nomenclature of Tokyo cherry (Cerasus x yedoensis ‘Somei-yoshino’, Rosaceae) and allied interspecific hybrids based on recent advances in population genetics, Taxon, 65(6), 1415-1419, URL: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.12705/656.13, Accessed: 2023-03-25.
 勝木俊雄(2017)サクラの分類と形態による同定、樹木医学研究、21(2)93-104、<
DOI: 10.18938/treeforesthealth.21.2_93, Accessed: 2023-03-25.
 指定番号17 モチツキザクラ(2022)(広島市)保存樹指定番号(13~22)、URL: https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/180558.pdf, Accessed: 2023-03-26.

春の日に…… 2023-03-21

 今日は近場での散策でした。季節は確実に移っていきます。
【追浜】  【六国峠ハイキングコース】 【金沢自然公園】 【朝比奈など】


【追浜】

 平六トンネル上の桜 Cerasus sp.
 ユキヤナギ Spiraea thunbergii
 キュウリグサ Trigonotis peduncularis
 ヒメオドリコソウ Lamium purpureum
 カラスノエンドウ Vicia sativa
 アメリカフウロ Geranium carolinianum
 トキワナズナ(イベリス) Iberis sempervirens
 (いかづち)神社奥の院


【六国峠ハイキングコース】

 六国峠入口案内板
 ムラサキケマン Corydalis incisa
 マルバウツギ Deutzia scabra
 コウヤポウキ Pertya scandens
 石塔群(馬頭観音、百番供養塔、道造供養塔)
 馬頭観音(天保十一子(1840)年四月吉祥日)
 西國、坂東、秩父百番供養塔
 道造供養塔(文化十二亥(1815)年二月吉日)
 タチツボスミレ Viola grypoceras
 ノキシノブ Lepisorus sp.
 カキドオシ Glechoma hederacea
 スギナ Equisetum arvense 胞子体
 フモトスミレ Viola pumilio
 ヘビイチゴ Potentilla hebiichigo
 染井吉野(そめいよしの)Cerasus x yedoensis ‘Somei-yoshino’(江戸彼岸x大島桜)
 サンシュユ Cornus officinalis
 ヒメウズ Semiaquilegia adoxoides
 アケビ Akebia quinata
 キブシ Stachyurus praecox
 サルトリイバラ Smilax china
 スノーフレーク Leucojum aestivum
 カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
 金澤八景根元地碑
 マルバグミ Elaeagnus macrophylla
 ヒサカキ Eurya japonica
 ハナニラ Ipheion uniflorum
 ヤマブキ Kerria japonica
 シャガ Iris japonica
 クサイチゴ Rubus hirsutus
 道祖神:能見台森
 アオキ Aucuba japonica
 ノイバラ Rosa multiflora
 ニワトコ Sambucus sieboldiana
 オニタビラコ Youngia japonica
 タブノキ Machilus thunbergii
 ウグイスカグラ Lonicera gracilipes
 犬柘植芽玉五倍子(イヌツゲメタマフシ)
 ヒイラギ Osmanthus heterophyllus
 シロバナタンポポ Taraxacum albidum
 ウラシマソウ Arisaema urashima
 モミジイチゴ Rubus palmatus var. coptophyllus
 カワラタケ Trametes versicolor
 ナワシログミ Elaeagnus pungens
 ミツバアケビ Akebia trifoliata
 山桜(やまざくら)Cerasus jamasakura
 大島桜(おおしまざくら)Cerasus speciosa
 スギ Cryptomeria japonica
 イヌビワハマダラミバエ Acidiella diversa
 タチツボスミレ Viola grypoceras


【金沢自然公園】

 タブノキ Machilus thunbergii
 ニホンスイセン Narcissus tazetta
 富山(とみさん)
 寒咲花菜(かんざきはなな) Brassica sp.
 ホトケノザ Lamium amplexicaule
 コブシ Magnolia kobus
 ナナフシ Baculum irregulariterdentatum
 小彼岸(こひがん) Cerasus x subhirtella ‘Kohigan'(豆桜x江戸彼岸)
 大山桜(おおやまざくら) Cerasus sargentii
 枝垂桜(しだれざくら)Cerasus spachiana
 シャクナゲ Rhododendron sp.
 ハナモモ Amygdalus persica
 キランソウ Ajuga decumbens
 ハルジオン Erigeron philadelphicus
 オオジジバリ Ixeris japonica
 北之門(金沢動物園夏山口)


【朝比奈、など】

 ベニバナトキワマンサク Loropetalum chinense var. rubra
 金沢文庫キリスト教会:釜利谷西3丁目36-20
 ニワウメ Prunus japonica
 ウンナンオウバイ Jasminum mesnyi
 ハボタン Brassica oleracea var. acephala
 チョウセンレンギョウ Forsythia ovata
 ヤマモモ >Morella rubra
 ヤシャブシ Alnus firma
 カワラタケ Trametes versicolor
 チョウジザクラ Cerasus apetala
 ヤブツバキ Camellia japonica
 タイサンボク Magnolia grandiflora
 ツタバウンラン Cymbalaria muralis
 蕗の薹(フキ) Petasites japonicus
 ヒマラヤユキノシタ Bergenia stracheyi
 カヤ Torreya nucifera 横浜市指定名木古木 No.49290:朝比奈町21
 石塔群:
 イヌガヤ Cephalotaxus harringtonia横浜市指定名木古木 No.48140:浄林寺跡(金沢区朝比奈町267)

横須賀の地神信仰 - 本日、春の社日(2023-03-21)

 春と秋の社日(地神の祭日)は、彼岸日に最も近い(つちのえ)の日とされますが、今年は本日彼岸日が戊で、社日に当たります。
 三浦半島の道祖神と地神 地神・道祖神マップ (作成中)
 横須賀市、三浦市には、殆ど地神塔が現存しません。既存の文献にもその理由に言及したものは見当たらず、そもそも地神講を知る者さえ少なくなっている中で、今後、地神塔分布の背景が明らかとなる可能性はあまりないと思われます。
 しかしながら、三浦半島地域でも地神信仰が存在していたことは、土地の伝承により明らかです。横須賀市が1980年代に編集した『古老が語るふるさとの歴史』には、『地神は石祠に祀られていた』という記載もあり、そうであれば、横須賀市、三浦市にも多数の由緒不明の石祠が残されているので、それらが地神の社であったのかも知れません。
 今となっては検証する術はなさそうですが、三浦半島で地神塔がないのは、塔を建てて地神を祀る風習がなかったためではないかと考えられます。


横須賀市内で唯一確認できた地神(牛宮神社境内社)


【文献引用】
地神講
 旧家の庭や畑の片隅に、小さな石の祠を見かける。これが農事の神を祀ったものである。古老の話では、昔、地に鍬を入れる時、そこに神が居るといけないので、塩を撒いて清めるか、「どいてください」と声をかけたという。子供のころに立ち小便をしようとしたら、年寄りに「どいてください」と言えとしかられた記憶がある。
 地神様の日は農事は休みで、これを犯すと足が腐るといわれたものだ。
          (小原台・飯田磯吉)


地神講
 三月と九月の暦の上の社日には、農家は仕事を休みます。これは収穫のお礼をするということで、田畑の土には一切さわりません。もしこの日、田畑に鋤鍬を入れたりすると神のたたりがあると言い伝えられていました。
          (武・青木宗五郎)


地神講
 秋と春の社日(暦に出ている)には、講中全員が宿に集まり、掛け軸を飾り、鍬を祀ってお詣りをし、飲んだり食べたりして一日を過ごしました。その日は農家は一日仕事を休み、田畑の土は一切掘り起こさないことになっていました。今では講の集まりはなくなってしまいましたが、まだ私の家では秋春の社日には地神様を祀って供養をしております。
          (衣笠・竹本一郎)


地神講
 地神様の掛け軸をかけ、一人分の御馳走を上げて豊作を祈りました。昭和四十四年頃までは当日無尽をし、クジを引いて当たるとそのお金で農具を買うのが立て前でしたが、今は一休みの格好です。
          (平作・鈴木惚太郎)


【文献】
飯田磯吉(1982)地神講、in 古老が語るふるさとの歴史 南部編、p173-174、横須賀市市長室広報課、横須賀.
青木宗五郎(1982)地神講、in 古老が語るふるさとの歴史 西部編、p167、横須賀市市長室広報課、横須賀.
竹本一郎(1983)地神講、in 古老が語るふるさとの歴史 衣笠編、p208、横須賀市市長室広報課、横須賀.
鈴木惚太郎(1983)地神講、in 古老が語るふるさとの歴史 衣笠編、p208、横須賀市市長室広報課、横須賀.

緋桜の丘2023

 今年も本牧山頂公園の緋桜の丘を二人で訪ねる事が出来ました。


【参考】
 観山広場碑
 横浜緋桜(よこはまひざくら)Cerasus jamasakura cv. Kenrokuen-kumagai x C. campanulata
 カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
 アカシデ Carpinus laxiflora


  観山広場
 本牧山頂公園、観山広場は、かつて日本画家の下村観山(1873~1930)が住居を構え、多くの名作を生みだした場所です。
 観山は、東京美術学校(東京芸術大学の前身)や日本美術院の設立に関わった岡倉天心の指導のもとで才能を発揮、横山大観とともに日本美術の近代化の時代に中心的な役割を果たしました。
 三渓園を創設した実業家、原三渓(1868~1939)の支援が始まった1912年には、ここ本牧和田山の地を提供され、以降亡くなるまで生活と作品制作の場となりました。三渓園の名木・臥竜梅に着想を得て描いた屏風絵「弱法師」(よろぼし東京国立博物館所蔵・重要文化財)は代表的な作品です。
 この広場の奥には、日本美術院創立100周年の年である1998年に、彫刻家の澄川喜一(当時・東京芸術大学学長)と日本画家の小倉遊亀(元・日本美術院理事長)による下村観山先生顕彰碑も建てられ、観山広場と名付けられました。
                2021年7月吉日 本牧まちづくり会議 建立