木古庭本圓寺

 今日は午後から買い物に出るとのことで、午前中に葉山の大明山本圓寺を尋ねました。本圓寺は、日蓮宗本圀寺派の古刹で、縁起によれば建長5年(1253年)日蓮聖人の開山と伝えられています。
 寺宝として願満大黒天を蔵していることから、堀口長徳寺の毘沙門天像とともに、葉山の二福神として知られています。
 境内では、日蓮の命日(10/13、新暦11/21)に合わせて行われる法要、御会式おえしきの頃に開花することから御会式桜と呼ばれる十月桜が咲いていました。


日蓮宗本圓寺縁起
 当山は建長五年四月二十八日房州清澄山に於て立教開宗された高祖日蓮大聖人が、時の府たる鎌倉に開教せんと海を渡り、横須賀米ヶ浜に着き本道を送びて、此地に来り滞在数日法縁を結び大明山本圓寺と合祀法華の道場としての基を定む。孫弟子麻訶一院日印聖人延慶三年髙層なる寺門を整へ爾來連綿として清浄なる法域は日蓮大聖人の法勲と共に愈々栄え当地方随一の名刹なり。
 口碑に往昔より庵ありし地なりと開山後土地の字名を髙祖坂と称し附近に日蓮大聖人御使用の髙祖井戸あり瀧不動の水と同じく法楽の功力に依り常に水の枯れたる事なし。猶秘宝願満大黒天ありて顕著なり。


【文献】
 坂本勝成(1978)相州三浦郡木古庭の滝不動と本円寺、立正大学人文科学研究所年報、15号、49-61.
 桐沢契要(1913)日印聖人御事蹟, 63p.,正法社.

【参考】
 マメガキ Diospyros lotus
 ツタバウンラン Cymbalaria muralis
 ツバキ Camellia japonica
 ジュウガツザクラ Cerasus x subhirtella ‘Autumnalis’

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