今日は朝から如何にも梅雨らしい雨降り。昼過ぎから近くを散策してみました。
ニーオン Leucophyllum frutescens
ノウゼンカズラ Campsis grandiflora
ランタナ Lantana camara
クチナシ Gardenia jasminoides
ピンクノウゼンカズラ Pandorea ricasoliana
今日は朝から如何にも梅雨らしい雨降り。昼過ぎから近くを散策してみました。
30年ほど前に出版された『かながわの名木100選』には、川崎・横浜・三浦半島地区から24の名木が掲載されています。 今日はその中から三樹を見てきました。
1.日野のシイ(南区日野中央1丁目6−9)
2月にも訪ねたことのあるスダジイ(Castanopsis sieboldii)です。場所は、上永谷、港南中央、屏風浦、洋光台、港南台のいずれからも徒歩30分くらいかかるので少々不便です。生えているのは個人宅ですが、管理状態もよく、冬に見た時よりいっそう元気そうに見えました。
【かながわの名木100選-川崎・横浜・三浦半島地区】
川崎・横浜地区
1 日野のシイ
2 日枝神社のケヤキ
3 寺家の熊野神社のモミ
4 長王寺の乳出しイチョウ
5 影向寺の乳イチョウ
6 王禅寺のカキの原木
7 妙法寺のビヤクシン
8 北天院のイヌマキ
9 益田家のモチノキ
10 嶋崎金子稲荷社のタブノキ
11 長光寺のなんじゃもんぢゃ
12 上永谷の天神社のカシ
13 宝蔵院の源平五色のツバキ
三浦半島地区
14 建長寺のビャクシン
15 五霊神社の大イチョウ
16 鶴岡八幡宮の大イチョウ
17 坂ノ下の御霊神社のタブノキ
18 神武寺のなんじゃもんじゃ
19 光則寺のカイドウ
20 浄智寺のタチヒガン
21 鈴木家御感のシダレザクラ
22 覚園寺のイヌマキ
23 軽部家のモチノキ
24 森戸大明神のビヤクシン
【参考文献】
神奈川県教育庁文化財保護課(1987)かながわの名木100選、神奈川合同出版、横浜.
巨樹・巨木データベースavailable from <http://www.kyoju.jp/data/index.html>(accessed 2016-06-26).
石田昇三(1969)原色日本昆虫生態図鑑IIトンボ編、保育者、大阪.
以下、本日撮影した写真。永谷天満宮のアジサイは隠れた名所、赤とんぼが沢山いたのが印象的でした。この時期だからナツアカネSympetrum darwinianumだろうと思っていましたが、撮影した写真を拡大すると、少なくとも当該個体はアキアカネS. frequensでした。
【参考】
オカタイトゴメ (Sedum japonicum)
ハッカチョウ (Acridotheres cristatellus)
ハグロトンボ (Calopteryx atrata)
アジサイ (Hydrangea macrophylla)
アキアカネ (Sympetrum frequens)
ネジバナ (Spiranthes sinensis)
ヤブカンゾウ (Hemerocallis fulva)
アガパンサス (Agapanthus africanus)
テイカカズラ ( Trachelospermum asiaticum)
シオカラトンボ (Orthetrum albistylum)
セダム ‘ビアホップ’ (Sedum burrito)
ハナツルクサ (Aptenia cordifolia)
ナワシロイチゴ (Rubus parvifolius)
馬頭観音塔(横浜道分岐点)
タケニグサ (Macleaya cordata)
クチナシ (Gardenia jasminoides)
トクサ (Equisetum hyemale)
ヤマモモ (Morella rubra)
スイセンノウ (Silene coronaria)
カヤ (Torreya nucifera)(朝比奈)
横浜-横須賀の市境より
神奈川歯科大学でジャカランダフェスティバルを開催するとの記事を広報誌『はまかぜ』で見かけ、訪ねてみました。
かつてマル・デル・プラタで見かけた時には季節が少しずれており、まばらな花を見ただけでしたが、今回初めて満開に近い状態で目にすることができました。
植栽されてから30年ほど経ってから開花が始まったそうで、これからは毎年拝見したいところです。
そろそろハマオモトの開花時期なので、午後からは自生地天神島へ向かいました。自生地での開花は、まだ始まったばかりでしたので、この夏再訪の必要がありそうです。
以下、本日撮影した写真です。
【参考】
キリモドキ、ハカランダ (Jacaranda mimosifolia )
ハマオモト Crinum asiaticum (天神島))
アフリカハマユウ Crinum bulbispermum (Syn.Crinum latifolium) (浜見台))
アフリカハマユウ Crinum bulbispermum (Syn.Crinum latifolium)
ハナエンジュ (Robinia hispida)
ノウゼンカズラ (Campsis grandiflora)
ヤマユリ (Lilium auratum)
リアトリス (Liatris spicata)
ヒメコウゾ (Broussonetia kazinoki)
ムラサキシキブ (Callicarpa japonica)
アカメガシワ (Mallotus japonicus) 雄花
コスモス (Cosmos bipinnatus)
ノウゼンカズラ ‛マダムガレン’(Campsis × tagliabuana ‘Madame Galen’)
フウセントウワタ (Gomphocarpus physocarpus)
ペパーミント (Mentha x piperita)
アメリカデイゴ (Erythrina crista-galli)
ミヤコグサ (Lotus japonicus)
ウシオハナツメクサ (Spergularia bocconii)
ハマゴウ (Vitex rotundifolia)
スカシユリ (Lilium maculatum)
ハマボッス (Lysimachia mauritiana)
ママコノシリヌグイ (Persicaria senticosa)
ハマウド (Angelica japonica)
タケニグサ (Macleaya cordata)
ヤドリフカノキ(カポック) (Schefflera arboricola)
セダム(玉葉) (Sedum stahlii)
セダム(カメレオン) (Sedum reflexum cv. Chameleon)
セダム属の一種 (Sedum spp.)
セダム(アンジェリナ) (Sedum rupestre) ‘Angelina’
アガパンサス (Agapanthus africanus)
オシロイバナ (Mirabilis jalapa)
テリハノイバラ (Rosa luciae)
マサキ (Euonymus japonicus)
アメリカノウゼンカズラ (Campsis radicans)
秋谷の
キョウチクトウ (Nerium oleander)
デュランタ (Duranta erecta)
昼を過ぎても雨が止まないので、今日は一人で葉山を訪ねました。
【参考】
千貫松
飛柏槇
名島赤鳥居と葉山灯台
葉山教会と仙元山
チヂミザサ Oplismenus undulatifolius
ガクウツギ Hydrangea scandens
アサリナ Asarina procumbens
ホタルブクロ Campanula punctata
ガビチョウ Garrulax canorus
タチアオイ Althaea rosea
トウキョウチクトウ Trachelospermum jasminoides
サフランモドキ Zephyranthes carinata
六月に入り、本日(6/4)東海以西が梅雨入りし、八景島ではあじさい祭が始まりました。
金沢文庫の特別展『金沢百景』が今日まででしたので見てきました。金沢百景は昭和初期の小学校教諭だった
当時の景色に様々な発見があったのですが、なかでも現在称名寺阿字ヶ池に遺されている『金沢四石が何であるか?』に明確な答えがみつかりました。郷土史研究家の楠山永雄がその著書(楠山,2003)の中で阿字ヶ池に遺された石を『何の根拠もないが、私には若い女性のイメージに映るので勝手に美女石と決めつけている』と述べているのは控えめな記載と思われ、角田の絵を信じる限りは、現在も阿字ヶ池に残されている石は間違いなく美女石のようです。
美女石(2014年11月23日撮影)
以下、本日撮影の写真です。
今日は午後から独りで鷹取山へ。以前から気になっていた神武寺の奥之院(正しくは奥之院跡かも知れません)にやっと辿り着くことができました。ハイキングコースからそれほど離れてはいないのですが、少々わかりにくい場所にあり、酸化の進んでいるお賽銭から見ても、最近人が訪れた気配はなさそうでした。
【醫王山神武寺畧縁起】
却當山ハ聖武天皇依勅願
華三昧ノ道場トナシ給今ハ只古精舎ノ名称ノミ残レリ
而シ
神武寺 七十一世 韶願敬白
【参考文献】
神奈川県立歴史博物館(2004)湘南の古刹神武寺の遺宝, 97p, 神奈川県立歴史博物館, 横浜.
生方直方(1994)湘南妙義鷹取山に就いて、23p.
【主な経路】
浜見台-鷹取山ハイキングコース-鷹取山山頂-神武寺奥之院-十州望-神武寺薬師堂-神武寺鐘楼堂-東逗子-桜山団地-長柄桜山古墳群-逗子市郷土資料館-新逗子駅-(京急逗子線利用)-金沢文庫駅-瀬戸神社-雷神社
以下、本日撮影の写真です。
午前中に十三峠まで散歩に出かけました。辺りは初夏の花々で溢れています。
ウェブを検索していて、金沢区にはクゲヌマラン(Cephalanthera longifolia)あるいはギンラン(C. erectra)類似種が結構豊富との情報に気づきました。これまでギンランと思って撮影した写真が何枚かあったので、見比べてみると唇弁に距は殆どなく、葉も細いので、確かに普通のギンランとは少し異なるようです。そこで、文献を繙いてみて気づいたことがあったのでメモを残します。
【概要】
金沢区に自生するクゲヌマラン (C. longifolia)と思われる野生ランが、鵠沼で記載された当初の系統と同じであるかどうかの検討はなされていない。自生地の多くは埋め立て地なので、他県や海外から人為的に導入された可能性も否定できない。
クゲヌマラン Cephalanthera longifolia (2016年5月15日撮影)
グケヌマランは、発見された当時は松林で生じるとされましたが、再発見以降の近年では松林以外でも確認されており、必ずしも松林に依存しないことは、遊川(2008)の移植実験でも証明されています。しかしながら、C. longifoliaは、菌根への依存性が高いという報告(Abadle et al., 2006など) もあります。このことは、金沢区でみられている個体の多くが矮性化している事と関係があるのかも知れません。
本日(2016.5.15)、金沢区でのクゲヌマランと思われるランは、花期が殆ど終わっており、まだ咲き残っていた数個体のみ確認してきました。咲いていたのは、いずれも丈が10cm以下の個体で、目立った距はなく、葉が細身でした。近くには花の終わった個体が100以上はありましたので、来年は春先にもう一度確認したいと思います。
本邦産キンラン属Cephalantheraの識別に便利な検索表が神奈川県植物誌に載っていましたので、引用しておきます。
A.花は黄色、蕚片は長さ15mm以上、唇弁には5~7本の隆起線がある…………………………(1)キンラン
A.花は白色、蕚片は長さ12mm以下、唇弁には3本の隆起線がある
B.葉は線状披針形または狭長楕円形で長さ7~15cm、葉の上部、葉の裏面、縁には白色の短毛状突起がある。
……………………………………………………………………………………………………(2)ササバギンラン
B.葉は長楕円形で長さ2~8cm、まれに鱗片上に退化、短毛状突起がなく平滑である
C.葉は上部に1~2枚かまたは鱗片状、長さ3cm以下である…………………………………(3)ユウシュンラン
C.葉は数枚つき、長さ3cm以上である
D.葉身の下部は平坦となる。距は短い………………………………………………………(4)クゲヌマラン
D.葉身の下部は平坦とならない。距は明らかである………………………………………(5)ギンラン
【参考】
HiroKen花さんぽ (accessed 2016-05-15).
Narrow-leaved Helleborine Cephalanthera longifolia (accessed 2016-05-15).
鵠沼地区自然史年表 (accessed 2016-05-15).
大貫一夫(2008)ラン科植物保存活動経過報告2003年~2007年、ラン・ネットワークJAPAN、第6号、16-25.
遊川知久(2008) 北海道に分布するクゲヌマラン類似植物, 北方山草, (26), 13-20.
Abadle et al.(2006) Cephalanthera longifolia (Neottieae, Orchidaceae) is mixotrophic; a comparative study between green and nonphotosynthetic individuals, Can J Bot, 84, 1462-1477.
金子紀子(2005)クゲヌマラン?多産する, FLORA KANAGAWA, 60, 743-745.
伊藤 聖(2004)クゲヌマランの初出について、鵠沼、88, 1-8.
遊川知久・山崎旬・三吉一光(2003)クゲヌマランの分類と分布, Orchid Science, 9, 10-12.
神奈川県植物誌調査会編(1988)神奈川県植物誌1988, 1442p, 神奈川県立博物館, 横浜.
前川文夫(1971)原色日本のラン, 誠文堂新光社, 東京.
前川(1971)に掲載されたクゲヌマランの図
牧野富太郎(1940)牧野日本植物圖鑑、北龍館、東京.
ウェブ版
前川文夫(1936) Cephalanthera Shizuoi F. Maekawa, in 中井猛之進監輯:東亞植物圖説第1巻第3輯, 57-58, tab26, 春陽堂, 東京.
以下、本日撮影した写真です。
【主な経路】
夕照橋-野島-海の公園-小柴崎緑道-金沢バイオパーク-長浜船溜まり-富岡(ジュビのえんがわ)-鳥見塚-新杉田公園-芦名橋-浜マーケット-真照寺-金剛院-上大岡-釜利谷市民の森(なばな休憩所)-金沢動物園-朝比奈-六浦
今年もバラの季節になり、家内と二人でヴェルニー公園を訪ねました。今年こそ見ごろの写真を撮ろうと思っていた横浜開港150周年を記念のバラ『はまみらい』は、花色はまぁまぁ綺麗でしたが、花形がすでに崩れ始めていました。5年目にして気づきましたが、見ごろの短い、あるいは殆どない品種のようです。