だれも知らない小さな国へ

 横須賀の生んだ童話作家佐藤さとるの展覧会が平坂の児童図書館で開催されました。
 小学校の学級文庫にあった「だれも知らない小さな国」。あれから半世紀を過ぎた今、『この本面白いよ』と教えてくれたあの子は元気にしているだろうかと思いながら訪ねた柿の谷戸、コロボックルの人形たちが迎えてくれました。
 あの本の挿絵にあった地図と同じ場所をみつけることが出来ればという気持ちもあったのですが、谷戸の小径を辿るうち、そなことはどうでもよくなってしまい、梅雨間のひと時を楽しむことが出来ました。


【柿の谷戸で見かけた案内板より】
コロボックルの小径-佐藤さとるの生誕の地・逸見
 三浦按針の供養塔、「按針塚」のある県立塚山公園の登り口、西逸見の「柿の谷戸」。ファンタジー児童文学の第一人者・佐藤さとるさんが生まれ5年生まで住んでいたところです。ここでのできごとを題材にして「わんぱく天国」やコロボックル物語の「だれも知らない小さな国」が生まれました。「コロボックル」と聞くと北海道のアイヌのことだと思ってしまいますが、佐藤さんのコロボックル物語はここ按針塚一体を舞台にしての物語です。著者の佐藤さとるさんがお話してくださいました。逸見の塚山は、コロボックルに出遭えるコロボックルの里山なのです。
『二十年近い前のことだから、もうむかしといってもいいかもしれない。ぼくはまだ小学校の三年生だった。』
コロボックル物語シリーズの第1巻「だれも知らない小さな国」の書き出しです。
・・・・・そして、小川に流れていく赤いくつの中で、小指ほどしかない小さな人たちが、手をふっているのを!

「コロボックル」は、ここ塚山一帯に住んでいるのです。
 キョキョロと目を凝らして探すと出会えるかもしれませんよ・・・。
                               コロボックルの会
【参考】
 キンレンカ Tropaeolum majus
 ナツツバキ Stewartia pseudocamellia
 マルバマンネングサ Sedum makinoi
 ロベリア Lobelia erinus
 ナンテン Nandina domestica
 ハナザクロ Punica granatum
 ベゴニア・センパフローレンス Begonia Semperflorens-cultorum Group
 ドクダミ Houttuynia cordata
 ノハタカラクサ Tradescantia fluminensis
 ホタルブクロ Campanula punctata
 トウキョウチクトウ Trachelospermum jasminoides
 アジサイ Hydrangea macrophylla

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