武相国境を歩く-名木古木巡り(瀬谷~下飯田)

 今日は、相鉄線瀬谷からブルーライン下飯田まで歩いてみました。

【西福寺のスダジイ】横浜市指定名木古木 No.60021
 猿王山西福寺境内のスダジイです。案内板によると樹齢千年以上とのことですが、それが本当なら同時開山の500年以上前から当地に生育していたことになります。


【宗川寺のイチョウ】横浜市指定名木古木 No.48233、48234
 白東山宗川寺の梵鐘近くの2本のイチョウです。樹勢は旺盛で均整の取れた2本が参道の両脇に聳えるさまは壮観です。


【全通院のフジ】横浜市指定名木古木 No.49578
 全通院勢至堂のノダフジです。たまたまお会いした古老の言によりますと、同院の開山より前から生育していたとそうで樹齢400年以上とのことです。


下瀬谷文教場跡(勢至堂)と大藤
 明治22年(1889年)の市町村制の実施により瀬谷村、二ツ橋村、宮沢村が合併、一村となりました。この合併により瀬谷小学校の通学区が広くなったため、低学年児童の通学の便を考慮して、明治23年(1890年)11月に分教場をこの全通院勢至堂境内に設けました。この分教場は昭和18年(1943年)の学区改正によって廃校になるまで、50年にわたり数多くの児童が通学しました。
 また、この境内には「横浜市の名木古木」に指定されている藤の大樹があり、その花の咲く頃は誠にみごとなものです。
 全通院勢至堂は曹洞宗瀬谷山徳善寺別院として、勢至菩薩を本尊として祀っています。
 相模国深見村の中丸佐源太が、一夜霊夢に導かれ鹿島神社の旧跡から勢至菩薩の像を発掘し、全国を巡礼し喜捨を受け、徳善寺に納めました。その後、この全通院阿弥陀堂に遷座したと伝えられます。屋根の改修時に発見された棟札には江戸時代の寛政9年(1797年)に現在のお堂が建立されたと書かれていました。
 地元では、「お勢至様(おせっさま)」「勢至堂(せしどう)」とも呼ばれ親しまれています。12年に1回、午年の8月23日に開帳されます。
   平成10年3月          瀬谷区役所


【飯田神社のヤブツバキ】横浜市指定名木古木 No.52044
 泉区上飯田、飯田神社のヤブツバキです。花の時期に再訪したいものです。


【渡井家の生け垣】横浜市指定名木古木 No.49554
 個人宅のイヌツゲの生け垣です。


【無量寺のイチョウ】横浜市指定名木古木 No.49553
 歸命山長壽院無量寺のイチョウです。遠くからもよく目立つ大きな樹です。


【佐婆神社のタブノキ】横浜市指定名木古木 No.48213
 佐婆神社のタブノキです。大きく成長する事で知られるタブノキの中でも巨木というそうです。


【長福寺のイチョウ】横浜市指定名木古木(指定番号不明)
 長福寺のイチョウで2本ある筈ですが、案内板が朽ち落ちているので指定番号などの詳細は不明です。剪定に失敗しているのか、樹勢には不安があるようです。


【左馬神社のシラカシ】横浜市指定名木古木 No.48212
 中ノ宮左馬神社のシラカシです。本殿の後ろになっており、林の中なのであまり目立ちません。


【左馬神社のイチョウ】横浜市指定名木古木(指定番号不明)
 宮の脇左馬神社のイチョウです。見るからに立派な大木ですが、指定番号は不明です


【参考】
 スダジイ Castanopsis sieboldii
 イチョウ Ginkgo biloba
 ノダフジ Wisteria floribunda
 ヤブツバキ amellia japonica
 イヌツゲ Ilex crenata
 タブノキ Machilus thunbergii
 シラカシ Quercus myrsinifolia

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