横浜緋桜の正体は…

 河津桜は既に見頃を過ぎましたが、寒緋桜系統の早咲き桜は今まさに見ごろを迎えようとしています。みなとみらい地区へ行く途中、日ノ出町から野毛山公園に行ってお弁当を戴きました。

 その後、家族と別れてJR山手駅で下車。(ここで、なんと同僚のHさんに遭遇。) 途中でたまたま立ち寄った古書店『自然林』は近年では珍しくなった正統派古書店、思わず4冊ほど購入。ワシン坂を経て本牧山頂公園に向かいました。

 本牧山頂公園へは、横浜緋桜の原木があるという噂を聞いて尋ねたのですが、公園管理事務所の方のお話では、原木のクローンが植栽されているとのことで、ウェブ等に流布されている情報にはいろいろと誤りのあることが確認できました。その原因はいろいろありそうですが、ひとつは結構見事な寒緋桜が植栽されていることがありそうです。つまり、慶珊寺に横浜緋桜があるとされたのは、この寒緋桜を横浜緋桜だと勘違いしたことが原因のひとつではないかとと思われます。

 河津桜に比べると、一回り小さく、赤みがやや強く、花の向きもやや下向きなのが特徴の様です。これが、横浜緋桜であることは間違いなさそうですので、姫小島水門跡の個体も横浜緋桜と思われます。一方、慶珊寺に少なくとも二種類あるサクラは、形態からみても開花時期から見ても横浜緋桜ではありません。
 毎年見に来ているという方からの情報によりますと、染井吉野の開花時期が例年よりかなり早くなっているにも関わらず、横浜緋桜の開花時期はそれほど早まっておらず、ほぼ同時期(つまり今日)に開花が始まっているそうです。見ごろは来週くらいと思われ、今年は横浜緋桜と染井吉野を同時に楽しめそうです。
 新葉が緑色をしていることから大島桜が片親と推定されている河津桜とは違って、赤い葉の出てくることが予測されますので、葉桜になるのが今から楽しみです。

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