三崎八景を巡る

 今日は、当初雨とされていた天気予報が変わったので、三崎口を起点に歩いてみました。このエリアは1月2日にも訪ねているのですが、今回は反時計回りで廻りました。

【三崎八景】参考文献:高橋恭一(1968)三浦半島の八景、横須賀雑考、p.466-477.
 北条夜雨、光念寺晩鐘、房州帰帆、三崎晴嵐、海南秋月、城島落雁、向崎夕照、富嶽慕雪

【富嶽慕雪】
 三崎八景には、遠景を取り入れた東京湾の対岸と富士山の二景が入っています。富士山はどこからでも見えそうですが、今日は小網代こあじろ経由で歌舞島かぶじまを尋ねました。

【海南秋月】
 海南神社は、由緒書きによれば貞観8年(866年)に亡くなった藤原資盈すけみつを祭ったことを起源とする古社で、ご神木のイチョウも樹齢800年とされています。境内社相州海南高家神社には磐鹿六雁むつかりのおみ命が祭られているそうです。城ヶ島内にも三崎海南神社を分霊した城ケ島海南神社があるのをみつけました。

【光念寺晩鐘】
 見龍山無量寿院光念寺は、文治年間(1185~90年)の創建と伝えられる浄土宗の寺院です。現在の三浦七福神の弁財天は海南神社となっていますが、宝暦6年(1756年)刊行の三崎志に、光念寺の筌龍せんりゅう弁財天の記述があるそうで、こちらが本家のようです。


【三崎晴嵐】
 三崎地区には港があるくらいで、今は晴嵐を思い起こすような景色は残っていませんでした。

【北条夜雨】
 北条湾に降る雨の様子を撰した景でしょうか。河津桜がすでに見頃でした。

【向崎夕照】
 向崎には諏訪神社がありました。神社の裏の高台からは三崎港方面が望めます。

【城島落雁】
 城ヶ島はウミウの生息地として知られており、雁ではなく海鳥の飛び交うさまを撰したと考えられているそうです。城島落雁は、三浦半島八景にも選ばれています。

【房州帰帆】
 これも遠景を撰したもので、いろいろな場所から見えますが、名前のこともあり、安房崎灯台まで足を運びました。三崎地区ではありませんが、帰りに立ち寄った三浦市最高峰岩堂山(86.8m)から見たほうが良い眺めかも知れません。

以下は、本日撮影した写真です。
 三崎口駅前の河津桜は三分咲きといったところでしょうか。
帰りには、すかなごっそまで足を延ばして、三浦野菜を買って帰りました。


【本日購入】
 三浦大根(山下ファーム)4.4kg 350円
 春キャベツ(湖水農園) 110円
 ロマネスコ(カヤマ農園) 130円

三崎八景を巡る” に1件のフィードバックがあります

  1. KOMATSU

    趣味で三浦半島をスケッチして回る私にとって大変、参考になりました。

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