大船の玉縄桜など

 玉縄桜が満開の時期と予測し、フラワーセンター大船植物園を訪れました。玉縄桜は、ソメイヨシノの実生から選抜されたとのことで、花粉親は未定、品種登録申請時の名称は柏尾桜かしおざくらだったそうですが、その後フラワーセンターのある地区にあったとされる玉縄城に因んで、玉縄桜たまなわざくらと品種登録されたそうです。ソメイヨシノよりやや赤みが強い以外はソメイヨシノとよく似ていますが、開花時期は3週間以上早くなっています。園内には1969年に芽生えたという原木を始め、多数の樹が満開直前となっていました。玉縄桜原木は『かまくらと三浦半島の古木・名木50選』に撰されています。
 その他の桜としては、オオカンザクラは関内大通りでもみられる品種ですが、フラワーセンターには、明らかに起源の異なる二種類のオオカンザクラが植栽されていました。一本は、関内大通りの個体とよく似ていましたが、もう一本は明らかに色が濃く、花期も遅い桜です。園内では、オカメザクラやカワズザクラも見ることができました。


【参考】
 玉縄桜(たまなわざくら)(登録品種データベース)
 阿亀(おかめ)Cerasus campanulata x Cerasus incisa cv. ‘Okame’
 春めき(足柄桜)
 寒緋桜(かんひざくら)Cerasus campanulata
 大寒桜(おおかんざくら)Cerasus x kanzakura cv. ‘Oh-kanzakura’
 河津桜(かわづざくら)Cerasus x kanzakura ‘Kawazu-zakura’
 エリカ・ダーリーエンシス Erica × darleyensis
  E. carneaE. erigena の交配園芸種の総称で、赤、ピンク、白など多彩な花色を含む多くの品種がある。
 エリカ ‘クレマーズレッド’ Erica × darleyensisKramer’s Red
  Kurt Kramer により、E. carnea ‘Myretoun Ruby’ と E. erigena ‘Brightness’の交配により作出された。‘Kramer’s Rote’のシノニムがある。
 エリカ ‘ホワイト・パーフェクション’ Erica x darleyensis ‘White perfection’
 エリカ ‘ゴールドモルス’ Erica x darleyensis (英語の品種名は不明)、学名は園内の表示による。
 ジャノメエリカ Erica canaliculata (ちょっと違う気もしましたが…)
 黄金もち(モチノキ) Ilex integra
 かまくらと三浦半島の古木・名木50選

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