七草といえば、「春の七草」と「秋の七草」がよく知られていますが、これらの七種類を野生で揃えることは簡単ではなくなっています。一方、あまり知られていない「夏の七草」のほうは、今でも雑草として見かけることができます。
先週も夏の七草を一通り撮影したのですが、メモリカードの不調でひとつ取り損なっていましたので、今朝は少し早く家を出て、通勤途中の道端で夏の七草を撮影しました。
以下、今朝撮影したその他の写真です。
【参考】
夏の七草
ヒナタノイノコヅチ Achyranthes bidentata var. japonica
シロツメクサ Trifolium repens
アカザ Chenopodium album var. centrorubrum
イヌビユ Amaranthus blitum
ヒメジョオン Erigeron annuus
ツユクサ Commelina communis
スベリヒユ Portulaca oleracea
ニーオン Leucophyllum frutescens
夕照橋から見た野島
ヨウシュヤマゴボウ Phytolacca americana
入成塚の石仏群
ヤブカラシ Cayratia japonica
オシロイバナ Mirabilis jalapa
エノコログサ Setaria viridis
メヒシバ Digitaria ciliaris
オヒシバ Eleusine indica
シチヘンゲ Lantana camara
キバナコスモス Cosmos sulphureus
アリタソウ Dysphania ambrosioides
ヘクソカズラ Paederia scandens
ススキ Miscanthus sinensis
テリミノイヌホウズキ Solanum americanum
コニシキソウ Chamaesyce maculata
【入成塚之由来】
むかし小柴と野島は渚づたい乃細道で結ばれて居りました。海の荒る度海岸線は壊されて浜人達は困て居りました。或る秋乃夕ぐれ通りかゝった旅乃修行者(六部)が此乃地は人柱をたてねばこ乃通り荒れるであろう。私がそ乃人柱にたってあげたいが、今は修業乃身で三年後には必ず約束を果すといふて立ち去りました。月日に関守なく三年後乃秋乃夕暮枯すゝき乃茂み乃中にこ乃修業者が立って居りました。
四尺四方乃穴を掘り、自分乃浩身を埋めて息をするために竹乃管を入れて静かに念佛鉦乃音と交ってそ乃餘韻は静かに秋乃夜空に流れます。
虫乃音が悲しく調和しますと、とう〱七日目葉末の露も悲しき朝を迎えました。併し、その後はこ乃事はこ乃修業者乃捨身乃功徳に依り道は流されることは無くなりました。浜人達は大変喜び感謝乃心を罩めて塚(入成塚)を立てこ乃修業者乃霊を弔いました。其乃後タンがらみ、ぜんそく等になやむ人が願かけをして、たくさん乃御利やくを戴いたと信仰されています。
昭和五十丙己歳長月 川島金介翁口伝に依る
富井氏保管控書きに依る