逗子、葉山を経て芦名へ

 今日は、逗子、葉山でまだ訪ねていなかったお社を巡りながら芦名方面に向いました。
【主な経路】
自宅-六浦駅(京急利用)新逗子駅-長柄桜山古墳群1号墳-長柄交差点-金刀比羅社-葉山市立図書館-森山神社-小磯の鼻-下山口神明社-笠森稲荷神社-秋谷熊野神社-秋谷神明社-鎮守面神社-大楠山入口-平作4丁目-逸見駅


【桜山より】
 富士山が朧に浮かんでいました。長柄桜山第一号墳のすぐ近くです。


【金刀比羅社】葉山町堀内1881
 葉山教会へ至る坂道の途中に鎮座する金刀比羅社です。ただし、お社の中は空っぽでしたので、既に遷座したと思われます。


【森山神社】葉山町一色2165
 一色の鎮守である当社は8月25日が例祭日とのことで、今はその準備中でした。境内社は拝殿に向って左に稲荷2宇、浅間、大国主、右には神明、稲荷2宇となっています。


  森山神社
    一 御祭神 奇稻田姫命(素戔嗚尊の妃神)
    一 祭旦日 一月二日
      祈年祭 二月中旬
      例祭  八月末日曜日
      新嘗祭 十一月下旬
      行合祭 満三十二年目毎に執行
   由緒
 当社は、奇稻田姫命を奉斎し稼業繁栄、家庭円満、農耕の守護神と仰ぎ、今から一二〇〇余年前、天平勝宝(七四九~七五七年)の頃、良辨僧正によって勧請されたと伝えられる。
 三浦古尋録に、「此守山山明神ノ祭礼ハ三十三年毎也、此祭礼ノ時ハ例ニヨッテ小壺村ノ天王ノ神輿ヲ借用ルトナリ、祭礼神輿ニ札ヲ張、今其札三十四枚有、此札年来ヲ数レハ、文化申年(一八一二年迄一一二二年)ニナル」と創建年代が如実に記されている。又、江戸で正徳五年に刊行された和漢戈図絵には、「守山大明神 佐賀岡ニ在リ、社領三石、俗ニ世計大明神ト号シ、毎年十一月十五日ニ酒ヲ醸シ翌年正月十五日明神ニ供ス、其ノ酒デ善悪ヲ試シ、歳ノ豊凶ヲ計ル」と記されている。
 当時三ヶ岡に鎮座し、天正十九年十一月に、徳川家康公より社領三石が寄進されている。特に世計り神事は近隣の人等の篤い崇敬を集めていた。
 新編相模風土記に、「森山明神社鎮守ナリ神躰ハ束帯ノ座像天平勝宝年間良辨僧正勧請スト伝、天平十九年十一月社領三石ヲ寄附セラル、例祭十一月十五日但三十三年ニ當ル年ハ十一月十三日小坪村天王神輿ヲ迎十四日ニ神楽ヲ奏シ當日鶴岡社人、伶人、八乙女 等来テ管弦ヲ奏シ二神輿ヲ舁テ海岸ニ至ル是ヲ神忌ト唱フ」とある。
 海辺の当地に農耕に深い関係のある神事が今日迄伝承されていることは非常に珍しく、この地域の人等が作付をする上で、重要な指針であった証拠であろう。
 明治六年六月村社に列し、同四十一年神饌幣帛供進神社に指定される。
 昭和三十九年 三十三年大祭を記念して、氏子崇敬者の浄財で現在の社殿を改築した。
                    謹白
      宗教法人 森山社


【不明の社】小磯の鼻
 葉山御用邸の海側にある小磯の鼻にあるお社です。祭神等は不明です。赤井鳥居を近くで見ると塩ビパイプで組み立てられているのがわかります。


【(下山口)神明社】葉山町下山口1504
 森山神社からすぐ近くですが、こちらは下山川を隔てた下山口の鎮守です。ここでも来週が例祭とのことで準備の最中でした。


【笠森稲荷神社】葉山町下山口147
 下山川を遡ると笠森稲荷神社がありました。


【(秋谷)熊野神社】横須賀市秋谷5309
 秋谷の子産み石を見下ろす眺めの良いお社です。境内社は、金比羅宮と龍王宮、さらに「大口真神(おおくちのまがみ)」を祀っているのは三峯社でしょうか。


【秋谷神明社】須賀市秋谷2丁目14-12
 秋谷の鎮守、神明社です。境内社は由緒書きとは必ずしも一致していないようですので、要文献調査です。三浦古尋録には『鎮守神明ノ社』とだけ記載されています。



   神明社御由緒
一、御祭神 主神 天照大神(あまてらすおおかみ) 大日孁貴命(おおひめめむちのみこと) 建御名方命(たけみなかたのみこと)
         伊弉冉命(いざなみのみこと) 事代主命(ことしめぬしのみこと)  木花咲耶姫(このはなさくやひめ)
一、御由緒
 当社は、元弘元年(西暦一三三一)に若命基盛が祭神を奉戴し、相州葛原から秋谷へ移り、村民敬崇の守護神となったと伝えられている。以前は「神明宮」と称していたが、安政六年(一八五九)に神社号を許され、以来「秋谷神社神明宮」となった。現在は宗教法人「神明社」となっている。
 現在の社殿は、天保七年(一八三六)に村民の寄進によって再建されたものである。境内の八坂神社の祭礼は天王祭と称し、この日、神輿は海辺の御仮屋に七日間滞在し、その前後には湯立神楽が奉納された。御仮屋の行事は現在のところ行われていない。
一、境内社
 八坂神社、日吉社、稲荷社、六所社、御嶽山神社
一、例祭 月日   行事
 春祭 二月中旬  (祈年祭(としごいのまつり))
 夏祭 七月中旬  (神輿渡御)
 秋祭 十一月中旬 (七五三祭)
一、史跡
 神明社の鳥居の手前右側には、江戸末期に建立された市民文化資産の若命家長屋門がある。


横須賀市指定市民文化資産 ruby>若命家(わかめけ)長屋門
 屋根は瓦ぶきで、壁は漆喰、腰はなまこ壁の長屋門、入口正面に向って左手には納屋、米蔵があり、右手には畳部屋が附属する。建立年代は江戸末期と伝えられる。


【不明の社】横須賀市芦名1丁目5-11
 国道134号線沿いの芦名で不明の社をみかけました。


【鎮守面神社】横須賀市佐島1丁目20
境内社は、日谷枝神社と多数の稲荷社です。『日谷枝』と『日枝』との関係は不明です。本殿の後ろにも稲荷社がありました。


—– 誤字も含めて原文通り —–
 この神社は今から数百年前に先住民が此の地に守護社を建て村の繁栄を祈願し始め以来周辺を鎮守面と地名をつけたものです。御神体には食物を与えて下さるイザナギ・イザナミの(みこと)を拝ぎ村民達は固い絆によって苦楽を共に暮らしてきた風習伝説が私共に教えています。復興を契桟に先祖の代表者が判明されました。暖かく見守って居られると信じ報恩の意を強く復興を決意しました。これからも祭り事をもって先祖の神々の恩に報いたいと社殿内に名記してあります。復興にあたり共賛を賜われた方々と共に報恩の精神を貫く所存でございます。
  平成元年一月吉日


 その他、本日撮影の写真です。


【参考】
 ノシラン Ophiopogon jaburan
 アブラゼミ Graptopsaltria nigrofuscata
 ヒイロタケ Pycnoporus coccineus
 長柄の庚申塔群
 マツバボタン Portulaca grandiflora
 ソテツ Cycas revoluta
 ミヤギノハギ Lespedeza thunbergii subs. thunbergii f. thunbergii
 長者が崎
 子産石(秋谷)
 石塔群(久留和):須賀市秋谷4235
 ノブドウ Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
 立石:秋谷
 カンナ Canna spp.
 多孔菌類(?)
 センニンソウ Clematis terniflora
 ルリフタモジ Tulbaghia violacea
 ガビチョウ Garrulax canorus
 馬頭観音:横須賀市東逸見町4丁目

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