昨年はバスツアーで訪れた埼玉県日高市の巾着田を二人で尋ねました。ヒガンバナの季節はもう殆ど終わりでしたが、心配されていたお天気もなんとかもってくれましたので、近くの日和田山から巾着田の全景を望むことが出来ました。
所在地 日高市大字高麗本郷
刈場坂峠付近に源を発する高麗川の流れは複雑な起伏の山峡を東流し、関東平野に出たところで、南東から北東にその流れの方向を変えます。
この大きな蛇行した姿は、あたかも円を描いたような流れとなって、他で見ることができない珍しい地形を形成しました。
水の流れは、永い歳月をかけ外縁の土地を侵食して急崖をつくり、内側には川原が形成され、その内側は自然堤防となり、自然林の木立が生育しています。。
更にこの内側には上流部から運ばれてきた土砂が堆積し、この土地を利用して古くから水田耕作が営まれていました。
地元の人は、ここを川原田と呼んでおり、この地に市原田、内野、新田、八ヶ下が字として存在し、面積は約22haに及びます。
また、慶長2年(1597年)高麗本郷全域にわたり、検地がおこなわれたことが検地帳に記されており、中世末期には巾着田が耕地化されていたものと推定されます。
上空から見ると、この姿が巾着袋のように見えるので、俗称として「巾着田」と呼ばれるようになりました。日和田山から眺めるとその姿を確認することができます。
日高市・日高市観光協会
天皇皇后両陛下行幸啓記念
平成29年9月20日、天皇皇后両陛下が日高市に行幸啓されました。両陛下は高麗神社ほ参拝後、ここ巾着田曼殊沙華公園を視察され、深紅に染まる満開の曼殊沙華群生地を散策されました。散策中は巾着田の地形や動植物に関心を示され、担当者の説明に耳を傾けられました。途中、両陛下の前をカワセミが飛翔する場面もあり、秋の日高の豊かな自然をご覧いただきました。
平成30年9月吉日
日高市長 谷ヶ崎照雄
【参考】
ヒガンバナ Lycoris radiata
シロバナマンジュシャゲ Lycoris x albiflora
コスモス Cosmos bipinnatus
キバナコスモス Cosmos sulphureus
スイフヨウ Hibiscus mutabilis cv. Versicolor
キンモクセイ Osmanthus fragrans
オクラ Abelmoschus esculentus
コムラサキ Callicarpa dichotoma
シロミノコムラサキ Callicarpa dichotoma f. albifructa
サンショウ Zanthoxylum piperitum
高麗駅前
昼食は阿里山Cafeで
巾着田遠望
巾着田全景
金刀比羅神社
金刀比羅神社二の鳥居下で
昭和天皇皇后両陛下行幸啓記念碑