寄生虫館(目黒)と『きらら舎』(東十条)

 今日は、午前中に目黒寄生虫館に寄った後、注文品を受け取りにきらら舎へ行ってきました。


【参考】〇は初撮影種


 大鳥神社
 イチョウ Ginkgo biloba (大鳥神社神木)
 切支丹灯籠
 オニドコロ Dioscorea tokoro
 コムラサキ Callicarpa dichotoma
〇ホザキナナカマド Sorbaria sorbifolia
〇クジラヒジキムシ Pennella balaenopterae
 ヒトノミ Pulex irritans ♂ (模型:目黒寄生虫館)


 初音ミク(ポカリスエット・コラボ)


 (あずま)軒:残念ながら、店主の足の具合がよくないとのことで閉店中でした。
〇オオクサキビ Panicum dichotomiflorum
 きらら舎
 柏木神社
 ムベ Stauntonia hexaphylla
 アメリカノウゼンカズラ Campsis radicans
 オジギソウ Mimosa pudica
〇リュウキュウアオイ Corculum cardissa (軟体動物門二枚貝綱ザルガイ目)
〇フレヌラソデガイ Frenulina sanguinolenta ビサヤ諸島ボホール島周辺海域産(腕足動物門)
〇トリティシーテス属の一種(フズリナの化石) Triticites sp. (有孔虫門)
 トリティシーテス属は、古生代カシモビアン(Kasimovian):3億700万年前から3億370万年前に生息していた(Ueno,2021)有孔虫で、写真の標本は米国ネブラスカ州で採集されたものをきらら舎でお譲りいただきました。
〇ゼニイシ Marginopora sp.
〇太陽の砂:カルカリナ属の一種の殻 Calcarina sp. 星の砂(ホシズナの殻) Baculogypsina sphaerulata
 形が記憶と異なるので念のため調べたところ、ホシズナとは別種でした。ただし、タイヨウノスナとホシズナの殻を合わせて星の砂と呼ぶこともあるそうですので、一般名としては『星の砂』でも間違いではありません。こちらもきらら舎で購入。


  大鳥神社
     下目黒3-1-2
 この神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征にゆかりがあるといわれるこの地に、大同元年(806)創建された区内最古の神社です。江戸地図として古いものとされる「長禄江戸図」に書かれている古江戸9社の1つで、目黒村の総鎮守でもありました。祭神は日本武尊を主神とし国常立尊(くにとこたちのみこと)弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと)を合祀しています。
 毎年11月に開かれる酉の市は、東京では古いものの1つといわれており、現在も都内では有数の賑いをみせています。この一のいわれは日本書紀に「十月己酉(つちのととり)に日本武尊を遣わして、熊襲を撃つ」とあり、尊の出発日が酉の日であったことから、おこったと伝えられています。
 毎年9月の例大祭には、目黒通りに大小30余基の町みこしが勢揃いします。それとともに社殿では「大々(だいだい)神楽・剣の舞」が奉納されます。11月の酉の市には、「大々神楽・熊手の舞」が神前で舞われます。
 境内には、東京都の天然記念物に指定された「オオアカガシ」の老木や三猿だけの延宝塔、元禄時代(1688~1703)や宝永年間(1704~1710)の屋根付庚申塔など5基の石造物もあります。また、俗に切支丹灯籠といわれる「織部式灯籠」や、天保6年(1835)の酉の市に神楽を奉納した記念碑などもあります。
     平成7年3月
     目黒区教育委員会


東京都指定天然記念物
 大鳥神社のオオアカガシ
    所在地  目黒区下目黒三の一のニ
    指定   昭和三八年三月一九日
    指定解除 平成二四年三月二一日
 大鳥神社境内に生育していたオオアカガシは、基本種のアカガシに比べ非常に大きく、薄い葉を茂らせ、また、雄花穂の花軸はアカガシより太く長く、苞や果実も大きいという特徴からアカガシの変種とみなされました。新変種名の基準となった本樹は、学術上貴重な樹木として、昭和三八年に東京都の天然記念物に指定されました。本樹の枝葉は、現在でもオオウカガシCtclebalnopsis scuta (Thimb.) Oerst. var. megaphylla Hayashi var. nov. のタイプ標本として、国立科学博物館筑波実験植物園に保管されています。
 指定時に樹高約一六メートル、幹周り一・六メートルあった本樹は、生育環境の変化等により昭和五〇年代初め頃から樹勢の衰退がはじまり、数回にわたる樹勢回復事業も実施されましたが、平成一四年枯死が確認されました。またも後継樹育成のため挿し木により増殖も試みましたが、成功せず、平成二四年に指定解除されました。
 ここに説明版を設置し、都内でも学術上貴重な名木が存在したことを後世に伝えるものです。
 平成二四年三月 建設 東京都教育委員会


「御神木」
 年代不詳の昔から武蔵野の名木と知られ昭和5年、熱心な町民運動の末、境内に献木される。昭和20年の空襲に見舞われるも復活した奇跡の大銀杏である。


  大鳥神社御由緒
御祭神 主祭神 日本武尊(やまとたけるのみこと) 景行(けいこう)天皇の皇子で、熊襲討伐、東国の蝦夷を平定
    相殿神(あいどののかみ)
        国常立尊(くにとこたちのみこと) 日本の国開きの神様
        弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと) 日本武尊の妃
  御由緒  例祭 九月九日に近い日曜日
 景行天皇の御代(七一~一三〇)当所に国常立尊を祀った社がありました。景行天皇の皇子である日本武尊は、天皇の命令で熊襲を討ち、その後、東国の蝦夷を平定しました。この東夷征伐の折当社に立寄られ、東夷を平定する祈願をなされ、また部下の「目の病」の治らんことをお願いされたところ、東夷を平定し、部下の目の病も治ったことから、当社を盲神(めくらがみ)と称え、手近に持っておられた十握剣(とつかのつるぎ)を当社に献って神恩に感謝されました。この剣が天武雲剣(あめのたけぐものつるぎ)で、現在当社の社宝となっています。
 東征の後、近江伊吹山の妖賊を討伐になられましたが、病を得て薧ぜられました。日本書紀に「尊の亡骸を伊勢の能褒野(のばの)に葬したところ、その陵より尊の霊が大きな白鳥となられ倭国を指して飛ばれ、倭の琴弾原(ことひきのはら)、河内の舊市邑(ふるいちむら)に留まり、その後、天に上られた」とあり、このことからも日本武尊を鳥明神と申す訳です。当社の社伝によると「尊の霊が当地に白鳥としてあらわれ給い、鳥明神として祀る」とあり、大同元年(八〇六)社殿が造営されました。当社の社紋が鳳の紋を用いているのはこのためです。江戸図として最も古いとされる長禄の江戸図(室町時代)に当社は鳥明神として記載されております。
  酉の市(八つ頭と熊手の由来)
 当社の酉の市は都内でも古く、江戸時代に始まります。酉の市が毎年十一月の「酉の日」に行われるのは、尊の熊襲討伐の出発日が酉の日だった為その日を祭日としました。酉の日の当日、御神前に幣帛として「八つ頭」と「熊手」を奉献します。「八つ頭」は尊が東征の時、八族の各頭目を平定された御功業を具象化したもので、「熊手」は尊が焼津で焼討ちに遭われた時、薙ぎ倒した草を当時武器であった熊手を持ってかき集めさせ、その火を防ぎ、向火(むかえび)をもって賊を平らげ、九死に一生を得た事を偲び奉るためのものです。ここから古来より、「八つ頭」は人の上に立つように出世できるという縁起と結びつき、「熊手」は家内に宝を掻き込むという意味で縁起物として広く信仰を集めました。大鳥神社の社名「おおとり」は、「大取」に通ずる為、宝物を大きく取り込むという商売繁盛開運招福の神様として、多くの人達の信仰を集めております。また、酉の市当日はね社殿において、この縁起のもとになる「開運熊手守」が授与されます。


  切支丹灯籠
 かつて肥前島原藩主松平主殿頭(まつだいらとのものかみ)の下屋敷にあったものと伝えられる。後に境内へ移されたもの。竿石の下部に刻まれた像には足の表現がなく、イエス像を仏像形式に偽装した珍しい型の織部灯籠である。キリシタンへの弾圧と迫害が厳しくなった寛永・正保・慶安の頃から江戸中期にかけて作られたものと考えられる。他の宗教からも大鳥神社は、崇敬の念を持たれていたという事がわかる。


  柏木神社の由緒
 柏木神社は、元享年間(西暦一三二一~一三二四年)に現神谷三丁目の荒川の畔に、伊邪那美命を御祭神とする神谷の総鎮守神として建立されました。
 広く子孫繁栄と家庭円満、和楽を念じ、縁結びの神、安産の神として崇敬されると共に、荒川を行き来する舟の安全を祈る交通安全の神としても有名であった。
 その昔は、社域は広大で神楽殿もあり、樹木の聳える荘厳な森に囲まれ、神谷内外の人々で賑わっていましたがね大東亜戦争が激化するに伴い境内は軍需工場に接収され、昭和十八年十二月ね現神谷一丁目にあった須賀社の御祭神・須佐之男命わ合祀し、現在地に遷宮されました。
 その後、昭和五十四年八月、神谷内外の氏子有志の奉賛により現在の社殿が建立され、令和五年九月、永い歴史を受け継ぎ、創建七百年を迎えました。
  令和五年九月吉日
          宗教法人 柏木神社


【文献】
藤田和彦 (2001) 星砂の生物学、みどりいし、(12)、26-29、URL: https://www.amsl.or.jp/midoriishi/1208.pdf, Accessed: 2024-09-08.
Ueno K (2021) Carboniferous fusuline Foraminifera: taxonomy, regional biostratigraphy, and palaeobiogeographic faunal development, In Lucas SG, Schneider JW, Wang X and Nikolaeva S eds, The Carboniferous Timescale, Geological Society, London, Special Publications, 512, 327–496, DOI: https://doi.org/10.1144/SP512-2021-107, Accessed: 2024-09-08.
University of Florida, human flea, URL: , Accessed: 2024-09-08.

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