植物」カテゴリーアーカイブ

生田緑地(旧向ケ丘遊園)の薔薇苑

 良いお天気に恵まれた今日(2017.5.20)は、生田緑地の薔薇苑を訪ねました。


【参考】
 コバンコナスビ Lysimachia nummularia ‘Aurea’
 オバQとO次郎
 ノイバラ Rosa multiflora
 ロザ ガリカ ‘オフィキナリス’ Rosa gallica ‘Officinalis’
 ロサ キネンシス ‘アルバ’ Rosa chinensis var. alba
 ハマナス Rosa rugosa
 バラ(Rosa spp.)の品種
  つるサラバンド
  桜霞
  アイスバーグ
  コロネーション ストリート
  ガーデン オブ ローゼス
  クンバヤ
  ロイヤル セレブレーション
  ゴルデルゼ
  つるショット シルク
  つるサマー スノー
  レジナ パーチス
  ミセス ハーバード スティーブンス
  マグレディース ピンク
  マダム バタフライ
  つるマリア カラス
  のぞみ
  ゴールデン ラプチュア
  アマリロ
  マリー マーガレット マクブライト
  ダイアモンド ジュビリー
  エクリプス
  アラスカ
  ベター タイムズ
  コンデサ デ サスタゴ
  ビル ド ガン
  エディター マクファーランド
  フレッド ハワード
  パリス マッチ
  シルバー ジュビリー
  丹頂
  ストロベリー ダイキリ
  つるピース
  つるコンフィダンス
  カクテル
  ローザ ムンデ
  ヴィオレーヌ
  ゲイ クルセーダー
  アメリカーナ
  ルーシー クラムフォン
  フリッツ ティデマン
  ロエロフ ブイスマン
  レッド ライオン
  ピーター フランケンフェルト
  ゴールデン オフェリア
  フランシーヌ
  バヤゾ
  コルデス パーフェクタ
  クローネンブルグ
  マノラ
  ヘレン スコーエン
  グランド スラム
  ベルベッド タイムス
  トラディッション
  コンラッド アデナウアー ローズ
  ピエール ド ロンサール
  つる聖火
  メサージュ
  シンセラ
  ホワイト クリスマス
  ルバイヤット
  オクラホマ
  ランデブー
  グレース ドゥ モナコ
  プリマ バレリーナ
  ウェスタン サン
  ミシェル メイアン
  ジョン F. ケネディ
  ホワイト プリンス
  クリムソン デューク
  ミロード
  ヘルツ アス
  ミスター リンカーン
  ドリス タイスターマン
  ファースト ブラッシュ
  熱情
  プレイボーイ
  プリンセス ド モナコ
  ピース
  ドフト ゴールド
  チャールストン
  ランドラ
  ニーナ アナニアシビリ
  つるピンキー
  チェシャー
  トワイス インナ ブルームーン
  はまみらい
  グランデ アモーレ
  サンダンス
  スペルバウンド
  タンジェリーナ
  ブルー フォー ユー
  ブルー ランブラー
  天の川
  ヨーク アンド ランカスター
  ドゥシェス ドゥ モンテベロ
  ラ ヴィ ドゥ ブリュッセル
  マダム アルディー
  キャトル セゾン
  アルバ マキシマ
  シャポー ドゥ ナポレオン
  ラ ノブレス
  ケーニギン フォン デンマーク
  ヴィヴィッド
  サレット
  キャスリン ハロップ
  ラ レーヌ ビクトリア
  フェリンベルク
  オノリーヌ ドゥ ブラバン
  オールド ブラッシュ
  フランシス ドゥ ブリュイ
  レディ ヒリンドン
  つるサマー スノー
  フェリシア
  グルス アン テプリッツ (日光)
  バレリーナ
  ルイ14世
  カウンティ フェアー
  アラン ブランシャール
  クレプスキュール
  カミュ
  ファンタン ラトゥール
  イエスタディ
  ユメオトメ
  ペレニアル ブルー
  宮城野
  ウィミー
  ブランシュ マルラン
  芳醇
  マダム ヴィオレ
  ブルームーン
  ビバリー
  キャラメル アンティーク
  花音(かのん)
  ミラマーレ
  レベッカ
  ドリス タイスターマン
  エルフ
  ロブロイ
  ミセス オークリー フィッシャー
  カウンティ フェア
  デンティー ベス
  サラバンド
  ベスビアス
  ライラック チャーム
  ウォーム ウィシズ
  つるクリストファー ストーン
  つるミセス ピエール S. デュポン
  メルヘンランド
  つるソラヤ
  スパニッシュ ビューティー
  エミリー ルイーズ
  アダム ローズ
  プレイガール
  アーサー ベル
  リリー マルレーン
  ホット チョコレート
  グラッド タイディングス
  ハーベスト フェイヤー
  アンバー クイーン
  コティリオン
  ザ ショフィールド ローズ
  ゴールデン フラッシュ
  トルナード
  グランド プライズ
  ハンキー パンキー
  シンギン イン ザ レイン
  ゴールド リーフ
  ファビュラス
  クリス ビアードショウ
  ハロゲート ローズ
  ホワイト マスターピース
  ブレーズ オブ グローリー
  グラハム トーマス
  ル ビジュー
  パテル カポルヨン
  ラムカン
  ヘルムット シュミット
  ジーナ ロロブリジーダ
  ドフト ゴールド
  ピース
  サルタン カブース
  クイーン エリザベス
  プリンセス ミチコ
  プリンセス サヤコ
  プリンセス ノブコ
  プリンセス 三笠
  マーメイド
  ロイヤル スカーレット
  ライラック ローズ
  新雪
  ロザンナ
  クイーン オブ スウェーデン
  タモラ
  コンテ デ シャンパーニュ
  チャールズ ダーウィン
  レディ オブ メギンテ
  ウィズリー
  L. D. ブレイスウェイト
  ゴールデン セレブレーション
  ワイルドイブ
  ザ ダーク レディ
  アンヌ ボレイン
  スキャボロ フェア
  シスター エリザベス
  リッチフィールド エンジェル
  セプタード アイル
  シャルロット
  ボウベルズ
  ミスター リンカーン
  スペックス イエロー
  パフューム ディライト
  ローラ ’81
  エクスプロワ
  シュネーバルツァー
  ピンク パンサー
  アーティストリー
  パパ メイアン
  アンジェラ
  ウィンナー チャーム
  レディ ローズ
  ブラック バカラ
  ガーデン パーティ
  ジャスト ジョーイ
  パスカリ
  天津乙女(あまつおとめ)
  アプリコット キャンディ
  チャールストン
  レッド ホット
  グリーノールズ グローリー
  ダニー ボーイ
  ノスタルジー
  アシュラム
  ヒストリー
  のぞみ
  モールバン ヒルズ
  サン スプリンクルズ
  シューティング スター
  プチ ホーリー
  エールフランス

与野公園のバラ園

 実家に行った帰りに与野公園のバラ園に寄ってみました。その道すがら、セイヨウヒルガオをみかけました。


【参考】
 与野公園バラ園中央のブロンズ像『
 ハマナス Rosa rugosa (白花)
 セイヨウヒルガオ Convolvulus arvensis
 キツネアザミ Hemisteptia lyrata
 バラ Rosa
  ’ピーチ ドリフト’
  ’レッド ドリフト’
  ’ピンク ドリフト’
  ’ゲーテ ローズ’
  ’オスカル フランソワ’
  ’ロザリー ラ モリエール’
  ’フェルゼン伯爵’
  ’マダム サチ’
  ’新雪(Fesh Snow)’
  ’フラウ ホレ’
  ’杏奈(あんな)
  ’レッド クイーン’
  ’キャラミア’
  ’ラ ペルラ’
  ’乾杯’
  ’ピエール カルダン’
  ’桜貝’
  ’早春’
  ’エンチャンティッド イブニング’
  ’ブラック バッカラ’
  ’月光’
  ’エバーゴールド’
  ’春風’
  ’グラハムトーマス’
  ’羽衣’
  ’ルーピング’
  ’サハラ’98’
  ’シェアマジック’
  ’プリンセス チチブ’
  ’正雪(まさゆき)
  ’バイオリーナ’
  ’薫乃(かおるの)
  ’ハーモニー’
  ’スプリング コサージュ’
  ’バイオレット・ローズ’
  ’ハマナス・ジャパン’
  ’ピース’
  ’ローズ ふくやま’
  ’ウィミィ’
  ’緑光(りょくこう)
  ’ストロベリー ダイキリ’
  ’ミス・しまだ’
  ’ムービースター’
  ’銀嶺(ぎんれい)
  ’ビクトル ユーゴ’
  ’マダム ヴィオレ’
  ’サンダンス’
  ’アロマテラピー’
  ’サラバンド’

ギンランを見つけました

連休最後となった今日、金沢区の釜利谷でギンラン(Cephalanthera erectra)を見つけました。コナラを主体とする雑木林の尾根筋で、10個体ほどが丁度花期を迎えていました。埋立地ではない場所で初めて撮影できたこの写真を見ると、昨年からこの界隈でよくみかけるクゲヌマラン(C. longifolia)と思われる植物とは明らかに違っており、花に明らかな距を持っているだけでなく、葉もこちらのほうが幅広で寧ろキンラン(C. falcata)に近いように見えました。花期もギンランのほうが少なくとも1週間は遅くなるようです。

【参考】
2017.5.1 ギンラン類似種、そしてキンラン
2017.4.25 今年のクゲヌマラン(類似種?)
2016.5.15 金沢区に生育するクゲヌマランあるいはギンラン類似種

【本日の主な経路】
追浜-傍示堂-谷津浅間神社-能見堂跡-氷取沢-氷取沢緑地-円海山(153.3m)-手子神社-六浦-追浜

以下、本日撮影の主な写真です。


【参考】
傍示堂
イソトマ Isotoma axillaris
ツボスミレ Viola verecunda
ギンラン (Cephalanthera erectra)
赤井不動尊
ナルコユリ Polygonatum falcatum
金澤八景根元地碑
タニウツギ Weigela hortensis
国土交通省円海山無線中継所
NKH円海山FM放送所
円海山(153.3m)山頂
馬頭観音
円海山の鉄塔


【浅間神社石段改修竣工記念】

浅間神社石段改修竣工記念碑

御祭神木花開耶姫(このはなさくやひめ)
神代紀に(いはく)、天孫の曰はく、(いまし)(はら)める所の者は、吾が子にあらじとのたまふ。木花開耶姫(このはなさくやひめ)忿(いか)り恨みまつりて(いは)く、(やっこ)(はら)めるところ、若し天孫の(みこ)にあらずば、必ずまさに()け滅びなむ。(まこと)に天孫の(みこ)ならば火も(そこな)ふこと能はじといふ。即ち無戸室(うつむろ)を作りて、其の(なか)に入り(こも)り、火を()けて(むろ)を焼く。煙の内より三子生ず。火、少しも害ふ所なし。ゆえに、安産を称へ奉り、(ならび)に火災を除き、無實の難を救う守護神なり。従って保食神(うけもちのかみ)より五穀を傳へ、狭名田(さなだ)の稲を以て天甜酒(うつのたむさけ)(かも)す。又(神虫)(かいこ)を養ひて神の御衣を織る。故に五穀成就、酒造養(神虫)(ようさん)守護の御神なり。
○○書(署名は読み取れず)
注:(神虫)は神と虫を上下に配した一文字。
  雥(隹x3)は「群がった鳥」の意であり、『焦』の異字体『𤓪()げる』の誤用か。
  木花開耶姫(このはなさくやひめ):  大山祇神(おおやまつみのかみ)(むすめ)
  天孫(すめみま):  天照大神(あまてらすおおみのかみ)の孫、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)。皇孫とも。
  三子:  火闌降命(ほのすそりのみこと) ・ 彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと) ・ 火明命(ほあかりのみこと)の三柱。


   傍示堂(ほじどう)の石塔群
 昔、このあたりは天神山脈が東西に連なって、和田山・室ノ木に達する険しい山道でした。その尾根道の峠を南北に貫く小径が「浦賀道」で、その小径の傍らに、古くから五輪塔・地蔵・庚申塔が祀られていました。
 特にこの場所は、浦郷村(現在の追浜)六浦庄村(金沢区)の村境いである事と又、相模・武蔵の國境いでもありましたので、隣村から悪人や、病気が入らぬよう、そして自身の長寿を祈ったのが、ここの石塔群です。
 六体揃った舟型の石の中にお地蔵さまが彫られている「六地蔵」とお首が落ちて見るからに痛々しい「六地蔵」がありますが、「六地蔵信仰」は人間の死後、六道(天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄)を輪廻転生すると言われ、自身と亡者の死後の幸せを願ったものでありましょう。
 「庚申塔」は、人間が穀物を食べるようになり、穀物のなかに住んでいる「三尸(さんし)の虫」が人間の体内に入り、その行動を監視します。
 そして十干十二支で言う「庚申(かのえさる)」の日、その人間が眠りに入った時に体内から飛び去って、「天帝」にその人間の悪事を報告します。
 そのために「庚申」の日は「三尸の虫」が自分の体内から飛び去らないように「講」を造ったりして夜を徹します。
 「講」を続ける事三十三回を一座として、その折ふしに庚申塔を建てます。
 「五輪塔」は鎌倉・室町時代に建てられたものが多く、宇宙の五大要素の空・風・火・水・地を表現しています。正面には「梵字」が彫られています。
 ここに祀られている「五輪塔」は約六百年前のもので四面に「梵字」が彫られている大変貴重なものです。
    平成八年二月
               追浜地域文化振興懇話会

大楠山から武山へ

 今日は、横須賀の最高峰である大楠山(242m)に加えて武山(200m)近辺を訪ねました。
 後で見てみると栽培が禁止されている種の写真もあったようですので、撮影場所はシークレットです。大津あたりで日も暮れたので、県立大学からは京急利用で帰途につきました。


【主な経路】
 追浜-浜見台-船越-十三峠-塚山公園-大楠山(242m)-佐島しおさいトンネル-小田和湾-長坂-武山(200m)-大塚山(砲台山)(204m)-三浦富士(182.9m)-長沢-久里浜-大津-県立大学駅
【参考】
 オヤブジラミ Torilis scabra
 ゲンペイコギク Erigeron karvinskianus
 ツタバウンラン Cymbalaria muralis
 ナニワイバラ Rosa laevigata
 ウスベニアオイ Malva sylvestris
 アヤメ Iris sanguinea
 馬頭観音(田浦)
 キリ Paulownia tomentosa
 ハナウド Heracleum sphondylium var. nipponicum
 アツミゲシ Papaver setigerum
 モモイロヒルザキツキミソウ Oenothera speciosa
 マルバウツギ Deutzia scabra
 コウゾ Broussonetia kazinoki × B. papyrifera
 クサイチゴ Rubus hirsutus
 ウワバミソウ elatostema umbellatum
 コクサギ Orixa japonica
 ニリンソウ Anemone flaccida
 大楠山山頂(242m)
 ミズキ Cornus controversa var. controversa Syn. Swida controversa>
 佐島しおさいトンネル
 ハマダイコン Raphanus sativus
 佐島漁港
 マツバギク Lampranthus spectabilis
 オランダガラシ Nasturtium officinale
 躑躅園之碑:武山(200m)
 ホウチャクソウ Disporum sessile
 大塚山(砲台山)204m
 三浦富士(182.9m)
 浅間神社若宮
 尻こすり坂開削記念碑
 オオデマリ Viburnum plicatum
 アイスランドポピー Papaver nudicaule
 JR久里浜駅前のプラタナス Platanus spp.【かまくらと三浦半島の古木・名木50選】
 井田の里の庚申塔群
 大津の夕景
 大津陣屋石橋


(しっ)こすり坂開削記念碑】
 この碑は頭と左肩が欠けている。頭には神奈川県令沖守固(もりかた)の篆額「萬世永頼」の言葉がのっていたが、何回かの移碑で欠けた。明治十七年(1884年)急な坂道だった山道を切り崩し、明治十八年十二月竣工を記念した碑である。神奈川県大書記官田沼健の撰文で、筆者は八幡の名主節操こと長島尚賢(なおかた)である。
 現在碑の位置は頂上より下った位置にあるが、裏手の山を登ると牛頭観音の碑が建っているところがあり、当時の山道らしいふみ固められた跡がある。ここから下を見るといかに急坂であったかが想像できる。工費五千円、三万人がこの工事に関わった。地方の事業としては一大事業で、浦賀から久里浜を通り三崎に至る三崎街道の要所であった。裏面の発起人が三浦半島全域にわたることからもうかがい知る事が出来る。尻こすり坂の所縁や先人の苦労を偲んで欲しい斯里古須利坂開鑿記念碑である。
 平成十七年三月 久里浜地域文化振興懇話会
注:『節操』は『雪操』であるらしい。

【庚申塔について】(根岸二丁目)
 この地、井田の里の庚申塔由来記には、昔から悪疫・災害の因が悪霊の仕業と信じられていた時代、その悪霊をとり除く目的で青面金剛を祀り鎮護しようとした、とある。
 青面金剛は、庚申塔の主尊であり、厳めしい憤怒相の浮彫の像や、青面金剛の文字として刻まれたものがある。日月瑞雲や三猿が刻まれているものもあり、これらはともに五穀豊穣・悪疫退散のご利益があるとして信仰されてきた。
 里人は現世安穏・来世安楽・子孫長栄を祈念して塔を建てた。天和元年(1861)から大正□年までのものが十九基現存する。
 平成二年二月 大津地域文化振興懇話会

【大津陣屋石橋】(大津中学校)
 この石橋は、もと横須賀刑務所正門前官舎の傍に有ったもので、旧大津陣屋構内に掛けられていた遺構のひとつです。
 大津陣屋は天保十四年(1843)に沿岸防備のため築造されたもので、川越、熊本、佐倉などの諸藩が代々詰めていました。慶応三年、浦賀奉行の管轄となりましたが、明治元年に陣屋は廃止されました。
 石橋は昭和五十三年刑務所が移転するさいし、はずされましたが、新たにこの場所に設置されたものです。
 現在、陣屋を物語る遺構として、この地に残された唯一のもので、貴重な郷土の文化財といえます。

金沢界隈を散策

 今日は近場を家内と散策。初めて見かけた、ハコベホオズキは、神奈川県植物誌にもSalpichroa rhomboideaとして記載のある帰化植物でした。


【参考】
 ヤセウツボ Orobanche minor
 エノキ Celtis sinensis
 ニワゼキショウ Sisyrinchium rosulatum
 ムラサキツメクサ Trifolium pratense
 タニウツギ Weigela hortensis
 クゲヌマラン Cephalanthera longifolia
 ハコベホオズキ Salpichroa origanifolia
 八重咲チューリップ・アンジェリケ Tulipa ‘Angelique’
【参考文献】
 神奈川県植物誌調査会(1988)ハコベホオズキ、in 神奈川県植物誌1988、p.1118.

薔薇の季節には早すぎて……

 良い天気に恵まれた本日は、バラを見に鎌倉文学館を訪ねました。約200品種あるという園芸品種のうち開花が始まっているのはごく一部でしたが、ナニワイバラがちょうど見ごろとなっていました。


【参考】
 ナニワイバラ Rosa laevigata
 バラ
  ヘレン・トローベル Rosa ‘Helene traubel’
  マスコット77 Rosa ‘Mascotte ’77’
  オクラホマ Rosa ‘Oklahom’
  コンフィダンス Rosa ‘Confidence’
  カーディナル Rosa ‘Kardinal’
  グランド・マスターピース Rosa ‘Grand Masterpiece
  荒城の月 Rosa ‘Kojo no Tsukil’
  アルティシモ Rosa ‘Altissimo’

【今日の主な経路】
追浜-六浦-鼻欠地蔵-朝夷奈(あさいな)切通-熊野神社-大刀洗水-十二所-明石橋-久木大池公園-子ども自然ふれあいの森-大切岸-まんだら堂やぐら群-八雲神社-祇園山ハイキングコース-由比ガ浜六地蔵-鎌倉文学館-長谷大谷戸-佐助-小町通-鎌倉宮-永福寺(ようふくじ)跡-天園ハイキングコース-鎌倉霊園-朝比奈-鼻欠地蔵-六浦-追浜

 以下、本日撮影の写真です。


 カヤ Torreya nucifera (朝比奈)
 石塔群 (朝比奈)
 井戸の由来(熊野神社)
 熊野神社
 朝夷奈切通碑
 大刀洗水
 ノダフジ Wisteria floribunda
 セリバヒエンソウ Delphinium anthriscifolium
 シャガ Iris japonica
 ヒメオドリコソウ Lamium purpureum
 キブシ Stachyurus praecox
 シラフジ Wisteria brachybotrys f. alba
 ヤマグワ Morus australis
 トベラ Pittosporum tobira
 野仏
 稲荷狐
 雲海に富岳
 ヤマツツジ Rhododendron kaempferi
 シャリンバイ Rhaphiolepis indica
 石廟2基(名越)
 まんだら堂やぐら群
 普賢象(ふげんぞう)Cerasus Sato-zakura group ‘Arbo-rosea’
 ヒラドツツジ Rhododendron × pulchrum
 飛蝶 アオスジアゲハ Graphium sarpedon
 カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
 オオヂシバリ Ixeris japonica
 高時腹切りやぐら
 シラユキゲシ Eomecon chionantha
 青砥藤綱奮蹟碑
 加茂歯科
 Regard lointain(遠望):高田(たかた)博厚(ひろあつ)作(鎌倉文学館)
 河津桜(かわづざくら)Cerasus x kanzakura ‘Kawazu-zakura’(鎌倉文学館)
 マサキ Euonymus japonicus(鎌倉文学館)
 鎌倉文学館
 クサノオウ Chelidonium majus
 貝吹地蔵尊
 ナツトウダイ Euphorbia sieboldiana
 アイスランドポピー Papaver nudicaule
 キバナイペ Handroanthus chrysotrichus, Syn. Tabebuia chrysotricha ‘Gold Tree’ (or ‘Gold Trumpet Tree’)(六浦白梅公園)
 稲荷社(雷神社境内社)
 ナワシロイチゴ Rubus parvifolius

【井戸の由来】
 昭和初期、此の権現山台地の崖にきれいな水脈を見つけ。氏子で石工を業とする、森 為吉に依り井戸が掘られ、以来この水は、熊野神社例大祭の湯立神楽に使われたり、日々参詣時、手水としても便利に多用されております。
 掘削施工者森為吉1865-1940
 氏子   森 宏憲
 為吉の孫 森 利郎
 平成二十年六月吉日健之

【朝夷奈切通】
 鎌倉七口の一にして、鎌倉より六浦へ通ずる要衝に當り、大切通小切通の二つあり。土俗に朝夷奈三郎義秀一夜の内に切抜たるを以て其名ありと傳えらるるも、東鑑に仁治元年(皇紀1900)十一月鎌倉六浦間道路開鑿の議定あり。翌二年四月經榮の事始ありて、執権北條泰時其時に監臨し諸人群集し、各圡石を運びしこと見ゆるに徴し、此切通は即ち其當時に於て開通せしものと思料せらる。
  昭和十六年三月建 鎌倉市青年団

【青砥藤綱奮蹟】
 太平記によれば藤綱は北條時宗貞時の二代に仕えて引付衆に列なりし人なるが、嘗て夜に入り出仕の際、誤って銭十文を滑川に墜つ。五十文の續松贖い水中を照らして銭を捜し竟に之を得たり。時に人々小利大損哉と之を嘲る。藤綱は「十文は小なりと雖、之を失えば天下の貨を損せん。五十文は我に損なりと雖、亦人に益す」上曰を訓せしという。即ち其の物語は此の邊に於て演ぜられしものならんと傳えらる。
  昭和十三年三月建 鎌倉市青年団

師子王と鳴狐

 今日は、中学時代に剣道部に所属していた双子のリクエストで、平安、鎌倉時代の刀剣を見に、国立博物館へ行ってきました。

太刀 大和物(無銘、号:師子王(ししおう))12世紀
 源頼政が(ぬえ)を退治し、天皇より賜ったとされる太刀である。(しのぎ)が高く、細身で腰反りが強くついた姿は平安時代後期の古風な太刀姿で、()は柾目がかかったものとなり、刃文(はもん)匂口(においくち)のしまった直刃(すぐは)となる。総体に大和鍛冶の特徴がよく示された作品である。
 Legend tells that this sword was giving by the emperor to a warrior who defeated a mythical monster. The sword’s name denotes a beautified name for lions.

刀 粟田口(あわたぐち)国吉(くによし)(銘:左兵衛尉藤原国吉、号:鳴狐(なきぎつね))13世紀
 短刀を大きくして反りをつけたような姿で、鎌倉時代の打刀(うちがたな)と考えられる作品で、精緻な地金(じがね)と直線的な刃文(はもん)粟田口(あわたぐち)派の特色を示している。国吉は則国の子と伝え、銘から国吉は藤原氏で左兵衛尉(さひょうえのじょう)を称していたことが知られる。鳴狐(なきぎつね)の号の由来は明らかでないが、山形藩の秋元家に伝来した。
 This work was created by Kuniyoshi, a prominent swordsmith of the Awataguchi school based in Kyoto. The blade features a beautiful texture reminiscent of fine wood grain, imbuing this sword with an elegant air.

 以下は、本日撮影のその他の写真です。帰りは横浜から家族と別行動で杉田まで歩いてみました。横浜公園では遅咲きのチューリップが少しだけ咲き残っていました。


【参考】
 横浜公園のチューリップ (2016年4月10日)
 ユリノキ Liriodendron tulipifera
 大黒牙彫(げちょう)根付
 十二神将立像(横須賀曹源寺)
 兼六園菊桜(けんろくえんきくざくら)Cerasus Sato-zakura Group ‘Sphaerantha’
 ニリンソウ Anemone flaccida
 アメ屋横丁
 不忍池
 ベニバナシャリンバイ Rhaphiolepis x delacourii
 カラタネオガタマ Magnolia figo Syn. Michelia figo
 海鳥達の風、峯田義郎 作
 Garden Necklace YOKOHAMA 2017
 ネメシア Nemesia sp.
 チューリップ Tulipa gesneriana
   バレリーナ
   バラード
   ハウステンボス
   トリドーネ
   シティーオブバンクーバー
 ベニバナトチノキ Aesculus x carnea
 横浜橋通商店街
 浜マーケット
 屛風ヶ浦村役場跡碑

ギンラン類似種、そしてキンラン

今日は、連休の谷間でそれほど忙しくはないので定時で退社、あたりを散策してみました。昨年から気になっているクゲヌマラン(Cephalanthera longifolia)と思われるギンラン類似種ですが、金沢区沿岸部の埋め立て地に広く分布していることを改めて確認しました。一方、ギンランは見当たらず、キンラン(C. falcata)は二株みつけました。


【参考】
 ギンラン Cephalanthera erectra、キンラン C. falcata、クゲヌマラン C. longifolia
 2018年5月26日 金沢区に生育するギンラン属の実
 2017年4月25日 今年のクゲヌマラン(類似種?)
 2016年5月15日 金沢区に生育するクゲヌマランあるいはギンラン類似種
 2019年5月5日 ササバギンラン キンラン
 2025年4月20日 クゲヌマラン:南区
 2025年4月22日 クゲヌマラン:神奈川区


【ギンラン類似種に関するまとめ】
この地区での存在に気付いたのが昨年の花期の終盤で結構珍しいものをみつけたと思っていたのが、今年はかなり広く分布していることを確認したギンラン類似種(クゲヌマラン?)についてわかってることをまとめておきます。

  • 花期は4月下旬から5月上旬
    (2017年5月7日には、ほぼ花期は終わっていた。一方近隣のギンランは花期の最中だった。)
  • ギンランに似ているが、花には殆ど距がない。
  • 草丈は10cmから20cm程度のことが多いが、時として30cmを超えることもあり、また5cmくらいで一花のみをつけている個体もある。
  • 確認できた場所は、30年ほど前までに埋め立てられた工業団地、住宅地、および公園。
  • 確認できた場所は、定期的に人の手が入っており、少なくとも年一度は下刈りされていると思われる。
  • 2013年の春に、この植物の可能性がある個体を、鷹取山の鉄塔管理道のどこかで見たが、写真や形態記録など残さなかった。
  • 今のところ、埋立地以外では確認できていない。
  • 水分条件は水はけが良くやや乾いた土地を好み、窪地、湿地等では見られない。
  • 周囲の状況からみて、人が意図的に植えた可能性のある場所は殆どない。
  • 広葉樹の林床に生じる。少なくとも5m以内に必ず高木が生えている。
  • 原記載標本が採取された環境である松林に生じている例は確認できていない。
  • 針葉樹としては、一例のみビャクシンの樹下に生えていたが、近くには広葉樹も生えていた。
  • 周辺樹種はサクラ、スダジイ、ヤマモモ、タブ、ケヤキ等々様々で、それらの混交の時もある。
  • 光条件は様々で、かなり暗い林内から辺縁の舗道近くにも生えている。
  • 落葉樹下とは限らず、常緑樹下にも生ずるので、カタクリのような春蜉蝣とは思えない。
  • チガヤ、ススキ、セイタカアワダチソウなどの日向を好み群生する草本が侵入した場所では確認できない。
  • 近辺で典型的な形態のギンランおよびササバギンランは確認できていない。
  • 草丈30cmを超える個体では20花近くがついており、ササバギンランを思わせる葉をしている。ただし、この様な個体でも花に距はない。
  • 松林に依存しないことを除いて、この植物をクゲヌマランと呼んではいけない理由(証拠)はない。

結論を出すには早いのですが、この植物はクゲヌマランといってもよさそうです。もうすぐ花期が終わってしまいますが、引き続きこの地区でギンラン、ササバギンランを探して比較できればと思います。


 逸出と思われるツリガネヅイセン(Hyacinthoides spp.)もみかけました。

牛島の藤は……

 ゴールデンウィーク前半の今日、牛島の藤を見に行ってきました。樹齢1200年とも言われる最も古い藤は今でも健在で、ノダフジ(Wisteria floribunda)とばかり思っていたのですが、案内板によると右巻きだそうです。花序が長すぎることは気になりますが、西日本では普通種のヤマフジ(Wisteria brachybotrys)なのかも知れません。


【注】(2017.5.1.加筆)
 案内板の年代が昭和47年となっており今から45年前になりますが、この頃、我が国での植物螺旋の定義が、牧野富太郎により記載された『アサガオは左巻き』から木原均が提唱した『アサガオは右巻き』に正されたことに気づきました。現在の定義では、ノダフジは左巻き、ヤマフジ、アサガオは右巻きですが、今から半世紀近く前に設置された案内板ですので『このフジはノダフジと同じ巻き方(当時の右巻き)だが、ヤマフジほどには葉の裏の毛が多くない』と言っている可能性があります。
 残念ながらつるの巻いている箇所は確認していません。青色が鮮やかな花色はヤマフジを思わせますが、長い花序は明らかにノダフジですので、恐らくノダフジ(W. floribunda)の一品種なのでしょう。

【案内板より】
国指定特別天然記念物
牛島の藤案内
 この藤は、樹齢約千年といわれる古藤で、山藤に似ている。つるは右巻きで毛がない変種といわれ、全国一をほこる。根のまわりは十平方メートルもある。明治のころは、三メートルちかい花序をつけていた。藤棚は七百平方メートルの面積がある。園内にはおなじ藤が二本ある。毎年五月はじめに藤紫色の花をひらき美しいながめは関東一といわれている。昭和三年一月十八日国の天然記念物、昭和三十年八月二十二日文化財保護法により特別天然記念物の指定をうける。
藤の伝説
 むかし、柳原で農家の娘が長い間病気で苦しんでいた。旅僧から娘の病気は生垣の中にある藤を寺に納めるとよくなるといわれたので、藤を寺の境内に移し植えたところ病気は治ったという。この寺は蓮花院といわれ今はないが、藤だけが残されてそのあとをしのばせている。
 昭和四十七年三月
     埼玉県教育委員会
     春日部市教育委員会
     春日部市 関根石材施工

鷹取山から長柄桜山古墳へ

 連休初日の今日、鷹取山を超え、桜山を経て、相模湾のほうまで歩いてみました。


【参考】
 ウマノアシガタ Ranunculus japonics
 ムラサキツユクサ Tradescantia ohiensis
 ハナアロエ Bulbine frutescens
 メマツヨイグサ Oenothera biennis
 シラユキゲシ Eomecon chionantha
 クサイチゴ Rubus hirsutus
 ホタルカズラ Lithospermum zollingeri
 ゲンペコイギク Erigeron Karvinskianus
 ヤマツツジ Rhododendron kaempferi
 コゴメウツギ Stephanandra incisa
 シラスゲ Carex duniana
 ノハカタカラクサ Tradescantia flumiensis
 カマツカ Pourthiaea villosa
 ガマズミ Michelia figo
 ムラサキケマン Corydalis incisa
 ヤマブキ Kerria japonica
 カタクリ Erythronium japonicum
 ノダフジ Wisteria floribunda
 カンアオイ Asarum nipponicum
 ヤマグワ Morus australis
 鷹取山親不知
 三浦薬師如来酉年開帳-神武寺
 子育て地蔵尊-神武寺
 イワタバコ Conandron ramondioides
 タチツボスミレ Viola grypoceras
 ハルジオン Erigeron philadelphicus
 ユウゲショウ Oenothera rosea
 モッコウバラ Rosa banksiae f. Alboplena
 シラン Bletilla striata
 普賢象(ふげんぞう)Cerasus Sato-zakura group ‘Alborosea’
 ショカッサイ Orychophragmus violaceus
 シャガ Iris japonica
 シバザクラ Phlox subulata
 タツナミソウ Scutellaria indica
 ホウチャクソウ Disporum sessile
 キランソウ Ajuga decumbens
 江の島(長柄桜山古墳群二号墳より)
 キバナアマ Reinwardtia indica
 フリージア Freesia refracta
 ヤマアイ Mercurialis leiocarpa
 タイワンリス Callosciurus erythraeus
 ボラ Mugil cephalus
 クサフグ Takifugu niphobles
 キバナイペ Handroanthus chrysotrichus, Syn. Tabebuia chrysotricha ‘Gold Tree’ (or ‘Gold Trumpet Tree’)
 セイヨウキランソウ Ajuga reptans