町屋神社、琵琶島弁天社

【町屋神社】
 旧名は牛頭天王社で、洲崎神社境内の天王社が御旅所となっています。


    町屋神社由緒
御祭神 素戔嗚尊/須佐之男命(スサノオノミコト)
 当社は地元の言い伝えに寄れば、大阪城落城後、豊臣側の家臣が元和元年(一六一五年)この地に移り住み、牛頭天王(ゴズテンノウ)を祭ったのが起源とされています。
 牛頭天王は八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治して有名な素戔嗚尊の別名で、京都祇園の八坂神社がその本社です。
 自然界、人間界の罪やけがれや悪い病気を追い払って、人々の生活を守ってくれる神様です。
 文化六年(一八〇九年)四月、町屋と洲崎の両村が協議し、天王社を二社に分け祀ってきました。
 しかし、明治二年(一八〇九年)神仏分離令により、天王社を町屋神社に改称し、氏子区域を町屋地域に限定しました。
 社殿は、宝暦九年(一七五九年)改築されましたが、現在の社殿は関東大震災後に再建されました。
 七月の祭礼で御神殿が氏子町内を巡幸する天王祭は金沢地方ではこの町屋神社が最初と言われています。
 昔、御神輿の上に取り付けられた鳳凰は、今でも宝物として大切に保存されていますが古老によれば運慶の作と言い伝えられています。
祭日
 夏季例大祭      七月六日
 天王祭        七月中旬
 秋季例大祭(湯立神楽) 九月十三日
               町屋町内会
               町屋神社


【琵琶島神社】
 横濱金澤七福神の弁財天を祀ったお社です。境内には横浜市指定の名木古木のビャクシン(201727)があります。

  琵琶島神社
御祭神 市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)
由緒 源頼朝公の御台所北條政子が、深く信仰した近江国の竹生島弁財天を勧請し瀬戸神社々頭の海中に島を築いて祀ったと伝える。島の形が琵琶に似ていたので琵琶島弁財天と呼ばれた。室町時代には舟寄弁財天とも称し、又、御神体が立像であるところから、政子の出世に因んで江戸時代には立身弁財天の信仰を集めた。
例祭 五月十五日 神幸式
 瀬戸神社例大祭に引続き、本社の神輿が琵琶島に渡御し社前で神楽が奏される。

柏槙(びゃくしん) 参道両側の枯れ木は柏槙の名木で、延宝年間の高潮に冠水して立ち枯れたまゝ腐食せず、三百年前の古趣を今に遺している。


  福石
源頼朝公、当社参拜の折、この石に服を掛け、海水で禊祓したので服石とも呼ぶ。古來この石の前で物を拾ふ時は福を授かる故に福石と稱す。
 昭和五十四年五月
 瀬戸神社御鎮座八百年記念健之

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