今日は実家を訪ねた折に、大宮から与野へと辿ってみました。
【土手町の椎の木】大宮区土手町1丁目32
かつて中山道の宿場町として栄えた大宮宿の目印だったといわれるスダジイ2本です。小学校中学校時代の友人宅がすぐ近くなのですが、大宮に住んでいた当時は気づきもせず前を何度も通り過ぎていました。今もそれほど目立つわけではありませんが、グーグルマップの航空写真で確認すると、多子稲荷の社叢林と並んで、この地の重要な遺された自然であることがわかります。
【大宮公園】
大宮公園は、明治初期から整備されてきた県営公園で、現在では昭和末期から平成初期に整備された第二公園、第三公園と共に近隣から多くの人が訪れる緑地帯となっています。
【アカシデ】大宮区高鼻町4丁目
少なくとも50年前には既にそこにあり、面白い形ではありましたがそれほど重要とは思っていなかった樹ですが、最近になって囲いや説明板が設けられました。以前はこの木の近くでオナガの群れが騒いでいたのを覚えています。
アカシデ カバノキ科
アカシデは樹高10~15mになる落葉高木で、北海道南部から九州、朝鮮半島に分布しています。低地から丘陵地の雑木林に生育し、樹皮は灰白色で滑らかですが、幹は肥大成長が均等に行われないため凹凸ができ、老木になると太い脈状の出入りが多くなります。名前の由来は、花穂の垂れ下がる様子が
このアカシデの木の樹齢は定かではありませんが、優に百年は超えていると推定され、大宮公園開園以来の歴史を見守り続けてきた木のひとつです。
平成二十年九月
埼玉県大宮公園事務所
【シダレザクラ】
かつて相撲場だった場所にいつの間にか植栽されていたシダレザクラです。大宮公園のウェブサイトによれば、25年前に120年生の樹を移植したそうです。
樹木名 シダレザクラ
科名 ばら科
属名 サクラ属
樹齢 120年
大宮公園は、明治18年埼玉県最初の公園として開園以来「サクラ」の名所として親しまれ、現在では「日本さくらの名所100選」の1つとなっている。しかし大宮公園の顔ともいえる「サクラ」も老木が多くなりつつある。そこでこの「シダレザクラ」は、樹木活性化事業の一環として、平成5年に今後も「サクラ」を健康な姿で後世に残すべく、そのシンボルとして植えたものである。
【氷川参道の並木】大宮区吉敷町~高鼻町
武蔵一之宮氷川神社の参道は700本近い大木に囲まれていますが、そのうち22本が、さいたま市天然記念物に指定されています。今日は三の鳥居から一の鳥居に向けて歩を進めました。
平成ひろば
氷川参道の大宮中央通線から旧国道16号線までの区間については、平成元年7月に、さいたま市が都市緑地として整備し、「平成ひろば」と名づけられています。中央の遊歩道には御影石を敷き詰め、両側の緑地帯にはケヤキやサクラなどが植えられ、散策路が設けられています。都心部にある象徴的な都市景観として市民の憩いの場となり親しまれています。
二の鳥居
現在、設置されている二の鳥居は、昭和51年(1976年)に明治神宮より移設されたものです。高さが約13メートル、幅約17メートルあり、木造の明神鳥居としては、関東最大級の規模を誇ります。鳥居に用いられている材木は、大正9年(1920年)に台湾の
氷川参道の四季
氷川神社及び参道付近では、様々な行事が行われています。年頭の1月1日には歳旦祭が催され、お正月の三が日には、毎年200万人以上の参拝者が訪れます。8月1日の例祭では、お祓いを受けた山車や神輿を参道沿いで見ることができます。年末の
また、参道の並木は、四季折々に豊かな変化を見せてくれます。春の芽吹きと若葉、夏の涼しい緑陰、秋には色づき始めた葉が日々変化する様、荘厳な冬の木立などといった景観はすばらしく、さらに並木敷きに植栽された低木や地衣類も、季節により花を咲かせ、訪れる人々の心を和ませてくれます。
平成29年11月設置 さいたま市
時の柱:
【参考】
スダジイ Castanopsis sieboldii
アカマツ Pinus densiflora
瓢箪池
プラタナス Platanus spp.
メタセコンア Metasequoia glyptostroboides(白鳥池)
アカシデ Carpinus laxiflora
オナガ Cyanopica cyana
氷川神社楼門:大宮区高鼻町4丁目1
クスノキ Cinnamomum camphora
三の鳥居:大宮区高鼻町2丁目407
イロハモミジ Acer palmatum
二の鳥居:大宮区高鼻町1丁目171
大正期の二の鳥居(説明板を撮影)
氷川緑地
ケヤキ Zelkova serrata (W188,W168,E154,E33,E22)
一の鳥居:大宮区吉敷町4丁目97-4
時の柱 (与野駅前)
展正(与野本町駅前)
発展(与野本町駅前)