今日は鎌倉でまだ見ていなかった『かまくらと三浦半島の古木・名木50選』に選ばれている樹々などを訪ねました。
【主な経路】
(六浦駅)-新宿-光明寺-安国論寺-安養院-甘縄明神宮-佐助-(鎌倉駅)
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先月も訪ねたタブノキです。今日は持ち主の方に許可を貰って近くでも撮影できました。数年前の大雪で、主幹の一部が失われたとのことで、それで小ぶりになってしまったようです。
【光明寺のクロガネモチ】鎌倉市材木座6丁目17-19
何度か尋ねたことのある材木座の天照山蓮華院光明寺のクロガネモチです。見上げるほどの大木で、ウェブ情報によれば雌樹なのですが、この時期なら色づき始めている筈の実がひとつもなく葉もまばらで、行く末が不安です。
【安国論寺のヤマサクラ】鎌倉市大町4丁目4-18
立正安国論の執筆の地とされる妙法華経山安国論寺の妙法桜です。日蓮上人縁の山桜ですが、既に主幹は失われていました。
安国論寺
当山は日蓮上人
翌八月二十七日に立正安国論に反感をもつ人々に庵が襲われました。これは『松葉ヶ谷の法難』といわれています。本堂の裏山に一時避難した「南面窟」があります。
境内は四季折々の花や紅葉で彩られています。なかでも御小庵の傍の山桜は、日蓮上人の桜の杖が根づいたといわれ、サザンカやカイドウと共に鎌倉市の天然記念物に指定されています。
●宗派 日蓮宗
●山号寺号 妙法華経山安国論寺
●建立 建長5年(1253)
●開山 日蓮上人
【安養院のラカンマキ】鎌倉市大町3丁目1-22
祇園山安養院田代寺は、北条政子を開基とする浄土宗寺院ですが、本堂に向って右に大きなイヌマキが植わっています。
安養院
尼将軍と称される北条政子が、夫である源頼朝の冥福を祈るために笹目ヶ谷に建立した祇園山長楽寺が前身であると伝えられます。その後、鎌倉時代末期に善導寺の跡(現在地)に移って安葉院になったといいます。安養院は北条政子の法名です。
延宝八年(一六八〇)に全焼したため、頼朝に仕えていた田代信綱がかつて建立した田代等の観音堂を移します。こうして「祇園山安養院田代寺」となりました。
●宗派 浄土宗
●山号寺号 祇園山安養院田代寺
●建立 嘉禄元年(1225)
●開山 願行上人
●開基 北条政子
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長谷の神明社には、タブノキの大樹が沢山あります。少なくともそのうち2本とイチョウ1本が鎌倉市の保存樹に指定されています。古木・名木50選に関する案内板等は設置されておらず、どの樹が指定木かわかりませんでした。あるいは、社叢林のタブノキ全体で指定されたのかも知れません。
甘縄神明神社略縁起
御祭神 天照大神
御由緒
和銅三己酉約一二五〇年西紀七一〇年染谷太郎太夫時忠の創建です。永保元年酉年約八八〇年前西紀一〇八一年源義家公が社殿を再建せらる。源頼朝公政子の方實朝公など武家の崇敬が篤く古来伊勢別家と尊稱せられている鎌倉で最も古い神社です。社殿の裏山は御輿ヶ嶽見越ヶ嶽とも書くと云い古くから歌によまれています。
源頼義は相模守として下向の節当宮に祈願し一子八幡太郎義家が生まれたと伝えられています。
都にははや吹めらし
鎌倉の御輿ヶ崎 秋の初風
【瘡守稲荷】鎌倉市大町2丁目8
安養院の近くの浄行寺境内には、ちょっと風変わりな瘡守稲荷が祀られていました。
その他、本日撮影の写真です。
【参考】
タブノキ Machilus thunbergii
クロガネモチ Ilex rotunda
ヤマサクラ Cerasus jamasakura
イヌマキ Podocarpus macrophyllus
イチョウ Ginkgo biloba
トネアザミ Cirsium comosum ver. incomptum
オオバクサフジ Vicia pseudo-orobus
ホトトギス Tricyrtis hirta
ヒヨドリジョウゴ Solanum lyratum
ベニバナボロギク Crassocephalum crepidioides
クコ Lycium chinense
ホウキギ(コキア) Bassia scoparia
サネカズラ Kadsura japonica
オキナワスズメウリ Diplocyclos palmatus
ツワブキ Farfugium japonicum
ハラビロカマキリ Hierodula patellifera