鐙摺の不整合(Abuzuri unconfoemity)

 森戸海岸に向かう道すがら立ち寄った鐙摺で六方サンゴの化石をみかけました。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹
 六放サンゴ亜綱イシサンゴ目 シロウリガイ類化石

神奈川県指定史跡名勝天然記念物(天然記念物)
 鐙摺あぶずり不整合ふせいごうを示す露頭
     昭和五十二年五月二十日指定


【参考】
 鐙摺の不整合(Abuzuri unconfoemity)
 六放サンゴ(フラベルム属の一種) Flabellum sp. Fan Coral
 鐙摺の不整合:模式図
 鐙摺の不整合:説明図


鐙摺の不整合(説明版)
 ここは三浦半島でいちばん古い層1)の上に、これより若い逗子層2)が傾斜不整合の関係で重なっている露頭で、「鐙摺の不整合」として、古くから知られているところです。
 右下方から左上方に向かってみとめられる凹凸に富んだ不整合面を境として、逗子層は北に緩く傾いているが、葉山層はほとんど垂直に近い傾斜を示していることから大きな地殻変動のあったことがうかがわれ、関東地方の生い立ちを知る上で貴重な資料とされています。
 不整合面のすぐ上には、葉山層の砂岩・泥岩などの礫からできている基底礫岩がみとめられ、ミウラニシキその他の貝化石が多数含まれています。
     逗子市教育委員会
    寄贈 飛島建設株式会社
       飛栄産業株式会社

【注】

1)葉山層群のことで、堆積年代は約1650万〜1200万年前と推定されています。
2)この地域での三浦層群の最下層に当たり、推定堆積年代は約600万年前〜400万年前。六方サンゴの化石は、逗子層の最下部にあったので、ほぼ600万年前、即ち中新世末期頃に生息していたものと思われます。その頃の地球は温暖な時期を終えて氷河期に移行した時期に当たります。

【文献】
小泉明裕・平田大二・松島義章・長谷川義和・蟹江康光 (1994) 逗子桜山「鐙摺の不整合」露頭の再記載, 神奈川自然誌資料, (16), 45-50, URL: https://nh.kanagawa-museum.jp/assets/icp/pdf/nhr16_045_050koizumi.pdf, accessed:2026-5-11.
江藤哲人・矢崎清貫・卜部厚志・磯部一洋 (1998) 横須賀地域の地質, 地域と室研究報告(5万分の1地質図幅), 地質調査所, つくば市, 128p, URL: https://www.gsj.jp/data/50KGM/PDF/GSJ_MAP_G050_08084_1998_D.pdf, Accessed: 2026-05-11.

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