フタバガキ科の写真整理

 フタバガキ科(Dipterocarpaceae)は、東南アジアの熱帯域を中心にして分布する樹木(Dayanandan et al.,1999)で、ラワン、メランチなどの総称で知られる南洋材を供給する種(津村,2010)を多数含んでます。16属約700種から構成されていて、科内にフタバガキ亜科(Dipterocarpoideae)、モノーテス亜科(Monotoideae)の2亜科が識別されていますが、殆どはフタバガキ亜科の所属で高木です。熱帯雨林の特長である超高木層(emergent layer)を形成する種の多くがこの科に属しています。釈迦入滅を見守る事になった2本の木が、サラノキ(沙羅双樹)(Shorea robusta)だったとされています。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


【アオイ目(Malvales) フタバガキ科(Dipterocarpaceae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
フタバガキ亜科(Dipterocarpoideae) サラノキ属 Shorea
イエロー・メランチ イエロー・メランチ
Shorea acuminatissima Yellow Meranti
サラノキ サラノキ
Shorea robusta Sal Tree

【文献】
津村義彦(2010)第6章フタバガキ科Shorea属の樹種識別のためのDNAデータベースの構築, In 南洋材の樹種識別及び産地特定の技術開発,森林総合研究所交付金プロジェクト研究成果集22, ISSN:1349-0605, URL: https://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/koufu-pro/documents/seikasyu22.pdf, Accessed: 2023-08-27.
Dayanandan S, Ashton PS, Williams SM and Primack RB (1999) Phylogeny of the tropical tree family Dipterocarpaceae based on nucleotide sequences of the chloroplast RBCL gene, Am J Bot. 86(8), 1182-90, DOI: https://doi.org/10.2307/2656982, Accessed: 2023-08-26.
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-11.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です