マキ科(Podocarpaceae)は、南半球を中心に19属約187種が記載されています(Christenhusz and Byng,2016)。分布の北限に当たる我が国では、イヌマキ(Podocarpus macrophyllus)とナギ(Nageia nagi)の2種が自生しており、庭木や生け垣として利用されています。
マキ科が姉妹群であるナンヨウスギ科(Araucariaceae)と分岐したのはジュラ紀初期(約2億年前)まで遡ると推定されていますが、現世種の分化成立は新生代に入ってからであったと推定されています(Biffin et al,2010))。
現生裸子植物の目の一覧 APG-IV体系による被子植物の目一覧 マキとイヌマキ
【ナンヨウスギ目(Araucariales) マキ科(Podocarpaceae)】
【文献】
Biffin E, Conran JG, and Lowe AJ (2010) Podocarp Evolution: A Molecular Phylogenetic Perspective, Smithson Contrib Botany, 95, 1-20, DOI: 10.5479/si.0081024X.95.1, Accessed: 2023-11-11.Christenhusz MJM and Byng JW (2016) The number of known plants species in the world and its annual increase, Phytotaxa. 261(3), 201–217. DOI: 10.11646/phytotaxa.261.3.1, Accessed: 2023-10-05.