杉田梅を訪ねて

 磯子区制80周年を記念して2007年に「いそごまちあるきガイド」が発行されてから8年、この2月に『磯子みどころガイド』が発行されました。振り替え休日の今日、磯子区役所の売店で販売していると聞き、午後から訪ねてみました。
 磯子区の木は梅、かつて関東一円に知れ渡った杉田梅に由来しているのでしょう。今日は、この界隈の梅の名所を駆け足で巡ってみました。


Ⅰ.磯子区役所
 区役所前には、白梅と紅梅が植わっていました。磯子で梅というのであれば妙法寺を思いつくところですが、1月24日に訪ねたばかりですので、屏風浦駅から京急で能見台駅へ。



Ⅱ.能見台東公園
 金澤八名木のうち3本は梅でした。すなわち金沢山称名寺の境内にあったとされる西湖梅、桜梅、黒梅の3本で、今は絶えてしまっています。このうち、西湖梅と桜梅は金沢区60周年の折に泥亀公園に植樹され、その泥亀公園の再開発に先立って2013年2月22日に能見台東公園に移植されたことが金沢区のウェブサイトに示されています。
 桜梅、西湖梅ともに若木ながら元気そうでしたが、蕾はまだ固く、見頃は来月になりそうです。

Ⅲ.能見堂跡
 能見台東公園から能見台までは徒歩15分くらい。白、紅、桃と色とりどりの梅が見頃となっていますが、樹勢は必ずしも良いとは言えず、多少なりとも手を入れる必要がありそうでした。

【屛風ヶ浦村役場跡の碑】
 何度か通りかかった碑でしたが、今日は裏に碑文のあることに気づきました。全文を記しておきます。

 この地は武蔵国久良岐郡屛風ヶ浦村役場跡で其昔この村は滝頭、磯子、岡村、森、森中原、杉田の字を有し明治二十二年磯子に村役場を置いたが明治四十四年滝頭、磯子、岡村の三ヶ村が横浜市に編入後森町一九八六番地の此処に村役場を移し昭和二年屏風ヶ浦ハ横浜統合となり廃止となった当時ハ道行く人も疎らで浜にはのり柴が見られ静かな漁村であった雄心勃々たる人で埋まっていた後に沿岸漁業組合が近代化を進めたが根岸埋立の昭和三十九年秋に解散し現在は民有地となった

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