横須賀市では、今日(1/9)が成人式の式典でした。双子も来月には二十歳です。
「秀樹」カテゴリーアーカイブ
雪景色の朝
シンノウヤシ和名の由来など
シンノウヤシ(Phoenix roebelenii)は、ヤシ科コウリバヤシ亜科に分類されるフェニックス属のヤシです。お好みソースの甘みになくてはならないデーツを実らせるナツメヤシや結構大きく育つカナリーヤシなどと同属ですが、本種は比較的耐寒性があり、あまり大きくならないため、地植えだけでなく鉢植えも見かけます。
『シンノウ』ヤシときいて、当然、中国最古の本草書(薬物書)とされる『神農本草経』に記載されている薬効あらたかなヤシだと思っていたのですが、確認のため調べてみたところそうではありませんでした。
『神農』ではなく『親王』に由来するそうで、原田(2010)によれば、シンノウヤシの和名は、空海十大弟子のひとり真如(高岳親王)が、同種の自生地ラオスを訪ね客死(865年頃)したことを偲んで松崎直枝により1930年に記載公開されたのだそうです。今となっては、高岳親王はもちろん神農本草経も一般にはあまり知られていないでしょうから、別名のヒメナツメヤシのほうが和名としてふさわしいのかも知れません。
『神農本草経』は2世紀頃に成立したと言われ、原典は散逸したものの同書の注解書に載っているヤシ科植物としては、ビンロウがあり、わが国でも正倉院薬庫に檳榔子(ビンロウの実)が所蔵され、8世紀末には実際に胃健薬、駆虫薬として処方されていたようです(柴田,1999)。また、村越(2019)によると、西暦1111年に任淵の注解により刊行された『山谷詩集注』には桄榔(クロツグ)と椰子皮が示されているそうです。さらに下って、わが国では貝原益軒の編纂により1709年に刊行された『大和本草』には、『沙菰米』(サゴヤシ:巻之四穀類)、『梹椰子』(ビンロウ:巻之十果木類)、『椶櫚』(シュロ:巻之十一木之中)、『犬椶櫚』(シュロチク:巻之十二木之下)が載っています。
【文献】
神農本草経、エーザイ収蔵品デジタルアーカイブ、URL: http://www.eisai.co.jp/museum/information/facility/archive/30159/comment.html, Accessed:2022-01-02.
村越貴代美(2019)『山谷詩集注』を読む:本草とその周辺、慶応大学日吉紀要, 51< 39-69, URL: https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN10032394-20191231-0039, Accessed:2022-01-02.
柴田承二(1999)正倉院の薬庫調査、ファルマシア, 34(2), 156-161, URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/34/2/34_KJ00002924896/_pdf/-char/ja, Accessed: 2022-01-03.
貝原益軒編(1709)大和本草、URL: https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2557463, Accessed: 2022-01-07.
原田幸雄(2010)シンノウヤシ Phoenix roebelenii O’Brien の和名の由来、植物研究雑誌, 85, 51-52, URL: http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_085_51_52.pdf, Accessed:2022-01-02
【参考】
シンノウヤシ Phoenix roebelenii
ビンロウ Areca catechu
クロツグ Arenga engleri
サゴヤシ Metroxylon sagu
シュロ Trachycarpus fortunei
シュロチク Rhapis humilis
追浜七福神巡り『追浜九福神+α』
正月なので、今日は近場の七福神巡り。追浜の七福神は2013年から公開されていますが、毘沙門天の像を保有する寺がふたつあるので、8カ所を巡ることになります。加えて浦郷町には大国主社があるのでこちらも併せて回ってみました。今日はいつもとは反対に右回りでした。
本日の経路マップ 2013年1月19日 2015年12月25日 2017年1月19日
【主な経路】
(自宅)-久遠山良心寺(布袋尊)-無量山正光寺(福禄寿)-補陀山自得寺(大黒天)-おしんめ様-浦谷山法福寺(毘沙門天)-雷神社-金剛山正禅寺(毘沙門天)-楽浦山能永寺(弁財天)-深浦山独園寺(恵比須尊)-大国主社(大黒天)-坂中山観音寺(寿老人)-(自宅)
【参考】
ソテツ Cycas revoluta
シンノウヤシ Phoenix roebelenii
センダン Melia azedarach
ニオイシュロラン Cordyline australis
一遍上人象(能永寺)
枝垂れ梅(能永寺)
マサキ Euonymus japonicus
コミュニティハウス榎戸亭
二ホンスイセン Narcissus tazetta
獨園晩鐘
かならずと
暁かけて
ちぎりしも
獨り園生の
入りあひの鐘
獨園晩鐘より
加藤煌雪謹書
獨園晩鐘
三浦半島北部の景勝地を浦郷八景と題し安政五年に撰された和歌の一首
北郷の静寂の中に獨園寺晩鐘の音がとける江戸時代の情景を表現しています
浦郷八景(北郷八景)を巡る
市制施行七十周年記念
横須賀風物百選 官修墓地
明治政府を辞めて、鹿児島に帰っていた西郷隆盛は、政府に不満を持つ人々の懇願に抗しきれず、ついに兵を挙げました。ときに明治十年二月十五日、西南の役であります。三万余の西郷軍を討つために明治政府は、有栖川宮熾仁親王を征討総督とし、総勢六万余の兵力を九州に向かわせました。大部分の兵士は徴兵でした。
この戦役で、政府軍戦死者は六千二百余人にのぼり、戦傷病者は数えきれないほどでした。戦傷病者を輸送するため、和歌山丸と東海丸が派遣されましたが、その帰港中に船内でコレラが発生しました。政府は、両船に長浦湾口での停船を命じ、急きょ箱崎に仮の避病舎を建て、診療にあたりました。
しかし、その努力もむなしく、十月二十一日以降、毎日のように死者が続きました。これらの遺体は、黒崎海岸(現在の浦郷町五丁目地先)で火葬に付されました。そのうち、遺族不明の四十八名は、そのまま黒崎に埋葬され、官修墓地として政府が維持管理にあたりました。
明治四十五年、黒崎が海軍用地として買収されたため、大正二年四月、四十八基の墓石は、現在地に移され修復が加えられました。
毎年、四月下旬には地元郷友会の人々によって慰霊祭が行われています。
2022の新年
2022年(令和四年)、賀新春!
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
早々のお年賀を頂戴しました皆さま、ありがとうございます。新年のご挨拶は、当サイトに代えさせて戴いておりますこと、ご容赦ください。
【過去の年賀状ギャラリー】
ヤシ科植物の原産地
休暇中は暇だったので、さらに写真を整理。ヤシ科植物の写真をGoogleMapに落としてみました。ココヤシを初めとして現在の分布が広域になっていて原産地の特定が困難な種も多いので、プロットは地球規模で見たときの凡その位置です。こうしてみるとワシントンヤシ、ブラジルヤシなど、日本でよく見かける種は、原産地も比較的高緯度であることがわかります。アフリカ東部のマダガスカル島周辺や東南アジア地域で特に種多様性に富んでいることもなんとなく見えてきました。
何か傾向がみられないかと思って亜科ごとにアイコンの色を変えています。コウリバヤシ亜科は北半球に、アレカヤシ亜科は南半球に多いようにも見えますが、それほど定かではないようです。
→ Dransfield et al.(2008)によれば、コウリバヤシ亜科は化石の知見と系統発生の仮説から北半球の熱帯起源であることが強く支持されているそうです。一方、アレカヤシ亜科は白亜紀の終わりにケロクシロン亜科から分化したと考えられているそうですので、もともとの分布はカリブ周辺であったのかも知れません。白亜紀には既にアメリカ大陸はアフリカ大陸と分離していた筈なので、それからどうやって分布を拡大していったのかは興味深く思われます。いずれにせよ、アレカヤシ亜科は、ヤシ科のなかでは最も多くの属を分化しており、現在の分布は広域にわたっています。(2022/2/9)
【文献】
Dransfield J, Natalie WU, Lange CBA, Baker WJ, Harley MM & LewisCE (2008) Genera Palmarum – The Evolution and Classification of Palms, 219p., Kew Ryal Botanic Garden, UK,, DOI: 10.34885/92, Accessed: 2022-02-09.
年末はいつも通りにアルボの丘へ
ヤシ科植物の写真整理
この二ヶ月ほどでヤシ科植物の写真がだいぶ溜まってきましたので一覧表に整理してみました。画像をクリックすれば拡大できます。表中の属の並び順は、Dransfield et al.(2008)の分類表に準拠しています。PALMwebによれば、ヤシ科には188属あるとのことですので、属レベルでのカバー率は15%程(28/188)ですが、この界隈で地植えできる種は限られていますので、今後、属数が増えることはあまりななさそうです。
APG-IV体系による植物の目一覧
【主な撮影地】
夢の島熱帯植物館 板橋熱帯環境植物館 江の島サムエル・コッキング苑 追浜、逗子 横須賀 葉山
【ヤシ科(Arecaceae)】
トウ亜科 Calamoideae |
ニッパヤシ亜科 Nypoideae |
コウリバヤシ亜科 Coryphoideae |
ケロクシロン亜科 Ceroxyloideae |
アレカヤシ亜科 Arecooideae |
和名 | 画像 | 学名 | 英語名 | 原産地 |
---|---|---|---|---|
トウ亜科 Calamoideae | ||||
トウ (籐) |
No Image | Calamus sp. | Rattan palms | 東南アジア、オーストラリア、熱帯アフリカ |
ニッパヤシ亜科 Nypoideae | ||||
ニッパヤシ |
|
Nypa fruticans | Nipa palm Mangrove palm |
東南アジア、オーストラリア |
コウリバヤシ亜科 Coryphoideae トップへ | ||||
カナリーヤシ |
|
Phoenix canariensis | Canary Island date palm Pineapple palm |
カナリア諸島 |
ナツメヤシ |
|
Phoenix dactylifera | Date palm | 北アフリカ、中東、南アジア |
シンノウヤシ |
|
Phoenix roebelenii | dwarf date palm Pygmy date palm |
中国南東部、ラオス、ベトナム北部 |
カブダチソテツジュロ |
|
Phoenix reclinata | Wild date palm Senegal date palm |
熱帯アフリカ、アラビア半島、マダガスカル、コモロ諸島 |
チャボトウジュロ |
|
Chamaerops humilis | European fan palm | 地中海沿岸 |
シュロ (棕櫚) |
|
Trachycarpus fortunei | Chinese windmill palm | 日本、中国中南部、ミャンマー |
トウジュロ (唐棕櫚) |
|
Trachycarpus fortunei (Syn. T. wagnerianus) |
Chinese windmill palm | 中国中南部 |
カンノンチク (観音竹) |
|
Rhapis excelsa | Broadleaf lady palm | 中国南部 |
シュロチク (棕櫚竹) |
|
Rhapis humilis | Slender Lady Palm | 中国南部 |
ビロウ (枇榔) |
|
Livistona chinensis | Chinese fan palm Biro |
南西諸島、台湾 |
ダイトウビロウ |
|
Livistona chinensis var. amanoi | Daito-biro | 北大東島 |
オガサワラビロウ |
|
Livistona boninensis | Bonin Island Fan-palm | 小笠原諸島 |
ウチワヤシ |
|
Licuala grandis | Grosse licuala palm Ruffled fan palm |
ソロモン諸島、バヌアツ諸島 |
ワシントンヤシ |
|
Washingtonia filifera | Desert fan palm California fan palm |
米国 |
ワシントンヤシモドキ |
|
Washingtonia robusta | Mexican fan palm | メキシコ |
コモチクジャクヤシ |
|
Caryota mitis | Clustering fishtail palm Fishtail palm |
インド、ジャワ島、インドシナ半島 |
クロツグ |
|
Arenga engleri | Formosa palm | 南西諸島、台湾 |
サトウヤシ |
|
Arenga pinnata | Suger Palm Arenga Palm |
インド東部、マレーシア、インドネシア、フィリピン東部 |
ベニラタンヤシ |
|
Latania lontaroides | Red Latan palm | レユニオン島(マスカリン諸島) |
キラタンヤシ |
|
Latania verschaffeltii | Yellow latan palm | ロドリゲス島(マスカリン諸島) |
ケロクシロン亜科 Ceroxyloideae | ||||
クインディオロウヤシ | No Image | Ceroxylon quindiuense | Quindío wax palm | コロンビア、ペルー |
アレカヤシ亜科 Arecooideae トップへ | ||||
トックリヤシ |
|
Hyophorbe lagenicanulis | Bottle palm | ロンド島(マスカリン諸島) |
トックリヤシモドキ |
|
Hyophorbe verschaffeltii | Spindle palm | ロドリゲス島(マスカリン諸島) |
カマエドレア・メタリカ (メタリックヤシ) |
|
Chamaedorea metallica | Metallic palm | メキシコ南部 |
高性チャマエドレア |
|
Chamaedorea oblongata | Caugui palm | ベリーズ、ホンジュラス、グァテマラ、メキシコ、他 |
テーブルヤシ |
|
Chamaedorea elegans | Parlor palm Neanthe bella palm |
メキシコ南部、グァテマラ |
ダイオウヤシ |
|
Roystonea regia | Cuban royal palm Florida royal palm |
メキシコ、中米、カリブ諸国、フロリダ |
アメリカアミヤシ |
|
Reinhardtia gracilis | Giant Windowpane Palm | ベリーズ、コスタリカ、グァテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ |
ブラジルヤシ |
|
Butia capitata | South American jely palm | ブラジル、ウルグァイ |
ヤタイヤシ |
|
Butia yatay | Jelly palm Yatay palm |
アルゼンチン、パラグアイ |
ココヤシ |
|
Cocos nucifera | Coconut palm | 太平洋諸島(推定) |
ギニアアブラヤシ |
|
Elaeis guineensis | African oil palm | アンゴラ、ガンビア |
ユスラヤシ |
|
Archontophoenix alxandrae | Alexandra palm King palm |
クイーンズランド |
レッドリーフ・パーム |
|
Chambeyronia macrocarpa | Flame thrower | ニューカレドニア |
ビンロウ (檳榔) |
|
Areca catechu | Betel Palm | 太平洋、アジア、東アフリカ |
ピナンガヤシ |
|
Pinanga coronata | Ivory Cane Palm | アンダマン諸島、ジャワ島 |
ヤエヤマヤシ |
|
Satakentia liukiuensis | Satake Palm | 八重山列島 |
ノヤシ |
|
Clinostigma savoryanum | Pacific Beauty palm Bonin Islands Palm |
小笠原諸島 |
アレカヤシ |
|
Dypsis lutescens | Areca Palm Yellow Butterfly Palm |
マダガスカル島東海岸 |
ミツヤヤシ |
|
Dypsis decaryi (Syn. Neodypsis decaryi) |
Triangle palm Three sided palm |
マダガスカル島 |
ヒロハケンチャヤシ |
|
Howea forsteriana | Kentia palm | ロードハウ島(オーストラリア) |
シュロチクヤシ |
|
Ptychosperma macarthurii | Macarthur palm | クイーンズランド、ニューギニア |
パラワンヤシ |
|
Adonidia merrilli | Manila palm | パラワン島、ダンジュガン島 |
キリンヤシ |
|
Phoenicophorium borsigianum | Thief palm | セイシェル諸島 |
ショウジョウヤシ |
|
Cyrtostachys renda | Red sealing wax palm Lipstick palm |
タイ、マレーシア、スマトラ島、ボルネオ島 |
原産地マップ
【文献】
Dransfield J, Natalie WU, Lange CBA, Baker WJ, Harley MM & LewisCE (2008) Genera Palmarum – The Evolution and Classification of Palms, 219p., Kew Ryal Botanic Garden, UK,, DOI: 10.34885/92, Accessed: 2021-12-21
板橋区立熱帯環境植物館の動植物など
板橋清掃工場の排熱利用で加温されている板橋区立熱帯環境植物館を訪ねました。ここでは、植物に限らず熱帯環境をコンセプトに展示をしており、水族の展示もあってカメ目も4種飼育されています。ナツメヤシ、サトウヤシ、アブラヤシ、ココヤシなど関東地方では露地栽培が難しいヤシ科植物も観ることが出来ました。
【ウナヅキヒメフヨウとタイリクヒメフヨウ】 【ショウジョウヤシとヒメショウジョウヤシ】
【ウナヅキヒメフヨウとタイリクヒメフヨウ】
ウナヅキヒメフヨウ(ピンク)は大船フラワーセンターの温室でも栽培されており、そこでの学名はMalvaviscus arboreus var. mexicanusとなっているのですが、ウェブ画像検索からみる限り、ここで示されているMalvaviscus penduliflorusの方が広く使われているようです。また、ウナヅキヒメフヨウ(赤)は、夢の島熱帯植物館で展示されているタイリンヒメフヨウと同じと思われ、学名も同じMalvaviscus penduliflorusです。
Schery RW (1942)のモノグラフによると、
M. arboreusの品種へのキーは、
var. penduliflorus 花の長さが4.2cm以上
var. mexicanus 花の長さが2.3~4.2cm
と、花のサイズで識別できることになっていますが、その後80年のうちに品種ではなく種として格上げされているのかも知れません。学名が変更されたために、和名との関係が混乱することは十分にあり得ます。上位分類をみても、AGP体系による分類での旧アオイ科は、旧パンヤ科、旧シナノキ科などと統合再構成されていることもあり、いずれ調べたい課題が増えました。
【文献】
Schery RW (1942) Monograph of Malvaviscus, Annals of the Missouri Botanical Garden, 29(3), pp.183-236+238-244, URL: https://www.jstor.org/stable/2394317?seq=1#metadata_info_tab_contents, Accessed:2021-12-26.
Baum DA, Smith SDeW, Yen A, Alverson WS, Nyffeler R, Whitlock BA & Oldham RL (2004) Phylogenetic relationships of Malvatheca (Bombacoideae and Malvoideae; Malvaceae sensu lato) as inferred from plastid DNA sequences, Am J Bot, 91(11) 1863-1871, DOI; 10.3732/ajb.91.11.1863, Accessed: 2021-12-26.
【ショウジョウヤシとヒメショウジョウヤシ】
ショウジョウヤシ(Cyrtostachys renda)は、タイ、マレー半島、スマトラ島、ボルネオ島、すなわちウォレス線の西(東洋区)に分布します。一方、ヒメショウジョウヤシは、ボルネオ島サラワクのクチンで採集された標本に基づきC. lakka として命名された学名に対して設けられた和名の様ですが、現在では、C. lakkaはC. rendaのシノニムとされているので、ヒメショウジョウヤシとショウジョウヤシは同じものと考えてよさそうです。
【文献】
Heatubun CD, Baker WJ,Mogea JP, Harley MM, Tjitrosoedirdjo SS & Dransfield J (2009) A monograph of Cyrtostachys (Arecaceae), Kew Bull, 64, 67–94, URL: https://link.springer.com/content/pdf/10.1007/s12225-009-9096-4.pdf, Accessed: 2012-12-28.
【参考】
板橋区立熱帯環境植物館
ビルマムツアシガメ Manouria emys phayrei
ジーベンロックナガクビガメ Chelodina siebenrocki syn. Chelodona rugosa
ニシキマゲクビガメ Emydura subglobosa
ボルネオカワガメ Oritia borneensis
アダン Pandanus odoratissimus
ウナヅキヒメフヨウ(ピンク) Malvaviscus penduliflorus
ウナヅキヒメフヨウ(赤) Malvaviscus penduliflorus
ニッパヤシ Nypa fruticans
ナツメヤシ Phoenix dactylifera
オウギバショウ(タビビトノキ) Ravenala madagascariensis
ハスノハギリ Hernandia nymphaeidolia
ゴバンノアシ Barringtonia asiatica
スノーフレークツリー Trevesia palmata
ヤエヤマヤシ Satakentia liukiuensis
サトウヤシ Arenga pinnata
ナンヨウソテツ(雄株)(Queen sago palm) Cycas rumphii
パパイヤ ‘ソロ’ Carica papaya ‘solo’
ココヤシ Cocos nucifera
ビンロウ Areca catechu
リュウビンタイ Angiopteris lygodiifolia
ウチワヤシ Licuala grandis
ヤエヤマアオキ Morinda citrifoila
ムラサキモクワンジュ(ムラサキソシンカ) Bauhinia purpurea
ハネフクベ Alsomitra macrocapra
テーブルヤシ Chamaedorea elegans Syn. Collonia elegans
トックリヤシ Hyophorbe lagenicanulis
ヒメショウジョウヤシ Cyrtostachys renda Syn. Cyrtostachys lakka
ウツボカズラの交配種 Nepenthes ventricosa x N. truncata
ウツボカズラの1種 Nepenthes sp.
パラワンヤシ(マニラヤシ) Adonidia merrilli Syn.Veitchia marrillii
ガルデニア・シャクナゲ Rhododendron gardenia
ハシカンボク Bredia hirsuta
ロキアエ・シャクナゲ Rhododendron lochiae
ジゴニシア ‘紫小町’ Zygopetalum x Aganisia ‘Murasakikomachi’
サンゴノボタン Medinilla speciosa
ブラキキルム・ホースフィールディー Brachychilum horsfieldii
カクチョウラン Phaius tankervilleae
コモチクジャクヤシ Caryota mitis
アンスリウム・ジャングルキング Anthurium crassinervium
ギニアアブラヤシ Elaeis guineensis
ビヨウタコノキ Pandanus utilis
アレカヤシ Dypsis lutescens
タイガーオーキッド Grammatophyllum speciosum
オーガスタ(ルリゴクラクチョウカ) Strelitzia nicolai
スギノハカズラ ‘スプレンゲリ’Asparagus densiflorus ‘Sprengeri’
ビカクシダ Platycerium bifurcatum
アンスリウム・ジャングルキング Anthurium crassinervium
ドワーフモンキーバナナ Musa cv.
ホソバアラリア Polyscias fruticosa
モンステラ Monstera deliciosa
マレー凧「ワウ」
パラミツ(ジャックフルーツ) Artocarpus heterophyllus
シンノウヤシ Phoenix roebelenii
オトヒメエビ Stenopus hispidus
ニシキテグリ Synchiropus splendidus
トランススルーセントグラスキャットフィッシュ Kryptopterus bicirrhis
スポッテッドナイフフィッシュ Chitala ornata
ニシキアナゴ Gorgasia preclara
コンゴウフグ Lactoria cornuta
レッドライントーピードバルブ Puntius denisoni
レッドテールブラックシャーク Epalzeorhynchos bicolor
タイガーヒルストリームローチ(?) Sewellia marmorata
ハタタテサンカクハゼ Fusigobius longispinus
アカシマシラヒゲエビ Lysmata amboinensis
レインフォースゴビー koumansetta rainfordi
アオギハゼ Trimma caudomaculatum
キイロサンゴハゼ Gobiodon okinawae
ヒメセミエビ Scyllarus cultrifer
アカメカブトトカゲ Tribolonotus gracilis
カットハウス飛行船
馬頭観音:板橋区坂下3丁目23-25
地蔵尊:板橋区小豆沢3丁目12
シュロ(左)、トウジュロ(右) Trachycarpus fortunei
イヌシデ Carpinus tschonoskii
ハウチワカエデ Acer japonicum
赤羽台トンネル碑
赤羽台トンネル
三千三百世帯の人々が生活する緑豊かな赤羽台団地に、赤羽地区のまちづくりを促すために都市計画道路の建設が提議された。
団地を南北に分断するこの道路は、交通の利便性と引き替えに住環境の悪化と、生活の便益を損なうおそれがあった。このため団地住民は全面地下方式を強く主張し、行政は半地下掘割方式を提示し、両者のあいだに数年に及ぶ相克がつづいた。
住民は悩み、考え、行動し、深い苦渋をもって行政側の要望を選択した。その後両者は細部に及ぶ円満な合意づくりをめざして、対話と研究に多大の努力をかさねたすえ、今ここに、新しく修景された“赤羽トンネル”の実現をみた。
この地に住む人々の知恵とたゆみない努力の結晶として生まれたこの周辺環境が真に住民のためのものとして末永く健全に守られ、育成されることを願い、ひたむきに取り組んた多くの人々の努力の証として、この碑を置く。
平成四年四月
東京都北区
赤羽台団地自治会
マレー凧「ワウ」
マレー語で「Wau(ワウ)」と呼ばれるマレーの代表的な娯楽で、マラッカ王朝時代から盛大な競技会が行われていたそうです。特に東海岸のトレンガヌ州やクランタン州で、収穫の時期に楽しまれてきました。
マレー凧の起源はさまざまな説があり、風の精霊との交信に用いたとか、農作物を荒らす鳥を遠ざけるために作られた、などと言われています。