きょうは、久しぶりに富岡から杉田を歩いてみました。
本日(2024-11-04)加筆:モクセイ科の写真整理
【参考】
磯子火力発電所方面
キヅタ Hedera rhombea
シロザ Chenopodium album var. album
オキナワスズメウリ Diplocyclos palmatus
カタバミ Oxalis corniculata
ひまわり動物病院
コムラサキ Callicarpa dichotoma
イモカタバミ Oxalis articulata
きょうは、久しぶりに富岡から杉田を歩いてみました。
本日(2024-11-04)加筆:モクセイ科の写真整理
そろそろ、コウヤボウキが咲き始めるのではと思い、鷹取山を尋ねました。コウヤボウキ連の小花は、二唇形筒状花がみられるという情報がありましたが、花序を分解して撮影したコウヤボウキの小花には、5枚の花弁がありました。どうやら、コウヤボウキ連に属する全ての種が、二唇形筒状花を有するのではないようです。ただし、二唇形ではないにしろ、コウヤボウキの小花が筒状花と舌状花との中間的な花弁を持っていることは間違いありません。
頭状花序(頭花)における筒状花と舌状花 キク科の写真整理
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
本日(2024-11-03)加筆:セリ科の写真整理
ナス属(Solanum)はナス科(Solanaceae)全種の半数以上に相当する1250~1700種を擁する巨大な属で(Weese and Bohs,2007;Gagnon et al,2021)は、これまで得られた遺伝情報を包括的に整理することにより、棘のない系統(クレードⅠ:約350種)、棘のある系統(クレードⅡ:約900種)、祖先種に当たる系統(Thelopodium:3種)を識別できることなどを報告しています。そのうちトマト(Solanum lycopersicum)やジャガイモ(Solanum tuberosum)が属するクレードⅠでは単系と見做せる下位クレードも確認されていますが、ナス(Solanum melongena)を含むクレードⅡに属する旧来の節レベルでは入れ子が多く確認されて、単系とは言い難いようです。このためクレードⅡは今後とも再編が進むと思われる側系統群です。
ナス属を含むナス科の植物には、広く糖アルカロイド(Glycoalkaloid)が分布しており、ジャガイモの場合ではα-チャコニンとα-ソラニンがその主体であることが知られています(新藤ら,2004; 秋山・水谷,2022など)。ソラニン類が原因物資と考えられるジャガイモ食中毒が屡々報告されていますが、これは表皮が緑色化した地下茎の喫食によるもので(岩崎,1984)、ソラニン類は210℃10分以上のような通常の調理では考えられない条件でないと分解しないことが報告(高木ら,1990)されていますので、緑色になったジャガイモは食材として利用しないよう注意が必要です。

ナス科の写真整理 トウガラシ属(Capsicum)の系統および機能成分
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
アブラナ科(Brassicaceae)は2亜科58連約4000種から構成される有用種を多く含むグループです。葉緑体の遺伝子配列を利用した分子時計解析によれば、アブラナ科の分化は始新世後期(Late Eocene)から漸新世後期(Late Oligocene)にかけての温暖期から寒冷期に移行した時代に進んだと推定されていて、中でも比較的最近登場したと考えられているアブラナ連の分化は、その後の中新世(Miocene)以降だったと考えられています(Hendriks et al.,2023)。
科内には自家不和合性を示す種が多いため、種間、属間の雑種ができやすいので、多数の自然交配種、また栽培品種が存在し、それらの原種はアブラナ(Brassica rapa)、クロガラシ(B. nigra)、ヤセイカンラン(B. oleracea)の3種が主体であると考えられています(Karam et al.,2014)。黄色い花のアブラナ科の植物を総称して、
アブラナ目(Brassicales)に特徴的な成分としてはカラシ油配糖体(Glucosinolate)が知られており(Agerbirk et al.,2022)、アブラナ科植物の辛味の主体は、植物体が損傷した際に、これまで120種以上が報告されてるカラシ油配糖体が加水分解されることにより生ずるイソチオシアネートでることが分かっています(宮澤ら,2016)。

アブラナ科の写真整理
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
【アブラナ連(Brasiceae)の系統概要】Hendriks et al.(2023)
【アブラナ(Brassica rapa)内部の系統概要】Bird et al.(2017)
ネギ属(Allium)は約750種が記載されている大きな属で、自生種は北半球に分布します。この属の分化は古第三紀の終わり頃から新第三紀で、第四紀が始まるまでには、3つの主要な系統(Evolutional line)が出揃っていたと推定されています(Yang et al.,2023)。ネギ属は、かつてはユリ科(Liliaceae)、現在ではヒガンバナ科(Amaryllidaceae)に属していて(APG-IV,2016)、種数が多いだけでなく様々な品種群が存在することもあり、従来の属内系統にはいろいと問題があったのですが、遺伝子解析の結果から15程度の亜属に整理されていくと思われます(Friesen et al.,2006; Yang et al..2023)。
ネギ属は、発癌抑制、免疫賦活、血栓溶解を初めとして様々な生理活性を有するシステインスルホキシド誘導体(cysteine sulphoxides)を含有する種が多いこと(細野・関,2022)が古くから知られており、縄文時代には利用が始まっていたと考えられること(工藤,2015)が報告されています。
我国での食用とされる自生種には、ノビル(A. sativum)とギョウジャニンニク(A. victorialis subsp. platyphyllum)があり、近年では作物としての栽培も試みられている様です(萱島ら,2022;柘植ら,2020)。
ユリ科とヒガンバナ科
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
久しぶりにフラワーセンターを尋ねました。
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
やっと秋らしくなったと思ったら、寒い季節はすぐそこです。横浜イングリッシュガーデンの秋薔薇、今年は望めそうにありません。
バラ科の写真整理
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
漸く秋らしくなってきた今日は、ズーラシアに隣接した里山ガーデンを尋ねました。
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
ナス科(Solanaceae)トウガラシ属(Capsicum)は約35種で構成され、中南米が起源地と考えられています(García et al,.2016)。トウガラシ、シシトウ、ピーマン、パプリカは、全てトウガラシ(Capsicum annuum)の品種で、辛み成分の主体であるカプサイシン類の含有量は品種により大きな差のあることが知られています。
Shiragaki et al.(2020)による解析によれば、属内には5つクレードが認められますが、従来の種とは必ずも一致しておらず、具体的には、シマトウガラシ(
ナス属(Solanumの系統概要
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
【トウガラシ属(Capsicum)の系統推定】Shiragaki et al.(2020)

辛くないのに生理作用のあるトウガラシ品種は、これまでのところ食用としてはあまり普及していないようですが、機能性食品としては利用されています。
シバナ科(Juncaginaceae)は、APG-IV(2016)で1属からなるマウンディア科が分離新設された結果、現在では3属25-35種で構成される耐塩性を備えた種を含む湿地植物です(Mering and Kadereit,2015))。和名『シバナ』がユーラシア大陸に自生する他種のいずれに相当するのかは未解決の様で(原,1960)、少なくとも神奈川県では既に全滅しており(神奈川県植物誌,2018)、日本全体でも準絶滅危惧(Near Threatened)となっています。
下記のシバナの写真は、横浜市こども植物園の「横浜の植物・植物標本展」で撮影したもので、70年ほど前に九十九里浜で採集された標本です。ここでは欧州産の(Triglochin maritimum)と同一種となっていました。
維管束植物の分類【概要、小葉植物と大葉シダ植物、裸子植物、被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹】
【オモダカ目(Alismatales) シバナ科(Juncaginaceae)】
| 和名 (Japanese Name) | 画像 (Image) | 学名 (Latin name) | 英語名 (English name) |
|---|---|---|---|
| シバナ属 Triglochin | |||
| シバナ属の一種 |
|
Triglochin sp. | Arrowgrass |
神奈川県植物誌調査会(2018)神奈川県植物誌2018(上)、p249.
A035 シバナ科 JUNCAGINACEAE (勝山輝男)
多年草,稀に1年草,葉は根生し線形,花序は穂状で,花には苞葉がない.花被は3枚が輪生し,雄しべは3個ずつ2輪につき,心皮は3または6.全体の姿がホロムイソウに似るので、ホロムイソウ科(Scheuchzeriaceae)に含めていたが,花の構造が著しく異なるので,現在は別科とされる。世界に4属25種あり,日本には1属のみがある。
†1.シバナ属 Triglochin L.
世界に12種あり,日本にはシバナとホソバシバナ T. palustris L. の2種がある。
†(1)シバナ Triglochin asiatica (King) A. & D. Löve; T. maritimum auct. non L.
河口や内湾などの塩湿地に生える。北海道,本州,四国,九州;北半球の温帯に広く分布する。県内ではかつて横浜の平沼が干潟だったころの標本が残されているが,1915年(大正4年)に埋め立てにより絶滅した(牧野1917).『箱根目58』に芦ノ湖とあるがこの標本は確認していない.『神RDB06』では絶滅と判定された.北海道や東北地方を除いて産地,個体数ともに少なく,『国RDB15』では絶滅危惧Ⅱ類にされた.
標本:横浜市平沼 1920.8.10 K.Hisauchi TI; 同 採集年月日不明 松野重太郎 ACM-PL030019, 030020; 武蔵横浜 1912.8.20 久内清孝TI; 武蔵横浜平沼 1913.9.21 牧野富太郎 MAK226663; 武蔵平沼 1888.8.26 牧野富太郎 MAK194633; 武蔵金川付近 1893.10 牧野富太郎 MAK194634; 武蔵神奈川浦島山 1904 牧野富太郎 MAK194632.