春野罌粟(ノゲシ)?

 遠目にはタビラコ類を思わせるロゼット葉を見かけました。近くでよく見ると柔らかな鋸歯が沢山ありますし、葉には羽状の切れ込みがありました。近くにはノゲシ(Sonchus oleraceus)が数株あり、連続的な変化があるようにも見えましたので、ノゲシあるいは同属の別種などの可能性がありそうです。今後除草されなければ、どの様な花が咲くか確認したいと思います。
→ 改めて確認したところ、この界隈の識別可能なノゲシ属は、ノゲシとオニノゲシだけの様で、葉、特にロゼット葉の形態には変異の多いことを確認しました。上述の個体に近い個体も複数ありましたので、恐らくノゲシの個体差で説明できるのだと思われます。現在の見た目ではオニノゲシではないのでノゲシなのでしょうが、遺伝子解析の結果(Mejías et al.,2018))によれば、ノゲシとオニノゲシの整理も必要の様です。(2026-03-08)
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹
 キク科


【ノゲシ属(Sonchus)の系統概要】Mejías et al.(2018)
 本邦では生息が確認されていない種の多くを割愛しています。形態分類によるノゲシとオニノゲシとでは入れ子が多く、遺伝子からは識別できないようです。

タンポポ亜科(Cichorioideae) タンポポ連(Cichorieae) ヒオセリス亜連(Hyoseridinae)
│┌ヒオセリス属 Hyoseris:外群(Outgroup)
└┤┌┬ラウナエア属 Launeae
 └┤└レイシャルディア属 Reichardia
  └ノゲシ属 Sonchus
   │┌ノゲシ亜属パスチュラチ節(Subg. Sonchus Section Pustulati)
   └┤┌樹木性ノゲシ群(The woody Sonchus Alliance)
    └┤┌オリゴソンクス亜属(Subg. Origosonchus)
     ││┌デンドロソンクス亜属(Subg. Dendrosonchus)
     └┤├ノゲシ亜属パルヴィナチ節(Subg. Sonchus Section Pulvinati)
      │├ノゲシ亜属マルティニ節/セイヨウハチジョウナ節
      └┤│ (Subg. Sonchus Section Martini and Arvenses)
       │└┬─タイワンハチジョウナ Sonchus wightianus
       │ └┬ハチジョウナ Sonchus branchyotus
       │  └セイヨウハチジョウナ Sonchus arvensis
       └ノゲシ亜属ノゲシ節/オニノゲシ節
        │ (Subg. Sonchus Sections Sonchus and Asperi)
        └┬─ノゲシ Sonchus oleraceus
         └─オニノゲシ Sonchus aspera



【参考】日本維管束植物目録(2012)
 ノゲシ Sonchus oleraceus
 ホソバノゲシ Sonchus fenerrimus
 セイヨウハチジョウナ Sonchus arvensis subsp. arvensis
 アレチノギク Sonchus arvensis subsp. uliginosus
 オニノゲシ Sonchus aspera
 ケナシオニノゲシ Sonchus aspera f. aspera
 ケオニノゲシ Sonchus aspera f. glandulosus
 ハチジョウナ Sonchus branchyotus
 タイワンハチジョウナ Sonchus wightianus


【文献】
Mejías JA, Chambouleyron M, Kim S-H, Infante MD, Kim S-C, Léger J-F (2018) Phylogenetic and morphological analysis of a new cliff‑dwelling species reveals a remnant ancestral diversity and evolutionary parallelism in Sonchus (Asteraceae), Plant System Evol, 304, 1023–1040, DOI: 10.1007/s00606-018-1523-2, Accessed: 2026-03-08.

貝山緑地では…

 アンズの開花が始まっています。今日は足元に目を向けていたところ、これまでミドリハコベだと思っていた中にコハコベが含まれている可能性に気付きました。


【参考】
 コハコベ Stellaria media
 ヤエムグラ Galium spurium
 ノゲシ Sonchus oleraceus
 ススキ Miscanthus sinensis
 河津桜(かわづざくら)Cerasus X kanzakura ‘Kawazu-zakura’
 コモチシダ Woodwardia orientalis
 貝山緑地展望台
 アンズ Prunus armeniaca
 ネコ Felis catus
 第三海堡遺構
 ノボロギク Senecio vulgaris
 ノミノツヅリ Arenaria serpyllifolia
 アメリカフウロ Geranium carolinianum
 ノースポール Mauranthemum paludosum
 ツメクサ Sagina japonica
 マメカミツレ Cotula australis
 コメツブウマゴヤシ Medicago lupulina
 トウダイグサ Euphorbia helioscopia
 ウラジロチチコグサ(アメリカチチコグサ) Gamochaeta coarctata
 オランダミミナグサ Cerastium glomeratum
 キュウリグサ Trigonotis peduncularis

大道経由で金沢文庫へ

 あたりは、すっかり春の装いです。ホシハジロは旅立ちの準備なのか、羽ばたきの音がしたので居ることに気付きました。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹
【本日更新】ナデシコ科 キク科 サクラソウ科 双翅目


【参考】○:本日、初撮影種
 キクザキリュウキンカ Ficaria ficarioides
○ナミホシヒラタアブ Eupeodes bucculatus Syn. Metasyrphus nitens
 カラスノエンドウ Vicia sativa
 ホトケノザ Lamium amplexicaule
 フラサバソウ Veronica hederifolia
○コハコベ Stellaria media
 サクラソウ Primula sieboldii
 寒咲花菜(かんざきはなな) Brassica sp.
 セイヨウミザクラ Cerasus avium
○ゴールデンクラッカー Euryops virgineus Honey Euryops
○ライスフラワー Ozothamnus diosmifolius Rice Flower
 ヤブツバキ Camellia japonica
 ヤエムグラ Galium spurium
 ミドリハコベ Stellaria neglecta
 ナズナ Capsella bursa-pastoris
 スズメノカタビラ Poa annua
 ヒマラヤユキノシタ Bergenia stracheyi
 アラセイトウ Matthiola incana
 キンギョソウ Antirrhinum majus
○プリムラ・マラコイデス ‘イーライム’ Primula malacoides ‘e-Lime’ Fairy Primrose
 ネメシア Nemesia strumosa
 ハーデンベルギア Hardenbergia violacea
 ベニバナトキワマンサク Loropetalum chinense var. rubra
 ニワナズナ Lobularia maritima
 イベリス Iberis sempervirens
 ラナンキュラス Ranunculus asiaticus
 アメリカフウロ Geranium carolinianum
 コブシ Magnolia kobus
 タネツケバナ Cardamine scutata
 シロバナジンチョウゲ Daphne odora f. alba
 ホシハジロ(上♂、下♀) Aythya ferina Common Pochard
 ハクセキレイ Motacilla alba lugens
 ビャクシン Juniperus chinensis 横浜市指定名木古木 No.48139:光傳寺
 ハクモクレン Magnolia denudata
 ルビーネックレス Senecio othonna capensis
 ミチヤナギ Polygonum aviculare
 手子神社
 ハナニラ Ipheion uniflorum

追浜の春

近場でも春の気配が感じられる今日この頃です。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹

【参考】
ヒメウズ Semiaquilegia adoxoides
スズメノエンドウ Vicia hirsuta
カラスノエンドウ Vicia sativa
ヒメスミレ Viola inconspicua subsp. nagasakiensis
オオイヌノフグリ Veronica persica
オッタチカタバミ Oxalis dillenii
サンシュユ Cornus officinalis

明日は桃の節句

 桃の開花には少し早い時期ではありますが、今日は姫烏頭の花に出会う事が出来ました。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹
【本日更新】キジカクシ科


【参考】○:本日、初撮影種
 スイセン Narcissus X
 ノースポール Mauranthemum paludosum
 西湖梅(せいこうめ) Prunus mume X ‘Yatsubusa’
 メジロ Zosterops japonicus
 セイヨウカラシナ Brassica juncea
 夫婦雛:権現山公園(円通寺客殿遺構)
 蕗の薹(フキ) Petasites japonicus
 ヤブツバキ Camellia japonica
 モチノキ Ilex integra
 ニッケイ Cinnamomum sieboldii
 円通寺客殿遺構
 ウメ Prunus mume
 ベニバナトキワマンサク Loropetalum chinense var. rubra
 ミツマタ Edgeworthia chrysantha
 ヒメオドリコソウ Lamium purpureum
○ラケナリア・ブルビフェラ Lachenalia bulbifera
 ヒメウズ Semiaquilegia adoxoides
 ツタバウンラン Cymbalaria muralis
 フラサバソウ Veronica hederifolia
 スズメノカタビラ Poa annua
 平和公園

弥生朔日

 今日から3月、暖かい日が続きますが、明後日の火曜日は雨の予報です。


【参考】
 寒緋桜(かんひざくら)Cerasus campanulata
 ネモフィラ Nemophila menziesii
 河津桜(かわづざくら)Cerasus X kanzakura ‘Kawazu-zakura’
 キンカン Citrus japonica Syn. Fortunella japonica
 ニホンスイセン Narcissus tazetta
 オオキバナカタバミ Oxalis pes-caprae
 トウダイグサ Euphorbia helioscopia
 キュウリグサ Trigonotis peduncularis
 ホトケノザ Lamium amplexicaule
 カラスノエンドウ Vicia sativa
 ヒアシンス Hyacinthus orientalis
 ノボロギク Senecio vulgaris

今日は沼間方面へ

 二月最後の本日は、春らしい暖かさでしたので、スギ花粉もかなり飛んでいた様です。


【参考】
 スギ Cryptomeria japonica
 ベニシダ Dryopteris erythrosora
 リョウメンシダ Arachniodes standishii
 イワガネソウ Coniogramme japonica
 フモトシダ Microlepia marginata
 (ふき)(とう) Petasites japonicus
 メジロ Zosterops japonicus
 アンズ Prunus armeniaca
 キクザキリュウキンカ Ficaria ficarioides
 寒咲花菜(カンザキハナナ) Brassica sp.
 ウチワサボテン Opuntia vulgaris
 フイリマサキ Euonymus japonicus cv.
 タネツケバナ Cardamine scutata
 オランダミミナグサ Cerastium glomeratum
 ネモフィラ Nemophila menziesii
 河津桜(かわづざくら)Cerasus X kanzakura ‘Kawazu-zakura’
 ハーデンベルギア Hardenbergia violacea

早春を彩る花々

 寒いと言っても、春は確実に近づいています。いつの間にかオニシバリは見頃ですし、ウグイスカグラの開花ももうすぐです。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


【参考】
 河津桜(かわづざくら)Cerasus X kanzakura ‘Kawazu-zakura’
 阿亀(おかめ)Cerasus campanulata x Cerasus incisa cv. ‘Okame’
 ジンチョウゲ Daphne odora
 オニシバリ Daphne pseudomezereum
 テイカカズラ Trachelospermum asiaticum
 ウグイスカグラ Lonicera gracilipes
 鷹取山山頂
 スイカズラ Lonicera japonica
 ウメ Armenica mume
 弥勒菩薩磨崖仏
 ヤブツバキ Camellia japonica
 アセビ Pieris japonica
 ショカッサイ Orychophragmus violaceus
 キクザキリュウキンカ Ficaria ficarioides
 コモチシダ Woodwardia orientalis
 ペラルゴニウム Pelargonium cv.
 ローズマリー Rosmarinus officinalis

楚辞九歌:山鬼(屈原作)に登場する植物

 高校生時代にお気に入りだった漢籍のひとつが楚辞です。今なら、楚辞に登場する植物の写真も揃っていると思い整理してみました。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


漢名 (Chinese Name) 和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name)
薛茘へいれい オオイタビ
バラ目 クワ科
オオイタビ
Ficus pumila
女羅ぢょら ヒカゲノカズラ目
ヒカゲノカズラ科
ヨウラクヒバ
Phlegmariurus phlegmaria
辛夷しんい コブシ
モクレン目 モクレン科
コブシ
Magnolia kobus
けい モクセイ属
シソ目 モクセイ科
キンモクセイ
Osmanthus fragrans var. aurantiacus
石蘭せきらん ヒトツバ
ウラボシ目 ヒメシダ科
ヒトツバ
Pyrrosia lingua
杜衡とこう カンアオイ属
コショウ目 ウマノスズクサ科
カンアオイ
Asarum nipponicum
こう タケ亜科
イネ目 イネ科
モウソウチク
Phyllostachys heterocycla
かつ クズ
マメ目 マメ科
クズ
Pueraria lobata
杜若とじゃく ヤブミョウガ
ツユクサ目 ツユクサ科
ヤブミョウガ
Pollia japonica
松柏しょうはく 裸子植物
球果綱
クロマツ
Pinus thunbergii

  Sanki
山鬼:ゲームソフト『神都夜行录』より


  九歌:山鬼【読み下し】星川(1970)
若に人有り山の阿に、薛茘へいれいを被て女蘿ぢょらを帯とす。
既に睇を含みて又宣く笑う。子予の善く窈窕たるを慕う。
赤豹に乗りて文狸を従へ、辛夷しんいの車にかつらの旗を結び、
石蘭せきらんを被て杜衡とこうを帯とし、芳聲を折りて思ふ所に遣る。
余幽くわうに處りて終に天を見ず。路險難にして獨り後れて來る。
表く獨り山の上に立てば、雲容容として下に在り。
杳として冥冥として羌晝晦く、東風飄として神霊雨ふらす。
霊脩を留めて憺として歸るを忘れしめん。歳既に晏ければ、孰か予を華さかせん。
三秀を山閒に采るに、石磊磊としてかずら蔓蔓たり。
公子を怨んで悵として歸るを忘る。君我を思ひて閒を得ざるならん。
山中の人は杜若とじゃく芳しく、石泉を飮みて松柏しょうはくに蔭はる。
君我を思ひて然疑作りしならん。
雷填填として雨冥冥たり。猨啾啾として狖夜鳴く。
風颯颯として木蕭蕭たり。公子を思へば徒らに憂に離るのみ。


  九歌:山鬼【原文】
若有人兮山之阿 被薜荔兮带女蘿
既含睇兮又宜笑 子慕予兮善窈窕
乘赤豹兮従文狸 辛夷車兮结桂旗
被石蘭兮带杜衡 折芳馨兮遗所思
余處幽篁兮终不見天 路险难兮独后来
表獨立兮山之上 雲容容兮而在下
杳冥冥兮羌晝晦 東風飄兮神霊雨
留霊脩兮憺忘歸 歳既晏兮孰華予
采三秀兮於山閒 石磊磊兮葛蔓蔓
怨公子兮悵忘歸 君思我兮不得閒
山中人兮芳杜若 飮石泉兮蔭松柏
君思我兮然疑作 
雷填填兮雨冥冥 猨啾啾兮狖夜鳴
風颯颯兮木蕭蕭 思公子兮徒離憂


【文献】
星川清孝 (1970) 楚辞, 新釈漢文大系34, 362p, 明治書院, 東京.
神都夜行录:山鬼, Accessed: 202602-26.

山下町公園の天馬と四神獣

 本日(2026-02-20)は春節に合わせた(?)新年会でした。予定の時間まで少しあったので立ち寄った山下町公園では四神獣が飾られていました。
 維管束植物【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)
 哺乳類 生物系統樹 化石動物


 天馬 (Tianma / Pegasus)
 神獣(四神獣)
  玄武 (Xuanwu / Black Tortoise):北:冬:水:黒
  白虎 (Baihu / White Tiger)  :西:秋:金:白
  朱雀 (Zhuque / Vermilion Bird):南:夏:火:赤
  青龍 (Qinglong / Azure Dragon):東:春:木:緑


 ひときわ目立っている天馬につき、中国ではどのように考えられているかを調べてみました。手元にあった山海経の訳本から『天馬』が載っている箇所を特定し、デジタルアーカイブに登録されていた明治時代に刊行された写本に図が載っているのを見つけました。山海経は戦国時代から前漢の時代にかけて成立したと考えられていますが、図については後代の想像画と言われていますので、あくまでも参考にすぎないのですが、いずれにせよ、馬というよりは、ムササビあるいはコウモリのような小型哺乳類であると考えた方がよさそうです。そうしますと、山下町公園の天馬は、ギリシャ神話またはヘレニズムのペガサスのイメージなのだと思われます。あるいは、中国的にはこれは天馬ではなく、竜と馬の交配から生ずると云われる龍馬なのかも知れません。

 Copilotにいろいろと質問したところ、ヒナコウモリ(Vespertilio sinensis)は『体毛に白っぽい毛がまじりあうことが多い』だけでなく、模式産地が北京なので、天馬の正体候補と言えそうです。

山海経第三 北山経(国立国会図書館デジタルアーカイブ)
 又東北二百里ヲ曰馬成之山ト。其ノ上多文石其ノ隂多金玉。有獣焉其ノ状如シテ白犬而黒頭アリ見レハ人ヲ則飛フ(言ハ肉翅飛行自在)其ノ名ヲ曰天馬ト其ノ鳴自䚯。有鳥焉其ノ状如烏首白シテ而身靑シテ足黄ナリ是ヲ曰鶌鶋(屈居ノ二音或作鵈)其ノ鳴自䚺食ヘハ之不饑可以テ巳寓(未タ詳或曰寓猶ヲ缺也)

   
天馬:山海経第二十三圖を元にしたCopilot生成画像
   
天馬:山海経(翻訳本)の挿絵を元にしたCopilot生成画像

【高馬三良訳】
 さらに東北へ二百里、馬成ばせいの山といい、山にはあや石多く、山の北には金・玉が多い。獣がいる。その状は白い犬の如くで黒い頭、人を見れば飛ぶ。その名は天馬。鳴くときはわが名をよぶ。鳥がいる。その状は烏の如く、首は白くて身は青く、足は黄、これは鶌鶋くっきょと名づける。鳴くときはわが名をよぶ。これを食うと飢えず、もうろくをいやすによろし。

 馬成山  :太行山脈の北東部、あるいは山西省や河北省のどこかにあると推測(百度百科)
 文石(紋石):蛇紋石あるいはオニキス類か
 金・玉  :金属資源や翡翠などの鉱物資源
 寓    :耄碌と同じ意味かどうかは不明。缺は『ひび』であり、百度百科は『イボ』としています。

 なお、四神獣は山海経には記載がないようで、前漢(紀元前206年~紀元前8年)以降に成立したとされる四神獣(大杉,1997)は、山海経の起源(臼倉,2008)と考えられている戦国時代(紀元前5世紀~紀元前221年)にはまだ知られていなかったのかも知れません。四神獣については、キトラ古墳の例を挙げるまでもなく、我が国でも広く知られていますので、ここでの詳述は控えます。


【文献】
郭璞 伝ほか (1902) 山海経:18巻 三-四, 文光堂, 東京, 国立国会図書館デジタルコレクション, 山海経第三 北山経, p16, URL: https://dl.ndl.go.jp/pid/3464360/1/2, Accessed: 2026-02-22.
臼倉直樹 (2008)『山海経』の形成過程及びその性質, 立命館文學, (606), 1211~1189, URL: https://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/606/606PDF/usukura.pdf, Accessed: 2026-02-22.
大杉徹 (1997) 四神考-前漢、後漢期の資料を中心として, 人文学論集, 15, 127-143, DOI: 10.24729/00004588, Accessed: 2026-02-22.
高馬三良訳 (1973) 山海経第三北山経, In 中国の古典シリーズ4, 抱朴子 列仙伝・神仙経伝 山海経, 467-472, 平凡社, 東京.


【神異経】(2026-03-05)
 山海経より少し下った時代に成立したとされている神異経にも当たって見ました。(一応)地誌の体裁で著されている山海経と違って、神異経はそもそも奇想天外な小説の類と見做されているのですが、天馬や四神獣と思われる記述はないようでした。なお、ボルヘスの幻獣事典では、最古の類書として知られる『太平廣記』の引用として天馬(Celestial Horse)が記載されていますが、その内容は山海経と一致しています。
【文献】
東方 朔 (前漢) 神異経(漢魏叢書零本, 程栄校訂:明), URL: https://www.digital.archives.go.jp/file/3610849.html, Accessed: 2026-03-04.
神異經 (2023), 維基文庫, Accessed: 2026-03-04.
竹田晃・梶村永・高芝麻子・山崎藍 (2007) 黒田真美子編, 穆天子伝 漢武故事 神異経 山海経他 (中国古典小説選1), 426p, 明治書院, 東京.
ホルヘ・ルイス・ボルヘス:柳瀬尚紀訳 (1974), 幻獣辞典, 225p, 晶文社, 東京.



【参考】
 横浜イングリッシュガーデン(YEG)
 グリフィン Griffin
 イースター・ディスプレイ
 ギンヨウアカシア Acacia baileyana
 スイセン ‘ラインベルト・アーリーセンセーション’ Narcissus X ‘Rijnveld’s Early Sensation’
 マンサク ‘エレナ’ Hamamelis x intermedia ‘Jelena’
 スノードロップ Galanthus nivalis
 河津桜(かわづざくら)Cerasus X kanzakura ‘Kawazu-zakura’
 山茱萸(サンシュユ) Cornus officinalis
 ツワブキ ‘希木麒麟(きききりん)Farfugium japonicum X ‘Kikikirin’
 福寿草(フクジュソウ) Adonis ramosa
 ウメ ‘紅雲竜(べにうんりゅう)Armeniaca mume ‘Beni-unryu’
 ハヤザキマンサク ‘パープルシードリング’ Hamamelis vernalis ‘Purple Seedling’