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宇宙の守護神像-11人いる!より

 『11人いる!』という萩尾望都原作のSF漫画を御存知だろうか。1975年初出というから45年前の作品である。ハヤカワSF文庫の創刊が1970年だったことを考え合わせると、SFブームのさなかであった頃の作品で、1977年にドラマ化、1986年にはアニメ映画化もされた。

 かつて、このアニメ作品をVHS版で持っていたのだが、そこからパソコンに取り込んだことがあった。多分30年近く前のことだったと思うが、その後何台ものパソコンのハードディスクを経由して、今もISO形式のファイルがあるので、マウントして再生することが出来る。
 作品の舞台は、星間連盟により設置された宇宙大学の入学試験の最終試験会場として設定された廃棄移民船。原作では白号(はくごう)、アニメ映画版ではエスペランサ号と名付けられたこの宇宙船のホールには『宇宙の守護神』と題した彫像のレプリカがあり、その台座にはなにやら銘文が刻まれていた。もしやと思い画面を止めてみると何とか読み取れることに気づき、読み取って翻訳してみたのが下記である。(Esperanza:西 = Hope:英)
—————————————————————————–
 We desire this statue of the “Guardian Lady of Space”, hoping that “Esperanza” will travel safely carrying our brothers and sisters to the new world where the light of Terra has never shone. “Esperanza” is our hope, flying from Terra to the vacuum of deep Space at a speed faster than light may her destiny be one of peace and may yours love and courage be her guard.

 エスペランサ号が我らの同胞を地球の光が決して輝くことのない新世界まで無事届けてくれることを、宇宙を守護する女神の像に強く願う。
 エスペランサ号は我らの希望、地球から真空なる宇宙へ光より早く翔け、その運命が平和であり、愛と勇気が守護されますように。
—————————————————————————–
 ファンならご存知なのだろうが、ウェブ検索しても出てこなかったので、ここに再録する。

(24分あたりから……)
タダ 『前に見たような気がする…。』
四世 『ええっ。』
チャコ 『そりゃぁそうさ。有名だもの。テラの遠い祖先のロモという彫刻家が制作した宇宙の守護神像っていうんだ。テラの船にはよくレプリカが飾ってあるよ。』
王様 『すると、この船はテラのものか。』
四世 『弓にはなにもつがえてないぜ。』
チャコ 『それがいつでも論議の的さ。ある者は平和をつがえていると言うし、ある者は愛、ある者は青春、勇気とか、希望とか。』
フロル 『俺だったら、力だなぁ。』
ヌー 『定め…、という答えもある。』
アマゾン 『下になにか書いてあるぜ。』
チャコ 『んんっ。』
アマゾン 『文字みたいだな。なんて読む?』
チャコ 『掠れてて全部はわからないけど。エスペランサの航海の無事を願って…、エスペランサ、この船の名前だね。』
アマゾン 『へえーっ、エスペランサ号か。』
タダ 『エスペランサ…。なんだ、この直感にひっかかるもの。初めて聞く名前なのに…。』
トト 『あっ、向うにエレベータがある。』  (……次景へ)

【追記】
 1971年に日本語版の刊行が始まった『宇宙英雄ローダンシリーズ』に登場した最初のアルコン艦の搭載艇が『グッド・ホープ』であったことを思い出した。後にこのクラスの名称にもなり、初期設定では巡洋艦クラス以上に搭載される小型宇宙艦で、直径60メートルの球型、赤道部に装備される駆動部が遷移エンジンタイプでの航続距離は500光年、後にリニアエンジン搭載タイプでは航続1万光年であった。

   
グッド・ホープ級艦載艇(ディンギータイプ『オタマジャクシ』):外部サイト

【追記2】
 アニメ版『11人いる!』はYoutubeで見ることが出来るようです。まだ著作権の有効期限内ですが…。

【文献】
 萩尾望都(1994)11人いる!<新編集版>、323p、小学館、東京.
 早川書房編集部(1994)ローダンハンドブック、367p、早川書房、東京.
 Good Hope, url:https://www.perrypedia.de/wiki/GOOD_HOPE, Accessed:2020-05-01.

大宮で-2020.4.5

 新型コロナ禍の東京を通過して大宮を訪ねました。横浜のソメイヨシノは今まさに満開ですが、大宮では既に時期を過ぎていて、遅咲きの八重桜『関山』の開花が始まっていました。
 帰りに通り過ぎた氷川神社境内の門客人神社の近くには、少なくとも50年位前までは「秋葉権現大明神」の石碑があったので、少し前から探しているのですが、今日もみつけることが出来ませんでした。




痤花碑銘并序
缾花之来也舊矣业實出於騷人韻士之鍾愛者也夫狂風暴雨花之
遇厄可勝歎哉於是停逝春於窓間致野芳於案下以適其惓戀之情
既有其事則不能無其術有其術則不能無工拙一花一枚苟違其天
則不啻損花命又不足恱眼也守屋一鵰號巖松齋法眼武州足立郡
片柳村人世為邑長其為人温籍韻雅冣善插花矯揉不害其性曲直
不失其天故花葉堪久而色澤不衰其沠流傳名播一時入社學技者
凡三千五百有餘人實足粧㸃太平世界矣毎佳辰今日會社徒於同
郡一之宮插花以供神且撰其巧而善者著百缾圖?干巻其書當以
為缾花規則而其所供之枯花萎草堆積為山社徒傚瘞鶴之故事埋
之於叢祠之側建碑以祭其花神使予記其事為其銘曰
  風葩雨蕊 勒住移時 人工之妙 能補天機 花之無情
  奚知我思 強割其愛 懇葬西施 芳魂難招 蜂愁蝶悲
嘉永三年歳次庚戌秋八月
      波山逸撰文 米翁?題額 遂葊乿書
                   男一雞建 廣羣鶴刻


 まだ早かったので、横浜から弘明寺まで歩いてみました。グリーンネックレスとノボロギクが同属であることには未だに納得が出来ません。 –> グリーンネックレスの分類的位置-文献調査(2020.5.3)

【参考】
 大宮公園
 染井吉野(そめいよしの)Cerasus x yedoensis
 八重紅枝垂(やえべにしだれ)Ceraus pendula cv. “Pendula-rosea”
 関山(かんざん)Cerasus Sato-zakura group ‘Sekiyama’
 さくら名所100選碑
 ツグミ Turdus eunomus
 白鳥池
 不明の社(氷川神社境内)
 痤華碑銘(門客人神社前)
 ヒカゲツツジ Rhododendron keiskei
 ミツバツツジ Rhododendron dilatatum
 アメリカザイフリボク Amelanchier sp.
 モチツツジ ‘花車’ Rhododendron macrosepalum cv. Hanaguruma
 ハウチワカエデ Acer japonicum
 二の鳥居(武蔵一之宮氷川神社)
 ヒラドツツジ Rhododendron ×pulchrum
【参考】
 ソレイユ(頭痛整体):保土ケ谷区帷子町1丁目2
 ノハタカラクサ Tradescantia flumiensis
 ミドリノスズ(グリーンネックレス) Senecio rowleyanus
 ノボロギク Senecio vulgaris
 ハイネズ Juniperus conferta
 ヒイラギ Osmanthus heterophyllus
 トキワマンサク Loropetalum chinense
 アカバナトキワマンサク Loropetalum chinense var. rubrum
 クレマチスの一種 Clematis spp.
 カラクサナズナ Lepidium didymum
 クサボケ Chaenomeles japonica

鷹取山公園、海の公園

 (人込みは避けて)午前中は家族で鷹取山公園へ、午後からは一人で海の公園まで出かけました。



【参考】
 鷹取山公園
 ショカッサイ Orychophragmus violaceus
 アセビ Pieris japonica
 染井吉野(そめいよしの)Cerasus x yedoensis ‘Somei-yoshino’
 八重の里桜 Serasus spp.
 紅吉野(べによしの)Cerasus ‘Beni-yoshino’
 ハナズオウ Cercis chinensis
 鷹取川
 スミレ Viola mandshurica
 ハナカイドウ Malus halliana
 タチツボスミレ Viola grypoceras
 アメリカザイフリボク Amelanchier sp.
 ハルジオン Erigeron philadelphicus
 シャクナゲ ‘太陽’ Rhododendron ‘Taiyo’
 Paeonia suffruticosa
   ‘珊瑚界’
   ‘越後獅子’
 ナワシログミ Elaeagnus pungens
 ユスラウメ Prunus tomentosa
 サクラ Cerasus spp.
  山桜(やまざくら)Cerasus jamasakura
  御衣黄(ぎょいこう)Cerasus Sato-zakura group ‘Gioiko’
  一葉(いちよう)Cerasus Sato-zakura group ‘Hisakura’
  鬱金(うこん)Cerasus Sato-zakura group ‘Grandiflora’
  楊貴妃(ようきひ)Cerasus Sato-zakura group ‘Mollis’
  御車返(みくるまがえし)Cerasus Sato-zakura group ‘Mikurumakaisi’
  河津桜(かわづざくら)Cerasus x kanzakura ‘Kawazu-zakura’
  関山(かんざん)Cerasus Sato-zakura group ‘Sekiyama’
  駿河台匂(するがだいにおい)Cerasus Sato-zakura group ‘Surugadai-odora’
 不明の社:金沢区金沢町206(称名寺貝塚跡)
 ハナモモ ‘源平桃’ Amygdalus persica

新型コロナウィルス病(COVID-19)の現況整理

 昨年末に中国で発見された新型コロナウィルスに関しては、かなり怪しげな情報も飛び交っているようで、マスコミの報道も今一信用できません。そこで、ウェブで検索して情報を整理してみました。
 そもそもコロナウィルスとは
 SARSとMERS
 新型コロナウィルス(COVID-19)
 感染防止対策
 感染者と死者
 死亡リスク
 分析法
 文献


【そもそもコロナウィルスとは】
 最も一般的なコロナウィルスは、沢山ある鼻風邪の原因となるウィルスのひとつであるHCoV(Human Coronavirus)で、いくつかのグループがあることが分かっています。ヒトは6歳くらいまでにこの様なコロナウィルスに一度は感染するとされています(国立感染症研究所, 2020a)。いわゆる鼻風邪が重篤化することは稀なので、特段の治療をしないことが普通です。
 コロナウィルスの遺伝情報を担うゲノムは一本鎖RNA構造で、このRNAを包むエンベロープがあり、エンベロープにはスパイクと呼ばれる王冠(corona:ラテン語)状の構造を持つため、コロナウィルスと呼ばれています(田口, 2003)。ニドウイルス目コロナウィルス亜科(Coronavirinae)に分類され、塩基配列及びアミノ酸配列の相同性から3つないし4つの属に分けられます。RNAウィルスとしては大きな約3万塩基対のゲノムサイズを有し(田口, 1990)、今世紀になって注目されている約120万塩基対のゲノムサイズを持つ巨大DNAウィルス(緒方, 2015)程ではないにしろ、RNAウィルスとしては最大級のサイズで、直径は60~220nmになるそうです。RNAウィルスなので、宿主の(核内ではなく)細胞質で増殖します。また、RNAウィルスの特徴として変異しやすい(佐藤・横山,2005)と考えられます。
 感染力の高いことが問題視されているコロナウィルスですが、細胞培養の際には、宿主特異性のため、アフリカミドリザル Cercopithecus aethiops の腎臓上皮細胞から株化されたVero細胞の他に増殖できる培養細胞系は殆どないそうです(田口, 2003)。


【SARSとMERS】
 ヒトに感染するコロナウィルスには、アルファコロナウィルス属(HCoV-229E. HCoV-NL63), ベータコロナウィルス属(HCoV-HKU1, HCoV-OC43,)等いくつかの型(種)のあることがわかっていますが、ベータコロナウィルス属でこれまでに呼吸器症候群が報告されているのは、HKU1, OC43, SARS-CoV, MERS-CoVの4つの型であり(Yu et al.,2020)、そのうち重篤化の報告があるのは重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因となるSARS-CoVと中東呼吸器症候群(MERS)の原因となるMERS-CoVのふたつです。
 SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome)は、2002年11月から2003年6月にかけて中華人民共和国南部でアウトブレークを起こしたSARS-CoVによるウイルス性の呼吸器疾患です。感染拡大が早く、感染者の約1割が死亡するため世界的に注目されましたが、2003年6月には封じ込めに成功し(田口, 2003)、現在では発症例は報告されなくなっています。
 MERS(Middle East Respiratory Syndorome)は、2012年9月に発見されたMERS-CoVにより引き起こされる重症呼吸器感染症(押谷, 2013)で、ヒトコブラクダが感染源動物であるとされています。ヒトからヒトへの感染が確認されており、感染経路は飛沫と接触であるとされています。致死率の高いことが特徴の一つでありますが、無症状の感染者もいることがわかっており、2020年現在終息に至っていません(厚生労働省, 2020a)。


【新型コロナウィルス(COVID-19)】
 2019年12月12日に最初の患者が湖北省武漢で発見された新型コロナウィルス(nCoV)は、武漢海鮮市場の従業員から採取した検体のゲノム分析により29,903塩基対の配列が決定され、そのうち89.1%がコウモリ由来のSARS様コロナウィルスと相同であったと報告されました(Wu et al., 2020)。この類似性のため、ウィルスはSARS-CoV-2と名付けられ、SARS-CoV-2による症状をCOVID-19と呼んでいます(Takeda, 2020)。
 発熱、倦怠感、乾いた咳がCOVID-19の主な症状で、痛み、鼻づまり、鼻水、喉の痛み、下痢などを訴える患者もいます(WHO,2020a, 国立感染症研究所, 2020b)。約8割は軽症で特別の治療をしないでも回復しますが、6人に一人程度が重症化し呼吸困難を発症します(WHO, 2020a)。一方、感染しても発症しない例も報告されています(Bai Y et al., 2020)など)。
 マスコミ報道によれば、COVID-19感染者は、嗅覚障害、味覚障害を訴える症例があるとされていますが、或る程度の因果関係はあるものの、臭覚、味覚により感染の診断ができるどうかは検証されていません。現在、Am Soc Otolaryngology (2020)が症例の収集を行っています。
 COVID-19の主な感染経路は飛沫と接触によるもので、ヒトからヒトへ感染します。WHO (2020a)は感染者の1メートル以内に近づかないことが、感染拡大防止に必要としています。一方、その宿主特異性により食品中での増殖はできないため、食品を介した感染の可能性は低いとされています(農林水産省,2020)。
 SARS-CoV-2の安定性に関する確たる情報は見つけることが出来ませんでしたが、SRAS-CoVと同様(感染症情報センター, 2003)とすれば、常温では4日以内に失活すると考えてよさそうです。
 SARS-CoV-2に対する抗ウィルス薬、ワクチンなど、COVID-19の治療薬は未開発(厚生労働省, 2020b)です。新薬の開発には時間がかかるため、既存のウィルス感染症治療薬による治療効果を試験している段階です。


【感染防止対策】
 インフルエンザウィルスなどの他のエンベロープ構造を持つウィルス同様に、アルコール消毒が、SARS-CoV-2の失活化に有効で、80%エタノール、70%イソプロパノールなどが使用されます。手洗いや汚染が疑われる個所の拭き取りが有効であり、自らの顔周辺を触らないことも有効な対策です。
 国立医薬品食品衛生研究所 (2020)によれば、SARS-CoVは、60℃30分以上の加熱で失活するとされており、SARS-CoVと類似性の高いSARS-CoV-2も十分な加熱処理が有効であると考えられています。
 その他、COVID-19の対策に関しては厚生労働省のサイトに最新情報が掲載されています。


【感染者と死者】
 主なウィルス疾患につき、感染者数と死亡者数をまとめてみると表1の様になりました。

表1.主な感染症による感染者数と致死率
名称 期間 感染例数 死者数 致死率 文献
COVID-19(全世界) 2019.12
 ~2020.3.30
 ~2020.4.18
 
721,266
2,250,790
 
33,942
154,226
 
4.7%
6.9%
 
worldmeter
COVID-19(日本) 2019.12
 ~2020.3.30
 ~2020.4.18
 
1,866
9,787
 
54
232
 
2.9%
2.4%
 
worldmeter
SARS 2002-2004 8,400 800 9.5% 田口(2003)
MERS 2012.9-2019.11 2,494 858 34.4% 厚生労働省(2020a)
新型インフルエンザ(日本) 2009 20,000,000 203 0.001% 厚生労働省
スペイン風邪(H1N1型) 1918 500,000,000 40,000,000 8.0% 羽原(2010)、Wikipedia
鳥インフルエンザ(H5N1型) 2003-2009 861 455 52.8% WHO(2020b)
エボラウィルス病(コンゴ) 2018-2019 927 584 63.0% 海外感染症発生情報(2019)

 この表での感染者数はどれくらいの検査をした結果なのかがわかりませんし、死亡者数は死亡に至った主因だったかどうかが不明ですので、直接の比較はしがたいのですが、それでも今のところCOVID-19の致死率はSARS, MERSほどには高くないと思われます。


【死亡リスク】
 死亡原因別に人口100万人当たりの死亡数で比較すると表2のようになります。2020年3月末の時点では、COVID-19は新型インフルエンザを超える脅威とは考えられません。

表2.死亡リスクの比較
名称 地域 期間 死者数(人) 文献
実数 100万人
当たり
COVID-19 日本 2019.12
 ~2020.4.3
 ~2020.4.18
 
63
232
 
0.5
1.8
 
worldmeter
新型インフルエンザ 日本 2009 203 1.6 厚生労働省
悪性新生物 日本 2018 3,737,470 29,543 厚生労働省(2020)
肺炎 日本 2018 946,540 7,486 厚生労働省(2020)
自殺 日本 2018 20,169 160 厚生労働省(2020)
交通事故 日本 2019 32,515 257 総務省統計局(2020)
COVID-19 世界 2019.12
 ~2020.4.3
 ~2020.4.18
 
53,203
154,266
 
6.84
19.8
 
worldmeter
エボラウィルス病 コンゴ 2018~2019 584 7.2 国立感染症研究所(2019)
スペイン風邪(H1N1型) 世界 2019 40,000,000 20,000 羽原(2010)

【分析法】
 SARS-CoV-2の全ゲノムは既に解析済み(Wu et al.,2020)ですが、この報告は次世代型高速シーケンサー Illumina MiniSeq を使った配列決定であり、今後は実際に機能している遺伝子との関係が明らかにされていくものと思われます。患者から採取した検体の検査は、当初は加熱と冷却を繰り返すことによってRNAを増幅するRT-PCR法が行われていたと思われますが、温度制御の必要がないLAMP法による検査法が確立された(キヤノンメディカルシステムズ,2020)ため、検査時間短縮が期待されるのですが、(報道映像などで見目限りでは)まだ十分に普及していないようです。このLAMP法によれば、同じベータコロナウィルス属に分類されるSARS-CoVとの区別も可能とのことです。
 ここで問題になるのは、検査時の二次汚染(コンタミネーション)です。国立感染症研究所 (2020c)は、『検体は、バイオセーフティレベル2(BSL2)の実験室で検査し、必要な防護を行う必要がある。』としていますが、このレベルは検査機関による、あるいは国による違いの有る可能性があります。感染者の人数を見る時には、(通常は公表されない)陰性と判断された検体数と合わせてこの可能性も考慮する必要があります。


【まとめ(?)】
 新型コロナウィルスCOVID-19に関しては、まとめが出来る時期ではありませんが、ウェブで調べた限り、厚生労働省のサイトをみておけば、現時点で得られる確かな情報はほぼ得られるといって良いようです。
 引き続きしかるべき対策を継続しなければならないことは間違いありませんが、政策判断ミスにより他のリスク(例えば自殺や他の疾患による死亡)が高まることも懸念されます。


【文献】

緒方博之(2015)巨大ウイルスから見える新たな生物界の姿, 生命誌, 84, URL:https://www.brh.co.jp/publication/journal/084/research/1.html, Accessed at 2020-03-28.
押谷仁(2013) コロナウイルスと重症急性呼吸器感染症:SARS 出現から 10 年,そして新型コロナウイルスの出現と今後の課題,小児感染免疫,25(2),185-188, URL:http://www.jspid.jp/journal/full/02502/025020185.pdf, Accessed at 2020-03-28.
感染症情報センター(2003)WHO研究施設ネットワークが集積したSARSコロナウイルスの安定性と抵抗性に関する最初のデータ, URL: http://idsc.nih.go.jp/disease/sars/update56-data.html, Accessed at 2020-03-28.
キヤノンメディカルシステムズ(2020)迅速な新型コロナウイルス検査システムの開発と実用化研究開始について(プレスリリース:2020-03-19),URL:https://jp.medical.canon/News/PressRelease/Detail/55803-834, Accessed at 2020-03-28.
厚生労働省(2020a)、中東呼吸器症候群(MERS)について、URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mers.html, Accessed at 2020-03-28.
厚生労働省(2020b)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第1版, URL:https://www.mhlw.go.jp/content/000609467.pdf, Accessed at 2020-03-29.
厚生労働省(2020c)、新型コロナウイルス感染症について, URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html, Accessed at 2020-03-29.
国立医薬品食品衛生研究所(2020)コロナウイルスと食品安全, URL:http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/microbial/2019-nCoV/2019-nCoVfsai1.html, Accessed at 2020-03-28.
国立感染症研究所(2020a)コロナウイルスとは, URL:https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html, Accessed at 2020-03-28.
国立感染症研究所(2020b)感染症発生動向調査及び積極的疫学調査により報告された新型コロナウイルス感染症確定症例287例の記述疫学(2020年3月9日現在), URL:https://www.niid.go.jp/niid/ja/covid-19/9489-covid19-14-200309.html, Accessed at 2020-03-28.
国立感染症研究所(2020c)新型コロナウイルス(2019-nCoV)の遺伝子検査法の性能評価について, URL:https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/9482-covid14-15.html, Accessed at 2020-03-28.
佐藤裕徳・横山勝(2005)2.RNAウィルスと変異, ウィルス, 55(2)221-230, URL:http://jsv.umin.jp/journal/v55-2pdf/virus55-2_221-230.pdf, Accessed at 2020-03-29.
農林水産省(2020)新型コロナウイルス感染者発生時の対応・業務継続に関するガイドライン, URL:https://www.maff.go.jp/j/saigai/n_coronavirus/ncv_guideline.html, Accessed at 2020-03-28.
田口史広(1990)コロナウイルスの分子生物学, ウイルス 40(2) 81-90, doi: 10.2222/jsv.40.81, Accessed at 2020-03-28.
田口史広(2003)SARSコロナウイルス, ウイルス 53(2) 201-209, doi: 10.2222/jsv.53.201, Accessed at 2020-03-28.
羽原敬二(2010)新型インフルエンザ対策とリスク処理, 保険学雑誌, 2010:610, 75-
doi: 10.5609/jsis.2010.610_75, Accessed at 2020-03-28.
Am Soc Otolaryngology(2020) COVID-19 Anosmia Reporting Tool for Clinicians, URL:https://www.entnet.org/content/coronavirus-disease-2019-resources, Accessed at 2020-03-28.
Bai Y et al.(2020)Presumed Asymptomatic Carrier Transmission of COVID-19, URL:https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2762028, Accessed at 2020-03-28.
Takeda M(2020) The initial response of the laboratory diagnosis team to SARS-CoV-2 in Japan and the current situation, Proc 93rd Ann Meet Jap Pharmacol Soc, URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpssuppl/93/0/93_2-ES-1/_pdf/-char/ja, Accessed at 2020-03-28.
WHO(2020a) Coronavirus disease 2019 (COVID-19) Situation Report – 51, URL: https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/331475/nCoVsitrep11Mar2020-eng.pdf, Accessed at 2020-03-28.
WHO(2020b), Cumulative number of confirmed human cases of avian influenza A(H5N1) reported to WHO, URL:https://www.who.int/influenza/human_animal_interface/H5N1_cumulative_table_archives/en/, Accessed at 2020-03-28.
worldmeter, COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC, URL:https://www.worldometers.info/coronavirus/, Accessed at 2020-03-30.
Wu et al.(2020) Infectious disease: Genome sequence of the emerging coronavirus from China, Nature 579, 265-269, doi: 10.1038/s41586-020-2008-3, Accessed at 2020-03-28.
Yu et al.(2020) Decoding the evolution and transmissions of the novel pneumonia coronavirus (SARS-CoV-2) using whole genomic data, URL:https://www.researchgate.net/publication/339351990_Decoding_evolution_and_transmissions_of_novel_pneumonia_coronavirus_SARS-CoV-2_using_the_whole_genomic_data, Accessed at 2020-03-29.

鷹取山から金比羅山へ

 新型コロナウィルスの世界的感染拡大を受けて、神奈川県にも週末の外出自粛要請が出されました。そこで、今日はハイキングコースへ。ロッククライマーが集いそうな山頂付近は避けつつ、逗子まで散策してみました。
 季節は進んで、オニシバリ、ウグイスカグラは実が育ちつつありましたが、アリドオシはまだ蕾でした。ウツギ類ももうすぐ開花です。
【主な経路】
(自宅)-浜見台-沼間のスダジイ-神武寺奥の院(神武寺山)-十州望-神武寺本堂(薬師堂)-金毘羅山-池子神明社-池子隧道-六浦-(自宅)


          昭和45年5月1日市指定  木造薬師如来坐像
                      日光月光菩薩立像
          昭和60年11月29日県指定 薬師堂
  神武寺薬師堂と薬師如来三尊像
 薬師堂の創建された時代は明らかではありませんが、寺伝によると神亀元年(724)聖武天皇の霊夢によって僧行基が十一面観音、釈迦如来、薬師如来の三像を祀ったことが起こりであるとされています。吾妻鑑によると、承元三年(1209)五月十五日、将軍実朝がここに参詣したことを記しています。今の堂が建立されたのは文禄三年頃(1594)と推定され、室町末期の建築様式を示すものとされています。堂の中に秘仏薬師如来坐像と日光・月光両菩薩立像の三像が安置され、古くから人々の厚い信仰を受けています。
          神奈川県教育委員会
          逗子市教育委員会


【参考】
 紅吉野(べによしの)Cerasus ‘Beni-yoshino’
 枝垂桜(しだれざくら)Cerasus spachiana
 大島桜(おおしまざくら)Cerasus speciosa
 山桜(やまざくら)Cerasus jamasakura
 ウンナンオウバイ Jasminum mesnyi
 イベリス Ibelis sp.
 レンギョウ Forsythia suspensa
 モモ Amygdalus persica
 シラユキゲシ Eomecon chionantha
 クサイチゴ Rubus hirsutus
 ノハタカラクサ Tradescantia flumiensis
 ウラシマソウ Arisaema urashima
 モミジイチゴ Rubus palmatus var. coptophyllus
 アオキ Aucuba japonica
 シャガ Iris japonica
 イタビカズラ Ficus nipponica
 ホタルカズラ Lithospermum zollingeri
 オニシバリ Daphne pseudomezereum
 ウバユリ Cardiocrinum cordatum
 ノゲシ Sonchus oleraceus
 ヒメオドリコソウ Lamium purpureum
 センチコガネ Geotrupes laevistriatus
 サルトリイバラ Smilax china
 スダジイ Castanopsis sieboldii
 クロウリハムシ Aulacophora nigripennis
 ヤマブキ Kerria japonica
 タチツボスミレ Viola grypoceras
 マルバウツギ Deutzia scabra
 ムラサキケマン Corydalis incisa
 ウグイスカグラ Lonicera gracilipes
 コゴメウツギ Stephanandra incisa
 シロヨメナ Aster ageratoides
 キランソウ Ajuga decumbens
 ノヂシャ Valerianella locusta
 カンアオイ Asarum nipponicum
 ヘラシダ Diplazium subsinuatum
 ヒイロタケ Pycnoporus coccineus
 神武寺奥の院
 アリドオシ Damnacanthus indicus
 ホルトノキ Elaeocarpus sylvestris (神武時のなんじゃもんじゃ)
 六地蔵
 こんぴら山やぐら群
 金比羅神社跡
 ヒサカキ Eurya japonica
 ツルグミ Elaeagnus glabra
 キブシ Stachyurus praecox
 ツタバウンラン Cymbalaria muralis
 ゲンペイコギク Erigeron karvinskianus
 ヒメツルソバ Persicaria capitata
 ヒメウズ Semiaquilegia adoxoides
 キュウリグサ Trigonotis peduncularis
 オニタビラコ Youngia japonica
 ツルニチニチソウ Vinca major
 クロマツ Pinus thunbergii 雄花
 ヒメカンスゲ Carex conica
 アメリカフウロ Geranium carolinianum
 トウダイグサ Euphorbia helioscopia
 ナガミヒナゲシ Papaver dubium
 アケビ Akebia quinata
 ヤブツバキ Camellia japonica
 ジャノメエリカ Erica canaliculata
 美容室それいゆ(金沢区六浦南2丁目5-5)
 マメカミツレ Cotula australis
 スズメノカタビラ Poa annua
 雷神社
 染井吉野(そめいよしの)Cerasus x yedoensis
 ハナニラ Ipheion uniflorum

桜の季節に向日葵を… part2

 先週は自宅から屛風浦まででしたので、今日は上大岡から横浜まで歩いてみました。
 桜の季節に向日葵を… part1  ひまわりを訪ねる(GoogleMap)

2010.7.31撮影、於:三次市君田町藤兼



【所在】
 港南区民文化センター ひまわりの郷(港南区上大岡西1丁目6-1)
 ひまわり市場(港南区上大岡西1丁目15-1)
 大賀の郷(港南区上大岡東1丁目34-3)
 美容室ひまわり(南区井土ケ谷上町25-19)
 パブスナックひまわり(南区井土ケ谷下町218-2)
 ひまわり整骨院(南区井土ケ谷下町28)
 横浜ひまわりクリニック(南区西中町4丁目72)
 (株)ひまわり(南区前里町2丁目39)
 ひまわり薬局 伊勢佐木店(中区伊勢佐木町5丁目5-125)




【参考】
 横浜イングリッシュガーデン
 エレガンスみゆき Cerasus x Armenica mume ‘Elegance Miyuki’
 桜 Cerasus spp.
  横浜緋桜(よこはまひざくら)Cerasus jamasakura cv. Kenrokuen-kumagai x C. campanulata
  ウミネコ Cerasus x parvifolia ‘Umineko’
  陽光(ようこう)Cerasus ‘Yoko’
  春月花(しゅんげつか)Cerasus ‘Shungetsuka’
  湘南緋桜(しょうなんひざくら)Cerasus x Kanzakura ‘Shonan-hizakura’
  祇園枝垂(ぎおんしだれ)Cerasus spachiana ‘gion-shidare’
  万里香(ばんりこう)Cerasus serrulata ‘Excelsa’
  御車返(みくるまがえし)Cerasus x Sato-zakura Group ‘Mikurumakaeshi’
  染井吉野(そめいよしの)Cerasus x yedoensis
  玉縄桜(たまなわざくら)Cerasus yedoensis
 山桜(やまざくら)Cerasus jamasakura
  大島桜(おおしまざくら)Cerasus speciosa
  神代曙(じんだいあけぼの)Cerasus x yedoensis‘Jindai akebono’
 ミツマタ(赤花) Edgeworthia chrysantha ‘Rubra’
 ツバキ ‘港の華’ Camillia ‘Minato-no-hana’
 ラナンキュラスラックス・リュキア Ranunculus Rax “Lycia”
 キジバト Streptopelia orientalis
 スイセン Narcissus spp.
 ハナカイドウ ‘ヤエカイドウ’ Malus halliana ‘Parkmanii’
 サンシュユ Cornus officinalis
 クラブアップル ‘ペンデュラ’ Malus floribunda ‘Pendula’
 ニワウメ Cerasus japonica
 ベニバスモモ Prunus cerasifera var. atropurpurea
 トサミズキ Corylopsis spicata
 ツツジ ‘吉野’ Rhodpdendron ‘Yoshino’
 マグノリア ‘ワイルドキャット’ Magnolia liliflora ‘Wildcat’
 炭火焼鳥 一鳥(上大岡店)
 土筆(スギナ Equisetum arvenseの胞子茎)
 ノゲシ Sonchus oleraceus
 レンギョウ Forsythia suspensa
 横浜大岡教会(港南区別所2-4-11)
 シャガ Iris japonica
 クレマチス・アーマンディー Clematis armandii
 ハナニラ Ipheion uniflorum
 ハボタン Brassica oleracea
 キブシ Stachyurus praecox
 タネツケバナ Cardamine scutata
 ムラサキケマン Corydalis incisa
 クサノオウ Chelidonium majus
 オオキバナカタバミ Oxalis pes-caprae
 カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
 モチノキ Ilex integra
 キンモクセイ Osmanthus fragrans
 ヒュウガミズキ Corylopsis pauciflora
 不明の社:南区永田東1丁目24
 イロハモミジ Acer palmatum
 サルビア・ミクロフィラ Salvia microphylla
 ヤマブキ Kerria japonica
 モッコウバラ Rosa banksiae
 日の出薬局(中区日ノ出町1丁目28)
 Dragon Kitchen(中区日ノ出町1丁目1)
 キュウリグサ Trigonotis peduncularis
 ショカッサイ Orychophragmus violaceus
 チューリップ Tulipa gesneriana
 ひのじゃがくん
 稲荷社:西区西平沼町5-24
 ウンナンオウバイ Jasminum mesnyi
 月桂樹(げっけいじゅ) Laurus nobilis
 ハナウド Heracleum sphondylium var. nipponicum
 アンズ Prunus armeniaca
 追浜神社跡
 キランソウ Ajuga decumbens
 タツナミソウ Scutellaria indica
 ニワトコ Sambucus sieboldiana

緋桜の丘へ

 今日は、本牧山頂公園の緋桜の丘へ。先週来からの予測通り、満開の横浜緋桜を楽しむことが出来ました。


【参考】
 横浜緋桜(よこはまひざくら)Cerasus jamasakura cv. Kenrokuen-kumagai x C. campanulata
 スモモ Prunus salicina
 ホソバヒイラギナンテン Mahonia fortunei

桜の季節に向日葵を…

2010.7.31撮影、於:三次市君田町藤兼


 桜の季節に向日葵を… part2  ひまわりを訪ねる(GoogleMap)
と、言っても花は咲いていないので……。

【所在】
 ひまわり美容室(追浜町2丁目64)
 ひまわり耳鼻咽喉科(追浜町3丁目2-2)
 居酒屋ひまわり(金沢区泥亀1丁目16-1)
 ひまわり鍼灸整骨院(金沢区能見台通8丁目8-2枦山ビル1-2)
 ひまわり薬局(金沢区富岡西7丁目19-10)
 ひまわり動物病院(磯子区杉田6丁目5-34カワハラマート)
 ひまわり薬局 磯子店(磯子区磯子3丁目13)


 桜は、神代曙(じんだいあけぼの)大島桜(おおしまざくら)が咲き始め、横浜緋桜(よこはまひざくら)が見頃、といったところです。



【参考】
 桜 Cerasus spp.
  横浜緋桜(よこはまひざくら)Cerasus jamasakura cv. Kenrokuen-kumagai x C. campanulata(姫小島水門址)
  神代曙(じんだいあけぼの)Cerasus x yedoensis‘Jindai akebono’(西柴)
  山桜(やまざくら)Cerasus jamasakura(能見台)
  神代曙(じんだいあけぼの)Cerasus x yedoensis‘Jindai akebono’(鳥見塚)
  染井吉野(そめいよしの)Prunus x yedoensis(鳥見塚)
  大島桜(おおしまざくら)Cerasus speciosa(杉田)
  染井吉野(そめいよしの)Prunus x yedoensis(磯子台)
 雷神社、雷神社奥の院
 ヒメツルニチニチソウ Vinca minor
 カラスノエンドウ Vicia sativa
 レッドロビン Photinia glabra × P. serrulata
 花桃 Amygdalus persica
 カリン Chaenomeles sinensis
 ラナンキュラス Ranunculus spp.
 口紅スイセン Narcissus poeticus
 ニワウメ Cerasus japonica
 ハナニラ Ipheion uniflorum
 ゴモジュ Viburnum suspensum
 オニタビラコ Youngia japonica
 ムスカリ Muscari neglectum
 ベニバナトキワマンサク Loropetalum chinense var. rubra
 ヤエムグラ Galium spurium
 オランダミミナグサ Cerastium glomeratum
 ヒメウズ Semiaquilegia adoxoides
 シラユキゲシ Eomecon chionantha
 土筆(スギナ Equisetum arvenseの胞子茎)
 スミレ Viola mandshurica
 ユキヤナギ Spiraea thunbergii
 モッコウバラ Rosa banksiae
 ムラサキツメクサ Trifolium pratense
 ハナズオウ Cercis chinensis
 タチツボスミレ Viola grypoceras
 カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
 セイヨウヒイラギ Ilex aquifolium


【雷神社奥の院の碑】追浜町3丁目12
雷神社故址
雷神社田浦町浦郷村社也祠奮在此地天正九年朝倉影隆遷之於今地云蓋本祠創建在承平
元年距今實一千年也當時海水變入圍繞陸地白波拍手自爲一島名築島長汀曲浦相接万過
寂寞一漁村耳爯来星霜幾百年四境變爲塩田構居營生者漸多矣傳云天正年閒里人避雨於
祠畔時黒雲掩天電光閃々迅雷擘耳凄氣迫人終轟然震地衆駮然既而雲霽雨收則祠前柏樹
幹枝折裂而無復一人死傷者乃相謂曰是神以樹代人也一村崇信愈篤一株枯木現在地中央
枝朽皮剥僅存残骸耳民至今祈塞不怠爲接地有池盖往時海水之遺跡也近時槍桑之變附近
畫爲田圃里落故址亦将歸荒廢里人憂之望月勘作君以任侠聞自謂吾少社来住地土受里人
庇保有年以得能成今日之巷豈可無𫝂酬呼乃進約當故址修築之工池原爲田川氏𫝂屬田川
氏名平三郎一郷素封也常致力於公益有衆望欣然割其𫝂屬一半提供之呼田甚右衛門氏亦
有奉公之志寄附宅地數歩於是決議起工拮据數閲月修築乃成實昭和六年六月也故址幅員
凢四十歩東方擁池々廣五千歩築以圓石混凝土數株青松護枯木風致閒雅神威自嚴然頃曰
望月君又投數百金欲立碑傳其事蹟嘱丈於余々與君有舊不可辭乃記其梗概勒之銘曰
  滄桑三變  里巷聿榮  神域釐革  載見民情     大塚孝惟撰并書
 昭和六年九月