植物」カテゴリーアーカイブ

初春の磯子を歩く

 今日は家内が上大岡の初売りに出かけるとのことで、11:00に待ち合わせして屛風浦から上大岡まで歩いてみました。
【主な経路】
 屏風浦駅-久良岐公園-金剛院-横濱岡村教会-岡村天満宮-萬福寺-上大岡駅


【参考】
 タイワンリス Callosciurus erythraeus thaiwanensis
 サザンカ Camellia sasanqua
 アキニレ Ulmus parvifolia
 ハボタン Brassica oleracea var. acephala f. tricolor
 クルメツツジ Rhododendron x obtusum
 横浜市電1156号(久良岐公園)
 マルバウツギ Deutzia scabra
 久良岐公園より「みなとみらい」を望む
 医王山金剛院:磯子区岡村5-3-1
 福徳大黒天(金剛院)
 横濱岡村教会:磯子区岡村4-25-39
 岡村天満宮:磯子区岡村2-13-11
 イヌツゲ Ilex crenata
 雨寶山瑠璃院萬福寺:南区大岡5-39-17
 ヒマラヤユキノシタ Bergenia stracheyi


横浜市電1156号
 1156号は1952(昭和27)年、1150形(1151-1172号)の1両として兵庫県のナニワ工機で製造されました。1956(昭和31)年に井土ケ谷線が開業した際に「祝賀電車」の大役を果たし、1966(昭和41)年に生麦線・中央市場線が廃止されるときには、車体に「長い間ご乗車ありがとうございました」のメッセージを掲げて走りました。その後、1967(昭和42)年にワンマン運転(車掌廃止)のための改造が施され、1972(昭和48)年の横浜市市電全廃まで活躍しました。久良岐公園では、1973(昭和48)年の開園当初から展示され、1156号は現存する唯一の1150形として親しまれています。


金剛院由来
 当院は元禄の頃長誉上人の開基とされているが古老言い伝えによると、開基はさらに古く長誉上人が中興したものと伝えられている。延享二年根岸領所には医王山金蔵寺とのせ武蔵風土記では瑠璃山と記されている。往時は堀の内室生寺の末寺に属し中通の格式があった。明治七年元町増徳院の末寺となり昭和二十六年宗教法人法の改正により高野山真言宗の一寺となり現在に至る。
 本尊は薬師如来木像別に磯子七福神の一福徳大黒天並びに水子供養子安地蔵尊を安置すると共に新四国東国八十八ヶ所霊場第六十四番阿弥陀如来の札所としてあつく信仰されている。

第60回神奈川県高等学校合唱祭

 本日、茉莉花の所属する合唱部が合唱祭に参加、絵梨花と二人で鑑賞してきました。撮影禁止なので写真は会場となった鎌倉芸術館の外観だけです。
 大船駅から会場に向かう途中で見かけたローズマリーによく似た花は、香りのない別種で、昨年の春にも横浜で見かけました


参加曲:
 ♪ どこまでも~How Far I’ll (女声2部合唱) 【『モアナと伝説の海』劇中歌
   Lin-Manuel Miranda/高橋知伽江(訳)作詞、Lin-Manuel Miranda作曲 西條太貴編曲
 ♬ 荒れ野の果てに:讃美歌106番 (女声斉唱)
 ♫ そりすべり (女声4部合唱)
   Mitchell Parish 作曲 Leroy Anderson 作曲、野渡恵子編曲
【参考】 
オーストラリアン・ローズマリー Westringia fruticosa

冬の鷹取山

 天気予報では曇り。でも、朝から雨模様でしたので、午前中で家に戻りました。今年の落ちないお守り(ヤマコウバシの葉)は6枚限定作成です。

【参考】
 サザンカ Camellia sasanqua
 マサキ Euonymus japonicus
 二ホンスイセン Narcissus tazetta var. chinensis
 クレマチス類(?) Clematis spp.
 鷹取公園
 フヨウ Hibiscus mutabilis
 オオモミジ Acer amoenum
 ノアサガオ Ipomoea indica
 弥勒磨崖仏
 アジサイ Hydrangea macrophylla
 ウツギ Deutzia crenata
 カラスザンショウ Fagara ailanthoides
 虹
 前浅間方面を望む
 ハナシュクシャ Hedychium coronarium
 コセンダングサ Bidens pilosa var. pilosa
 ヤブツバキ Camellia japonica
 ヤマコウバシ Lindera glauca
 ウバユリ Cardiocrinum cordatum
 ヤブラン Liriope muscar
 イロハモミジ Acer palmatum
 キク Chrysanthemum spp.
 首切り観音
 カキノキ Diospyros kaki
 マンリョウ Ardisia crenata
 雷神社

栄区、港南区の名木古木を巡って-20181208

 今日は杉田を起点に大船まで歩いてみました。
【主な経路】
(杉田駅)-浄念寺-長光寺-大誓寺-三嶋神社-飯島市民の森-長沼八幡社-正安寺-八坂神社-田谷御霊社-(大船駅)


【マキ:蔵王山正定院浄念寺】港南区野庭町1843
浄土宗寺院浄念寺のイヌマキです。よく目立ちますし、樹勢も旺盛でした。


【クロガネモチ:菅谷山医王院長光寺】栄区小菅ヶ谷4丁目1-27

 何度か訪れたことのある長光寺のクロガネモチの雌樹です。『長光寺のなんじゃもんじゃ』として知られるそうです。「なんじゃもんじゃ」というのは樹種がわからない樹を仮に呼ぶときの名称ですが、雌樹で赤い実も顕のこの樹がなぜなんじゃもんじゃなのかについては不明です。


【ザクロ、サルスベリ、イロハモミジ:西光山普應院大誓寺】栄区小菅ヶ谷3-46-13

 小菅ヶ谷の大誓寺には3本の登録木があり、ザクロとサルスベリは樹齢420年を超えるそうです。イロハモミジは推定樹齢120年とさほど古い木ではありませんが、丁度紅葉の時期を迎えていました。


【スダジイ:三島神社】栄区飯島町2146

 三嶋神社のスダジイは、主幹が失われていました。


宗教法人 三嶋神社
鎮座地
御祭神 大山祇神 天照大神 大國主命
例祭日 九月十五日
当社は、元和元年十二月十三日創建と稱され飯島村の鎮守として崇敬されて来た。
明治四十二年七月十四日附け神奈川県指令第三一三〇号を以て許可を得、無格社神明社及び同子之神社の両者を合併せり。
社格の沿革 明治六年十二月村社に列せられ大正十五年九月十四日神奈川県告示第三八三号を以て神饌幣帛料供進社に指定せらる。
社殿工作物 拝殿幣殿大正元年建造。昭和四十年瓦屋根に改造す。
鐘楼 鐘は明和元年鋳造であったが大東亜戦争の為撤廃を受け、昭和十九年供出す。
石灯龍 元治初年建造大正十二年関東大地震には左基は倒壊し、傘及び火袋は破損す。昭和二年修理復元す。
鳥居 大正元年建造昭和二十五年修理し、昭和五十三年同形で鉄材により改造し現在に至る。
幟枠幟竿 昭和十二年新調す。
太鼓橋 参道左右水田の埋め立てが進み、昭和四十四年盛土工事の際撤去す。
樹木明治四十二年記録に社地中老松五株あり。蓋し四百年餘の餘のものなりと有り。この松も台風で倒れ、害虫の被害を受け昭和四十六年には姿を消した。
銀杏 大正四年昭和四年境内に植える。(御大典記念)
昭和五十六年九月吉日
氏子中


【ツバキ、ヒイラギ:飯島市民の森】栄区飯島町

 市民グラフヨコハマ115号によれば、飯島市民の森にツバキ1株、ヒイラギ3株のあることになっています。銘板は設置されていませんが、恐らく白旗の森広場にある祠の周囲の木々がそれだと思います。この森にもタイワンリスが多数生息していました。


【ケヤキ:長沼八幡社】栄区長沼町775

遠くからもよく目立つケヤキが2本、境内の由緒書きによれば、これも名木古木に指定されていました。


長沼八幡社由緒
祭神 第十五代 應神天皇
社殿 相之間造り(拝殿入母屋造り)
鉄筋コンクリート銅板葺
境内坪数 二五八坪
鎮座地  横浜市栄区長沼町字改正七-七七五
例祭日 九月十五日
昭和二十年第二次世界大戦前大部分の氏子が農民であった頃古来は九月十八日であったが戦後社会制度や国民の生活様態が変化して祝祭日でないと例祭行事に支障をきたすまで氏子で協議の結果変更する。
由緒沿革
慶長十年(一六〇五年)四月の創建で古来は長沼の鎮守であった。新編風土記稿に(八幡宮村の鎮守なり祭禮九月十八日金戒寺持)とある如く古くは八幡宮の称せられ金戒寺が別当であった。古来の社殿は総欅造りの荘厳な造営であったが、社殿の損傷が激しく昭和四十八年に御造営の内相談が始まったが、昭和五十年九月二日夜半不審火の災禍にあった。不幸中幸いにも近隣の氏子への延焼がなかった事は有難いことであった。氏子崇敬者は早速対策を協議建設委員会を組織し、万難を排し氏神への奉仕の誠を捧げ建設にあたった。社殿建設と同時に境内の石段のぼり竿を建立。
竣工式遷座祭 昭和五十二年九月十日斎行
建設費 氏子及び崇敬者の浄財により
総工費 二千四百七十万円
社殿石段のぼり竿施工 株式会社吉森工作所
追録
 境内の欅は凡そ三百八十年の古木で横浜市の名木古木第五一九号第五二〇号と昭和四十九年度指定を受ける。
昭和五十四年十月台風二十号により境内傾斜地崩壊する。南側擁壁は急傾斜崩壊危険区域に指定され、県の予算で昭和五十七年に完成。北側擁壁は横浜市により交通災害施行工事として昭和六十年に完成。
昭和六十二年九月吉日建立 氏子中


【イヌマキ:長沼山正安寺】栄区長沼町636

 きれいに掃き清められた境内で、元気に生育しているイヌマキです。


【スダジイ:八坂神社】栄区金井町1431

 横浜市のウェブ情報で、金井町1431にあるとされるスダジイはこの木と思われます。


【ケヤキ:田谷御霊社】栄区田谷町1506

 本日最後は、田谷御霊社のケヤキです。主幹が失われ、樹勢はあまりよくないようです。いずれ展葉期に再訪したいと思います。


田谷御霊神社のしおり(現地配布資料より転載)
祭神:鎌倉権五郎景政(かまくらごんごろうかげまさ)
縁起:桓武天皇の曽孫高望王の五男平良文が東国平定に際して関東に至り、今の藤沢市宮前の村岡に居を構え、京極御霊宮を祀ったと伝えられています。良文の玄孫(やしゃご)村岡影政の時、村岡御霊宮は関東平氏五家(鎌倉市氏・梶原氏・村岡氏・長尾氏・大庭氏)の始祖を祀るようになり、鎌倉時代になると執権北条時頼の命により村岡御霊社に影政(鎌倉権五郎景政)を合祀し、祭神としました。村岡御霊宮は後に十三社に分霊、勧請されて周囲の郷の五霊神社、御霊神社として祀られました。
田谷御霊社はその一つで、鎌倉時代から祭神を鎌倉権五郎景政として田谷の地で祭祀しれてきました。
社殿の傍らに祀る天照大神と日吉神社の祠は、大正12年村社昇格の際、遷座合祀されました。
建物:社殿の中宮は、天保5年(1835年)に改築された総欅材の精緻を尽くした社殿造りの貴重な建物です。拝殿は明治30年(1897年)に改築され、竣工式は4月23日に挙行されました。棟梁は鎌倉市大町の宮内三衛門です。
土地は旧田谷町十三塚1506番地、面積392坪で太平洋戦争後無償払下げを受けています。
境内には市指定天然記念物などの老樹が多く、ことに以前は社殿の背後左に樹齢数百年を経た杉の大木があり、藤沢の材木商に払下げました。その杉の一部で御霊社の扁額が記念に寄進されましたが、所在不明です。
鎌倉権五郎景政:
村岡影政は後三年の役(1083~1087)に源義家に従い16歳で出陣し、戦いで影政は左目を敵に射られながらも屈することがなく、射手を倒して帰還しました。左目に突き刺さった矢を抜こうと三浦平太為継が影政の顔に足をかけたところ、影政は横たわったまま刀を抜き、為継の鎧のくさずりをとらえて上げざまに突こうとしました。思いがけない事態に為継が驚くと、影政は「弓矢に当って死するは武士の本望なり。それを足で面部を踏むとは何事ぞ。汝を敵として我ここで死なん。」い言いましたので、為継は自分の行為を謝り。膝をつき顔を手で抑えて矢を抜いたということです。
影政は平安時代後期の1100年代初頭には鎌倉阪ノ下に住んで鎌倉権五郎と称し、鎌倉・梶原・村岡・長尾・大庭氏らの鎌倉武士団を率いて、当時は野原であった現在の湘南地方一帯の開墾、地域開発を促進しました。
このような武勇と知略の伝承から、鎌倉権五郎景政を祭神とする御霊神社は悪疫や災厄を鎮め、学業成就、必勝招来、志の成就などがかなえる神徳があるとして祀られて来ました。
祭礼:
初詣 元旦
祭礼 9月第2土曜日(宵宮)、第2日曜日(本宮)
かつては鎌倉権五郎景政の命日の前日の9月17日が本宮でしたが、時勢に合わせて変更となりました。
鎌倉周辺の御霊神社:
湘南を中心に神奈川県内に鎌倉権五郎景政を祭神とする同系統の神社が多数存在します。鎌倉周辺の主な御霊神社は次のとおりです。(祭神が替わって名称が替わった神社、鎌倉権五郎景政を祭神としていない御霊神社は除きます。)
村岡御霊神社 藤沢市宮前560 (江ノ島バス・村岡宮前下車)
川名御霊神社 藤沢市川名656 (JR藤沢駅から徒歩20分)
坂ノ下御霊神社 鎌倉市坂ノ下4-9 (江ノ島電鉄長谷駅下車徒歩5分)
梶原御霊神社 鎌倉市梶原1-12-27 (湘南モノレール湘南深沢駅下車)
長尾御霊神社 横浜市栄区長尾台町372 (神奈中バス・宮の前下車)
田谷御霊神社(田谷御霊社) 横浜市栄区田谷町1506番地
公田御霊神社 横浜市栄区公田町445-6 (JR本郷台駅下車、徒歩16分)
汲沢五霊神社 横浜市戸塚区汲沢町1273 (JR戸塚駅下車、バス10分五霊神社下車)
深谷御霊神社 横浜市戸塚区深谷町1026 (JR戸塚駅下車、バス10分御霊神社前下車)
中田御霊神社 横浜市泉区中田北3-42-1 (市営地下鉄中田駅下車)

(平成30年9月作成、参考資料:田谷町内会会員名簿、戸塚区郷土史、戸塚の散歩道、他)


横浜市指定名木古木

No.48068 マキ(蔵王山正定院浄念寺)
指定番号不明 クロガネモチ(菅谷山医王院長光寺)
No.48202 ザクロ(西光山普應院大誓寺)
No.48203 サルスベリ(西光山普應院大誓寺)
No.48204 イロハモミジ(西光山普應院大誓寺)
No.49521 スダジイ(三嶋神社)
指定番号不明 ツバキ(飯島市民の森)
指定番号不明 ヒイラギ3株(飯島市民の森)
No.49519、No.49520 ケヤキ(長沼八幡社)
No,49518 イヌマキ(長沼山正安寺)
No.49522 スダジイ(八坂神社)
No.49524 ケヤキ(田谷御霊社)

【迎陽隧道】

迎陽隧道の由来
明治四十年、上野庭ハ、峻険ナル坂道相続キ、且ツ屈、甚ダシク、車馬ハ勿論徒歩ニ於テスラ、困難オキワメ、隧道掘削ヲ決意地元民総出デ開鑿シタ。当時機械力モナク総テハ、手堀ニ依ルモノデアッタ。大正四年秋、隧道口崩壊防止工事完成ノ時、迎陽隧道ト名ヅケラレテ、今月二至ッテ居ル。
近年交通量ノ増大二伴イ、災害防止ノ為、横浜市ハ、改修二着手シ、昭和五十三年八月、コレオ完成スル。
昭和五十三年八月
上野庭町内会文化部


【上野庭の庚申塔と堅牢地神塔】


【新橋延命地蔵尊】小菅ヶ谷3丁目64

光誉浄春禅定門、正保四丁亥年十月三日 施主田中
四の字の次の字が不明ですが。正保四年(一六四七年)は、ひのといの年ですので丁亥の二字を入れました。
嘆誉栄讃禅定尼 慶安三庚寅年正月廿一日
安の上の字と三の次字が不明ですが、年号表によると正保の次が慶安ですので慶の一字を、慶安三年(一六五〇年)は。かのえとらの年ですので庚の一字を入れました。又御戒名も判然としておりませんが、小菅ヶ谷、大誓寺にのこる過去帳の廿一日の欄の古い多くの御戒名の最初に記されております。
施主田中とありますが、田村家の旧姓は田中で、明治時代田村に改姓したと聞いており田村家の遠い祖先です。県下で二番目に古い石地蔵と云われており、前山のやぐらに昔からありましたのを、平成九年三月にこゝに移しました。
平成九年三月吉日 施主 田村三郎 リカ子


【春日神社】栄区小菅ケ谷3丁目57-17

 石鳥居の脇に庚申塔、本殿に至る途中の境内社は弁天様なのでしょうか。ここには庚申塔と双体観音(?)の石仏があります。境内には大木が沢山あって、横浜市指定の天然記念物となっています。本殿脇の覆殿には、向って左から稲荷社、八幡社、神明社、白山社が合祀されていました。


春日神社と龍光院 旧小菅ヶ谷村社
春日神社は、古く本郷六村の総鎮守であったと伝えられ、天児屋根命(あめのこやねのこみと)外三柱の神を奉斎し、末社には、神明(桂・公田)八幡(鍛冶ヶ谷)、白山(上郷)、稲荷(中野)の本郷各村の村社がある。
「新編相模風土記稿」によれば、永禄8年(1565年)に、小田原北条氏の公田の地頭職であった宇部左京亮(うべさきょうのすけ)の子息、宇部松菊丸(うべまつぎくまる)が再建したといい、社伝にもこれを伝えている。しかし、春日神社の総社である奈良の春日大社は、奈良時代初期の創建で、藤原氏の氏神と祖先神が祭られており、平安時代を通じて藤原氏の拡大発展とともに全国に流布され、藤原一族支配の地域神として、村社・鎮守・総鎮守となったという。本郷の地は平安時代、山ノ内荘本郷といわれた。山ノ内荘は柏尾川流域を経営した秀郷流藤原氏の名族、山内首藤(やまうちすどう)氏の荘園である。本郷は奈良朝尺度郷(さかどごう)の中心地であり、山ノ内荘の中心的穀倉地帯であることを考えると、この春日神社は、山内首藤氏により創建されたとするのが自然である。
山内首藤氏は荘園領主であるばかりでなく、在地武士団でもあり、源義家(よしいえ)以来、源氏と深く関係していた。山内俊通(やまうちとしみち)とその子俊綱(としつな)は、保元の乱(1156年)、平治の乱(1159年)の折、源義朝の挙兵の折は俊通の次男経俊(つねとし)が頭領であり、当然頼朝を援けると思われたが、頼朝方弱小とみて平家方に味方した。このため後に鎌倉に入府した頼朝は経俊を捕らえ、山ノ内荘を土肥実平(とひさねひら)にあずけ、後に和田義盛に与えた。このため、崇敬の中心山内首藤氏を失った春日神社は、次第に衰亡したものと考えられる。戦国時代の末、新しく小田原北条氏から「本郷公田(ほんごうくでん)」の領主に任ぜられた宇部氏は、周辺に威勢を振るう政策の一つとして、春日神社とその別当寺の龍光院(明治に廃寺となる=現在は、春日神社社務所)を再建し、その昔の総鎮守の力を示すため、当時の本郷各村の村社を末社として記録したと考えられる。要するにこの春日大社は伝えられるよりは、はるかに古い平安時代の創建と考えられる。
平成2年3月


【笠間稲荷社】栄区飯島町


 その他本日撮影の写真です。


【参考】
イヌマキ Podocarpus macrophyllus
クロガネモチ Ilex rotunda (雌)
ザクロ Punica granatum
サルスベリ Lagerstroemia indica
イロハモミジ Acer palmatum
スダジイ Castanopsis sieboldii
ツバキ Camellia japonica
ヒイラギ Osmanthus heterophyllus
ケヤキ Zelkova serrata
ヒマラヤスギ Cedrus deodara
カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
ツタ Parthenocissus tricuspidata
イチョウ Ginkgo biloba
横浜港南台教会:港南区港南台7丁目8-29
キク Chrysanthemum spp.
ヤマノイモ Dioscorea japonica
フヨウカタバミ Oxalis variabilis
ネリネ Nerine spp.
サカキ Cleyera japonica
カクレミノ Dendropanax trifidus
トネアザミ Cirsium comosum ver. incomptum
フユザクラ Cerasus x parvifolia ‘Fuyu-zakura’
タイワンリス Callosciurus erythraeus thaiwanensis
ハゼノキ Toxicodendron succedaneum
メキシコハナヤナギ Cuphea hyssopifolia
アレチウリ Sicyos angulatus

くりはま花の国へ-早咲きのツバキと県木見本園

いつまでも暖かい今年の冬ですが、そろそろツバキも咲き始めたころと思い、くりはま花の国のツバキ園を訪ねてみました。
【本日の主な経路】
(京急久里浜駅)-久比里若宮神社-JR久里浜駅-久里浜八幡神社-御瀧神社-久里浜天神社-くりはま花の国-住吉神社-ペリー公園-(京急久里浜駅)


ヤブツバキ Camellia japonica
中部白鶴
玉霞
八朔絞
桜葉源氏椿
八重侘助
チャイナ・レデイ
風折(かざおれ)

白露錦
遠房(とおぶさ)
白牡丹咲錦魚葉椿(しろぼたんざききんぎょばつばき)
白玉絞り
数寄屋侘助
白侘助
タイワンツバキ Gordonia axillaris
サザンカ Camellia sasanqua
寒椿
立寒椿


【県木の広場】:くりはま花の国
花の国には、都道府県木の見本園があります。


01北海道 エゾマツ Picea jezoensis
02青森  檜葉(ヒバ) Thujopsis sp., 県の花:リンゴ(セイヨウリンゴ) Malus pumila
03岩手  南部赤松(アカマツ) Pinus densiflora
04宮城  ケヤキ Zelkova serrata
05秋田  秋田杉(スギ) Cryptomeria japonica
06山形  サクランボ(セイヨウミザクラ) Cerasus avium
07福島  ケヤキ Zelkova serrata
08茨城  ウメ Armeniaca mume
09栃木  トチノキ Aesculus turbinata
10群馬  クロマツ Pinus thunbergii
11埼玉  ケヤキ Zelkova serrata
12千葉  イヌマキ Podocarpus macrophyllus
13東京  イチョウ Ginkgo biloba
14神奈川 イチョウ Ginkgo biloba
15新潟  ユキツバキ Camellia rusticana
16富山  立山杉(スギ) Cryptomeria japonica
17石川  阿天(アテ)(アスナロ) Thujopsis dolabrata
18福井  マツ Pinus sp.
19山梨  カエデ Acer sp.
20長野  シラカバ Betula platyphylla
21岐阜  イチイ Taxus cuspidata
22静岡  モクセイ Osmanthus fragrans
23愛知  ハナノキ Acer pycnanthum
24三重  神宮杉(スギ) Cryptomeria japonica
25滋賀  モミジ Acer sp.
26京都  北山杉(スギ) Cryptomeria japonica
27大阪  イチョウ Ginkgo biloba
28兵庫  クスノキ Cinnamomum camphora
29奈良  スギ Cryptomeria japonica
30和歌山 ウバメガシ Quercus phillyraeoides
31鳥取  大山伽羅木(ダイセンキャラボク)(キャラボク) Taxus cuspidata ver. nana
32島根  クロマツ Pinus thunbergii
33岡山  アカマツ Pinus densiflora
34広島  モミジ Acer sp.
35山口  アカマツ Pinus densiflora
36徳島  ヤマモモ Morella rubra
37香川  オリーブ Olea europaea
38愛媛  マツ Pinus sp.
39高知  魚梁瀬杉(ヤナセスギ)(スギ) Cryptomeria japonica
40福岡  ツツジ Azalea sp.
41佐賀  クスノキ Cinnamomum camphora
42長崎  ツバキ Camellia japonica、ヒノキ Chamaecyparis obtusa
43熊本  クスノキ Cinnamomum camphora
44大分  ブンゴウメ Prunus mume var. bungo
45宮崎  フェニックス(カナリーヤシ) Phoenix canariensis
46鹿児島 海紅豆(カイコウズ)(アメリカデイゴ) Erythrina crista-galli、クスノキ Cinnamomum camphora
47沖縄  リュウキュウマツ Pinus luchuensis
横須賀 オオシマザクラ Cerasus speciosa


【(久比里)若宮神社】久比里1丁目4-8


久比里の鎮守若宮神社です。八雲神社、稲荷神社、他多数の境内社があります。鶴岡八幡宮若宮を勧請したとの記載があり、祭神は八幡神(応神天皇)の子である第16代仁徳天皇です。御神木のイチョウはこの界隈ではかなりの巨木と思われます。


社殿改築記念
鎮守若宮神社御祭神は仁徳天皇に座します。享禄四年(1531年)千葉之介常胤の後裔臼井宗左エ門尉なるもの鎌倉より源家の旧縁により鶴岡若宮明神を奉戴して此地に移住し當社を建立し以て氏神となし崇敬奉祀す。尓来氏子の崇敬益々厚く常に社宇の廃頽を憂ひ屢々(是?)が改築を為し現に慶長十六年及寛永六年正保二年の御造営の棟札を存す。殊に旧社殿は明和七年の建造に係り其荒廃甚しく氏子一同之を恐擢し、大正四年村社に列格の際改築の議起り爾来資金を蓄積し今日に至り機漸く熟し茲に全く社殿の改築共に境内整理の完成を告ぐ。依て之を永遠不朽に傳へんとて此の碑を建つ。
昭和十年八月         社掌 感見彦治謹誌


御社殿再建記念
昭和五十八年五月二十日の深夜、先人達が永年蓄財して建立した総欅造りの御社殿を不審火により焼失しました。火中御神体を救出して、西叶神社に無事遷し奉りました。これを励みとした氏子並びに崇敬者の早期再建の願いに応えて、町内の有志、七百余名の浄財を受けて、昭和六十年六月竣工七月六日遷座、翌七日神社本庁より献幣使が参向し竣工奉祝大祭を斎行しました。僅か二年の短期間で再建が叶ったことは、当神社の御神威と崇敬者各位の総力の賜ものです。その他、神輿二基及び参道などの工事を実施し、更に篤志の方々より鳥居二基の奉納を受けて再建事業を完了しました。 茲に碑を建て記念します。
昭和六十二年一月吉日     若宮神社 宮司 感見 武
再建委員会


宝暦七丁丑年三月に建立されたこの鳥居は二百三十年の歳月で風化し且つ柱が折損して崩壊の虞があったので、御社殿再建を記念してこれを建て替えて旧社号額および柱の一部を此処に移して保存します。
昭和六十一年十月吉日
鳥居奉納者一同


【不明の社】久比里1丁目3-3


【太刀花稲荷】久比里1丁目2-7


【久里浜八幡神社】久里浜2丁目17-9


拝殿に向って左に豊川稲荷、右側に伏見稲荷の境内社がある他、国津神である猿田彦大神碑、近年造られた海軍工作神社もありました。


八幡神社御由緒
御祭神   応神天皇
配祀御祭神 天照大神  素戔嗚尊
大物主大神 大山衹大神
菅原道真公

縁起
日本書紀が書かれた養老四年(七二〇)当時の武人たちによって創建されたと伝えられております。
応神天皇は仲哀天皇と神功皇后との間の皇子西暦二三九年第十五代天皇であり、大和国と九州を統合し、日本の統一国家の基礎をつくり、その治世に新しい産業文化の育成を図られ、技術導入にも御熱心であったことから、先取的な事、発展的な事に御利益があるとされ、お祀りされております。
当神社境内から弥生式土器が出土しているので古墳が点在していたことが立証されます。
特に前方後円墳(たで原遺跡)の発見は当時有力な豪族のもとで稲作が行われていたと思われ、たで原と八幡地区が生活の中心であり最も栄えたといわれます。
天正十八年豊臣秀吉は天下統一の最後の小田原攻めにより三浦の北条氏を滅ぼし鶴岡八幡宮に祈願し、栗浜(現久里浜)八幡神社には米三石を寄進され、徳川歴代将軍もこれにならい継承し武運長久祈願に武具などを奉納し幕府の直轄地(天領)と定め米三石、社領約千余坪の御朱印を賜りました。
その後明治三十一年黒田内閣により「八幡宮」の御名を賜り大正年間神饌幣帛料供進神社に指定、第二次世界大戦後、日本国憲法の制定により戦前の神道が廃止され、御社名がもとの八幡神社と称して今日に至っております。


海軍工作学校跡:久里浜公園
建設之趣旨
昭和四十六年此の地に建設された海軍工作学校は従来工機学校の一分科であった2作科が始めて独自の教育機関を持った画期的なもので、その後更に沼津分校の設立にまで発展して行ったのであります。その間、数万の学生、練習生に工業技術(金工、木工、潜水)教育を施し大きな成果を挙げました。
此の学校を卒業した若者或は職員として深いゆかりのあった、工作科関係の多数の人達が太平洋戦争に殉じ尊い生命を捧げ、北海の果て又は南冥の戰場に散華されましたことは誠に痛恨に堪えません。戰後復員した者達は、本校等で習得した技術と旺盛な精神力を夫々の分野に於て発揮し祖國復興に大きな役割を果し、平和日本建設の原動力となってものと確信致します。
今此の母校後に祈念の碑を建設し、謹んで海軍工作科関係戰歿英霊のご冥福をお祈りするとともに此の地を訪れる卒業生、遺族並びに関係皆様が當時を偲ぶよすがとし、永くさの業績を称えたいと念願するものであります。
昭和五十二年三月           發起人一同 謹書


【(久村)稲荷大明神】久村655
小さなお社ですが、由緒不明の境内社もあります。


【御瀧神社】久村535


御瀧神社の由来
一、祭神 滝口五郎盛定 速玉男命
相殿 天照大神
二、例祭 九月十八日 (現在八月第一土・日曜日)
滝口盛定は、民部大輔藤原盛重の子として成長し白河天皇に仕え、その後高尾山に登って入道した。
盛定は、後三浦党の幕賓となって平作に居住していた。
その郎党、捨平は、盛定が高尾山の神護寺に参詣してり帰り道拾い上げ養育されていたが、成長するに従い慢心がつのり、主名に逆らって手打ちになるところを海雲和尚の命乞いにより救われた、伴われて久村の草庵に帰り行を修めた。
ある日、捨平が老桜にからむつるを抜き取ると清泉が湧き出て瀧となって流れ落ちた。以前から、水不足で苦しんでいた久村郷民は救われたのである。捨平は新田を開発して名主に挙げられ。瀧本盛兼と名乗った。
この清泉の神木老桜が枯れたおり、盛兼は済戒沐浴の上そのむ神木をもって恩主瀧口盛定の像を彫り祠を建て水神として祀り御瀧権現と称へたとの口碑である。
これが久村の鎮守と崇められた。併せて文治年間開創記との伝えもある。
明治六年六月に村社に列せられ同四十一年十月左記神社と合祀した。
神明社 祭神 天照大神 (由緒不明)
久村町内会


【通信学校神社】久里浜2丁目3-15
亀養山長安字の境内社です。由緒書きなどはありませんでしたが、久里浜八幡神社の境内に座す海軍工作神社と同趣旨で明治の頃に造られた社の様です。


【久里浜天神社】久里浜5丁目19-3
イオン久里浜店の隣に座す天神様です。御神木のケヤキは、推定樹齢300年とのことで、主幹は失われているもののまだまだ元気の様です。拝殿脇の梅の木の洞から芽生えたヤマウルシの色づいていた葉が印象的でした。


天神社 由緒
一、鎮座地 横須賀市久里浜五-十九-三
一、御祭神 菅原道真公
一、相殿神 天照皇大神 八雲大神(須佐之男命)
一、境内社 稲荷社 祖霊社
一、例祭日 八月二十五日(今は十日に近き土、日曜日)
一、由緒沿革
社伝によれば大阪の義人砂村新左衛門、官許を得て往古は入海(いりうみ)なりし内川入江一帯の広漠たる葦原を開墾し、一村を作らんと「内川新田」開発の志を立てしが工事容易ならず。茲に神明の加護を待つべしと悟り、万治元年(一六六〇年)六月、郷里なる摂州西成郡上福島村の天満宮を勧請し、内川新田鎮護の神として、此の地ら奉斎したのが創祀である。
爾来、人々篤く崇敬し。世を豊饒なる一村を興す。諸人神慮の広大無辺なるを奉謝し今日に至る。
現在の当社は、広く三浦半島全域に鎮座する八十余りの神社の内菅原道真公を主祭神として祀る唯一の神社であり、「久里浜の天神さま」と親しまれ。近郷各地よりの参詣も多い


【住吉神社】久里浜8丁目29-1
由緒書きによれば、住吉三神のうち中筒之男命を祭った神社です。他4柱は、合祀によるものでしょう。境内社は、稲荷神社と幸神社です。「幸神社」の読み方は不明ですが、「幸神」は「塞ノ神(さいのかみ)」に通じているとのウェブ情報があるようです。


ご由緒
創建
年代不詳・吾妻鏡・相模風土記、等により、約千年前と想定されます。
御祭神
中筒之男命(なかつつのおのみこと)
金山毘古神・天照大神
表筒之男命・素戔嗚尊
御神徳
禊祓(除災招福)、航海、漁業、産業貿易、和歌の祖神として仰がれ、広くあまねく崇敬されております。
例大祭
七月二十九日、現在は七月末日の日曜日に行われます。
三浦一族と源頼朝の関係(吾妻鏡による)
三浦一族の水軍の船霊として信仰され、治承四年、三浦義澄は、衣笠城々落の前夜、一 族郎党を引連れ、栗濱大明神(現住吉神社)に祈願、山頂の松に幟を立て(旗掛の松)源頼朝と共に房州に渡る。
寿永元年八月。頼家誕生に佐原十郎義連を使者として御馬を奉納。
文治元年一月、源頼朝、政子と共に参詣。
建久六年自由月、北条五郎時連等が参詣。
境内社
稲荷社・倉稲魂命・商売繁盛・家内安全
幸神社・猿田彦命・交通安全
住吉神社
奉納 (有)高橋義弘建設
奉納 萩野工務店


その他、本日撮影の写真です。


【参考】
ベニバナボロギク Crassocephalum crepidioides
ユウガギク Aster iinumae
ヒサカキ Eurya japonica
アフリカン・マリーゴールド Tagetes erecta
プラタナス Platanus sp. (JR横須賀駅前)
ツルムラサキ Basella alba
クロガネモチ(雌) Ilex rotunda (御瀧神社)
カラスウリ Trichosanthes cucumeroides
ヤマウルシ Toxicodendron trichocarpum (天神社)
ツワブキ Farfugium japonicum
富山(とみさん)(房総)遠望
クルメツツジ Rhododendron x obtusum
ゴジラ像:よこすか花の国
アジサイ Hydrangea macrophylla
ヒメウズ Semiaquilegia adoxoides
ミツマタ Edgeworthia chrysantha
フラワートレイン
コウテイダリア(皇帝ダリア) Dahlia imperialis
ホソバウンラン Linaria vulgaris
フレンチ・マリーゴールド Tagetes patula
サザンカ Camellia sasanqua
スモモ Armeniaca salicina
ケソケイ Jasminum multiflorum
オキザリスの一種 Oxalis regnellii
デュランタ Duranta erecta
ストレリチア Strelitzia reginae
サキシマフヨウ Hibiscus makinoi
キフゲットウ Alpinia Zerumbet ‘variegata’
ローズマリー Rosmarinus officinalis
ミドリハコベ Stellaria neglecta
ノアサガオ Ipomoea indica
キバナコスモス Cosmos sulphureus
スイセン Narcissus tazetta ‘Paper White’
二ホンスイセン Narcissus tazetta var. chinensis
キダチロカイ(アロエ) Aloe arborescens
旧株式会社ニチロ久里浜工場跡地碑 1961~2007
ペリー記念館:ぺリー公園
ナイトバザール:追浜駅前

全縁と鋸歯縁のヤマモモ

ヤマモモ

ヤマモモ Morella rubraは、暖地に自生する常緑樹ですが、横浜周辺では街路樹や公園樹に使用されることが多く、身近な樹種の一つです。葉は通常は縁に鋸歯(ギザギザ)のない全縁ですが、幼木では不規則な鋸歯が現れるとされています。それなりに大きくなった樹でも下位葉では鋸歯の出ることもあり、今日は全縁葉と鋸歯葉をならべて撮影することができました。撮影のため摘み取ったのですが、そのまま捨ててしまうのは申し訳なく、持ち帰ってパウチしてみました。

中区、南区の名木古木を巡る-20181125

今日は、南区金刀比羅大鷲神社で三の酉の日だと聴き、訪ねてみました。このエリアにもいくつか横浜市指定の名木古木がありました。
【クスノキ:子神社】中区日ノ出町2丁目132


【イチョウ:新善光寺】南区三春台133


【ケヤキ、クスノキ、ヒマラヤスギ:お三の宮日枝神社】南区山王町5丁目32


横浜市指定名木古木
指定番号不明 クスノキ(子神社)
指定番号不明 イチョウ(新善光寺)
No.49214 ケヤキ(お三の宮日枝神社)
No.49217 クスノキ(お三の宮日枝神社)
No.49218 クスノキ(お三の宮日枝神社)
No.49219 クスノキ(お三の宮日枝神社)
No.49220 クスノキ(お三の宮日枝神社)
No.201052 ヒマラヤスギ(お三の宮日枝神社)
No.201053 ヒマラヤスギ(お三の宮日枝神社)


【蒔田の森公園】市南区蒔田町154-1
蒔田の森ブロンズ像(テン、タヌキ、キツネ、ニホンザル)


イチョウ:浦郷小学校


 その他、本日撮影の写真です。ほぼ満開の一重桜をみかけましたがも花弁の形が違うし、花数が多すぎるので、フユザクラ(Cerasus x parvifolia ‘Fuyu-zakura’)ではなそさうです。ハナカイドウも咲いていましたし、暖かさに誘われた恐らくは狂い咲きと思われます。


【参考】
クスノキ Cinnamomum camphora
ノキシノブ Lepisorus spp.
イチョウ Ginkgo biloba
ヒマラヤスギ Cedrus deodara
ケヤキ Zelkova serrata
ツチイナゴ Patanga japonica
シンビジウム Cymbidium spp.
ノボロギク Senecio vulgaris
サザンカ Camellia sasanqua
マテバシイ Lithocarpus edulis
イヌツゲ Ilex crenata
ルリマツリ Plumbago auriculata
ケヤキ Zelkova serrata
ヤマモモ Morella rubra
オオヒラタシデムシ Eusilpha japonica
イロハモミジ Acer palmatum
マンリョウ Ardisia crenata
能見堂(久良岐公園)
アセビ Pieris japonica
カマツカ Pourthiaea villosa
シチヘンゲ Lantana camara
エノキ Celtis sinensis
ヒメツルソバ Persicaria capitata
ハナカイドウ Malus halliana
メキシコハナヤナギ Cuphea hyssopifolia(ハクチョウゲに似た6弁花、Leptospermum sp.マヌカの類か?)
アブチロン・チロリアンランプ Abutilon megapotamicum
コバノランタナ Lantana montevidensis
ハゼラン Talinum crassifolium
マサキ Euonymus japonicus
ハキダメギク Galinsoga quadriradiata
ヤツデ Fatsia japonica
ニワフジ Indigofera decora
蒔田教会
中村八幡宮
ハナカンナ Canna spp.
サクラの一種 Cerasus spp.
酉の市(金刀比羅大鷲神社)
イヌホオズキ Solanum nigrum
イヌビユ Amaranthus blitum
ナガエコミカンソウ Phyllanthus tenellus
道慶地蔵尊
ニーオン Leucophyllum frutescens
白侘助 Camellia wabisuke
上大岡駅前の電飾

初冬の大宮

 本日、訳あって大宮の実家へ…。帰り道に武蔵一之宮氷川神社を通り抜けました。


歴史解説No.1 開園当時の氷川公園
 大宮公園のはじまりは、地元の要望により明治十八年九月二二日に誕生した氷川公園です。
 開園に向けて県庁に二九名からなる世話掛が設置され。土地の実測や規則の制定等の作業が進められました。
 構想作成の過程では、専門家として招いた東京の庭師・佐々木可村の白鳥池周辺の松林を伐採する案に再考を促す一幕もあったそうです。休憩施設の「合翠楼」を建設したほか、四阿、ベンチ、遊歩道等が整備されました。
 当初、管理には県勧業課があたり管理費を捻出するため、二万尾の鯉の養殖(水質が合わず失敗に終わりました)や料亭への借地、伐採木の払い下げなどが行われました。
 その後、明治二四年九月から一時、管理は大宮町に移りましたが、財政的な配慮により明治三一年四月から再び県営公園となっています。
     平成二十年三月 大宮公園事務所
銅版画「氷川公園萬松棲高島之景」明治21年(青木忠雄所蔵)


【参考】
 氷川神社神橋
 氷川神社神池
 宗像神社
 氷川稲荷神社
 松尾神社
 武蔵一之宮氷川神社楼門
 土手町の椎の木
 イロハモミジ Acer palmatum
 メタセコイア Metasequoia glyptostroboides(白鳥池)
 イチョウ Ginkgo biloba
 スダジイ Castanopsis sieboldii

大宮から与野へ

 今日は実家を訪ねた折に、大宮から与野へと辿ってみました。

【土手町の椎の木】大宮区土手町1丁目32
 かつて中山道の宿場町として栄えた大宮宿の目印だったといわれるスダジイ2本です。小学校中学校時代の友人宅がすぐ近くなのですが、大宮に住んでいた当時は気づきもせず前を何度も通り過ぎていました。今もそれほど目立つわけではありませんが、グーグルマップの航空写真で確認すると、多子稲荷の社叢林と並んで、この地の重要な遺された自然であることがわかります。


大宮公園
 大宮公園は、明治初期から整備されてきた県営公園で、現在では昭和末期から平成初期に整備された第二公園、第三公園と共に近隣から多くの人が訪れる緑地帯となっています。


アカシデ】大宮区高鼻町4丁目
 少なくとも50年前には既にそこにあり、面白い形ではありましたがそれほど重要とは思っていなかった樹ですが、最近になって囲いや説明板が設けられました。以前はこの木の近くでオナガの群れが騒いでいたのを覚えています。


アカシデ カバノキ科
 アカシデは樹高10~15mになる落葉高木で、北海道南部から九州、朝鮮半島に分布しています。低地から丘陵地の雑木林に生育し、樹皮は灰白色で滑らかですが、幹は肥大成長が均等に行われないため凹凸ができ、老木になると太い脈状の出入りが多くなります。名前の由来は、花穂の垂れ下がる様子が注連縄(しめなわ)に垂れ下がる紙(しで)に似て、新芽が赤いことによります。床柱、家具などに利用される他、盆栽界ではイヌシデとともにソロの名で親しまれています。
 このアカシデの木の樹齢は定かではありませんが、優に百年は超えていると推定され、大宮公園開園以来の歴史を見守り続けてきた木のひとつです。
  平成二十年九月
       埼玉県大宮公園事務所


シダレザクラ
 かつて相撲場だった場所にいつの間にか植栽されていたシダレザクラです。大宮公園のウェブサイトによれば、25年前に120年生の樹を移植したそうです。


  樹木名 シダレザクラ
   科名 ばら科
   属名 サクラ属
   樹齢 120年
 大宮公園は、明治18年埼玉県最初の公園として開園以来「サクラ」の名所として親しまれ、現在では「日本さくらの名所100選」の1つとなっている。しかし大宮公園の顔ともいえる「サクラ」も老木が多くなりつつある。そこでこの「シダレザクラ」は、樹木活性化事業の一環として、平成5年に今後も「サクラ」を健康な姿で後世に残すべく、そのシンボルとして植えたものである。


氷川参道の並木】大宮区吉敷町~高鼻町
 武蔵一之宮氷川神社の参道は700本近い大木に囲まれていますが、そのうち22本が、さいたま市天然記念物に指定されています。今日は三の鳥居から一の鳥居に向けて歩を進めました。


平成ひろば
 氷川参道の大宮中央通線から旧国道16号線までの区間については、平成元年7月に、さいたま市が都市緑地として整備し、「平成ひろば」と名づけられています。中央の遊歩道には御影石を敷き詰め、両側の緑地帯にはケヤキやサクラなどが植えられ、散策路が設けられています。都心部にある象徴的な都市景観として市民の憩いの場となり親しまれています。
二の鳥居
 現在、設置されている二の鳥居は、昭和51年(1976年)に明治神宮より移設されたものです。高さが約13メートル、幅約17メートルあり、木造の明神鳥居としては、関東最大級の規模を誇ります。鳥居に用いられている材木は、大正9年(1920年)に台湾の阿里山(アーリーシャン)で伐採された樹齢1200年以上のヒノキで作られているといわれています。

氷川参道の四季
 氷川神社及び参道付近では、様々な行事が行われています。年頭の1月1日には歳旦祭が催され、お正月の三が日には、毎年200万人以上の参拝者が訪れます。8月1日の例祭では、お祓いを受けた山車や神輿を参道沿いで見ることができます。年末の大湯祭(だいとうさい)(12月10日)と同時に開催される十日市(とおかまち)では、縁起物の熊手のほか様々な露店が立ち並び、多くの人で賑わいます。
 また、参道の並木は、四季折々に豊かな変化を見せてくれます。春の芽吹きと若葉、夏の涼しい緑陰、秋には色づき始めた葉が日々変化する様、荘厳な冬の木立などといった景観はすばらしく、さらに並木敷きに植栽された低木や地衣類も、季節により花を咲かせ、訪れる人々の心を和ませてくれます。
          平成29年11月設置 さいたま市


時の柱:建畠覚造(たてはたかくぞう)作 2000 (与野駅前)


展正(Devoloping Life)市村緑郎(いちむらりょくろう)作 1996 (与野本町駅前)


発展(Devoloping)建畠覚造(たてはたかくぞう)作 1995 (与野本町駅前)


【参考】
 スダジイ Castanopsis sieboldii
 アカマツ Pinus densiflora
 瓢箪池
 プラタナス Platanus spp.
 メタセコンア Metasequoia glyptostroboides(白鳥池)
 アカシデ Carpinus laxiflora
 オナガ Cyanopica cyana
 枝垂桜(しだれざくら)Cerasus spachiana ‘Itosakura’
 氷川神社楼門:大宮区高鼻町4丁目1
 クスノキ Cinnamomum camphora
 三の鳥居:大宮区高鼻町2丁目407
 イロハモミジ Acer palmatum
 二の鳥居:大宮区高鼻町1丁目171
 大正期の二の鳥居(説明板を撮影)
 氷川緑地
 ケヤキ Zelkova serrata (W188,W168,E154,E33,E22)
 一の鳥居:大宮区吉敷町4丁目97-4
 時の柱 (与野駅前)
 展正(与野本町駅前)
 発展(与野本町駅前)

秋咲のバラ-横浜イングリッシュガーデン

 熱い日が続いた今年の夏秋でしたが、漸く涼しくなり、いつの間にか秋咲のバラま季節も終わりが近くなってきましたので、今日は家内と横浜イングリッシュガーデンを訪れました。


 以下はバラ以外の写真です。

【参考】
 栽培種のバラ
  ブラッシング・アイスバーグ Rosa ‘ZENfupinkice’ Blushing Iceberg
  紫の苑 Rosa ‘Murasaki no Sono’
  ピース Rosa ‘Peace’
  ゴールデン・オールディー Rosa ‘FRYescape’ Golden Oldie
  スプリンター Rosa ‘INTersprint’ Sprinter
  小紫 Rosa ‘ZENpokome’ Komurasaki
  ジュヌヴィエーブ・オルシ Rosa ‘Genevieve Orsi’
  ガーデンパーティー Rosa ‘Garden Party’
  レッド・ムーン Rosa ‘Red Moon’
  ブルー・バユー Rosa ‘KORkultop’ Blue Bajou
  紅 Rosa ‘KEIfumonmu’ Kurenai
  ダスキー・メイドゥン Rosa ‘Dusky Maiden’
  イングリッド・バーグマン Rosa ‘POUIman’ Ingrid Bergman
  スウィート・マーマレード Rosa ‘HORcogjil’ Sweet Marmalade
  パット・オースチン Rosa ‘AUSmum’ Pat Austin
  ミセス・オークリー・フィッシャー Rosa ‘Mrs. Oakly Fisher’
  イージー・ダズ・イット Rosa ‘HARpageant’ Easy Does It
  ロータリー・サンライズ Rosa ‘FRYglitzy’ Rotary Sunrise
  ボレロ Rosa ‘MEIdelweis’ Bolero
  (シューシャンパーニュ) Rosa ‘ZENshuchampagne’
  アイスバーグ Rosa ‘KORbin’ Iceberg
  ユキ・サン Rosa ‘MEIdona’ Youki San
  雪っ子 Rosa ‘Yukikko’
  グラミス・キャッスル Rosa ‘AISlevel’ Glamis Castle
  アンナプルナ Rosa ‘DOrblan’ Annapurna
  ジャスト・ジョーイ Rosa ‘Just Joey’
  アンボス・フンケン Rosa ‘Ambossfunken’
  タイフーン Rosa ‘Typhoon’
  芳醇 Rosa ‘Hohjun’
  シェエラザード Rosa ‘Sheherazad’
  マルキーズ・ドゥ・メルトイユ Rosa ‘Marquise de Merteuil’
  ティクレッド・ピンク Rosa ‘FRYhunkey’ Tickled Pink
  はな Rosa ‘ZENpohana’ Hana
  スイート・マザー Rosa ‘Sweet Mother’
  さくら Rosa ‘ZENposakura’ Sakura
  カーディナル Rosa ‘KORlingo’ Kardinal
  チャーリー・アンバー Rosa ‘ZENmicharliam’ Charlie Amber
  リトル・チョコ Rosa ‘Little Choco’
  一葉 Rosa ‘ZENfi\uichi’Ichiyoh
  陽炎 Rosa ‘Kagero’
  茶々 Rosa ‘Cha-Cha’
  スパイスド・コーヒー(ヴィダル・サスーン) Rosa ‘MACjuliar’ Spiced Coffee
 ハナアオイの一種 Lavatera spp.
 ヒメリンゴ Malus x cerasifera
 オオヤエクチナシ Gardinia jasminoides f. ovalifolia
 オオカッコウアザミ Ageratum houstonianum
 オオケタデ Persicaria orientalis
 パンダスミレ Viola hederacea
 ジュウガツザクラ Cerasus x subhirtella cv. Autumnalis
 グレビレア Grevillea spp.
 ハナカンナ(ベンガルタイガー) Canna‘Bengal Tiger’