月別アーカイブ: 2023年12月

大船フラワーセンターのヒマラヤザクラ

 今年は、なんとかヒマラヤザクラの開花期に間に合いました。他の冬咲き桜と違って花期は短いようで、見頃は先週くらいだったようです。来年は12月中旬頃に尋ねたいと思います。
 サクラ属 桜の交配種・交雑種  シダ類の分類 スミレの品種(2023-1-23)




【参考】
 ヒマラヤザクラ Cerasus cerasoides
 大船フラワーセンター
 ウォレマイ・パイン Wollemia nobilis
 タマシダ Nephrolepis cordifolia
 イワオモダカ Pyrrosia hastate
 カタヒバ Selaginella involvens
 セイヨウカボチャ Cucurbita maxima ‘アトランティック・ジャイアント’
 レザーリーフファン Rumohra adiantifolmis
 ホウビカンジュ ‘フルカンス’ Nephrolepis biserrata ‘Furcans’
 ビカクシダ Platycerium bifurcatum
 ウナヅキヒメフヨウ Malvaviscus arboreus var. mexicanus
 ブーケンビリア ‘オレンジキング’ Bougainvillea ‘Orange King’
 ゴレンシ(五歛子) Averrhoa carambola
 シマオオタニワタリ Asplenium nidus
 イワヒバ Selaginella tamariscina
 ミヤマウラボシ Crypsinus veichtii Syn. Selliguea veichtii
 タイワントキワシノブ Davallia tyermanii
 シシヒトツバ Pyrrosia lingua f. cristata
 モミジヒトツバ Pyrrosia polydactylis
 サンゴノボタン Medinilla speciosa
 ルッティア・フルティコサ Ruttia fruticosa
 サンケジア・スペキオサ Sanchezia speciosa
 カエンカズラ Pyrostegia venusta
 ブロッキニア・レズクタ Brocchinia reducta
 ピンギキュラ・アグナタ Pinguicula agnata
 ピンギキュラ ‘ロゼア’ Pinguicula agnata X P. moranensis ‘Rosea’
 ムシトリスミレ属 Pinguicula sp. (メキシカン・ピンギキュラ)
 セイヨウヒイラギ Ilex aquifolium
 パンジー Viola X wittrockiana
  ’アンティークラッフル’
  ’虹色スミレ’
  ’マーブル’
  ’わらく’
  ’Mr.グリニッシュ’
  ’Tommy’s Premium Selection’
  ’イザベラ’
  ’シェルブリエ’
  ’華あられ’
  ’花絵本’
  ’ソルベレモンアイスブロッチ’
  ’ミルクセーキ’
  ’ミルフル’
  ’ぞうさんビオラ’ ‘Elephant Viola’

タマシダのソーラス

 カナリーヤシ(Phoenix canariensis)に着生しているタマシダ(Nephrolepis cordifolia)のソーラス(sorus=胞子嚢群)はかなり特徴的でした。


 カナリーヤシ Phoenix canariensis
 タマシダ Nephrolepis cordifolia

神武寺周辺のシダ類など

 今日は池子経由で神武寺へ。逗子ホームせせらぎの先で通行止めになっていたのですが、ロッククライマーのYさんにご教示戴いたおかげで、無事散策を続けるこど出来ました。ウラジロ科は見かけませんでしたが、このあたりはシダ類が豊富なことを再確認できました。金毘羅山のハイキングコースには石祠があるのですが、よくよく考えるとこれが湘南の大蛇伝説に縁のある七諏訪社一の社思われます。


【参考】
 クリハラリス(タイワンリス) Callosciurus erythraeus thaiwanensis:雷神社
 アオツヅラフジ Cocculus orbiculatus
 オオバイノモトソウ Pteris cretica
 エレガンスみゆき Cerasus x Armenica mume ‘Elegance Miyuki’
 コウテイダリア(皇帝ダリア) Dahlia imperialis
 ビワ Eriobotrya japonica
 神武寺薬師堂
 イヌカタヒバ Selaginella moellendorffii
 ヤブソテツ Cyrtomium fortunei
 オリヅルシダ Cyrtomidictyum lepidocaulon Syn.Polystichum lepidocaulon
 ヘラシダ Diplazium subsinuatum
 ミツデウラボシ Selliguea hastatus var.
 マメヅタ Lemmaphyllum microphyllum
 ホラシノブ Odontosoria chinensis
 コモチシダ Woodwardia orientalis
 ジュウモンジシダ Polystichum tripteron
 ミゾシダ Stegnogramma pozoi
 ヤブコウジ(十両) Ardisia japonica
 ヒトツバ Pyrrosia lingua
 七諏訪社 一の祠
 アリドオシ(一両) Damnacanthus indicus
 車地蔵尊
 アツバキミガヨラン Yucca gloriosa
 イヌワラビ Athyrium niponicum
 サネカズラ Kadsura japonica
 カタヒバ Selaginella involvens
 リョウメンシダ Arachniodes standishii
 センリョウ(千両) Sarcandra glabra
 ネズミモチ Ligustrum japonicum
 オオバイノモトソウ Pteris cretica
 イヌカタヒバ Selaginella moellendorffii
 スイフヨウ Hibiscus mutabilis cv. Versicolor
 イソギク Chrysanthemum pacificum
 ツマグロアオカスミカメムシ Apolygus spinolae
 ツマグロキンバエ Stomorhina obsoleta
 チロリアンデイジー Bellis perennis
 シチヘンゲ Lantana camara

シダを探して衣笠山公園へ

 暖地性のシダであるコシダをここしばらく探していたのですが、三浦半島での普通種とは言えそうにないようです。そこで、ターゲットをコシダの属するウラジロ科にひろげると下記の記述をみつけました。


ウラジロ:馬堀・野比五明山・小矢部~衣笠公園北斜面大群落(大谷,1960)


 現在の『衣笠公園』は平地の運動場なので、当時の衣笠公園は現在の衣笠山公園であると仮定して、確認してきました。衣笠山公園はシダ類も含めてよく管理されているようでしたが、現在の北側斜面一帯はモウソウチクの林となっていてウラジロやコシダよりも日陰を好むシダ類が繁茂しているだけでした。恐らく竹林を整備した際に乾燥地を好むウラジロは衰退し、耐陰性がより高く湿地を好むシダ類に置き換わって来たものと思われます。温暖化が進む近年ですので、ウロジロ科のシダ類が絶滅しているとは思えませんので、次にはシダ類で覆われていた記憶がある津久井浜浅間神社の若宮などを尋ねたいと思います。
 ウロジロ科の写真としては、とりあえず正月飾り用の乾燥標本を掲げておきます。
  『小葉植物と大葉シダ植物の分類


『文献』
 大谷茂(1966)神奈川県の羊歯植物(1), 横須賀市博物館研究報告 自然科学, 12, 31-51, URL: https://cir.nii.ac.jp/crid/1520853834865120512, accessed: 2023-12-24.


【参考】
 ウラジロ Diplopterygium glaucum
 ヤマモミジ Acer amoenum var. matsumurae
 コモチシダ Woodwardia orientalis
 フモトシダ Microlepia marginata
 ベニシダ Dryopteris erythrosora
 マンリョウ Ardisia crenata
 ビワ Eriobotrya japonica
 道六神:太田坂
 フヨウカタバミ Oxalis variabilis
 ホラシノブ Odontosoria chinensis
 カニクサ Lygodium japonicum
 ツワブキ Farfugium japonicum
 オシロイバナ Mirabilis jalapa
 ゼンマイ Osmunda japonica
 コゲラ Dendrocopos kizuki
 イノシシ注意
 塚山公園
 イノデ Polystichum polyblepharum
 イワガネソウ Coniogramme japonica
 手作り弁当ひまわり:平作1丁目2
 衣笠厄除地蔵菩薩:衣笠栄町2丁目
 庚申塔(3基):小矢部2丁目
 ヒロハイヌワラビ Athyrium wardii
 オオヒメワラビ Deparia okuboana
 ベニシダ Dryopteris erythrosora
 芭蕉句碑
 トウカエデ Acer buergerianum
 大楠山山頂
 追浜方面
 オニヤブソテツ Cyrtomium falcatum
 イノモトソウ Pteris multifida
 タチシノブ Onychium japonicum
 モウソウチク Phyllostachys heterocycla Syn:P. edulis
 シケシダ Deparia japonica Syn. Athyrium japonicum
 ヤブソテツ Cyrtomium fortunei
 横須賀線田浦隧道
 アメリカフウロ Geranium carolinianum


  しら露も
こぼさぬ萩の
   うねり哉
      はせを

注:『しら露も こぼさぬ萩の うねり哉』松尾芭蕉、最晩年の句で、元禄6年(1693年) 秋に、杉山杉風の別邸採茶庵に咲く萩を見て詠んだ句と言われます。芭蕉が三浦半島に足を運んだという記録はないので、何故この句碑がここにあるのかは定かではありません。

大宮でイヌワラビを撮影

 実家ののアサガオの影になっていたシダはイヌワラビでした。武蔵一之宮氷川神社では、明日の十日市の準備が進んでいます。


【参考】
イヌワラビ Athyrium niponicum
ノアサガオ Ipomoea indica
メタセコイア Metasequoia glyptostroboides

『子安(神奈川区)』の由来

 神奈川区に『子安』という地名の由来を調べて見た。まずは、手元にあった『神奈川区誌』を調べて見たが、それらしい記載はなかったので、ウェブを検索してみたところ、吉祥山惠光院相應寺の地蔵尊に由来するのではないかという説をみつけた。早速、現地を確認し、改めて神奈川区誌の該当箇所を再確認したが、やはりそれらしい記述はなかった。

 そこで、『新編武蔵風土記稿』を繙くと、巻之六十七橘樹郡之十神奈川領の項には下記の記載があった。


○東子安村 西子安村 新宿村 東西子安新宿の三村はもと一村にして、元祿の頃より今のごとくに別れしかば(中略)正保の頃1644~1648にも一村にしてたゞ子安とのみいへり、元祿1688~1703の郷帳に至りて、東西子安新宿と三村に分ち書すれば此間にかく唱へ始しなるべし、又村名の起れる所も詳ならず、(後略)


 これだけで、断言することはできないが、どうやら『名称の由来はよくわからない』というのが答えの様である。

【参考】
吉祥山惠光院相應寺:神奈川区七島町144
 子育地蔵尊、地神塔、庚申塔、地蔵群
大口一番街
八重地蔵尊:神奈川区子安通1丁目


  八重地蔵の来歴について
 此のお地蔵さまは今を去る二十年前即ち昭和三十九年の盛夏当時小学校で夏休行事として早朝ラジオ体操が行われていました。当時5才の岡沢八重子ちゃんは兄さんと姉さんの後について体操に行く途中、たま〱停車中の大型トラックの前を走り抜こうとした時、そのトラックが発車し下敷となって死亡されて了ったのです。其の現場のすさまじさは悲愴と言うか、凄惨と申すべきか、家族は申すまでもなく、居あわせた町民は皆狂乱状態となりました。直ちに其の足で我々町民は警察へ、市当局へと怒りをこめて雪崩こみました。市当局は慌て出し、其の日の中に土木局次長殿が見えて、道路の約半分を子供の遊び場として今日に及んで居ります。
 我々町民は八重子ちゃんの犠牲により公園が出来、子供の遊び場として又憩いの場として親しまれていることを永遠に忘れることなく、又、八重子ちゃんのご冥福を祈らなければならないと思います。
   昭和五十九年八月
          東浜町内会


【文献】
 神奈川区誌編纂刊行実行委員会(1977)神奈川区誌、628+59p.
 林述斎・間宮士信編(1828)新編武蔵風土記稿巻之六十七橘樹郡之十神奈川領, URL: https://dl.ndl.go.jp/pid/1214845/1/132, accessed: 2023-12-08.

コシダを探して円海山から金沢自然公園へ

 今日もコシダを探して、円海山周辺の尾根筋を重点的に歩いてみました。リョウメンシダやイノデの群落は良好に生育していましたが、コシダは未発見。もっとも、このまま温暖化が進めばコシダも(再)侵入してくるかも知れません。
  『小葉植物と大葉シダ植物の分類


【参考】
 円海山方面:京急富岡より
 ペラエア・ビリディス Pellaea viridis
 アリゾナイトスギ Cupressus arizonica:関東地方整備局円海山中継所
 ベニシダ Dryopteris erythrosora
 ヤブソテツ Cyrtomium fortunei
 オニヤブソテツ Cyrtomium falcatum
 イノデ Polystichum polyblepharum
 リョウメンシダ Arachniodes standishii
 カニクサ Lygodium japonicum
 イワガネソウ Coniogramme japonica
 瀬上池・池の上休憩所
 ヤマモミジ Acer amoenum var. matsumurae
 馬頭観音:馬頭の丘休憩所
 ヤクシソウ Youngia denticulata
 十月桜 Cerasus x subhirtella cv. Autumnalis
 トキワサンザシ Pyracantha coccinea
 トキリマメ Rhynchosia acuminatifolia
 タギョウショウ(多行松) Pinus densiflora f. umbraculifera
 ホシダ Thelypteris acuminata