今年も新年はいつも通りに大宮へ。今年の撮影は絵梨茉莉のスマホでした。
思い出の記:市橋武子
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
早々のお年賀を頂戴しました皆さま、ありがとうございます。新年のご挨拶は、当サイトに代えさせて戴いておりますこと、ご容赦ください。
休暇中は暇だったので、さらに写真を整理。ヤシ科植物の写真をGoogleMapに落としてみました。ココヤシを初めとして現在の分布が広域になっていて原産地の特定が困難な種も多いので、プロットは地球規模で見たときの凡その位置です。こうしてみるとワシントンヤシ、ブラジルヤシなど、日本でよく見かける種は、原産地も比較的高緯度であることがわかります。アフリカ東部のマダガスカル島周辺や東南アジア地域で特に種多様性に富んでいることもなんとなく見えてきました。
何か傾向がみられないかと思って亜科ごとにアイコンの色を変えています。コウリバヤシ亜科は北半球に、アレカヤシ亜科は南半球に多いようにも見えますが、それほど定かではないようです。
→ Dransfield et al.(2008)によれば、コウリバヤシ亜科は化石の知見と系統発生の仮説から北半球の熱帯起源であることが強く支持されているそうです。一方、アレカヤシ亜科は白亜紀の終わりにケロクシロン亜科から分化したと考えられているそうですので、もともとの分布はカリブ周辺であったのかも知れません。白亜紀には既にアメリカ大陸はアフリカ大陸と分離していた筈なので、それからどうやって分布を拡大していったのかは興味深く思われます。いずれにせよ、アレカヤシ亜科は、ヤシ科のなかでは最も多くの属を分化しており、現在の分布は広域にわたっています。(2022/2/9)
【文献】
Dransfield J, Natalie WU, Lange CBA, Baker WJ, Harley MM & LewisCE (2008) Genera Palmarum – The Evolution and Classification of Palms, 219p., Kew Ryal Botanic Garden, UK,, DOI: 10.34885/92, Accessed: 2022-02-09.
年末も迫ってきましたので、例年通りに叔母の住むアルボの丘へ。今年は家内に仕事依頼が入っていたので双子と三人でした。
【ヤシ科(Arecaceae)】
トウ亜科 Calamoideae |
ニッパヤシ亜科 Nypoideae |
コウリバヤシ亜科 Coryphoideae |
ケロクシロン亜科 Ceroxyloideae |
アレカヤシ亜科 Arecooideae |
和名 | 画像 | 学名 | 英語名 | 原産地 |
---|---|---|---|---|
トウ亜科 Calamoideae | ||||
トウ (籐) |
No Image | Calamus sp. | Rattan palms | 東南アジア、オーストラリア、熱帯アフリカ |
ニッパヤシ亜科 Nypoideae | ||||
ニッパヤシ |
![]() |
Nypa fruticans | Nipa palm Mangrove palm |
東南アジア、オーストラリア |
コウリバヤシ亜科 Coryphoideae トップへ | ||||
カナリーヤシ |
![]() |
Phoenix canariensis | Canary Island date palm Pineapple palm |
カナリア諸島 |
ナツメヤシ |
![]() |
Phoenix dactylifera | Date palm | 北アフリカ、中東、南アジア |
シンノウヤシ |
![]() |
Phoenix roebelenii | dwarf date palm Pygmy date palm |
中国南東部、ラオス、ベトナム北部 |
カブダチソテツジュロ |
![]() |
Phoenix reclinata | Wild date palm Senegal date palm |
熱帯アフリカ、アラビア半島、マダガスカル、コモロ諸島 |
チャボトウジュロ |
![]() |
Chamaerops humilis | European fan palm | 地中海沿岸 |
シュロ (棕櫚) |
![]() |
Trachycarpus fortunei | Chinese windmill palm | 日本、中国中南部、ミャンマー |
トウジュロ (唐棕櫚) |
![]() |
Trachycarpus fortunei (Syn. T. wagnerianus) |
Chinese windmill palm | 中国中南部 |
カンノンチク (観音竹) |
![]() |
Rhapis excelsa | Broadleaf lady palm | 中国南部 |
シュロチク (棕櫚竹) |
![]() |
Rhapis humilis | Slender Lady Palm | 中国南部 |
ビロウ (枇榔) |
![]() |
Livistona chinensis | Chinese fan palm Biro |
南西諸島、台湾 |
ダイトウビロウ |
![]() |
Livistona chinensis var. amanoi | Daito-biro | 北大東島 |
オガサワラビロウ |
![]() |
Livistona boninensis | Bonin Island Fan-palm | 小笠原諸島 |
ウチワヤシ |
![]() |
Licuala grandis | Grosse licuala palm Ruffled fan palm |
ソロモン諸島、バヌアツ諸島 |
ワシントンヤシ |
![]() |
Washingtonia filifera | Desert fan palm California fan palm |
米国 |
ワシントンヤシモドキ |
![]() |
Washingtonia robusta | Mexican fan palm | メキシコ |
コモチクジャクヤシ |
![]() |
Caryota mitis | Clustering fishtail palm Fishtail palm |
インド、ジャワ島、インドシナ半島 |
クロツグ |
![]() |
Arenga engleri | Formosa palm | 南西諸島、台湾 |
サトウヤシ |
![]() |
Arenga pinnata | Suger Palm Arenga Palm |
インド東部、マレーシア、インドネシア、フィリピン東部 |
ベニラタンヤシ |
![]() |
Latania lontaroides | Red Latan palm | レユニオン島(マスカリン諸島) |
キラタンヤシ |
![]() |
Latania verschaffeltii | Yellow latan palm | ロドリゲス島(マスカリン諸島) |
ケロクシロン亜科 Ceroxyloideae | ||||
クインディオロウヤシ | No Image | Ceroxylon quindiuense | Quindío wax palm | コロンビア、ペルー |
アレカヤシ亜科 Arecooideae トップへ | ||||
トックリヤシ |
![]() |
Hyophorbe lagenicanulis | Bottle palm | ロンド島(マスカリン諸島) |
トックリヤシモドキ |
![]() |
Hyophorbe verschaffeltii | Spindle palm | ロドリゲス島(マスカリン諸島) |
カマエドレア・メタリカ (メタリックヤシ) |
![]() |
Chamaedorea metallica | Metallic palm | メキシコ南部 |
高性チャマエドレア |
![]() |
Chamaedorea oblongata | Caugui palm | ベリーズ、ホンジュラス、グァテマラ、メキシコ、他 |
テーブルヤシ |
![]() |
Chamaedorea elegans | Parlor palm Neanthe bella palm |
メキシコ南部、グァテマラ |
ダイオウヤシ |
![]() |
Roystonea regia | Cuban royal palm Florida royal palm |
メキシコ、中米、カリブ諸国、フロリダ |
アメリカアミヤシ |
![]() |
Reinhardtia gracilis | Giant Windowpane Palm | ベリーズ、コスタリカ、グァテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ |
ブラジルヤシ |
![]() |
Butia capitata | South American jely palm | ブラジル、ウルグァイ |
ヤタイヤシ |
![]() |
Butia yatay | Jelly palm Yatay palm |
アルゼンチン、パラグアイ |
ココヤシ |
![]() |
Cocos nucifera | Coconut palm | 太平洋諸島(推定) |
ギニアアブラヤシ |
![]() |
Elaeis guineensis | African oil palm | アンゴラ、ガンビア |
ユスラヤシ |
![]() |
Archontophoenix alxandrae | Alexandra palm King palm |
クイーンズランド |
レッドリーフ・パーム |
![]() |
Chambeyronia macrocarpa | Flame thrower | ニューカレドニア |
ビンロウ (檳榔) |
![]() |
Areca catechu | Betel Palm | 太平洋、アジア、東アフリカ |
ピナンガヤシ |
![]() |
Pinanga coronata | Ivory Cane Palm | アンダマン諸島、ジャワ島 |
ヤエヤマヤシ |
![]() |
Satakentia liukiuensis | Satake Palm | 八重山列島 |
ノヤシ |
![]() |
Clinostigma savoryanum | Pacific Beauty palm Bonin Islands Palm |
小笠原諸島 |
アレカヤシ |
![]() |
Dypsis lutescens | Areca Palm Yellow Butterfly Palm |
マダガスカル島東海岸 |
ミツヤヤシ |
![]() |
Dypsis decaryi (Syn. Neodypsis decaryi) |
Triangle palm Three sided palm |
マダガスカル島 |
ヒロハケンチャヤシ |
![]() |
Howea forsteriana | Kentia palm | ロードハウ島(オーストラリア) |
シュロチクヤシ |
![]() |
Ptychosperma macarthurii | Macarthur palm | クイーンズランド、ニューギニア |
パラワンヤシ |
![]() |
Adonidia merrilli | Manila palm | パラワン島、ダンジュガン島 |
キリンヤシ |
![]() |
Phoenicophorium borsigianum | Thief palm | セイシェル諸島 |
ショウジョウヤシ |
![]() |
Cyrtostachys renda | Red sealing wax palm Lipstick palm |
タイ、マレーシア、スマトラ島、ボルネオ島 |
原産地マップ
【文献】
Dransfield J, Natalie WU, Lange CBA, Baker WJ, Harley MM & LewisCE (2008) Genera Palmarum – The Evolution and Classification of Palms, 219p., Kew Ryal Botanic Garden, UK,, DOI: 10.34885/92, Accessed: 2021-12-21
板橋清掃工場の排熱利用で加温されている板橋区立熱帯環境植物館を訪ねました。ここでは、植物に限らず熱帯環境をコンセプトに展示をしており、水族の展示もあってカメ目も4種飼育されています。ナツメヤシ、サトウヤシ、アブラヤシ、ココヤシなど関東地方では露地栽培が難しいヤシ科植物も観ることが出来ました。
【ウナヅキヒメフヨウとタイリクヒメフヨウ】 【ショウジョウヤシとヒメショウジョウヤシ】
【参考】
板橋区立熱帯環境植物館
ビルマムツアシガメ Manouria emys phayrei
ジーベンロックナガクビガメ Chelodina siebenrocki syn. Chelodona rugosa
ニシキマゲクビガメ Emydura subglobosa
ボルネオカワガメ Oritia borneensis
アダン Pandanus odoratissimus
ウナヅキヒメフヨウ(ピンク) Malvaviscus penduliflorus
ウナヅキヒメフヨウ(赤) Malvaviscus penduliflorus
ニッパヤシ Nypa fruticans
ナツメヤシ Phoenix dactylifera
オウギバショウ(タビビトノキ) Ravenala madagascariensis
ハスノハギリ Hernandia nymphaeidolia
ゴバンノアシ Barringtonia asiatica
スノーフレークツリー Trevesia palmata
ヤエヤマヤシ Satakentia liukiuensis
サトウヤシ Arenga pinnata
ナンヨウソテツ(雄株)(Queen sago palm) Cycas rumphii
パパイヤ ‘ソロ’ Carica papaya ‘solo’
ココヤシ Cocos nucifera
ビンロウ Areca catechu
リュウビンタイ Angiopteris lygodiifolia
ウチワヤシ Licuala grandis
ヤエヤマアオキ Morinda citrifoila
ムラサキモクワンジュ(ムラサキソシンカ) Bauhinia purpurea
ハネフクベ Alsomitra macrocapra
テーブルヤシ Chamaedorea elegans Syn. Collonia elegans
トックリヤシ Hyophorbe lagenicanulis
ヒメショウジョウヤシ Cyrtostachys renda Syn. Cyrtostachys lakka
ウツボカズラの交配種 Nepenthes ventricosa x N. truncata
ウツボカズラの1種 Nepenthes sp.
パラワンヤシ(マニラヤシ) Adonidia merrilli Syn.Veitchia marrillii
ガルデニア・シャクナゲ Rhododendron gardenia
ハシカンボク Bredia hirsuta
ロキアエ・シャクナゲ Rhododendron lochiae
ジゴニシア ‘紫小町’ Zygopetalum x Aganisia ‘Murasakikomachi’
サンゴノボタン Medinilla speciosa
ブラキキルム・ホースフィールディー Brachychilum horsfieldii
カクチョウラン Phaius tankervilleae
コモチクジャクヤシ Caryota mitis
アンスリウム・ジャングルキング Anthurium crassinervium
ギニアアブラヤシ Elaeis guineensis
ビヨウタコノキ Pandanus utilis
アレカヤシ Dypsis lutescens
タイガーオーキッド Grammatophyllum speciosum
オーガスタ(ルリゴクラクチョウカ) Strelitzia nicolai
スギノハカズラ ‘スプレンゲリ’Asparagus densiflorus ‘Sprengeri’
ビカクシダ Platycerium bifurcatum
アンスリウム・ジャングルキング Anthurium crassinervium
ドワーフモンキーバナナ Musa cv.
ホソバアラリア Polyscias fruticosa
モンステラ Monstera deliciosa
マレー凧「ワウ」
パラミツ(ジャックフルーツ) Artocarpus heterophyllus
シンノウヤシ Phoenix roebelenii
オトヒメエビ Stenopus hispidus
ニシキテグリ Synchiropus splendidus
トランススルーセントグラスキャットフィッシュ Kryptopterus bicirrhis
スポッテッドナイフフィッシュ Chitala ornata
ニシキアナゴ Gorgasia preclara
コンゴウフグ Lactoria cornuta
レッドライントーピードバルブ Puntius denisoni
レッドテールブラックシャーク Epalzeorhynchos bicolor
タイガーヒルストリームローチ(?) Sewellia marmorata
ハタタテサンカクハゼ Fusigobius longispinus
アカシマシラヒゲエビ Lysmata amboinensis
レインフォースゴビー koumansetta rainfordi
アオギハゼ Trimma caudomaculatum
キイロサンゴハゼ Gobiodon okinawae
ヒメセミエビ Scyllarus cultrifer
アカメカブトトカゲ Tribolonotus gracilis
カットハウス飛行船
馬頭観音:板橋区坂下3丁目23-25
地蔵尊:板橋区小豆沢3丁目12
シュロ(左)、トウジュロ(右) Trachycarpus fortunei
イヌシデ Carpinus tschonoskii
ハウチワカエデ Acer japonicum
赤羽台トンネル碑
赤羽台トンネル
三千三百世帯の人々が生活する緑豊かな赤羽台団地に、赤羽地区のまちづくりを促すために都市計画道路の建設が提議された。
団地を南北に分断するこの道路は、交通の利便性と引き替えに住環境の悪化と、生活の便益を損なうおそれがあった。このため団地住民は全面地下方式を強く主張し、行政は半地下掘割方式を提示し、両者のあいだに数年に及ぶ相克がつづいた。
住民は悩み、考え、行動し、深い苦渋をもって行政側の要望を選択した。その後両者は細部に及ぶ円満な合意づくりをめざして、対話と研究に多大の努力をかさねたすえ、今ここに、新しく修景された“赤羽トンネル”の実現をみた。
この地に住む人々の知恵とたゆみない努力の結晶として生まれたこの周辺環境が真に住民のためのものとして末永く健全に守られ、育成されることを願い、ひたむきに取り組んた多くの人々の努力の証として、この碑を置く。
平成四年四月
東京都北区
赤羽台団地自治会
マレー凧「ワウ」
マレー語で「Wau(ワウ)」と呼ばれるマレーの代表的な娯楽で、マラッカ王朝時代から盛大な競技会が行われていたそうです。特に東海岸のトレンガヌ州やクランタン州で、収穫の時期に楽しまれてきました。
マレー凧の起源はさまざまな説があり、風の精霊との交信に用いたとか、農作物を荒らす鳥を遠ざけるために作られた、などと言われています。
江の島には熱帯植物園があると聴いて尋ねたのですが、サムエル・コッキング苑の温室は遺構が残されているだけでした。とはいえ、寒さに強い地植え可能なヤシ科植物は概ね揃っていてなかなかいい感じでした。ここのButia属は、ヤタイヤシと表示されていましたが、学名は表示されておらず、いつか実のなっている時期に確認したいと思います。
ブラジルヤシとヤタイヤシ
帰りは鎌倉まで散策しましたが、このエリアでは個人宅にも比較的大きくなる海外産ヤシ科樹木を見かけることが出来ます。
【藤沢市指定天然記念物】
苑内には市指定の天然記念物が4件あります。牧野富太郎の命名によるツカミヒイラギの原木は枯死したのかも知れません。本種は、あくまでも品種であって葉に棘のない個体は時折見かけます。クックアロウカリアは初めて目にしましたが、関東地方でも時折見かけるシマナンヨウスギとの違いはわかりませんでした。
ツカミヒイラギ Osmanthus ilicifolius
サムエル・コッキングが自宅の庭に植えたもので、昭和8年(1933年)植物分類学者、牧野富太郎博士が命名した名前であります。
この種は、常緑低木で普通のヒイラギとくらべて葉はだ円形でとげがなく先がまいており、つかんでも痛くないというので名付けたといわれています。
国立科学博物館にも、かつては標本さえなかったといわれ、学術上貴重な存在であります。
養生観察中 高さ約2.5m 幹周 約0.5m
藤沢市観光課 藤沢市教育委員会
シマナンヨウスギ Araucaria heterophylla (Salisb.) Franco
英名:Norfolk Island Pine
1774年、英国の軍人・探検家のジェームズ・クックが発見し、命名したノーフォーク島(オーストラリア領)が原産地で、ノーフォーク松とも呼ばれます。
ナンヨウスギ類の葉の形は日本の杉にも似ていますが、その祖先はおよそ2億年前に出現してから、その姿を大きく変えておらず、いわゆる「生きている化石」と考えられています。
ナンヨウスギ科のうちでも樹形が美しく、均整のとれた姿を持ち、密生した葉が日本の杉の葉を思わせます。
原産地 南太平洋/ノーフォーク島
藤沢市観光課 藤沢市教育委員会
クックアロウカリア Araucaria columnaris (G.Forst.) Hook
英名:Cook Pine
南太平洋の仏領ニューカレドニア(ニューカレドニア島、イルデパン島、ロワイヨテ諸島)原産のナンヨウスギ科の仲間です。英国の軍人・探検家のジェームズ・クックが1714年にその植生を目撃し、「松(Pine)の島(île)」と名付けたのがイルデパン島です。
樹形は柱状で、水平の大枝を出し、葉のつきかたに特徴が見られ、樹皮は紙のようにはがれます。
ここに育っているのは、江の島植物園創設者のサムエル・コッキングが植えたもので、江の島のような高緯度の地で成長しているのは珍しく貴重です。
原産地 南太平洋/ニューカレドニア
藤沢市観光課 藤沢市教育委員会
タイミンチク群 Pleioblastus gramineus
大明竹という意味で、古く中国大陸の竹かと思われていましたが、原産国は沖縄、九州南方諸島であります。
イネ科に属し、葉は細長くとがり、茎は密に叢生し、先端は深くたれ下がってタイミンチクのトンネルを作ります。
うっそうと茂る姿はヤシ科、ユリ科などとは違った独特の景観があります。
高さ 7~8m
藤沢市観光課 藤沢市教育委員会
【参考】
江の島大橋より
江ノ電車窓より
江の島
ワシントンヤシ Washingtonia filifera
ニオイシュロラン Cordyline australis
ビロウ Livistona chinensis var. subglobosa
アオノリュウゼツラン Agave americana
ソテツ Cycas revoluta
ヤタイヤシ Butia yatay
カナリーヤシ Phoenix canariensis
チャボトウジュロ Chamaerops humilis
マオラン(ニューサイラン) Phormium tenax
道祖神(藤沢市松本市提携40周年記念、平成13年9月贈松本市、松本市長有賀正書)
ヒイラギナンテン Mahonia japonica
ウミウ Phalacrocorax capillatus
アオサギ Ardea cinerea
キダチロカイ(アロエ) Aloe arborescens
シボリカタバミ Oxalis versicolor
フヨウカタバミ Oxalis purpurea ‘Alba’
オオキバナカタバミ Oxalis pes-caprae
大弦月城(アーモンドネックレス) Senecio herreanus Syn. Curio herreanus
トビ Milvus migrans
馬頭観音:稲村ガ崎3丁目15-22
イソギク Chrysanthemum pacificum
コマツヨイグサ Oenothera laciniata
ハマオモト Crinum asiaticum
二ホンスイセン Narcissus tazetta var. chinensis
魚籃観音:由比ガ浜4丁目
【藤沢市天然記念物】
ツカミヒイラギ Osmanthus heterophyllus var. undulatifolius 原木
タイミンチク Pleioblastus gramineus
シマナンヨウスギ Araucaria heterophylla
クックアロウカリア Araucaria columnaris
今日は良いお天気で風の塔がよく見えた一日でした。午後から足跡化石の特別展示を開催最中の横須賀市自然人文博物館を久しぶりに訪ねたのですが、お隣の平和中央公園は改修が終わって、平和モニュメントが撤去されていました。帰りに見かけた月は明日が満月です。
午後から家内と買い物に出かけた金沢文庫で、カナリーヤシとブラジルヤシが並んで植栽されているのをみかけました。
わが国では、Buita属のヤシをひっくるめてココスヤシとして流通することがあるのは、外部形態から識別することが困難なためと思われますが、実がなっていれば、ブラジルヤシとヤタイヤシの識別はなんとかなりそうです。
ブラジルヤシの原産地はブラジル、ウルグアイですが、ヤタイヤシはアルゼンチン、パラグアイに自生するので、現地では天然木の識別に困ることはあまりないと思われます。ただし、自生地域が同じで類似しているBuita属もあるので、組織レベルの識別法が研究されています。
わが国で流通しているブラジルヤシは、そもそもB. capitataではないのではないかとの疑惑があるそうで、日本のブラジルヤシは本当はこちらではないかと言われているB. odorataとの比較では、SANT’ANNA-SANTOS et al.(2015)の報告があり、B.capitataでは形成される束晶(raphide)がB. odorataではみられないとのことですので、これが両種の識別に役立ちそうです。
【文献】
SANT’ANNA-SANTOS BF, CARVALHO GO Junior & AMARAL VB (2015) Butia capitata (Mart.) Becc. lamina anatomy as a tool for taxonomic distinction from B. odorata (Barb. Rodr.) Noblick comb. nov (Arecaceae), An. Acad. Bras. Ciênc., 87:1, 71-81, DOI: 10.1590/0001-3765201520130457. Accesed: 2021-12-19.
【参考】
カナリーヤシ Phoenix canariensis
ブラジルヤシ Butia capitata
ヤタイヤシ Butia yatay