秋咲のバラ-横浜イングリッシュガーデン

 熱い日が続いた今年の夏秋でしたが、漸く涼しくなり、いつの間にか秋咲のバラま季節も終わりが近くなってきましたので、今日は家内と横浜イングリッシュガーデンを訪れました。


 以下はバラ以外の写真です。

【参考】
 栽培種のバラ
  ブラッシング・アイスバーグ Rosa ‘ZENfupinkice’ Blushing Iceberg
  紫の苑 Rosa ‘Murasaki no Sono’
  ピース Rosa ‘Peace’
  ゴールデン・オールディー Rosa ‘FRYescape’ Golden Oldie
  スプリンター Rosa ‘INTersprint’ Sprinter
  小紫 Rosa ‘ZENpokome’ Komurasaki
  ジュヌヴィエーブ・オルシ Rosa ‘Genevieve Orsi’
  ガーデンパーティー Rosa ‘Garden Party’
  レッド・ムーン Rosa ‘Red Moon’
  ブルー・バユー Rosa ‘KORkultop’ Blue Bajou
  紅 Rosa ‘KEIfumonmu’ Kurenai
  ダスキー・メイドゥン Rosa ‘Dusky Maiden’
  イングリッド・バーグマン Rosa ‘POUIman’ Ingrid Bergman
  スウィート・マーマレード Rosa ‘HORcogjil’ Sweet Marmalade
  パット・オースチン Rosa ‘AUSmum’ Pat Austin
  ミセス・オークリー・フィッシャー Rosa ‘Mrs. Oakly Fisher’
  イージー・ダズ・イット Rosa ‘HARpageant’ Easy Does It
  ロータリー・サンライズ Rosa ‘FRYglitzy’ Rotary Sunrise
  ボレロ Rosa ‘MEIdelweis’ Bolero
  (シューシャンパーニュ) Rosa ‘ZENshuchampagne’
  アイスバーグ Rosa ‘KORbin’ Iceberg
  ユキ・サン Rosa ‘MEIdona’ Youki San
  雪っ子 Rosa ‘Yukikko’
  グラミス・キャッスル Rosa ‘AISlevel’ Glamis Castle
  アンナプルナ Rosa ‘DOrblan’ Annapurna
  ジャスト・ジョーイ Rosa ‘Just Joey’
  アンボス・フンケン Rosa ‘Ambossfunken’
  タイフーン Rosa ‘Typhoon’
  芳醇 Rosa ‘Hohjun’
  シェエラザード Rosa ‘Sheherazad’
  マルキーズ・ドゥ・メルトイユ Rosa ‘Marquise de Merteuil’
  ティクレッド・ピンク Rosa ‘FRYhunkey’ Tickled Pink
  はな Rosa ‘ZENpohana’ Hana
  スイート・マザー Rosa ‘Sweet Mother’
  さくら Rosa ‘ZENposakura’ Sakura
  カーディナル Rosa ‘KORlingo’ Kardinal
  チャーリー・アンバー Rosa ‘ZENmicharliam’ Charlie Amber
  リトル・チョコ Rosa ‘Little Choco’
  一葉 Rosa ‘ZENfi\uichi’Ichiyoh
  陽炎 Rosa ‘Kagero’
  茶々 Rosa ‘Cha-Cha’
  スパイスド・コーヒー(ヴィダル・サスーン) Rosa ‘MACjuliar’ Spiced Coffee
 ハナアオイの一種 Lavatera spp.
 ヒメリンゴ Malus x cerasifera
 オオヤエクチナシ Gardinia jasminoides f. ovalifolia
 オオカッコウアザミ Ageratum houstonianum
 オオケタデ Persicaria orientalis
 パンダスミレ Viola hederacea
 ジュウガツザクラ Cerasus x subhirtella cv. Autumnalis
 グレビレア Grevillea spp.
 ハナカンナ(ベンガルタイガー) Canna‘Bengal Tiger’

中区、南区の名木古木-20181110

【主な経路】
(自宅)-柴漁港-(新杉田駅-石川町駅)-象の鼻パーク-山下公園-港の見える丘公園-元街小学校-キリン園-(元街小学校)-山手公園-藤澤山浄光寺-中村八幡宮-横浜橋商店街-黄金町駅


【ヒマラヤスギ1群13本】山手公園:中区山手町230


かつて大宮の実家にはヒマラヤスギがありました。成長の早い樹で家の土台に影響を与えかねないくらいに大きくなってきたので、伐採されてしまったのですが、私にとっては2階の窓を開けると何時もそこにあった一番身近な樹でした。
今日は、山手公園のヒマラヤスギが日本で初めて植栽された樹々であると知り、改めて訪ねてみました。グラフヨコハマ115号(2000)によれば1群13本なのですが、現在、樹齢100年を超えていそうなのは、テニス発祥記念館の周囲に5本、テニスコート側に7本の12本の様です。


横浜市地域史跡
日本最初の洋式公園(山手公園)
登録年月日 平成八年十一月五日
所在地   中区山手町二三〇番地
所有者   横浜市
登録区域  中区山手町二三〇番地の一部
横濱居住の外国人の間には山手方面の遊園地を望む声があり、慶応二年(一八六六)に外国公使団との間で結ばれた「横浜居留地改造及競馬場墓地等約書」(慶応約書)によって、その要求が幕府に認められました。しかし、この中の公園計画は具現化しないで終わりました。
明治二年(一八六九)に居留民代表から改めて要求が出されたのに対して、日本政府は山手妙香寺付近の土地約六千坪を、慶應約書で約束した地土地の代替地として貸与しました。公園の造成は居留民が行い、明治三年五月六日(一八七〇年六月四日)に開園したのが山手公園です。
明治十一年(一八七八)からは、居留外国人女性で組織される横浜レディズ・ローン・テニス・クラブ(横浜婦女弄鞠社(ろうきゅうしゃ))が管理することとなり、クラブハウスとコートがここに設けられました。
横浜市教育委員会


日本庭球發祥之地(昭和五十三年十月 安部民雄書)


山手公園は1870年(明治3年)横浜の居留地外国人のレクリエーションの場としてつくられた。1878年レディース ローン テニス アンド クロッケークラブ、現在の横浜インターナショナルテニスクラブがこの地に5面のテニスコートを建設した。
この地は日本のテニス発祥の地とされる。
昭和53年10月15日
横浜インターナショナル テニス クラブ
Yamate park was created in 1870 as a recreation area for residents of the Yokohama foreign settlement. In 1878 the ladies’ lawn tennis and croquet club, now known as Yokohama international tennis clubm here biult five courts. This site has been recognized as the birthplace of tennis in japan.
October 15, 1978
Yokohama International tennis club


【コルクガシ】横浜市立元街小学校:中区山手町36番地
山手公園の隣の元街小学校にはコルクガシ等の名木古木があることになっていますが、今日は門が閉ざされており、確認できませんでした。
–> 確認できました(20190625)


【タブノキ、サザンカ、ヒマラヤスギ】フェリス女学院大学:横浜市中区山手町37
フェリス女学院大学には、少なくとも2本、名木古木指定の樹がありました。中学部、高等部も含めて近年の指定木が他にもあるようです。


【スダジイ】藤澤山浄光寺:南区中村町1丁目37-2


スダジイだけでなくツゲもあったらしいのですが、それらしい樹はみあたりませんでした。


中村八幡宮:南区八幡町1
辿りついた頃にはすっかり暗くなっていました。アカガシとスダジイがある筈ですが、案内板もなくよくわかりませんでした。鳥居脇に明治時代の水準点が残されていました。
–> 11/25の昼間にも再訪しましたが、それらしい樹は発見できず、検索しましたところ、『平成17年指定解除』という、ウェブ情報をみつけました。


横浜市地域史跡
内務省地理寮水準点(高低几号(ぎごう)標)
登録年月日 平成十年十一月九日
所在地   南区八幡町一番地
所有者   宗教法人 中村八幡宮
登録区域  南区八幡町一番地の一部
明治維新以来、わが国が近代国家となっていく上で、測地事業は欠くことのできない事業でした。明治政府は。明治七年(一八七四)一月、内務省に地理寮(後に地理局となる)を設置し、集中的に開港の五港(横浜・神戸・新潟・函館・長崎)や東京・大阪・京都などの主要都市の市街図作成に力を注ぎ、内務省地理寮は、明治十七年(一八八四)以降に参謀本部陸地測量部に移管されるまで測地事業を担当しました。
横浜は、近代測量による地図(五千分の一)が完成した最初の開港地で、明治七年~八年(一八七四~五)に三角測量及び水準測量が行われ、明治十四年(一八八一)に実測図が刊行されました。このときの水準点が内務省地理寮水準点(高低几号標)です。
この水準点は、「」の記号(几号)を不朽物や石標などに彫刻して標識とするよう内務省から布達されていました。
市内に所在する内務省地理寮水準点のうち、「中村八幡宮」参道入口の角柱に彫刻されているものは、当時の地図と比較して位置が動いていないと思われます。
横浜市教育委員会


【キリンビール開源地】キリン公園:中区山手町37


麒麟麦酒開源記念碑
安政五年徳川幕府が獨断専行して國を開くや歐米人續〃として横濱に来たりしが彼等は居㽞地と稱せらるゝ一區域の中に居住す天沼は此居㽞地に属し嫩草斜に連り高木短樹其間を點綴し清泉滾々として崖下に湧き氣清く風軟かに一幅春園の晝の如し明治五年米人ダブリウ・コープランド此處に工場を建設しスプリング・ヴアレー・ブリュワリーと稱して麦酒を醸造す是れ日本に於ける麦酒醸造の開源にして今日の麒麟麦酒株式會社の前身なりとす明治十八年後藤象次郎伯岩﨑弥之助男爵増島六一郎博士澁澤榮一子益田孝男カークウッド、グラバ、ベルツ、カールローデの諸君唱首となって同志を糾合しジャパン・ブリュワリー・コンパニーと稱する麦酒に麒麟麦酒と命名す明治二十九年更に之を株式會社に改めゼ・ジヤパン・ブリュワリー・コンパニー・リミテッドと命名し前年香港政廳に登録したる事業を日本政府に登録す明治四十年豊川良平近藤應平男米井源治郎瓜生震田中常徳髙木豊三髙田正久草郷清四郎今村繁三磯野長蔵等の諸君主唱して麒麟麦酒株式會社を起しゼ・ジャパン・ブリュワリー・コンパニー・リミテッドの事業を継承して以来資本を増加して事業を擴大し天沼工場のみにても地域七千五百九十八坪に達せしが大正十二年の震災に遭ふて工場を鶴見に新築し之より更に事業を伸長し滿洲朝鮮にまで分工場を増設す其初居㽞外國人の需要に應ずるがために醸造せられたる麒麟麦酒は其風味と香旨により國民的飲料となりて全國に弥浸し外國品の輸入を防遏するのみならず却って外國に輸出せらるゝに至る始めて日本の土を踏む外國人嵜甕中の玉淀を汲み盞内の金波を傾け圖らざりき日本またミュンヘンビールありガムブリナスの神は扶桑の地をも祝福するかと嘆賞するに至る麒麟麦酒の()達の跡を見るに一粒の種子が生長繁茂して亭〃たる參天の大樹となり朝暉を受けては丘陵を掩ひ夕陽を負ふては江海を翳ふに至るが如し今麒麟麦酒株式會社が其祥の地たる天沼に記念碑を達つるに會ひ文を撰して其事を誌るす之を讀む者必らず麒麟麦酒株式會社達の歴史は日本國勢開展の歴史と其軌を一にするを感ぜん
昭和十二年一月            竹越與三郎撰  野本白雲書


【山手214番館】中区山手町214番地


横浜市指定有形文化財(建造物)
山手二一四番館
所有者 学校法人 横浜協立学園
所在地 横浜市中区山手町二一四番地
時代  昭和初期
構造及び形式 木造・地下室鉄筋コンクリート造
二階建・地下一階・色付洋風瓦葺
建築面積二六七、三平方メートル
員数  一棟
山手二一四番館は、旧居留地であった山手の西南に位置し、現存する大正末から昭和初期にかけての西洋館の中で、規模も大きく意匠が整った、横浜を代表する西洋館の一つです。建物の最初の所有者は不詳ですが、かつてスウェーデン領事館として利用されていたことがありました。
建物は、斜面地の特性を生かして建てられ、大きな袴腰屋根を持ち、二階の窓は屋根窓の形式をとっています。間取りは、玄関ホールと階段を中心に、左右に主たる部屋を配した、中廊下型のプランです。
また、この山手二一四番館は一時期、莫町・明治初期に活躍した著名な写真家F・ペアトの所有となっていた場所です。
平成七年三月
横浜市教育委員会


【中央水産研究所】『潮騒の記憶-海との調和』1993 関根信夫 作


【癸巳化成】『ヒトを彩るサイエンス』1992.5 DESIGN 村井和章


【キリン基盤技術研究所/健康技術研究所】『生命の躍動 升 Kāi』吉川陽一郎 Yoichiro Yoshikawa


その他本日撮影の写真です。


【参考】
横浜市指定名木古木
No.95002 ヒマラヤスギ1群13本 (山手公園)
No.201080 ヒマラヤスギ (フェリス女学院中学校・高等学校)
No.201082 タブノキ (フェリス女学院大学)
No.201087 サザンカ (フェリス女学院大学)
No.51010 スダジイ (浄光寺)
麒麟麦酒開源記念碑
山手二一四番館
『潮騒の記憶-海との調和』1993 関根信夫 作
『ヒトを彩るサイエンス』1992.5 DESIGN 村井和章
『生命の躍動 升 Kāi』吉川陽一郎 Yoichiro Yoshikawa
ヒマラヤスギ Cedrus deodara
コルクガシ Quercus suber
タブノキ Machilus thunbergii
サザンカ Camellia sasanqua
スダジイ Castanopsis sieboldii
カリン Pseudocydonia sinensis
イヌツゲ Ilex crenata
センダン Melia azedarach
ビワ Eriobotrya japonica
ヒメユズリハ Daphniphyllum teijsmannii
シンテッポウユリ Lilium x formolongi
ジョロウグモ Nephila clavata
トベラ Pittosporum tobira
マルバグミ Elaeagnus macrophylla
ナワシログミ Elaeagnus pungens
ホルトノキ Elaeocarpus sylvestris
ツワブキ Farfugium japonicum
アクアプラザ(中央水研)
イヌマキ Podocarpus macrophyllus
オオキバナカタパミ Oxalis pes-caprae
イソギク Chrysanthemum pacificum
シャリンバイ Rhaphiolepis indica var. umbellata
ネズミモチ Ligustrum japonicum
エリカ・ウィンターファイヤー Erica oatesii
ヒラドツツジ Rhododendron x pulchrum
ハナツクバネウツギ Abelia x grandiflora
ガザニア(白花) Gazania rigens
フレンチ・ラベンダー Lavandula dentata
キダチロカイ Aloe arborescens
アオツヅラフジ Cocculus orbiculatus
ヒサカキ Eurya japonica
ガガイモ Metaplexis japonica
アシ Phragmites australis
ナガエコミカンソウ Phyllanthus tenellus
レストランかをり
ユリカモメ Larus ridibundus
フランス山の揚水風車
セイヨウカマツカ Aronia arbutifolia
横浜福音教会:南区中村町2-125-1
横浜橋商店街
光のモニュメント(大通り公園:光の波間広場)

ふなばしアンデルセン公園で-

 最近、Youtubeで評判になっているエレクトーンプレイヤー826Asukaのステージがあると聴き、家内と二人でふなばしアンデルセン公園を訪ねました。


【参考】
 ノボタン Melastoma candidum
 コスモス “センセーション” Cosmos bipinnatus “sensation”
 コスモス “イエローガーデン” Cosmos bipinnatus “Yellow garden”
 平和を呼ぶ:岡本太郎作
 コウヤマキ Sciadopitys verticillata
 アンデルセン像
 バラ “うらら” Rosa “urara”
 ベゴニア Begonia Semperflorens
 スイショウ Glyptostrobus pensilis
 レオノチス Leonotis leonurus.
 メタセコイア Metasequoia glyptostroboides
 クマシデ Carpinus japonica

金沢、磯子の名木古木-20181103

先週に続いて、今日は金沢区の北部から磯子区の名木古木を訪ねました。

【タブノキ】釜利谷東4丁目7-19
個人宅のタブノキです。


【スダジイ】釜利谷市民の森
金沢動物園のコアラバス終点からほど近い場所に生えているスダジイです。お社はありませんが、浅間大明神の石碑があります。


【ボダイジュ、イチョウ、カヤ3本】寶勝寺:氷取沢町126
双体道祖神碑があるので、何度か尋ねたことがある飯盛山寶勝寺です。指定番号が明示されているのは菩提樹のみです。ある程度年を経たイチョウは1本だけですが、カヤの木3本がどれかは定かではありません。


【マテバシイ、スダジイ】栗木神社:栗木2丁目13-21


国常立尊を祀る栗木神社では、マテバシイ、スダジイの各1本が名北古木に指定されています。鳥居の脇には、大正天皇御大典記念に植樹されたイロハモミジもありました。


【タブノキ3本、アカガシ2本】篁修寺:磯子区森5丁目9-6


指定番号が表示されているのは、裏手の墓地にあるタブノキ1本だけです。三門脇のタブノキ2本と三門に至る石段の両脇のアカガシ2本が指定木と思われます。


【スダジイ7本、ケヤキ】森浅間神社:森2丁目16-7


森浅間神社の社叢林は神奈川県の天然記念物に指定されており、そのうち何本かが横浜市の名木古木に指定されています。


神奈川県指定天然記念物
森浅間神社とその周辺の樹叢
平成六年二月十五日 指定
森浅間神社は、東京湾に面した丘陵地東端に位置しています。周辺は宅地開発され大規模団地に接していますが、急な斜面にスダジイが優占する常緑広葉樹林を擁しています。神社雌雄変域は、屛風ヶ浦と呼ばれる急傾斜あるいは切りたった斜面を有する丘陵地、台地が続いており、斜面崩壊を抑止する機能を維持している自然林は、この地域ではきわめて重要な位置づけにあります。社叢林は南から東側の斜面にスダジイかせ優占したヤブコウジ・スダジイ群集として残されています。参道石段の東側に胸高直径一メートルに達するスダジイも見られ、亜高木としてヤブツバキ、林床にはベニシダがめだちます。社叢林中には横浜市の古木・名木指定の木もあり、いずれも推定樹齢二百年で社叢林の主要な構成木となっています。
一方、神社に隣接して朝日不動とよばれる湧水池があり、その周囲にはケヤキが優占するタブノキ林が見られ、ケヤキの胸高直径は六三~七六センチメートルと大きく、樹高二十メートルの株分となりよく保全されています。林床には、キチジョウソウの他にベニシダ、オオイタチシダ、イワガネソウなどのシダ植物も生育しています。このように森浅間神社社叢林を中心にした樹叢は、市街地台地斜面にまとまって残る貴重な自然林であります。
•お願い
この天然記念物を、伐採したり荒らしたりしないで、大切に保護してください。
平成六年三月二十八日     神奈川県教育委員会
横浜市教育委員会


【スダジイ】朝日不動滝
朝日不動の近くにも名木・古木に指定されたスダジイがあります。滝のすぐ前には大きなケヤキがあり、注連縄が張られていました。


朝日不動滝由来
この滝の水源は背後の赤穂原台地より(現汐見台)湧出する清水で古来より存在していた。建武二年(一三三五年)鎌倉扇ヶ谷亀谷山権現堂六代修験者長円法印時の将軍守邦親王の命に依り創建された森浅間神社より百五拾年後の明応年中(一四九二~一五〇〇年)権現堂十五代修験者長恵法印が武州森村に移り住むに及んで、これを開設したと伝えられる。次いでこの滝に不動明王を祀り不動滝として修験者の修行の場とした。寛政十二年(一八〇〇年)幕府により女人の富士登山が許されてから富士信仰が盛んになり各地に富士講中が出来た。森浅間社には富士山を象り三方からの登山路があり、信仰から武州小富士として崇敬され多くの富士講中の人々が白装束でこの滝に打たれて祈願した(注富士講中記念碑)滝の口から流れ落ちる水に朝日が輝く荘厳さに朝日滝とも称された。今は台地の開発に依り水の量は半減した。滝壺の左上に清滝神社が有り弁天様が祀られていたが(明治四十一年浅間神社に合祀された)大正九年地元有志に依り改修が行われた(注再築記念碑)。昭和三十六年六月集中豪雨のため崩壊埋没し現在に至った。同五十六年五月より神社総代世話人会有志により滝壺の浚渫を行い埋没して居た不動明王(注崖面中央)とその使者である制多迦童子(向って左)金伽羅童子(向って右)二体の石像を発掘したが破損のため新らたに復元し旧石像二体を祠に安置した。同年八月浅間講々員の浄財と世話人会の奉仕により復元工事を完成し同月八日復元祝祭を齊行す。
昭和五拾六年八月八日


【ナギ】金蔵院:磯子4丁目3-6
金蔵院本堂前のナギは瀕死状態です。


魚塚(鮭塚)の由来
この題字は当時の市長有?忠一氏の揮毫になるもので昭和三年塩同業組合が牛頭山妙法寺の中央小島建立し爾来五十年の永きに亘り業界発展の願いを込めて毎年十一月十一日に供養を続けて来た。
大戦後は中央市場水産部自治会が此の碑の維持管理に当って来たが此の度建立五十周年を期し当海向上金蔵院の境内に移転改修をすることとした。
爾今は魚類全般の象徴として子々孫々魚介類の供養を行い水産関係者の繁栄を祈願する。
昭和子十三年十一月
横浜市中央卸売市場
本場水産部自治会
南部水産部自治会


曠古の盛儀を擧けさせ給ふ今年は偶本組合の設立貮拾周年
に相當せり隆運に會し協和輯穆各志を伸へ業務の順調なる
は幸慶禁ナる能はさるなり仍て同志相議り建碑を企て鹽魚
中最も重要品たる鮭の名に因みて鮭塚と命し以て一は記念
となし一は一層結束を固うナるの資となさいとせるか幸に
有吉横濱水産會長の揮毫を辱うしたるは本組合の光榮之に
過きたるはなし乃ち之か由來を記して他日に傳ふと云爾
横濱鹽魚商組合
昭和三年十一月
建碑擔當者 組合長 畑川大作
副組合長 中田伴平
陸前石巻 石井敬三郎刻


【横浜市指定名木・古木】
No.200405 タブノキ(釜利谷東4丁目7-19)
指定番号不明 スダジイ(釜利谷市民の森)
No.59004 ボダイジュ(飯盛山寶勝寺)
指定番号不明 イチョウ(飯盛山寶勝寺)
指定番号不明 カヤ3本(飯盛山寶勝寺)
No.200044 マテバシイ(栗木神社)
No.200045 スダジイ(栗木神社)
No.49270 タブノキ(鳳林山篁修寺)
指定番号不明 タブノキ2本(鳳林山篁修寺)
指定番号不明 アカガシ(鳳林山篁修寺)
指定番号不明 アカガシ(鳳林山篁修寺)
No.48124 スダジイ(森浅間神社)
No.48125 スダジイ(森浅間神社)
No.48126 スダジイ(森浅間神社)
No.48127 スダジイ(森浅間神社)
No.48128 スダジイ(森浅間神社)
No.201602 ケヤキ(森浅間神社)
No.201603 スダジイ(森浅間神社)
No.201604 スダジイ(森浅間神社)
No.201605 スダジイ(森浅間神社)
No.48123 スダジイ(朝日不動滝)
No.49256 ナギ(金蔵院)


以下、本日撮影のその他の写真です。


【参考】
タブノキ Machilus thunbergii
ボダイジュ Tilia miqueliana
アカガシ Quercus acuta
スダジイ Castanopsis sieboldii
マテバシイ Lithocarpus edulis
ケヤキ Zelkova serrata
ナギ Nageia nagi (syn.:Podocarpus nagi)
コミカンソウ Phyllanthus lepidocarpus
イヌタデ Persicaria longiseta
エノコログサ Setaria viridis
クロガネモチ Ilex rotunda
キヅタ Hedera rhombea
金沢動物園
ルドベキア Rudbeckia spp.
ガウラ Gaura lindheimeri
トネアザミ Cirsium comosum ver. incomptum
ヤツデ Fatsia japonica
ホトトギス Tricyrtis hirta
ノブドウ Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
ユウガギク Aster iinumae
ヤブミョウガ Pollia japonica
カクレミノ Dendropanax trifidus
エゴノキ Styrax japonica
コバノセンナ Cassia coluteoides
ノアサガオ Ipomoea indica
ツワブキ Farfugium japonicum
サザンカ Camellia sasanqua
オオキバナカタバミ Oxalis pes-caprae
ボケ Chaenomeles speciosa

夕闇の横浜で

 今日は、午後から外勤で中区山下町へ。帰りは、上大岡まで歩いてみました。


 関帝廟:横浜市中区山下町140
 光の波間広場の光のモニュメント:中 区 弥生 町3丁目35-5
 伊勢佐木町商店街のモニュメント『波の華』:伊勢佐木町六丁目交差点
 堰神社:南区山王町5丁目
 ジュウガツザクラ Cerasus x subhirtella cv. Autumnalis

金沢の名木古木-20181028

お天気に恵まれた本日、金沢区の南部を中心に横浜市指定の名木古木を訪ねました。


瀬ヶ崎稲荷神社】六浦東1丁目33
鳥居の近くにイチョウ2本、階段を上り詰めたお社の後ろのビャクシン1本が指定木です。


白山神社】六浦東2丁目13-20(旧六浦町799)
菊理比売命(くくりひめのみこと)を祀る三分村高谷の鎮守であった白山神社では、ひと際目立つケヤキが指定木となっています。


【六浦山上行寺】六浦2丁目2-12
「船中問答の霊場」として知られる六浦山上行寺では、カヤとイチョウが名木古木に指定されています。


一、日荷上人と身延山仁王尊由来の事
ここ隣郷金沢村の真言律宗別格本山称名寺の山門に名匠作の仁王尊が祀られてあった。或る夜妙法坊に霊夢あり、「汝の信力堅固と怪力健脚にゆだね、われを身延山へ連れ行けよ、必ずや身延山の護神とならむ。」と感得し、直ちに称名寺寺主に仁王尊の護渡を懇願したが受け容れられず、われと囲碁をたたかわし、もし吾敗をとれば潔く仁王尊をば御坊に与えんとの約を得、妙法坊は自家自田を賭けて勝負し守護の力を得て勝利を得、意気揚々として仁王尊二体を背負い、三日三晩歩き通しついに身延山に納め所願成就せしめた。
時に身延山主曰く、これ凡庸の所為にあらず、因って日荷と法号を授与された。後に身延山では日荷上人の徳を讃え木像を刻み三門の仁王尊の傍に安置して供養す。
日荷上人は、当山に於て文和二年(一三五三)六月十三日入寂す。御年九十三才であった。その廟所に繁茂せる榧は身延山より持ち帰りたる日荷上人御手植の巨樹零墨である。近郷杉田梅林の名所、妙法寺も元真言宗にして日荷上人が改宗らしめる名刹にてその境内に同じくお手植の榧が現存す。


【常見山無量院光傳寺】六浦3丁目2-11
よく手入れされたビャクシンがありました。


【浄林寺跡】朝比奈町267
朝比奈北市民の森入り口付近のイヌガヤです。環状4号線から少し離れているのですが、上總介塔から見えています。


【朝夷切通し入口】朝比奈町21
説明板等は一切ありませんので確証はありませんが、恐らくこのカヤが名木古木です


【東光禅寺】釜利谷南2丁目40-8
名木古木に関する説明板等はみかけませんでした。本堂前のウメと送り墓地にあるクスノキが相当すると思われます。イヌツゲは滅失の可能性があります。


【手小神社】釜利谷南1丁目1-8
金沢八景小泉夜雨(こずみのやう)に縁のあることで知られる手小神社には、ケヤキ3本とタブノキ、トチノキ各1本があったそうですが、3本目のケヤキは失われたようです。イチョウ2本が追加登録されていました。


谷津浅間神社】谷津町432
アカガシ、タブノキ、ヤマザクラ、ヤマモモが各1本ずつ、名木古木に登録されています。説明板は設置されておらず、樹を取り違えている可能性もあります。


琵琶島弁天社
北条政子が開基と伝えられる琵琶島弁天社です。社前のビャクシン1本が、昨年、瀬戸神社のビャクシンと一緒に名木古木に登録されたようです。


【瀬戸神社】
横浜市指定の天然記念物であるカヤの木がある瀬戸神社です。同社の主祭神は大山祇神、明治時代に近隣の社を多数合祀しているため配神の全貌は未調査です。名木古木指定番号49296のイチョウは滅失したと思われます。


以下、本日撮影したその他の写真です。


雷神社のイチョウ(かまくらと三浦半島の古木・名木50選)
船繋ぎ松の後継木(上行寺)
蛇混柏:金沢八木
由緒不明の社(金沢区釜利谷東7丁目20)
【参考】
横浜市指定名木古木
No.201607 イチョウ(瀬ヶ崎稲荷神社)
No.201608 イチョウ(瀬ヶ崎稲荷神社)
No.90012 ビャクシン(瀬ヶ崎稲荷神社)
No.95015 ケヤキ(白山神社)
No.49292 カヤ(六浦山上行寺)
No.49293 イチョウ(六浦山上行寺)
No.48139 ビャクシン(常見山無量院光傳寺)
No.48140 イヌガヤ(浄林寺跡)
No.49290 カヤ(朝夷切通し入口)
No.49306 ウメ(東光禅寺)
No.49305 クスノキ(東光禅寺)
No.49301 ケヤキ(手小神社)
No.48136 ケヤキ(手小神社)
No.49302 タブノキ(手小神社)
No.49303 トチノキ(手小神社)
No.201723 イチョウ(手小神社)
No.201724 イチョウ(手小神社)
No.49310 ヤマモモ(谷津浅間神社)
No.49311 タブノキ(谷津浅間神社)
No.49312 アカガシ(谷津浅間神社)
No.49313 ヤマザクラ(谷津浅間神社)
No.201727 ビャクシン(琵琶島弁天社)
No.48137 カヤ(瀬戸神社)
No.201725 ビャクシン(瀬戸神社)
No.201726 ビャクシン(瀬戸神社)
No.49297 ケヤキ(瀬戸神社)
No.49298 イヌマキ(瀬戸神社)
No.201307 イヌマキ(瀬戸神社)
No.49299 クスノキ(瀬戸神社)
No.49296 イチョウ(瀬戸神社):滅失(?)

雷神社のイチョウ(かまくらと三浦半島の古木・名木50選)
船繋ぎ松の後継木(上行寺)
蛇混柏:金沢八木
由緒不明の社(金沢区釜利谷東7丁目20)

イチョウ Ginkgo biloba
ビャクシン Juniperus chinensis
ケヤキ Zelkova serrata
カヤ Torreya nucifera
イヌガヤ Cephalotaxus hamingtonia
ウメ Prunus mume
クスノキ Cinnamomum camphora
トチノキ Aesculus turbinata
ヤマモモ Morella rubra
タブノキ Machilus thunbergii
アカガシ Quercus acuta
ヤマザクラ Cerasus jamasakura
イヌマキ Podocarpus macrophyllus
バショウ Musa basjoo
ザクロ Punica granatum
ワジュロ Trachycarpus fortunei
ヤマボウシ Cornus kousa
トキワサンザシ Pyracantha coccinea
アキノタムラソウ Salvia japonica
シュウメイギク Anemone hupehensis
ホルトノキ Elaeocarpus sylvestris
メランポジウム Melampodium divaricatum
ハナカイドウ Malus halliana
キンエノコロ Setaria pumila
シロヨメナ Aster ageratoides
ヒヨドリバナ Eupatorium makinoi
センリョウ Sarcandra glabra
カクレミノ Dendropanax trifidus
カラスウリ Trichosanthes cucumeroides
ソヨゴ Ilex pedunculosa

今日は近場で…

 本日、12:00から歯科治療。遠くには行けませんので、近くでの散策でした。秋はますます深まっているようです。


【参考】
 イチョウ Ginkgo biloba (浦郷小学校)
 ホトトギス Tricyrtis hirta
 ツワブキ Farfugium japonicum
 シロヨメナ Aster ageratoides
 シロヤマブキ Rhodotypos scandens
 カキノキ Diospyros kaki
 ガマズミ Viburnum dilatatum
 コセンダングサ Bidens pilosa var. pilosa
 センナ Senna multiglandulosa
 ウツギ Deutzia crenata
 タツナミソウ Scutellaria indica
 ヘビイチゴ Potentilla hebiichigo
 ゲンペイコギク Erigeron karvinskianus
 ヒメツルソバ Persicaria capitata
 イヌタデ Persicaria longiseta
 イノコヅチ Achyranthes bidentata
 カナムグラ Humulus japonicus(雄花)
 カナムグラ Humulus japonicus(雌花)
 アツバキミガヨラン Yucca gloriosa
 ノボタン Melastoma candidum
 ホウキギ Bassia scoparia

高尾山へ

 全国的に良いお天気となった本日(2018.10.21)、家内と二人で高尾山に行ってきました。関東平野の高尾山は少なくとも二つありますが、山麓に薬王院があることで知られた高尾山(699.15m)の方です。往路は稲荷山コース、復路は3号路から1号路を辿りました。

【主な経路】
 (高尾山口駅)-6号路入口-旭稲荷-展望台-高尾ビジターセンター-山頂-薬王院-たこ杉-展望台-(高尾山口駅)


東京都指定天然記念物「高尾山 杉並木」
 威容を誇った、巨大なる杉の並木は、昭和三十四年と四十一年の二度におよぶ台風被害により、そま本数はかなり少なくなりました。
 しかし、残っている杉の樹齢は一千年に近いものが立ち並び、都内では他に例のない並木となっております。
      高尾山薬王院


  天狗の腰掛け杉
 高尾山に住むと伝えられる「天狗様」が腰掛けて物見をしてござると語り伝えられるのがこの大杉。天狗様は高尾山の精霊とも言うべき存在で、ご本尊飯縄大権現の霊域を護るため、この大杉の高みの枝に腰掛けて登山参詣の人々を見守ってござる。と云うのである。 天狗様は高尾山の生きとし生ける物を代表する正義の味方。それを宿す御霊木である樹齢七百年以上と言われる注連縄の懸けられた杉の木を大切に守ってゆきたい。
          高尾山薬王院
          高尾山武相講


   たこ杉(蛸杉)
     所在地 八王子市高尾町(高尾山参道十一丁目)
     指定年月日 昭和三十九年七月二十三日
 高さ三十七メートル、目通り幹囲約六メートル。樹齢約四五〇年の大杉で高尾山内にある都指定の飯盛杉に次ぐ大きさである。
 「蛸杉」とは、「昔参道開さくの際根がわだかまって工事の邪魔になるところから伐採しようとしたら、一夜にして根が後方に屈曲した」との伝説とその根が「たこの足」に似ているところから呼ばれるようになったものである。
     平成二十七年三月三十一日
          八王子市教育委員会


【氷川神社】


     氷川神社の由来
鎮座地 東京都八王子市高尾町二二五八
御祭神 素戔嗚尊(すさのおのみこと)
由緒
 応永年間(一三九四~一四二七)に片倉城主毛利備中守師親が武蔵一ノ宮の氷川神社を勧請し、寛文二年(一六六二)に再建造営され高尾の総鎮守となりました。
 現社殿は昭和二十七年八月二十日に新築されました。その後、昭和四十年の台風により御神木がことごとく倒れました。
 明治五年から例祭に奉納されている獅子舞の神事は昭和三十五年に市の無形文化財に指定されました。
 御祭神である素戔嗚尊は、生贄にされそうになった奇稲田姫命を櫛に変えて髪に挿し八岐大蛇を退治し、後にお妃にお迎えになったそうです。縁結び・五穀豊穣のご神徳ありと伝えられています。
例祭日 八月第三土曜日・日曜日


【旭稲荷】


【高尾山薬王院】


【参考】
 高尾山駅
 シロミノコムラサキ Callicarpa dichotoma f. albifructa
 オオカッコウアザミ Ageratum houstonianum
 アズマヤマアザミ Cirsium microspicatum
 ヤマゼリ Ostericum sieboldii
 カシワバハグマ Pertya robusta
 シラヤマギク Aster scaber
 稲荷山コース
 アキノキリンソウ Solidago virgaurea var. asiatica
 ランドマークタワー方面
 ヤクシソウ Youngia denticulata
 頂上で
 イロハモミジ Acer palmatum
 ムササビ Petaurista leucogenys
 富士山を望む
 杉並木
 天狗の腰掛杉
 男坂女坂分岐路
 たこ杉
 ハクチョウゲ Serissa japonica
 マメヅタ Lemmaphyllum microphyllum
 地蔵尊
 1号路
 ヤマアジサイ Hydrangea serrata
 タチツボスミレ Viola grypoceras
 ミツマタ Edgeworthia chrysantha (蕾)
 高尾山薬王院本堂
 天狗面
 愛染明王像
 絵馬
 役小角像
 烏天狗像
 飯縄権現像
 高尾山薬王院奥の院
 明日の神話:岡本太郎作

鎌倉の名木古木-材木座、大町、長谷

 今日は鎌倉でまだ見ていなかった『かまくらと三浦半島の古木・名木50選』に選ばれている樹々などを訪ねました。

【主な経路】
(六浦駅)-新宿-光明寺-安国論寺-安養院-甘縄明神宮-佐助-(鎌倉駅)


新宿(しんじゅく)のタブノキ】逗子市新宿4丁目7-32
 先月も訪ねたタブノキです。今日は持ち主の方に許可を貰って近くでも撮影できました。数年前の大雪で、主幹の一部が失われたとのことで、それで小ぶりになってしまったようです。


【光明寺のクロガネモチ】鎌倉市材木座6丁目17-19
 何度か尋ねたことのある材木座の天照山蓮華院光明寺のクロガネモチです。見上げるほどの大木で、ウェブ情報によれば雌樹なのですが、この時期なら色づき始めている筈の実がひとつもなく葉もまばらで、行く末が不安です。


【安国論寺のヤマサクラ】鎌倉市大町4丁目4-18
 立正安国論の執筆の地とされる妙法華経山安国論寺の妙法桜です。日蓮上人縁の山桜ですが、既に主幹は失われていました。


  安国論寺
 当山は日蓮上人松葉ヶ谷(まつばがやつ)御小庵の霊跡です。御小庵の元となった岩窟(「御法窟(ごほうくつ)」または「日蓮岩窟」という)が本堂の向いにあります。この御法窟で日本国の安泰と人々の幸せわ願って文応元年(一二六〇)七月十六日、前執権北条時頼に建白した『立正安国論』が執筆されました。
 翌八月二十七日に立正安国論に反感をもつ人々に庵が襲われました。これは『松葉ヶ谷の法難』といわれています。本堂の裏山に一時避難した「南面窟」があります。
 境内は四季折々の花や紅葉で彩られています。なかでも御小庵の傍の山桜は、日蓮上人の桜の杖が根づいたといわれ、サザンカやカイドウと共に鎌倉市の天然記念物に指定されています。
●宗派 日蓮宗
●山号寺号 妙法華経山安国論寺
●建立 建長5年(1253)
●開山 日蓮上人


【安養院のラカンマキ】鎌倉市大町3丁目1-22
 祇園山安養院田代寺は、北条政子を開基とする浄土宗寺院ですが、本堂に向って右に大きなイヌマキが植わっています。


  安養院
 尼将軍と称される北条政子が、夫である源頼朝の冥福を祈るために笹目ヶ谷に建立した祇園山長楽寺が前身であると伝えられます。その後、鎌倉時代末期に善導寺の跡(現在地)に移って安葉院になったといいます。安養院は北条政子の法名です。
 延宝八年(一六八〇)に全焼したため、頼朝に仕えていた田代信綱がかつて建立した田代等の観音堂を移します。こうして「祇園山安養院田代寺」となりました。
●宗派 浄土宗
●山号寺号 祇園山安養院田代寺
●建立 嘉禄元年(1225)
●開山 願行上人
●開基 北条政子


甘縄明神宮(あまなわしんめいぐう)のタブノキ】鎌倉市長谷1丁目12-1
 長谷の神明社には、タブノキの大樹が沢山あります。少なくともそのうち2本とイチョウ1本が鎌倉市の保存樹に指定されています。古木・名木50選に関する案内板等は設置されておらず、どの樹が指定木かわかりませんでした。あるいは、社叢林のタブノキ全体で指定されたのかも知れません。


 甘縄神明神社略縁起
御祭神 天照大神
    伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)(白山) 倉稲魂命(うがのみたまのみこと)(稲荷)
    武甕桘命(たけみかつちみこと)(春日)  菅原道真公(すがわらみちざねこう)(天神)
御由緒
和銅三己酉約一二五〇年西紀七一〇年染谷太郎太夫時忠の創建です。永保元年酉年約八八〇年前西紀一〇八一年源義家公が社殿を再建せらる。源頼朝公政子の方實朝公など武家の崇敬が篤く古来伊勢別家と尊稱せられている鎌倉で最も古い神社です。社殿の裏山は御輿ヶ嶽見越ヶ嶽とも書くと云い古くから歌によまれています。
源頼義は相模守として下向の節当宮に祈願し一子八幡太郎義家が生まれたと伝えられています。
 都にははや吹めらし
  鎌倉の御輿ヶ崎 秋の初風


【瘡守稲荷】鎌倉市大町2丁目8
 安養院の近くの浄行寺境内には、ちょっと風変わりな瘡守稲荷が祀られていました。


 その他、本日撮影の写真です。


【参考】
 タブノキ Machilus thunbergii
 クロガネモチ Ilex rotunda
 ヤマサクラ Cerasus jamasakura
 イヌマキ Podocarpus macrophyllus
 イチョウ Ginkgo biloba
 トネアザミ Cirsium comosum ver. incomptum
 オオバクサフジ Vicia pseudo-orobus
 ホトトギス Tricyrtis hirta
 ヒヨドリジョウゴ Solanum lyratum
 ベニバナボロギク Crassocephalum crepidioides
 クコ Lycium chinense
 ホウキギ(コキア) Bassia scoparia
 サネカズラ Kadsura japonica
 オキナワスズメウリ Diplocyclos palmatus
 ツワブキ Farfugium japonicum
 ハラビロカマキリ Hierodula patellifera

中秋の大宮で

 ここのところ休日勤務が続いていて訪ねることが出来なかった大宮をたずねる訪ねることができました。お天気も久し振りの日差しに恵まれて、近所を散歩することが出来ました。


【参考】
 ハナミズキ Cornus florida
 ホウキギク Symphyotrichum subulatum var. subulatum