秀樹」カテゴリーアーカイブ

晩秋の等々力渓谷

 等々力渓谷は、23区内で唯一の渓谷とのことです。


【参考】
 ゴルフ橋
 チャノキ Camellia sinensis
 クマザザ Sasa veitchii var. veitchii
 シラキ Sapium japonicum
 ヤツデ Fatsia japonica
 サザンカ Camellia sasanqua


東京都指定名勝
  等々力(とどろき)渓谷
     所在地 世田谷区等々力二丁目外
     指定  平成十一年三月三日
 等々力渓谷は、国分寺崖線(ハケ)の最南端に位置する約一キロメートルの都区内唯一の渓谷である。谷沢川(やさわがわ)が国分寺崖線に切れ込んで浸食したもので、台地との標高差は約10メートルある。渓谷の斜面には、武蔵野の代表的な樹木であるケヤキをはじめ。シラカシ、コナラ、ヤマザクラ、イロハカエデなどとともに。常緑シダ類のような湿性植物が繁茂しており、渓谷内には至るところから湧水の出現が認められる。
 玉川全円耕地整理組合が、昭和五年から十三年にかれて谷沢川の流路を整備し、小径を設けるまでは、不動の滝からゴルフ橋にいたる渓谷内は殆ど人の立ち入ることも稀で、雉などの鳥類や、イタチ、キツネなどの小獣類、各種昆虫類の宝庫であった。
 都区内とは思えないほどの鬱蒼とした樹林と渓谷美は、幽邃な景観を呈し、武蔵野の面影をよく残している。東京を代表する自然地理的名勝として貴重であり、植生学、地質学及び地形学上重要である。
     平成十一年九月
     東京都教育委員会

帷子川水系を訪ねて ~part.2 帷子川から今井川へ

 今日は横浜駅を起点にして、西区の帷子川から保土ヶ谷区へ、さらに今井川を遡ってみました。
 帷子川水系を訪ねて part1.西区 part.3 分水路分流堰まで part4.菅田川、くぬぎ台川、市沢川

【水系マップ】帷子川  大岡川  入江川・滝野川  宮川・六浦川  侍従川  鷹取川


【幸川~帷子川】

 横浜駅相鉄口
 幸川橋
 南幸橋
 幸橋
 JOINUS駐車場人道橋
 幸川合流地点
 (相鉄本線)
 元平沼橋
 元平沼水道管専用橋(平沼橋)
 平岡橋
 帷子川ガス専用橋
 沼野橋
 新田間川分流地点
 尾張屋橋
 水道橋(すいどうばし)


【今井川】河口橋~元町橋

 今井川流入地点
 河口橋
 (相鉄本線)
 南北橋(なんほくはし)
 逗子橋(づしはし)
 【元絵】東海道53次(隷書東海道)程か谷:新町橋
  注:新町橋は現在の相鉄線天王町駅辺りにあったとされる。
 大門橋(だいもんはし)
 田町橋(たまちはし)
 今井橋(いまいばし)
 中野橋(なかのはし)
 岩井橋(いわいはし)
 神戸橋(ごうどはし)
 JR(湘南新宿ライン、上野東京ライン)
 保土ケ谷橋
 八幡橋(はちまんはし)
 八幡橋水位計(現在1.429m)
 瀬戸ヶ谷中橋(せとがやなかはし)
  注:東海道分間絵図に描かれている茶屋町土橋は、現在の瀬戸ヶ谷中橋あたりに架かっていたと思われる。
 一里塚跡
 仙人橋(せんにんはし)
 瀬戸ヶ谷橋(せとがやはし)
 東伸橋(とうしんはし)
 新大橋(しんおおはし)(国道1号線)
 道明橋(どうめいはし)
 新道明橋(しんどうめいはし)
 今井川地下調節池管理棟
 欅橋(けやきはし)
 宿場橋(しゅくばはし)
 元町橋(もとまちはし)


【今井川】元町橋~

 (無名の橋)
 (横浜横須賀道路)
 権現橋
 (無名の橋)
 法泉橋
 今井橋
 今井川橋(横浜新道)
 たに谷戸橋
 (無名の橋)
 稲荷橋
 入の谷橋
 支流流入地点
 鎌倉橋
 今井高架橋(環状2号線)


【今井川】いこいの水辺
 暗渠上に作られた散歩道がありました。

 大美橋跡
 大美橋欄干
 いこいの水辺
 いこいの水辺標示
 無名の橋
【文献】
環境省水・大気環境局水環境課(2007)今井川いこいの水辺, in 「環境用水の導入」事例集~魅力ある身近な水環境づくりにむけて~, URL:https://www.env.go.jp/water/junkan/case2/pdf/20.pdf, Accessed:2022-11-10.


【今井川支流】

 暗渠からの流入地点
 (無名の橋)
 (無名の橋)
 藤橋
 (無名の橋)
 流入地点(最上流)


【今井川支流】

 流入地点
 暗渠上の小径
 暗渠最上部


  東海道保土ケ谷宿の松並木と復元事業
保土ケ谷宿の松並木
 我が国に於ける街道並木の歴史は古く奈良時代まで遡のますが、全国的な規模で取り組まれるよいになったのは、江戸時代に入ってからです。全国的な規模で取り組まれるようになったのは、江戸時代に入ってからです。慶長9年(1604)、幕府は諸国の街道に並木を植えるよう命じました。以来、夏は木陰を作り、冬は風雪を防ぎ、植樹帯は旅人の休息場所になることから、官民挙げて大切に保護されました。
 保土ケ谷宿の松並木は、この付近から境木(さかいき)まで3kmあまり続き、広重や北斎などの浮世絵師にも度々描かれていました。その後、昭和初期までは比較的良好な状態で残されてきましたが、時代とともに減り続け、旧東海道の権太坂付近を最後に、現在では見られなくなりました。
松並木、一里塚、上方見附の復元事業
 区民が主体となって結成した「東海道保土ケ谷宿松並木プロムナード実行委員会」に採択され、平成19年2月に、国道1号線拡幅工事と今井川の河川改修工事により創出される公共空間において、旧東海道を象徴する松並木や一里塚の復元を行いました。
 「上方の松原」と呼ばれていた今井川に沿った約300mの区間に松などを植樹しました。
 明治時代のはじめ、宿場制度の廃止に伴って姿を失った一里塚は、この付近(現在の車道上)にありました。場所の制約から文献にあるような「五間約9m)四方」に相当する大きさを気づきことができませんでしたが、塚の上には昔のように榎を植えました。
 平成21年3月には上方見附を復元し、松並木や一里塚と併せて宿場時代の再現に努めています。
 「東海道保土ケ谷宿並木プロムナード委員会」は平成19年4月より「東海道保土ケ谷宿プロムナード水辺愛護会」と名を改めね立派な松並木となるよう活動を行っています。
ぜひ東海道の並木づくりにご協力ください。
 令和元年12月 東海道保土ケ谷宿並木プロムナード水辺愛護会 横浜市保土ケ谷区役所


  歴史の道
一里塚跡
 街道の距離の目安として、一理ごとに設置されたのが一里塚です。一里塚は、街道の両側に土盛りした小山を作り、その上に遠くからでも目立つよう榎など木々が植えられていました。この付近にあった一里塚は、江戸から八番目のものず。
上方見附跡
 保土ケ谷宿の京都(上方)側の出入口となる上方見附は、保土ケ谷郷土史によれば外川神社の前にあったとされています。見附は、土盛をした土塁の上に竹木で矢来を組んだ構造をしており、「土居」とも呼ばれています。この上方見附かせ江戸方見附までは、家屋敷が街道に沿って立ち並び、「宿内(しゅくうち)」と呼ばれています。


『今井川地下調節池』てなーんだ?
 この広場の地下約60mの深さのところには、直径10.8mのトンネルが掘られています。また、この広場のまわりには、この大きなトンネルに大雨の時に、この水を落とし込むための『取水施設』があります。トンネルや排水施設、取水施設などをあわせて『今井川地下調節池』と呼んでいます。
今井川地下調節池って、なんのための施設ですか?
 昭和30年代から急激に進んだね都市化のためにおこった浸水被害を防止するための施設です。
 今井川流域に降った大雨がそのまま下流に流れてゆくと、下流の方で川の水が溢れ出て水害になります。そこで、地下に掘ったトンネルの中に川の水の一部を落として貯めね下流に流れていく水を少なくして水害を防ぎます。
 トンネルに貯められた水は、雨が小降りににり川の水が少なくなり始めたら、地下にあるポンプで今井川に汲み上げます。
どんな大きさの施設ですか?
60m下の地下トンネルの
  直径(内径)          10.8m
  延長            2,000m
  貯留量(貯められる水の量) 178,000㎥
取水施設の堰の長さ        80m
工事はいつからいつまでかかったの?
 平成5年から平成16年までの10年以上の年月をかけて工事しました。
ここの施設はなんですか?
 ここの施設は、今井川の水が増えたときに地下のトンネルへ水を取り込むための『取水施設』です。
 増えた川の水は、右側の壁を乗り越えて下の落ち、『沈砂池』をとおり、含まれている砂などを取り除かれて、地下のトンネルに貯められます。


 以下、本日、その他の撮影です。

【参考】
 ゲジ Thereuonema tuberculata
 サンゴジュ Viburnum odoratissimum
 コイ Cyprinus carpio(南北橋)
 アオサギ Ardea cinerea
 ヒヨドリジョウゴ Solanum lyratum
 アレチウリ Sicyos angulatus
 ケヤキ Zelkova serrata (横浜市指定名木古木 No.48075)
 湯殿山供養塔(外川神社)
 サルスベリ Lagerstroemia indica
 コサギ Egretta garzetta
 道祖神:保土ケ谷区今井町533
 馬頭観音:法泉境木自治会館
 庚申塔/堅牢地神塔:保土ケ谷区権太坂1丁目2-4
 狩場第一トンネル
 夕景

晩秋の鷹取山

 先週撮影した写真の整理に時間を取られてしまい、出かけるのが遅くなってしまったので、今日は近場の鷹取山を歩いてみました。


【参考】
 ツワブキ Farfugium japonicum
 ムラサキシキブ Callicarpa japonica
 アオツヅラフジ Cocculus trilobus
 センニンソウ Clematis terniflora
 ホウチャクソウ Disporum sessile
 マユミ Euonymus hamiltonianus
 サラシナショウマ Cimicifuga simplex
 ノダケ Angelica decursiva
 スイカズラ Lonicera japonica
 ガマズミ Viburnum dilatatum
 ヤマハッカ Isodon inflexus
 カントウヨメナ Aster yomena var. dentatus
 トネアザミ Cirsium incomptum
 ジョロウグモ Nephila clavata
 ナワシログミ Elaeagnus pungens
 シロヨメナ Aster ageratoides
 アカネ Rubia argyi
 サルトリイバラ Smilax china
 キンミズヒキ Agrimonia pilosa
 ウツギ Deutzia crenata
 子不知の峰
 ニシキギ Euonymus alatus
 コウヤボウキ Pertya scandens
 ホトトギス Tricyrtis hirta
 キバナコスモス Cosmos sulphureus
 ハナタデ Persicaria posumbu
 ネズミモチ Ligustrum japonicum
 ハロウィン飾り
 ビワ Eriobotrya japonica
 カラミンサ Calamintha nepeta
 モウソウチク Phyllostachys heterocycla
 コマツナギ Indigofera pseudotinctoria
 キバラヘリカメムシ Plinachtus bicoloripes
 鷹取夕景

秋のフラワーセンター

 今日は大船フラワーセンターへ。秋薔薇は見頃を迎えていましたが、そろそろか花期が近いと予想していたヒマラヤザクラは一向に花芽形成の気配すらなく、今年は開花しないのかも知れません。帰りは、鶴岡八幡宮から朝比奈切通し経由。朝比奈では季節はずれのタマアジサイの蕾をみかけました。
【主な経路】
(大船駅)-大船フラワーセンター-岡本-台-北鎌倉-鶴岡八幡宮-十二所-朝比奈切通し-大道-六浦-(自宅)


フジイバラ Rosa fujisanensis
バラ Rosa sp.
 はまみらい Hamamirai
 フレンド・ソニア Friend Sonia
 ブライダル・ファンタジー Bridal Fantasy
 クイーン・エリザベス Queen Elizabeth
 アプリコット・キャンディ Apricot Candy
 ブラック・バカラ Black Baccara
 アライブ Alive
 かぐや姫 Kaguyahime
 感謝 Kansha
 ノヴァーリス Novalis
 ジュリア Julia’s Rose
 女神 Megami
 光彩 Kohsai
 カリフォルニア・ドリーミング California Dreaming
 ベルサイユのばら La Rose de Versailles
 デンティー・ベス Dainty Bess
 月光 Gekko
 ブラック・ティー Black Tea
 アンドレ・グランディエ André Grnadier
 オスカル・フランソワ Oscar François
 花山吹 Hanayamabuki
 ピース Peace
 プリンセス・ミチコ Princess Michiko
 ラベンダー・ドリーム Lavender Dream
 しのぶれど Shinburedo
 ローゼンドルフ・シュパリースホップ Rosendorf Sparrieshoop
 コティヨン Cotillion
 ジャルダン・ドゥ・フランス Jardins de France
 金蓮歩 Kinrenpo
 緑光 Ryokko
 イブ・ピアッチェ Yves Piaget
 マイナーフェアー Mainaufeuer
 フラウ・ホレ Frau Holle
 ピンク・サクリーナ Pink Sakurina
 ロイヤル・ボニカ Royal Bonica
 るる Ruru
 ミセス・オークリィ・フィッシャー Mrs. Oakley Fisher
 エンチャンティッド・イブニング Enchanted Evening
 ニコール Nicole
 薫乃 Kaoruno
 マスケラード Masquerade
 ラブリー・メイアン Lovely Meilland
 ローズうらら Roseurara
 ケアフリー・ワンダー Carefree Wonder
 ファースト・プライズ First Prize
 新星 Shinsei
 マヌウ・メイアン Manou Meilland
 ヨハネ・パウロ2世 Pope John Paul II
 ムーン・シャドウ Moon Shadow
 シャコック Chacok
 芳醇 Hojun
 ラブ Love
 アカペラ Acapella
 夢 Yume
 ウィンダミア Windemere
 王朝 Ohchoh
 マリア・カラス Maria Callas
 ローラ Laura
 ホワイト・マスターピース White Mastepiece
 ピンク・パンサー Pink Panther
 ゴスペル Gospel
 バレリーナ Ballerina
 鎌倉 Kamakura



ハイビスカス Hibiscus hybridus
 ウォーターフォールピンク Waterfall Pink
 アニリー Anily
 チェリー Cherie
 ピンクアイス Pink Ice
 花恋
 アドニスイエロー Adonis Yellow
 アドニス Adonis
 ジュノ Juno
 タイタン系 Hibiscus taitanbicus (H. moscheutos x H. coccineus)
 グレイス3 Grace3



 スイレン Nymphaea Spp.
  ピンク・プラッター Pink Platter
  エル・ドラド El Dorado
  クリント・ブライアント Clint Bryant
  ドーベン Dauben
  グリーン・スモーク Green Smoke
  スター・オブ・サイアム Star of Siam



 ヤクシソウ Youngia denticulata
 大船フラワーセンター
 トウカエデ Acer buergerianum
 セイヨウカボチャ Cucurbita maxima ‘アトランティック・ジャイアント’
 ブラジルヤシ Butia capiatata
 シンノウヤシ Phoenix roebelenii
 イヌタヌキモ(?)
Utricularia tenuicaulis

 シュウメイギク Anemone hupehensis
 ヒマラヤザクラ Cerasus cerasoides
 アフリカンマリーゴールド Tagetes erecta
 プラタナス Platanus sp.
 玉縄桜(たまなわざくら) Cerasus × yedoensis ‘Tamanawa-zakura’
 トチュウ Eucommia ulmoides
 オオモクゲンジ Koelreuteria bipinnata
 ケヤキ Zelkova serrata
 ポケ 越の黒雲錦 Chaenomeles speciosa
 スイフヨウ Hibiscus mutabilis cv. Versicolor
 ハンカチノキ Davidia involucrata
 ヒマラヤヤマボウシ Cornus capitata
 コスモス Cosmos bipinnatus
 ワタ Gossypium hirsutum
 リキュウバイ Exochorda racemosa
 シカクマメ Psophocarpus tetragonolobus
 チユウキンレン(地湧金蓮) Musella lasiocarpa
 イランイランノキ Cananga odorata
 エバーフレッシュ Cojoba arborea var. angustifolia
 ベニツツバナ Odontonema strictum
 デュランタ Duranta erecta
 プルメリア Plumeria obtusa
 ルエリア グラエキザンス Ruellia graecizns
 バナナ Musa cv.
 キダチチョウセンアサガオ Brugmansia suaveolens
 コプシア・フラヴィダ Kopsia flavida
 ストレリチア・アルバ Strelizia alba
 ミラクルフルーツ Synsepalum dulcificum
 ユーカリプタス・マニフェラ Eucalyptus mannifera
 マルバデイゴ Erythrina crista-galli ‘Maruba-Deigo’



 円覚寺前踏切
 巨福呂坂送水管路ずい道
 二十五坊舊蹟碑
 丸山稲荷神社
 鶴岡八幡宮
 イチョウ Gikgo biloba (大銀杏の蘖)
 茅の輪
 畠山重忠邸址碑
 ツタ Parthenocissus tricuspidata
 テイカカズラ Trachelospermum asiaticum
 太刀洗水
 朝夷奈切通碑
 タマアジサイ Hydrangea involucrata
 ホトトギス Tricyrtis hirta
 地蔵尊(朝比奈切通し)
 大切通し
 磨崖仏(大切通し)
 ヤブミョウガ Pollia japonica
 ハナタデ Persicaria posumbu
 熊野神社道標
 石塔群
 道禄神
 カヤ Torreya nucifera 横浜市名木古木No.49290:朝比奈町21


 二十五坊舊蹟

此ノ地ハ頼朝時代以來八幡宮供僧ノ僧舎二十五坊
及ビ別當坊ノ置カレシ處ナリ彼の別當公暁ガ實朝
ノ首ヲ手ニシテ潛ミタル後見備中阿闍梨ノ宅モ亦
此ノ地ニ在リタルナリ應永中院宣ニヨリ坊ノ稱ヲ
院ト改ム戰國ノ世ニ至リ鎌倉官領ノ衰微ト共ニ各
院次第ニ廢絶シ天正ノ末ニ於テハ僅ニ七院ヲ存セ
ルノミ文禄中徳川家康五院ヲ再興シテ十二院トナ
セルガ明治維新後遂ニ全ク廢墟トナレリ
 大正七年三月建   鎌倉町青年會

 畠山重忠邸址

正治元年五月頼朝ノ女三幡姫疾ミ之ヲ治
センガ為當世ノ名醫丹波時長京都ヨリ來
レル事アリ東鏡ニ曰ク七日時長掃部頭親
能ガ龜ヶ谷ノ家ヨリ畠山次郎重忠ガ南御
門ノ宅ニ移住ス是近ゝニ候ゼシメ姫君ノ
御病悩ヲ療治シ奉ランガ為ナリト此の地
卽チ其ノ南御門ノ宅ノ蹟ナリ
 大正十二年三月   鎌倉町青年團建

 朝夷奈切通

鎌倉七口ノ一ニシテ鎌倉ヨリ六浦ヘ通ズル要
衝ニ當リ大切通小切通ノ二ツアリ土俗ニ朝夷
奈三郎義秀一夜ノ内ニ切抜タルヲ以テ其名ア
リト傳エラリルモ東鑑ニ仁治元年(皇紀一九
〇〇)十一月鎌倉六浦間道路開鑿ノ議定アリ
翌二年四月經榮の事始アリテ執権北條泰時其
時ニ監臨シ諸人群集シ各圡石ヲ運ビシコト見
ユルニ徴シ此切通ハ即チ其當時ニ於テ開通セ
シモノト思料せラル
 大正十六年三月建   鎌倉町青年團

帷子川水系を訪ねて ~part1.西区

 今日は帷子川水系を尋ねました。帷子川水系は大岡川水系とともに横浜港のみなとみらい地区に流入する2級水系ですが、マップを作ってみると予想以上に流域が広範囲で、一日ではとても廻りきれませんので、今日は、西区を中心にみてきました。
帷子川水系を訪ねて part.2 帷子川から今井川へ part.3 分水路分流堰まで part4.菅田川、くぬぎ台川、市沢川
【水系マップ】帷子川  大岡川  入江川・滝野川  宮川・六浦川  侍従川  鷹取川


【帷子川本流】

 河口付近
 みなとみらい橋
 JR高島線
 みなとみらい大橋
 はまみらいウォーク
 築地橋
 万里橋
 京急本線
 京浜東北線
 元平沼橋


【帷子川分水路】

 横浜駅ポートサイド人道橋(ヨコハマベイウォーターウォーク)
 金港橋
 月見橋
 内海川跨線人道橋
 はまレールウォーク
 鶴屋橋
 西鶴屋橋
 北幸橋
 二の橋
 水門
 楠ポンプ場
 楠橋跡


 西鶴屋橋(ささやきのきこえる橋)
この西鶴屋橋は自然の「林」をイメージしてつくられました。高欄からは、樹々のささやきのような音が聞こえてきます。これは、橋の振動と周囲の音に微妙に反応して音を奏でる独自のシステムによるもので、喧騒の中で耳を澄ませたときに初めて、すずやかな響きが聞こえてきます。
この橋を通じて、日々の生活の中で忘れかけていた心がよびさまされることを根買っています。
               横浜市
               横浜駅西口周囲地区整備懇談会
               横浜駅西口振興協議会


【石崎川】

 京急本線
 浅山橋
 ふれあい歩道橋
 高島橋
 敷島橋
 石崎橋
 梅香崎橋人道橋
 梅香崎橋
 京急本線
 平戸橋
 西平沼橋
 扇田橋
 要橋
 浜松橋
 JR(東海道本線、上野東京ライン、湘南新宿ライン、横須賀線)、相鉄本線
 石崎川分流地点


平沼新田
 帷子川下流地帯の新田のうち、江戸時代末期に開かれたのが平沼新田です。新田開発に尽力した平沼家は常陸(茨城県)の出身で、明暦年間(1655~1658)に保土ケ谷宿に移って代々造酒業を行っていたので、この新田を麹屋新田ともいます。明治9(1876)年には、五代目平沼久兵衛らの手により埋立てが竣工します。七代目久兵衛は弘化元(1844)年に保土ケ谷宿で生まれ、文久3(1863)年、20歳のときに平沼新田に移住し、新田開発のかたわら製塩業も営みました。明治中期頃からは、発電所や貯油所などの工場が進出し、新田一帯は、日本の近代化の一端を担いました。


The Hiranuma Shinden
 Of the shinden (land newly cultivated in the late Edo period) downstream of the Katabira River, the Hiranuma Shinden was developed at the very end of the Edo period. The Hiranuma family that worked to develop this shinden was from Hitahi, Ibaraki Prefecture, moved to Hodogaya-jiku between 1655-1658 (the Maeireki period) and ran a sake brewery over several generations, so this shinden was also called Kojiya Shinden (koji mold being integral to sake brewing). The landfill was completed in 1876 (Meiji 9) at the hands of fifth-generation kyube Hiranuma and others Seventh-generation Kyube was born in 1884(Koka 1) in Hodogawa-juku, moved to the Hiranuma Shinden in the salt industry alongside the family`s shinden development. The shinden area played a definite role in Japan’s modernization, as from around the middle of the Meiji period, power plants, oil depots and other factories began to population the area.


【新田間川】

 烏帽子田橋
 藤江橋
 藤江人道橋
 霜下橋
 霜下人道橋
 浅岡橋
 岡野橋
 新田間橋
 一之橋


【幸川】

 内海橋(うつみはし)
 内海人道橋
 幸川橋
 南幸橋
 幸橋
 相鉄ジョイナス荷捌所出入口
 相鉄ジョイナス駐車場出入口
 帷子川合流点


横浜市河川図, Accessed:2022-10-22横浜市、西区の橋, Accessed:2022-10-23.
横浜市環境創造局環境科学研究所(2009)横浜の源流域環境、p.80, URL: https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/kankyohozen/kansoku/science/shiryo/, Accessed:2022-10-22.
横浜市、だいちゃんマップ(横浜市行政地図情報提供システム), URL: https://wwwm.city.yokohama.lg.jp/yokohama/Portal, Accessed:2022-10-22.
横浜市(1996)横浜橋めぐり坂あるき、市民グラフヨコハマ No.95、64p.


【神奈川宿歴史の道】など
 本日、帷子川の河口付近を起点とするにあたって神奈川駅で下車。駅を利用することは滅多にないものの、いつも歩きなれているこのエリアですが、これまで通り過ぎるだけだつた普門寺で、ちょっと気になる墓碑をみかけました。神奈川区誌にも特段の記載はないようですが、修験者姿の線刻が刻まれており、この寺の住職だった方なのかも知れません。


 イチョウ Ginkgo biloba 横浜市指定名木古木 No.48049(眞色山清浄之院甚行寺:青木町-10)
 クスノキ Cinnamomum camphora(洲崎山功徳院普門寺:青木町3-18)
 福嶋藤四郎の碑
 洲崎大神:青木町5-29
 金光教神奈川教会:青木町6-25
 宮前商店街
 ウミガメをデザインした街灯
 滝の橋(国道16号線)
 アケビバナナ Musa velutina
 綿花橋北詰:神奈川区神奈川1丁目1番地
 ウチワサボテン Opuntia vulgaris
 滝の川から見たJR高島線鉄橋
 ホソバウンラン Linaria vulgaris
 クロガネモチ Ilex rotunda
 コイ Cyprinus carpio(浅山橋)
 キイロヒメノウゼンカズラ Tecomaria capensis ‘Aurea’
 ネリネ Nerine sp.
 カリガネソウ Tripora divaricata
 Pigrone:平沼1丁目36
 キダチチョウセンアサガオ Brugmansia suaveolens
 ウスカワマイマイ Acusta sieboldtiana


◎神奈川宿歴史の道
 東海道五十三次の日本橋よりかぞえて三番目が神奈川宿である。この地名が県名や区名の由来であり、またここが近代都市横浜の母体でもあった。上図は、江戸幕府の道中奉行が作った『東海道分間延絵図とうかいどうぶんけんのべえず』である。図の中央に滝ノ橋、この橋の右側に神奈川本陣、左側に青木本陣が描かれている。折れ曲がったあたりが台町だいまちである。ここ神奈川駅は、折れ曲がった道のすぐ右にあたる。明治五年の鉄道開通の際に設けられた神奈川停車場はすぐこの南側に位置していた。そのため神奈川駅は宿名前を今でも残している。平成四年の改築にともない、京浜急行の協力のもと、神奈川宿歴史の道にふさわしい和風で瀟洒なデザインの駅舎に生まれ変わった。
 ここ神奈川が一躍有名になったのは安政元年(一八五四)の神奈川条約からである。開港当時、この図にみられる多くの寺が諸外国の領事館などに充てられた。神奈川宿歴史の道はほぼこの図の範囲を対象に東は神奈川通東公園から西は上台かみだい橋に至るまでおよぞ四キロの道のりとなっている。


甚行寺じんぎょうじ
 甚行寺は、眞色山しんしきざんと号し、浄土真宗の高田派に属す。明暦二年(一六五六)第一世意圓いえん上人が本山専修寺
の第一四世堯秀ぎょうしゅう上人を招いて、この寺を草創したと伝えられる。
 開港当時、本堂は土蔵造であったが、フランス公使館に充てられたといわれている。
 大正十二年の関東大震災にはすべての建物を倒壊焼失し、さらには昭和二十年の横浜大空襲にも再度全焼した。その後、昭和四六年本堂・客殿を鉄筋コンクリート造で再建し、現在に至っている。


◎普門寺
 普門寺は、洲崎山と号し、真言宗智山派に属す。山号の洲崎は洲崎大神の別当寺であったことより起こった。また、寺号の普門は洲崎大神の本地仏である観世音菩薩を安置したことにより、観世音菩薩が多くの人々に救いの門を開いているとの意味である普門とされたと伝えられている。
 江戸時代後期には、本堂。客殿・不動堂などの建物を持ち、開港時にはイギリス士官の宿舎に充てられた。


福嶋藤四郎の碑

福嶋藤四郎者長野縣上
伊那郡伊那富村字宮木
産也生而温厚以奉神佛
入念不淺矣年自十二信
仰馰ヶ嶽摩利支天十六
歳而圀于神扽号松徳行
者焉二十四歳而重圀于
神扽賜荒瀧不動之名稱
爾来年辛酸修行非平凢
之此焉明治十五年七月
専卜居於横濱設立開闢
講遂行年七十四永眠矣

【注】伊那富村:現上伊那郡辰野町
   馰ヶ嶽:甲斐駒ケ岳(2967m)
   摩利支天:甲斐駒ヶ岳の南東に位置する摩利支天(2820m)。神仏としての摩利支天(Mārīcī)は、陽炎を神格化したヒンドゥー教の女神で、眷属であるイノシシに乗った像形が多い。


◎洲崎大神
 洲崎大神は、建久二年(一一九一)、源頼朝が安房国(現、千葉県)一宮の安房神社の霊を移して祀ったことに始まると伝えられている。
 「江戸名所図会」の様子は、今も石鳥居や周囲の地形に偲ぶことができる。神社前から海に向かって延びる参道が、第一京浜に突き当たるあたり。そこが、かつての船着場である。横浜が開港されると、この船着場は開港場と神奈川宿とを結ぶ渡船場となり、付近には宮ノ下河岸渡船場と呼ばれる海陸の警護に当たる陣屋も造られた。

谷津川を遡って

 宮川水系でまだ未調査だった谷津川を遡ってみました。京急線の脇を北上して能見台駅の手前で暗渠に消えていった谷津川の流れは、全域が河川法適用外の普通河川です。
 宮川・六浦川の源流域を訪ねて  宮川水系図  横浜市河川図  横浜市公共下水道台帳


 谷津川合流地点
 大川上橋
 暗渠流出口:金沢文庫駅第二自転車駐車道A棟
 A棟とB棟の間
 金沢文庫駅第二自転車駐車道B棟
 B棟北側
 金沢文庫駅西口ロータリー
 金沢文庫駅西口
 雨水用マンホール
 暗渠流入口
 ボラ Mugil cephalus
 京急本線
 谷津二の橋やつにのはし
 谷津二人道橋やづにじんどうきょう
 橋名不明(国道16号線)
 暗渠流入口
 ノブドウ Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
 (ハイテラス金沢文庫)
 コサギ Egretta garzetta
 西柴橋
 無名の橋
 上西柴橋
 無名の橋
 無名の橋(西柴中西側)
 境ビル東側
 暗渠流出口
 暗渠流入口
 暗渠流出口周辺(京急線西側)


【谷津川支流】


 榎戸橋
 暗渠流出口

宮川の支流を訪ねて

 先週尋ねた宮川水系の支流を確認してきました。宮川関係は10/15のブログに加筆していますので、ここではそれ以外の写真を載せておきます。

【参考】
 宮川・六浦川の源流域を訪ねて
 庚申塔:金沢八景(逗)第2踏切道
 イワタバコ Conandron ramondioides
 ヤナギトウワタ Asclepias tuberosa
 ガマ Typha latifolia
 キバナコスモス Cosmos sulphureus
 ヒペリカム Hypericum sp.
 ホトトギス Tricyrtis hirta
 ヤナギバヒマワリ Helianthus salicifolius
 キダチコンギク Symphyotrichum ericoides
 ハツユキソウ Euphorbia marginata
 シュウメイギク Anemone hupehensis
 シオン Aster tataricus
 ホソバイヌビワ Ficus erecta var. sieboldii
 カワセミ(♀) Alcedo atthis (female)

トラックボールを更新

 20年以上愛用してきたトラックボールが最近不調でした。使えないことはないのですが、クリック状態を維持するのに力がいるようになってきたのです。そろそろ潮時と思い、新調することにしました。
 パソコンを更新(XPS8950)


 旧機は当時では珍しい4ボタンでしたが、新機ではなんと倍の8ボタン、なにより嬉しいのは2004年頃から普及が始まったチルトホイールが初めから新機に搭載されている(今では当たり前ですが)ことです。しかも横スクロール付きですから、これで小細工せずとも自由にスクロールできます。PS/2-USB変換での接続も2.4MHz無線接続になりました。
 新モデル:ELECOM M-HT1DRXBK (税込¥4,999、2022/10/14)
 旧モデル:LOGICOOL TrackMan Marble FX (税抜¥12,000、1998/4)

宮川・六浦川の源流域を訪ねて

 先週の侍従川に続いて、今日(10/9)は宮川を河口から上流へと辿ってみました。手子神社を過ぎると流れはやがて暗渠となり、その上には『釜利谷小川アメニティ』の小川が造られていましたが、釜利谷柿の木公園辺りで流れを辿ることが出来なくなりました。近くには釜利谷西雨水調整池もあるのですが、あたりを見渡せば、雨水専用のマンホールがあり、それを辿ると西金沢学園(釜利谷西4丁目19-1)の裏手へと流路が続いていました。宮川の支流はいくつかありますが、関ヶ谷市民の森、白山道奥公園あたりで流れを辿れなくなりますので、宮川の源流域は横浜市の最高峰である大丸山周辺と言ってよさそうです。
 なお、宮川(本流)のうち瀬戸橋から侍橋までが神奈川県が管理する2級河川です。侍橋から沢木橋までが横浜市が管理する準用河川、沢木橋から上流は河川法適用外の普通河川の扱いになります。金沢文庫駅南側の大川橋付近で合流する支流には谷津川の名があるのですが、金沢文庫駅周辺は暗渠化されています。谷津川の集水域は能見堂跡、称名寺西側などを含むと思われます。(支流部分は10/15の追加撮影です。)
 宮川水系図  六浦川  谷津川  横浜市河川図  横浜市公共下水道台帳
 侍従川の源流域を訪ねて  鷹取川の源流を訪ねて  鷹取川天神橋上流


【瀬戸橋~金中橋】

 瀬戸神社
 瀬戸橋
 荒川屋
 弁天屋
 新瀬戸橋(国道16号線)
 姫小島水門跡
 秋月橋
 おもかげ橋
 京浜急行専用橋
 大川人道橋
 京急本線



【谷津川】
 大川上橋
 暗渠流出口
 金沢文庫駅第二自転車駐車場A棟


【大川橋~中洲橋】

 大川橋
 金中橋
 小泉橋こずみはし
 中洲橋


【宮川左支流】

 中井橋
 新中州橋
 水道管(?)
 御中井橋
 暗渠流出口(釜利谷公園東側)
 (リバーサイド金沢文庫前)
 (柳沼眼科駐車場前)
 暗渠流出口


【桜橋~侍橋】

 桜橋
 宮川橋
 宮川橋定点カメラ
 宮川橋定点(現在水位は0.6m)
 手子神社
 小宿橋
 宮下橋
 宮川右支流(左暗渠)合流地点


【宮川右支流】(10/15加筆)
 宮川右支流は白山道奥が源流域となっていて、白山妙理大権現のすぐ下で暗渠へと消えていました。

 宮川右支流合流地点(左側が支流)
 六郎橋
 暗渠流入口(六郎橋上)
 釜利谷地域ケアプラザ:釜利谷南2丁目8-1
 東光禅寺:釜利谷南2丁目40-8
 観音堂:釜利谷南2丁目43
 二臂如意輪観音像(観音堂)
 暗渠流出口
 白山妙理大権現:釜利谷南2丁目44
 マンホール(雨水用):白山道奥磨崖仏前


【宮川(準用河川部分)】

 侍橋
 侍橋人道橋
 釜利谷小川アメニティ
 坂本橋
 福松橋
 針山橋
 沢木橋
 『こゝから下流河川法による準用河川区域』碑


【宮川(普通河川部分)】

 (無名の)橋
 暗渠流出口
 釜利谷柿の木公園
 マンホール(雨水用)
 西金沢学園:釜利谷西4丁目19-1
 金沢市民の森からの流入


【宮川支流(坂本子どもの遊び場)】(10/15加筆)

 針山橋
 暗渠流出口:釜利谷東7丁目18-22
 坂本子どもの遊び場


【宮川支流(関ヶ谷市民の森)】(10/15加筆)

 支流の分岐地点
 坂本町内会館バス停
 ホタルの里入口(関ヶ谷市民の森)


【六浦川に架かる橋、等】
 釜利谷南辺りが源流となっている六浦川は、国道16号線に架かる六浦橋から上流は暗渠化されており、すぐ西側の六浦ポンプ場がいわば源流です。現在の橋は上流から、六浦橋、旭橋、八景橋の3ヶ所だけとなっていて河川としての総延長は600mほどです。六浦橋の欄干に橋名は残されていませんが『大正拾五年拾月竣○』の銘が残っていますので、1926年にかけられたことが分かります。六浦を「むつら」、小泉を「こずみ」と呼んでいた時代があったそうで、橋の名はそのように呼ぶのが正しいようです。ただし、夕照橋だけは『ゆうしょうはし』なのだそうです。

 八景橋
 旭橋
 六浦橋
 六浦川暗渠流出口
 六浦橋石柱
 大正拾五年拾月竣○
 泥牛庵
 泥牛庵前石塔群


 本日、撮影の植物です。ホシアサガオと思って撮影した花は、大きさや形はそうなのですが、典型的なホシアサガオと比べると色が違うようです。Ipomea属の他種かもしれません。

 ヨモギ Artemisia indica
 セイタカアワダチソウ Solidago altissima
 ムクゲ Hibiscus syriacus
 カラムシ Boehmeria nivea
 キヅタ Hedera rhombea
 ムラサキゴテン Tradescantia pallida
 イノコヅチ Achyranthes bidentata var. japonica
 ヒメヨモギ Artemisia lancea
 コノテガシワ Platycladus orientalis
 ホシアサガオ(?) Ipomoea triloba (Ipomoea sp.)
 マメツゲ Ilex crenata var. crenata f. bullata
 金沢キリスト教会:柳町35-15
 ボケ Chaenomeles speciosa
 ビロウ Livistona chinensis
 シロタエギク Jacobaea maritima
 ハマオモト Crinum asiaticum
 ジュズサンゴ Rivina humilis
 常盤山査子(ピラカンサ) Pyracantha sp.
 ローズマリー Rosmarinus officinalis
 センダン Melia azedarach
 アカミミガメ Trachemys scripta
 ニシキゴイ Cyprinus carpio
 オランダガラシ Nasturtium officinale
 ハナカンナ Canna spp.
 チャバネセセリ Pelopidas mathias
 アフリカンマリーゴールド Tagetes erecta
 オトコエシ Patrinia villosa
 コバノセンナ Senna coluteoides
 シンテッポウユリ Lilium x formolongi


  福祉施設周辺の史跡案内
 現在の金沢区の南部地域は、鎌倉に武家政権が置かれた当初から鎌倉文化圏の一角を構成し、経済的にも軍事的にも重要な場所でした。この福祉施設の一帯も。北条実時の父、実泰が文暦元年(1234)に六浦莊釜利谷に隠居し釜利谷殿と呼ばれていたことから、その重要性が解ります。その後金沢氏は、現在の称名寺がある場所周辺を本拠地としますが、仁治2年(1241)朝夷奈あさいな切通を開削し国際港六浦津へつながる六浦道がつくられ、さらに嘉元3年(1305)に瀬戸橋が開通するまで、釜利谷の白山道は山越えをして、鎌倉と金沢市の本拠である称名寺を結ぶ要路となっていました。
 こうした経過から畠山重忠をはじめとして、鎌倉時代の武将にまつわる逸話もいくつか見ることができます。畠山重忠は、武蔵国男衾郡畠山莊(現・埼玉県大里郡川本町)を本拠とする武将で、源頼朝に従い活躍した鎌倉幕府の有力御家人でした。しかし、頼朝の死後、北条氏と対立し、元久2年(1205)武蔵国二俣川で僅か百三十四騎で幕府の大軍と戦い、誅殺されたことが、「吾妻鏡」に記載されています。豪勇・廉直の坂東武者の典型として、昔から親しまれ各地に伝承を残しています。この地に伝わるものとしては、「新編武蔵風土記稿」に、畠山重忠戰死奮蹟が記されているほか、福祉施設が建てられている敷地にあった畠山重忠の法号、生年月日を記す廟塔等の石塔や東光寺(現東光禅寺)には位牌が伝わっています。また、鎌倉由比ヶ浜で戦死した重忠の嫡子重保についても、坂本村と宿村の境(六郎ヶ谷)に五輪石塔の墓があるとの記載があります。
     設置者 横浜市健康福祉局障害支援課


【文献】
横浜市道路局河川企画課(2022)宮川(金沢地区の新田開発と河川改修)、川のはなし、第十一稿、URL: https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/kasen-gesuido/kasen/kouhou/kawa-hanashi/, Acceseed: 2022-10-15
横浜市、だいちゃんマップ、URL: https://wwwm.city.yokohama.lg.jp/yokohama/, Accessed: 2022-10-15.
下野喜子(2014)ヨモギ(Artemisia indica Willd. ver. maximowiczii (Nakai) H.Hara))~緑化植物の観点から~、草と緑、6, 23-31. URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/iuws/6/0/6_23/_pdf/-char/ja, Accessed: 2022-10-12.

侍従川の源流域を訪ねて

 平潟湾の流入河川は、宮川、六浦川、侍従川、鷹取川の4河川ですが、今日はそのうち侍従川の源流に向かって歩いてみました。新編かねざわ歴史事典(2010)によると浦賀道と鎌倉道との分岐点は諏訪之橋あたりだとのことです。
侍従川マップ  侍従川六浦二号橋ライブカメラ  横浜市河川図
 鷹取川の源流を訪ねて  鷹取川天神橋上流  雨水バイパス管
【河口から汐見橋】


【侍従川支流】

【高橋から加倉橋】

【大道橋から源流域】


侍従川と照手姫の伝説
 六浦方面から平潟湾に流れ込む侍従川。この川は照手姫(照天姫ともいう)にまつわる不思議な伝説が残されています。昔、常陸国での戦いに敗れた小栗判官には、照手姫という侍女がいました。照手姫は藤沢から朝比奈峠を越え、六浦港に出ようとする所で追手に捕らえられ、侍従川二投げ込まれるなど、何度か危機を迎えますが、その度に日頃信仰している観音の功徳によって奇蹟的に助かり、その後無事に小栗判官と再会できたという話です。また、川の名前も、「侍従」という名の照手姫の乳母にちなんでつけられたといわれています。


    庚申塚
此処に有る庚申塚は裏面に享保九辰年(一七二四年)や寛文十年(一六七〇年)の文字が刻まれて居ます。この頃、建てられたものですが庚申信仰は中国の道教が日本に伝わり日本の仏教や神教と混合して独特の信仰形態になったと云われます。本体で一般的なのは青面金剛菩薩ですが帝釈天・猿田彦命や三猿等形態はさまざまです。疫病や不幸を防ぐ力が有ると信じられ他村からそれ等悪いものが村へ入らないようにと昔は村の入口や四辻等に祀られて居ました。明治十年頃迄は三艘の民家三十六軒中三十軒が三艘橋から現在の六浦南一-三六-二一(早川邸)まで集落を形成して村の中心でした。そして侍従川-三艘橋-象ヶ谷に通ずる川の中心が字三艘と字川の村境でした。従って三艘橋が字三艘の入口であったと思われています。

庚申塚:三艘町内会館前


【常福寺】(新編かねざわ歴史事典より)
大道に二丁目の宝珠院下の鎌倉街道沿いにあった寺。山号は大道山。久安3年(1147)阿弥陀堂として創建。開山は審覚。開基は内蔵武直(くらのたけなお)。本尊は阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の三尊(県重文)。称名寺創建に伴いその末寺となる。鎌倉公方足利持氏の祈願所で、門前関所を設けその関銭を称名寺造営の費用に充てた。大道一帯が常福寺の領地(寺分)であったが、中世末期以降衰微し寺領を失い、明治初期廃寺。本尊は宝珠院に移された。本尊の体内文書から六浦の歴史の一端が明らかとなった。


【鼻缺地藏】(新編鎌倉志より)
 鼻缺(ハナカケ)地藏は、海道の北の岩尾に、大なる地藏を切付てあり。此より西は相州、東は武州なり。相・武の界にあるを以て、界地藏と名く。像の鼻缺てあり。故に里俗、鼻缺地藏と伝なり。北の方へ行道あり。釜利谷(カマリヤ)へ出て、能見堂(ノケンダウ)へ登る路なり。

鼻缼地蔵


【侍従川】(新編鎌倉志より)
 侍従川(シジウカハ)は、光傳寺の前を流るゝ川の下なり。俗に傳ふ。照天姫が乳母侍従と云女、身を投げたる川なりと。


【油堤】(新編鎌倉志より)
 油堤(アブラツツミ)は、六浦橋の南、専光寺の前にある堤なり。侍従照天姫が粧具を持、此堤まで來り、其行方不知事をかなしみ、此所に捨置て、身を投げたるとなり。


 上總介広常は、平氏でありながら頼朝側で戦ってきたにも関わらず、頼朝の命により誅殺された武将の様で、その評価は必ずしも定まっていないようです。上總介塔は、17世紀には朝比奈切通しの大切通しと小切通しの間にあったものが、現在地に移設されたと思われます。
【上總介石塔】(新編鎌倉志より)
 大切通と小切通との間、田中にあり。上總介未考。平廣常が事歟。廣常は、高望王九代孫にて、上總介常隆が子なり。武勇の名譽關東に振へり。坂東平八氏、武林八介の其一人也。頼朝卿に屬して、義兵を助け、良策戰功多し。後に讒言に因て、頼朝に疑はれ、壽永二年十二月に殺されたり。【愚管抄】に、介八郎廣常を、梶原景時をして討たせたり。景時、雙六打て、さりげなしにて、局を越て、(やが)て頸をかいきりて、もてきたりけるとあり。後に廣常。謀叛にてあらざる事、支證明白にて、頼朝これを殺したるを後悔し給いたる事、【東鑑】に見たり。鎌倉より切通の坂へ登りたる左方に、岩間より湧出る清水あり。梶原(カジハラ)太刀洗水(タチアラヒミヅ)と名く。或は、平三景時、廣常を討し時、太刀を洗たる水と云事歟。是も鎌倉五水の一つなり。或は此邊に上總介廣常が宅がありつるか。【東鑑】に、頼朝卿、治承四年十二月十二日に、上總介廣常が宅より、大倉の新造の御亭に御移徒とあり。此邊よりの事歟。

上總介塔:金沢区朝比奈町513-ロ1


【文献】
 金沢区生涯学習”わ”の会(2010)新編かねざわ歴史事典、142+31p.
 河井恒久ら(1685)新編鎌倉志巻之八、In 蘆田伊人編、大日本地誌大系㉔新編相模国風土記稿第六巻(1985)


【参考】
居酒屋ぽんぽこ
平潟湾
野島と夕照橋
平潟橋
雪見人道橋
雪見橋
内川橋
京急本線
新川橋
京急逗子線
庚申塚:三艘町内会館前
稲荷社:六浦5丁目16-13
汐見橋
【侍従川支流】
 侍従川支流流入部
 三艘橋
 象ヶ谷橋
 (ジェイシティ六浦前の橋)
 私用橋(8か所)
 支流暗渠からの流入部
高橋
侍従橋(県道205号線金沢逗子線)
諏訪之橋
諏訪大明神:六浦5丁目29-1
六浦2号橋(県道23号線原宿六浦線・横浜環状4号線)
加寿美橋
泥牛橋
大道東橋
長島橋
明戸橋
山王橋
二の橋
第二山王橋
中野橋
加倉橋
大道橋(県道23号線原宿六浦線・横浜環状4号線)
河川名表示板
(名称不明1)
(名称不明2)
里野橋
地蔵前橋
鼻缼地蔵
(ブックオフ前の)橋
朝比奈橋
私用橋1
私用橋2
耕地橋
上總介塔:金沢区朝比奈町513-ロ1
暗渠流出口
暗渠流入口
金之橋
イヌガヤ(浄林寺跡)横浜市指定名木古木 No.48140 Cephalotaxus harringtonia:朝比奈町267
暗渠流入口
源流付近(?)


 その他、今日撮影。生物は少なめでした。


 カルガモ Anas poecilorhyncha
 イヌガヤ(浄林寺跡)横浜市指定名木古木 No.48140 Cephalotaxus harringtonia:朝比奈町267
 チョウマメ Clitoria ternatea
 大道山常福寺跡:大道2丁目
 マダケ Phyllostachys bambusoides
 キンモクセイ Osmanthus fragrans
 ペンタス Pentas lanceolata
 メキシコハナヤナギ Cuphea hyssopifolia
 アキニレ Ulmus parvifolia