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頭状花序(頭花)における筒状花と舌状花

キク科の写真整理 グリーンネックレス イズハハコ属(ConyzaEschenbachia)
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


 キク科(Asterales)やマツムシソウ属(Scabiosa)の花は、小花(Floret)と言われる花の集合体によって構成されているため、厳密には花序(Inflorescence)です。この様に小花が花茎を介さずに円盤状に集合した花序は頭状花序(Capitulum)と呼ばれます。頭状花序を構成する小花は、その構造から筒状花(Tubular Flower)と舌状花(Ligulate Flower)が区別され、例えばヒマワリの花の中心部は筒状花、周辺部は舌状花で構成されています。

【筒状花と舌状花からなる頭状花序】

ヒマワリ Helianthus annuus
 ヒマワリ連 Heliantheae

シオン Aster tataricus
 シオン連 Astereae

ガーベラ Gerbera jamesonii
 ムティシア連 Mutisieae
【筒状花のみの頭状花序】

ハハコグサ Gnaphalium affine
 ハハコグサ連 Gnaphalieae

ノアザミ Cirsium japonicum
 アザミ連 Cardueae

イソギク Chrysanthemum pacificum
 キク連 Anthemideae
【舌状花のみの頭状花序】

ブタナ Hypochaeris radicata
 タンポポ連 Cichorieae

ノゲシ Sonchus oleraceus>
 タンポポ連 Cichorieae

カントウタンポポ Taraxacum platycarpum
 タンポポ連 Cichorieae

 頭状花序の種は主としてキキョウ類(Campanulids)に属していて、キク科、カリケラ科、マツムシソウ連(スイカズラ科)が相当しますが、系統との関係は定かではないようです(図1)。その他にも系統的にはかなり離れているイネ目ホシクサ科は頭状花序を形成するようです。


図1【キキョウ類(Campanulids)の系統概要】Lundberg and Bremer(2003)

キキョウ類(Campanulids)
│ ┌キク目(Asterales)
│ ││ ┌ロウセア科(Rousseacea)
│ ││┌┴┬ユガミウチワ科(Pentaphragmataceae)
│ │││ └キキョウ科(Campanulaceae)
│ │└┤ ┌MGCA Clade
│┌┤ │ │└┬ミツガシワ科(Menyanthaceae)
│││ │┌┤ └┬クサトベラ科(Goodeniaceae)
│││ │││  └┬カリケラ科(Calyceraceae)
└┤│ └┤│   └キク科(Asteraceae)
 ││  │└スティリディウム科(Stylidaceae)
 ││  └APA Clade
 ││   └┬アルセウオスミア科(Alseusniaceae)
 ││    └┬フェリネ科(Phellinaceae)
 ││     └アルゴフィルム科(Argophyllaceae)
 ││ ┌パラクリフィア目(Paracryphiales)
 ││┌┴┬マツムシソウ目(Dipsacales)
 │└┤ └セリ目(Apiales)
 │ └エスカロニア目(Escalloniales)
 └モチノキ目(Aquifoliales)


ヒャクニチソウの筒状花と舌状花

 図2は、科の下の分類群である連(tribe)レベルで、頭状花序を構成する小花の種類を示しています。ただし、例外も多数あり、例えばキク連に属するイソギクマメカミツレメリケントキンソウに舌状花はありませんし、ヒマワリ連のセンダングサ属、シオン連のアズマギク属のように舌状花の発達が良くない種もあります。
 キク科の姉妹群と考えられるカリケラ科の花序は筒状花のみから構成されますが、キク科ではもっとも早くに分岐したと考えられているバルデシア連は筒状花と舌状花で構成される頭状花序を持っているので、キク科植物はカリケラ科から分岐した8300万年前(Mandel et al.,2019)には既に頭状花序だったと考えてよさそうです。
 これまで撮影した写真、入手可能な文献やウェブ掲載画像などから判断する限り、筒状花を欠くのはタンポポ連だけであり、半数以上の連では筒状花と舌状花の両方で花序が構成されていること、また古い時代に分岐した連ほど舌状花を欠くことが多いことなどが伺われます。
 以上から、舌状花あるいは筒状花のどちらかを欠く種は、二次的にそれらのどちらかを失ったと推測されるのですが、必ずしも遺伝だけで決まっているとは言えないようです。


図2【キク科(Asteraceae)の系統概要】Mandel et al.(2019)

┬カリケラ科(Calyceraceae)50種【筒】
└キク科(Asteraceae)
 │┌バルナデシア連(Barnadesieae)91種【筒】【舌】
 └┤ ┌┬ファマティナンテ連(Famatinantheae)1種【筒】【舌】
  │┌┤└スティフティア連(Stifftieae)50種【筒】
  │││┌オノセリデ連(Onoserideae)52種【筒】
  └┤└┴┬ナッソービア連(Nassauvieae)313種【筒】【舌】
   │  └ムティシア連(Mutisieae)254種:ガーベラ【筒】【舌】
   │ ┌┬ワンダーリキア連(Wunderlichieae)35種【筒】
   │┌┤└シクロレピス連1種(Cyclolepis)【筒】
   └┤└ゴチナティエ連(Gochnatieae)70種【筒】
    │┌ヘカストクレイス連(Hecastocleideae)1種【筒】
    └┤┌コウヤボウキ連(Pertyaea)70種【二唇形】
     └┤ ┌オルデンベルギア連(Oldenburgieae)4種【筒】【舌】
      │┌┴タルコナンサス連(Tarchonantheae)13種【筒】
      └┤┌ディコメア連(Dicomeae)100種【筒】
       └┤┌アザミ連(Cardueae)2500種【筒】
        └┤┌ギムナレア連(Gymnarrheneae)2種【筒】
         ││  ┌エレモタムナス連(Eremothamneae)3種【筒】
         └┤ ┌┤┌┬プラティカルフ連(Platycarpheae)3種【筒】
          │ │└┤└ハゴロモギク連-A(Arctotideae-A)76種【筒】【舌】
          │┌┤ └ハゴロモギク連-G(Arctotideae-G)131種【筒】【舌】
          │││┌リアパム連(Liabeae)174種【筒】【舌】
          ││└┤┌ショウジョウハグマ連-D(Vernonieae-D)40種【筒】
          └┤ └┴┬モキニアストラム連(Moquinieae)2種【筒】
           │   └ショウジョウハグマ連(Vernonieae)1500種【筒】
           │┌タンポポ連(Cichorieae)1100種【舌】
           └┤┌コリンビウム連(Corymbieae)9種【筒】:頭状花序ではない
            └┤ ┌キンセンカ連(Calenduleae)120種【筒】【舌】
             │┌┤┌┬サワギク連(Senecioneae)3500種【筒】【舌】
             ││└┤└キク連(Anthemideae)1800種【筒】【舌】
             └┤ └┬シオン連(Astereae)3080種【筒】【舌】
              │  └ハハコグサ連(Gnaphalieae)1240種【筒】
              │┌オグルマ連(Inuleae)687種【筒】
              └┤┌アスロイスマ連(Athroismeae)55種【筒】【舌】
               └┤┌テンニンギク連(Helenieae)120種【筒】【舌】
                ││  ┌メナモミ連(Millerieae)380種【筒】【舌】
                └┤ ┌┴コウオウソウ連(Tageteae)267種:マリーゴールド【筒】【舌】
                 │┌┤┌┬ペリタイル連(Perityleae)84種【筒】【舌】
                 ││└┤└ヒヨドリバナ連(Eupatorieae)2200種【筒】
                 ││ │┌マディア連(Madieae)203種:ウサギギク【筒】【舌】
                 └┤ └┴┬カエナクティス連(Chaenactideae)29種【筒】
                  │   └バヒア連(Bahieae)83種【筒】【舌】
                  │┌ニューロレナ連(Neurolaeneae)153種【筒】【舌】
                  └┴┬ハルシャギク連(Coreopsideae)550種【筒】【舌】
                    └ヒマワリ連(Heliantheae)1461種【筒】【舌】

 アズマギク属Erigeronは、ヒメムカシヨモギ、オオアレチノギクなど、舌状花の発達が良くない、または舌状花を欠く種が含まれるのですが、通常個体では舌状花がよく発達する種でも、稀に舌状花の発達の芳しくない個体がみられ、さらには同じ株内や、ひとつの花序内でも舌状花の大きさに違いの見られることがあります。


舌状花の発達が不均一なハルジオン

株全体で舌状花の短いハルジオン

 さらに、イヌカミツレMatricaria inodora(キク連)では、オーキシン投与により筒状花が舌状花に変化する(Zoulias et al.,2019)という興味深い報告がありますので、キク科の頭状花序での小花の分化は、遺伝だけでなく環境要因が関与していると考えてよさそうです。


【言葉の整理】
花序(かじょ):Inflorescence
 花軸(茎)に対する花のつき方

花床(かしょう):receptacle
 花序軸が短縮して平面状になったもの

頭状花序(とうじょうかじょ):Capitulum (pl. Capitula)
 円盤状の花床に無柄の小花が密生する花序、『頭花』と略すこともある。

小花(しょうか):Floret
 頭状花序、肉穂花序、隠頭花序などを構成する花柄を持たない個々の花。


筒状花(とうじょうか):Tubular Flower
 筒状の小花。花弁部分は5放射相称の星型となることが多い。頭状花序との混同を避けるために『つつじょうか』と発音することもある。

舌状花(ぜつじょうか):Ligulate Flower
 基部は筒状であるが、上部は合弁して舌状となる小花。

二唇形筒状花(にしんけいとうじょうか):Bilabiate Tubular Flower
 舌片が向かい合って2枚つく、舌状花から筒状花への移行形と考えられている小花で、コウヤボウキ連でみられる。

中心小花(ちゅうしんしょうか):Central Floret, Disk Floret
 頭状花序の円盤状の花床の中心部分を構成する小花。通常は筒状花なので、筒状花の意味で用いられることもある。

周辺小花(しゅうへんしょうか):Outer Floret , Ray Floret
 頭状花序の円盤状の花床の周辺部分を構成する小花。中心小花と区別する必要がある時の周辺小花は通常舌状花なので、舌状花の意味で用いられることもある。


【文献】
Mandel JR, Dikow RB, Siniscalchi CM, Thapa R, Watson L and Funk VA (2019) A fully resolved backbone phylogeny reveals numerous dispersals and explosive diversifications throughout the history of Asteraceae, Proc Natl Acad Sci, 116(28), 14083-14088, DOI: 10.1073/pnas.1903871116, Accessed: 2023-10-20.
神奈川県植物誌調査会(2018)神奈川県植物誌2018(下)、p1492-1645.
Lundberg J and Bremer K (2003) A Phylogenetic Study of the Order Asterales Using One Morphological and Three Molecular Data Sets, Int J Plant Sci, 164(4), 553–578,DOI: 10.1086/374829, Accessed: 2024-08-18.
Zoulias N, Duttke SHC, Garcês H, Spencer V and Kim M (2019) The Role of Auxin in the Pattern Formation of the Asteraceae Flower Head (Capitulum), Plant Physiology, 179, 391–401, DOI: 10.1104/pp.18.01119, Accessed: 2024-08-18.

アンボレラ(属、科、目)

 アンボレラ(Amborella trichopoda)は、ニューカレドニアのグランテール島(Grande Terre)固有の低木で、1属1種で単独科単独目となっています。最初の記載は19世紀(Bailey and Swamy,1948)ですが、20世紀末になって遺伝子解析により、すべての被子植物に対して姉妹群となることが報告(Graham and Olmstead,2000)されてから、一躍注目を集めています(戸部,2021)。『アンボレラは、過去の証人か?』と題した総説(Poncet et al.,2019)も公表されていて、アンボレラばかり研究対象にしていると他の研究が疎かになるのではないかとの懸念も呈されている様です。
 アンボレラを生きた化石とみなすのは必ずも正しくなく、他の被子植物と袂を分かったのはアンボレラの祖先種であって、種としてのアンボレラは新生代になってから現れたと考えられている様です。アンボレラの花期は6月中旬とのことですが、今年(2024)の小石川植物園では一般公開されていませんでした。
 維管束植物の分類【概要小葉植物と大葉シダ植物裸子植物被子植物(APG-IV体系)】【生物系統樹


アンボレラ属の系統位置 (Graham and Olmstead,2000)

  ┌マツ属(Pinus)            ┐
┌┬┴グネツム属(Gnetum)         ├裸子植物
┤└イチョウ属(Ginkgo)          ┘Gymnosperm
│┌アンボレラ属(Amborella)
└┤ ┌ハゴロモモ属(Cabomba)
 │┌┴スイレン属(Nymphaea)
 └┤┌シキミ属(Illicium)
  ││   ┌ショウブ属(Acorus)    ┐
  └┤  ┌┤┌ヤマノイモ属(Dioscorea) ├単子葉類
   │  │└┴┬イネ属(Oryza)     │Monocots
   │ ┌┤  └トウモロコシ属 (Zea) ┘
   │┌┤└マツモ属(Ceratophyllum)
   │││┌ヤマグルマ属(Trochodendron)  ┐
   ││└┤┌カツラ属(Cercidiphyllum)   ├真正双子葉類
   └┤ └┴タバコ属(Nicotiana)     ┘Eudicots
    │ ┌クロバナロウバイ属(Calycanthus)
    │┌┴ユリノキ属(Liriodendron)    │
    └┤┌ドリミス属(Drimys)       ├モクレン目群
     └┴┬カンアオイ属(Asarum)     │Magnilids
       └┬ラクトリス属(Lactoris)   │
        └ハンゲショウ属(Saururus)  ┘

【アンボレラ目(Amborellales) アンボレラ科(Amborellaceae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
アンボレラ属 Amborella
アンボレラ No Image
Amborella trichopoda (Amborella)

Amborella Genome Project(0213) The Amborella Genome and the Evolution of Flowering Plants, Science 342, 1241089, DOI: 10.1126/science.1241089, Acessed: 2024-06-14.
Bailey IW and Swamy BGL (1948) Amborella trichopoda Baill., a New Morphological Type of Vesselless Dicotyledon, J Arnold Arboretum, 29(3), 255–256, URL: https://www.biodiversitylibrary.org/page/8441602, Acessed: 2024-06-14.
Graham SW and Olmstead RG (1999) A phylogeny of basal angiosperms infered form 17 chloroplast genes, Paper presented at the sixteen International Botanical Congress, St. Louis, Missouri, U. S., August 1-7, Abst.68.
Graham SW and Olmstead RG (2000) Utility of 17 chloroplast genes for inferring the phylogeny of the basal angiosperms, Am J Bot, 87(11), 1712-1730, DOI: 10.2307/2656749, Acessed: 2024-06-11.
Poncet V, Birnbaum P, Burtet-Sarramegna V, Kochko Ad, Fogliani B, Gâteblé G, Isnard S, Jaffré T, Job D, Munoz F, Munzinger J, Scutt CP, Tournebize R, Trueba S and Pillon Y (2019) Amborella – Bearing Witness to Past ?,
Ann Plant Rev, 2, 1–41, DOI:10.1002/9781119312994.apr0689, Acessed: 2024-06-14.
Soltis DE and AND Soltis PS (2004) Amborella Not a “Basal Angiosperm”? Not so Fast, Am J Bot, 91(6), 997-1001, DOI: 10.3732/ajb.91.6.997, Acessed: 2024-06-11.
戸部博(2021)アンボレラの雌雄性と進化、植物地理・分類研究、60(1), 39-50, DOI: 10.18942/chiribunrui.0691-09, Acessed: 2024-06-11.
The Angiosperm Phylogeny Group and others (2016) An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV, Botanical Journal of the Linnean Society, 181(1), 1–20, DOI: 10.1111/boj.12385, Accessed: 2023-07-07.

刺胞動物と有櫛動物(旧腔腸動物)の写真整理

 クラゲ、サンゴ、イソギンチャクなどを含む生物はかつて腔腸動物門(Coelenterata)とて記載されてきましたが、単系ではないことが明らかとなっため、現在では有櫛(ゆうしつ)動物門(Ctenophora)と刺胞動物門(Cnidaria)とに分割されています。有櫛動物は、固着生活するポリプ型の生活様式を示す時期がなく、また刺胞を持っていない生物群です。
 有櫛動物門の花クラゲ目、フウセンクラゲ目、刺胞動物門の旗口クラゲ目等は多系であることが報告されており、系統の整理は未だ途上と思われます。

 【動物界(Animalia)の系統概要】【真核生物(Eukaryota)の系統概要


【上位分類群ホロゾア(Holozoa)の系統概要】

┌─イクチオスポレア目(Ichthyospoea)
┼─襟鞭毛虫綱(Choanoflagellata) 57属
刺胞動物門(Cnidaria) クラゲ、サンゴ、イソギンチャクなど
有櫛動物門(Ctenophora) ウリクラゲ、フウセンクラゲなど
後生動物(Metazoa)旧動物界(Animalia)
 ├海綿動物門(Porifera) 普通海綿、石灰海綿など 742属
 └真正後生動物(Eumetazoa) 節足動物軟体動物脊椎動物など

【有櫛動物門(Ctenophora)の系統概要】Borowiec et al.(2015)

   ┌ウリクラゲ目(Beroida)
  ┌┴フウセンクラゲ目フウセンクラゲモドキ科(Cydippida, Haeckeliidae)
 ┌┤┌オビクラゲ目(Cestida)
┌┤├┼カメンクラゲ目(Thalassocarycida)
┤││└カブトクラゲ目(Lobata)
││└フウセンクラゲ目テマリクラゲ科(Cydippida, Pleurobrachiidea)
│└クシヒラムシ目(Platyctenida)
└フウセンクラゲ目トガリテマリクラゲ科(Cydippida, Mertensiidae)

【刺胞動物門(Cnidaria)の系統概要】Kayal et al.(2013)

┌─六放サンゴ亜綱(Hexacorallia)
┤ │ ┌────スナギンチャク目(Zoantharia)
│ │┌┴┬───イソギンチャク目(Actiniaria)
│ └┤ └┬──ツノサンゴ目(Antipatharia)
│  │  └┬─ホネナシサンゴ目(Corallimorpharia)
│  │   └─イシサンゴ目(Scleractinia):ミドリイシなど
│  └─────ハナギンチャク目(Ceriantharia)
│┌八放サンゴ亜綱(Octocorallia)
│││┌─────ウミトサカ目(Alcyonacea)
││└┼─────共莢目(Helioporacea)
││ └─────ウミエラ目(Pennatulacea)
└┤ ┌─────冠クラゲ目(Coronatae)
 │┌┴┬十文字クラゲ綱(Staurozoa)
 └┤ └箱虫綱(Cubozoa)
  │  └┬──アンドンクラゲ目(Carybdeida)
  │   └──ネッタイアンドンクラゲ目(Chirodropida):ハブクラゲなど
  └┬ヒドロ虫綱(Hydrozoa)
   │└┬───淡水クラゲ目(Limnomedusae)
   │ └┬───刺糸亜目(Filifera)
   │  └┬─軟クラゲ目(Leptothecata)
   │   └┬─キャピタータ亜目(Capitata)カミクラゲなど
   │    └─アプラニューラ亜目(Aplanulata)
   └ディスコメデューサ類(Discomedusae)
    └┬───旗口クラゲ目(Semaeostomeae):ミズクラゲなど
     └───根口クラゲ目(Rhizostomeae):タコクラゲなど

【有櫛動物門(Ctenophora) 無触手綱(Nuda) ウリクラゲ目(Beroida) ウリクラゲ科(Beroidae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
ウリクラゲ属(Beroe)
ウリクラゲ ウリクラゲ
Beroe Cucumis Cigar Comb Jelly
アミガサクラゲ アミガサクラゲ
Beroe forskalii Comb Jelly

【刺胞動物門(Cnidaria) 花虫綱(Anthozoa) 六放サンゴ亜綱(Hexacorallia) イソギンチャク目(Actiniaria) ウメボシイソギンチャク科(Actiniidae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
キンカライソギンチャク属(Stylobates)
キンカライソギンチャク属の1種 キンカライソギンチャク属の1種
Stylobates sp. Stylobates

【刺胞動物門(Cnidaria) 花虫綱(Anthozoa) 六放サンゴ亜綱(Hexacorallia) イシサンゴ目(Scleractinia) ミドリイシ科(Acroporidae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
ミドリイシ属(Acropora)
ミドリイシ属の一種 ミドリイシ属の一種
Acropora sp. Staghorn Coral

【刺胞動物門(Cnidaria) 花虫綱(Anthozoa) 八放サンゴ亜綱(Octocorallia) ウミトサカ目(Alcyonacea) サンゴ科(Coralliidae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
プリューロコラリウム属(Pleurocorallium)
モモイロサンゴ モモイロサンゴ
Pleurocorallium elatius Precious Coral

【刺胞動物門(Cnidaria) 花虫綱(Anthozoa) 八放サンゴ亜綱(Octocorallia) ウミトサカ目(Alcyonacea) チヂミトサカ科(Nephtheidae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
トゲトサカ属(Dendronephthya)
スエンソントゲトサカ スエンソントゲトサカ
Dendronephthya suensoni (Soft Coral)

【刺胞動物門(Cnidaria) ヒドロ虫綱(Hydrozoa) 軟クラゲ目(Leptothecata) ハネガヤ科(Halopterididae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
ヒゲガヤ属(Antennella)
ヒゲガヤの一種 ヒゲガヤの一種
Antennella sp. Knotted Thread Hydroid

【刺胞動物門(Cnidaria) ヒドロ虫綱(Hydrozoa) 花クラゲ目(Anthomedusae) タマウミヒドラ科(Corynidae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
カミクラゲ属(Spirocodon)
カミクラゲ カミクラゲ
Spirocodon saltator Kamikurage

【刺胞動物門(Cnidaria) ヒドロ虫綱(Hydrozoa) クダクラゲ目(Siphonophora) カツオノエボシ科(Physaliidae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
カツオノエボシ属(Physalia)
カツオノエボシ カツオノエボシ
Physallia physalis Bluebottle

【刺胞動物門(Cnidaria) 鉢虫綱(Scyphozoa) 旗口クラゲ目(Semaeostomeae) ミズクラゲ科(Ulmaridae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
ミズクラゲ属(Aurelia)
ミズクラゲ ミズクラゲ
Aurelia aurita Moon jellyfish

【文献】
Kayal1 E, Roure B, Philippe H, Collins AG and Lavrov DV (2013) Cnidarian phylogenetic relationships as revealed by mitogenomics, BMC Evol Biol, 13:5, DOI: 10.1186/1471-2148-13-5, Accessed: 2024-08-25.
Cartwright P and Nawrocki AM (2010) Character Evolution in Hydrozoa (phylum Cnidaria), Integrat Comp Biol, 50(3), 456–472, DOI: 10.1093/icb/icq089, Accessed: 2024-08-25.
Borowiec ML, Lee EK, Chiu JC and Plachetzki DC (2015) Extracting phylogenetic signal and accounting for bias in whole-genome data sets supports the Ctenophora as sister to remaining Metazoa, BMC Genomics 16:987, DOI: 10.1186/s12864-015-2146-4, Accessed: 2024-08-25.
Collons AG, Winkelmann S, Hadrys H and Schierwater B (2005) Phylogeny of Capitata and Corynidae (Cnidaria, Hydrozoa) in light of mitochondrial 16S rDNA data, Zoologica Scripta, 34(1),91-99, DOI: 10.1111/j.1463-6409.2005.00172.x, Accessed: 2024-08-25.

不等毛藻の系統概要

 不等毛藻門(Heterokontophyta)は、遊走子(Zoospore)世代に前鞭毛と後鞭毛の2本の鞭毛を持つストラメノパイル(Stramenopiles or Heterokonts)のうち葉緑素を持つグループです。かつては緑藻紅藻などと共に藻類として植物の範疇でしたが、現在では植物とは異なる狭義の植物の姉妹群とみなされるSARクレードに分類されています(Adl et al.,2019)。SARは今世紀になって提案されたクレード(Burki et al., 2007)で、その構成クレードであるストラメノパイルは電子顕微鏡を用いて明らかになった腺毛の微細構造や遺伝子情報による解析結果により単系であることが支持されているのですが、単細胞生物から大型藻類まで極めて多様性に富んだグループでもあります。ストラメノパイルを構成する最大のグループである不等毛植物門についても単系クレードであることに異説は無いようですが、綱以下の系統についてはコンセンサスが得られているとは言い難いようで、今後の整理が待たれます。

 【真核生物】【シダ類】【裸子植物】【被子植物】【哺乳類】【鳥類】【魚類】【昆虫類】【節足動物


【SARクレードの系統概要】Derelle et al.(2016)
 SAR = Stramonepiles – Alveolata – Rhizaria

 ┌リザリア(Rhizaria):星の砂など
┬┴アルベオラータ(Alveolata)ゾウリムシ、夜光虫、マラリア原虫など
└─ストラメノパイル(Stramonepiles)
  │┌ビギラ(Bygyra):49属
  └┤└┬オパロゾア(Opalozoa)
   │ └サジェニスタ(Sagenista):ツボカビなど
   └ギリスタ(Gyrista):77属
    │┌卵菌(Oomycota)=偽菌類(Pseudofungi):ミズカビなど(旧菌界より)
    └┴オクロ植物門(Ochrophyta) = 不等毛植物門(Heterokontophyta)
      │┌クリシスタ(Chrysista)
      │││ ┌┬黄緑藻綱(Xanthophyceae)
      └┤│┌┤└大褐藻綱(Phaeophyceae)
       │└┤└ラフィド藻綱(Raphidophyceae)
       │ └┬シンクロマ藻綱(Synchromophyceae)
       │  └┬シヌロ藻綱(Synurophyceae)
       │   └黄金色藻綱(Chrysophyceae)
       └ディアトミスタ(Diatomista)
        │┌┬ペラゴ藻綱(Pelagophyceae)
        └┤└ディクチオカ藻綱(Dictyochophyceae)
         └カキスタ亜門(Khakista)
          └┬ボリド藻綱(Bolisophyxeae)
           └珪藻綱(Diatomeae):~400属

Derelle et al.(2016)とは異なる系統図も提案されています。
【ストラメノパイルの系統推定】Cho et al.(2022)

  ┌オクロ植物(Ochrophyta):不等毛植物(Heterokontophyta)
 ┌┤┌卵菌(Oomycota):ミズカビなど(旧菌界より)
┌┤└┤┌デベロペア(Developea)
┤│ └┴ピルソニア目(Pirsoniales)
│└サジェニスタ(Sagenista):ツボカビなど
└オパロゾア(Opalozoa)

【不等毛植物周辺の系統概要】Andersen(2004)

┌紅藻(Rhodophytes)
┤ ┌クリプト藻(Chryptophytes)
│┌┴アルベオラータ(Alveolata)
││ │┌渦鞭毛藻(Dianoflagellates)
└┤ └┴┬パーキンサス属(Perkinsus)
 │   └┬アピコンプレックス門(Apicomplexans)
 │    └腺毛虫(Cilliates):ゾウリムシ、テトラヒメナなど
 │┌ハプト藻(Haptophyte)
 └┤└┬(Pacolovophytes)
  │ └(Prymnesiophytes)
  └不等毛植物(Heterokont)
   │┌オパリナ属(Oparina), ペルソノスポア属:べと病菌(Peronodpora)
   └┤ ┌ラビリンチュラ類(Labyrinthulids)/ヤブレツボカビ類(Thraustchytrids)
    │┌┴ビコソエカ類(Biocosoecids)/無色鞭毛虫類(Colorless Flagellates)
    └┤ ┌デベロピエラ属(Developiella)
     │┌┤┌サカゲツボカビ綱(Hyphochytrids)
     └┤└┴卵菌綱(Öomycetes)(旧菌界より)
      └不等毛藻(Heterokont algae)
       │ ┌真正眼点藻(Eustigmatophytes)
       │┌┤┌シンクロマ藻綱(Synchromophyceae)
       ││└┴黄金色藻綱(Chrysophyceae)
       └┤ ┌ディクチオカ藻綱(Dictyochophyceae)
        │┌┤┌ボリドモナス属(Bolidomonus)
        └┤└┴珪藻類(Diatoms)
         │┌ペラゴ藻類(Pelagophytes)
         └┤┌ラフィド藻綱(Raphidophyceae)
          └┤┌大褐藻綱(Phaeophyceae)
           └┤┌┬テトラスポロプシス属(Tetrasporopsis)
            └┤└ギラウディオプシス馬(Giraudyiopsis)
             │┌黄緑藻綱(Xanthophyceae)
             └┤┌ファエオタミニオン属(Phaeothaminion)
              └┴ピングイオ藻(Pinguiophytes)


【文献】
Derelle R, Lopez-Garcıa P, Timpano H and Moreira D (2016) A Phylogenomic Framework to Study the Diversity and Evolution of Stramenopiles (5Heterokonts), Mol Biol Evol, 33(11), 2890–2898, DOI: 10.1093/molbev/msw168, Accessed: 2024-08-26.
Adl SM, Bass D, Lane CE, Lukeš J, Schoch CL, Smirnov A, Agatha S, Berney C, Brown MW, Burki F, Cárdenas P, Čepička I, Chistyakova L, Campo Jd, Dunthorn M , Edvardsen B, Eglit Y, Guillou L, Hampl V, Heiss AA, Hoppenrath M, James TY, Karnkowska A, Sergey Karpovh,ab, Eunsoo Kimx, Koliskoe M, Kudryavtsev A, Lahr DJG,Lara E, Gall LL, Lynnag DH, Mann DG, Massan R, Mitchell EAD, Morrow C, Park JS, Pawlowski Powell MJ, Richter DJ, Rueckert, Shadwick L, Shimano S, Spiegelar FW, Torruella G, Youssef N, Zlatogurskyh V and Qianqian Zhangaw Q (2019) Revisions to the Classification, Nomenclature, and Diversity of Eukaryotes, J Eukaryot Microbiol, 66, 4-119, DOI: 10.1111/jeu.12691, Accessed: 2024-08-26.
井上勲 (2018) 藻類が牽引した地球進化と生物進化, Microb Resour Syst, 34(2), 52-72, URL: https://www.jsmrs.jp/journal/No34_2/No34_2_57.pdf, Accessed: 2024-08-26.
Cho A, Tikhonenkov DV, Hehenberger E, Karnkowska A, Mylnikov AP and Keeling PJ (2022) Monophyly of diverse Bigyromonadea and their impact on phylogenomic relationships within stramenopiles, DOI: 10.1016/j.ympev.2022.107468, Acceseed: 2024-08-28.
Franco AD, Baurain D, Glöckner G, Melkonian M and Philippe H (2021) Lower Statistical Support with Larger Data Sets: Insights from the Ochrophyta Radiation, Mol Biol Evol, 39(1):msab300, DOI: 10.1093/molbev/msab300, Accessed: 2024-08-27.
Andersen RA (2004) Biology and Systematics of Heterokont and Haptophyte Algae, Am J Bot, 91(10), 1508-1522, DOI: 10.3732/ajb.91.10.1508, Accessed: 2024-08-29.
Burki F, Shalchian-Tabrizi K, Minge M, Skjæveland Å, Nikolaev SI, Jakobsen KS and Pawlowski J (2007) Phylogenomics Reshuffles the Eukaryotic Supergroups. PLoS ONE, 2(8), e790, DOI: 10.1371/journal.pone.0000790, Accessed: 2024-08-29.

環形動物門の系統概要-写真整理

 環形動物門(Annelida)は、かつての形態に基づく分類体系では独立門であったユムシ動物門、星口動物門、有鬚動物門を旧環形動物門へ統合して構成された門で、17,000種以上が記載されています(Weigert and Bleidorn,2016)。ミミズ、ゴカイ、ヒルなどが含まれますが、ゴカイ類(多毛類)が多系であることを初めとして門内系統の入れ子が多数確認されていて、系統には未整理の部分が多く残されている様です。

 【真核生物】【シダ類】【裸子植物】【被子植物】【哺乳類】【鳥類】【魚類】【昆虫類】【節足動物


【環形動物門(Annelida)の系統関係】Weigert and Bleidorn (2016)

   ┌定在類(Sedentaria)
   ││ ┌環帯類(Clitellata):貧毛類(Oligochaeta)、ヒル類
   ││┌┴┬フサゴカイ亜目(Terebelliformia)
   │││ └┬タマシキゴカイ科(Arenicolidae)
   │└┤  └タケフシゴカイ科(Maldanidae)
   │ │┌ユムシ類(Echiura)【旧ユムシ動物】
   │ ├┴┬イトゴカイ科(Capitellidae)
   │ │ └オフェリアゴカイ科(Opheliidae)
   │ │ ┌スピオ科(Spionidae)
   │ │┌┴カンムリゴカイ科(Sabellariidae)
   │ ├┤ ┌カンザシゴカイ科(Serpulidae)
   │ │└┬┴ファブリシア科(Fabriciidae)
   │ │ └ケヤリ科(Sabellidae)
   │ │ ┌ミズヒキゴカイ科(Cirratulinidae)
   │ │┌┴シボグリヌム科(Siboglinidae)【旧有鬚動物】
   │ └┤  ┌ホコサキゴカイ科(Orbiniidae)
   │  │┌┬┴パレルゴドリルス科(Parergodrilidea)
   │  └┤└ディウロドリルス科(Diurodrilidae)
   │   └┬ウジムカシゴカイ科(Dinophilidae)
   │    └ホラアナゴカイ科(Nerillidae)
  ┌┴遊在類(Erranta)
  │ │     ┌チロリ亜目(Glyceriformia)
  │ │   ┌┬┴オヨギゴカイ科(Tomopteridae)
  │ │  ┌┤└サシバゴカイ目(Phyllodocidae)
  │ │  │└┬ゴカイ科(Nereididae)
  │ │ ┌┤ └ネフティス科(Nephtyidae)
  │ │ │└┬シリス科(Syllidae)
  │ │┌┤ └┬ウロコムシ科(Polynoidae)
  │ │││  └ノラリウロコムシ科(Sigalionidae)
  │ └┤│  ┌イソメ科(Eunicidae)
  │  ││ ┌┴ナナテイソメ科(Onuphidae)
  │  ││┌┴ギボシイソメ科(Lumbrineridae)
  │  │└┴コイソメ科(Dorvilleidae)
  │  │  ┌プロトドリロイデス科(Protodriloidae)
  │  │ ┌┴プロトドリルス科(Protodrilidae)
  │  │┌┴ムカシゴカイ科(Saccocirridae)
  │  ├┴イイジマムカシゴカイ科(Polygordiidae)
  │  └スイクチムシ類(Myzostomida)
 ┌┴┬星口動物(Sipuncula)【旧星口動物】
┌┤ └ウミケムシ科(Amphinomidae)
┤└ツバサゴカイ科(Chetopteridae)
└┬モロテゴカイ科(Magelonidae)
 └テマキゴカイ科(Oweniidae)

【環帯類(Clitellata) ヒル綱(Hirudinea) 顎ヒル目(Arhynchobdellida) ヒルド科(Hirudidae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
ヤマビル属(Haemadipsa)
ヤマビル ヤマビル
Haemadipsa zeylanica japonica Japanese Common Chiton

【環帯類(Clitellata) 多毛綱(Polychaeta) サシバゴカイ目(Phyllodocida) ゴカイ科(Nereididae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
カワゴカイ属(Hediste)
アリアケカワゴカイ アリアケカワゴカイ
Hediste japonica Ragworm

【環帯類(Clitellata) 多毛綱(Polychaeta) イソメ目(Eunicida) イソメ科(Eunicidae)】

和名 (Japanese Name) 画像 (Image) 学名 (Latin name) 英語名 (English name)
イソメ属(Eunice)
オニイソメ オニイソメ
Eunice aphroditois Bobbit Worm

【文献】
Weigert A and Bleidorn C (2016) Current status of annelid phylogeny, Org Divers Evol, 16, 345–362, DOI: 10.1007/s13127-016-0265-7, Accessed: 2024-08-14.
山中征夫 (2007) ヤマビル(Haemadipsa zeylanica japonica)-日本で唯一の陸生吸血ビル-, 森林科学, 51(10), 10.11519/jjsk.51.0_4343-51, Accessed: 2024-08-13.
中野隆文 (2010) ヒル類の形態とその用語, タクサ, 29, 7-18, DOI: 10.19004/taxa.29.0_710.19004/taxa.29.0_7, Accessed: 2024-08-15.
内田亨監修 (1979) 新編日本動物圖鑑、793p, 北龍館、東京.
岡田要 (1957) 原色動物大圖鑑Ⅳ、46+247+32p、北龍館、東京.